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7月6日から山形屋7階 ななテラスギャラリーで開催中の、かごしまスケッチ会作品展2023を見に行きました。スケッチ作家の浜地克徳さんと、浜地さんの生徒さん達の作品が展示されています。浜地さんの作品。スケッチ会で油津へ行ったときの風景画。現場で油彩スケッチをした作品とのこと。絵心の全くない私にとっては、まさしく異次元の世界です。生徒さんたちの作品も、緻密かつ丁寧に描かれていて、素晴らしいものばかりでした。7月18日(火)まで開催中です。お時間のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
2023年07月11日
市立美術館で開催中の特別企画展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」を鑑賞してきました。川瀬巴水は、「旅情詩人」と呼ばれた大正・昭和期に日本各地を旅し出会った風景を抒情的な木版画に表した版画家だそうで、今回、初めて知りました。日本各地を旅したということで、鹿児島の風景を題材とした作品も3点展示されており、しかも、この作品コーナーは撮影OKということでした。鹿児嶌桜しま大隅安樂温泉鹿児嶌甲突川見えている橋は五大石橋の一つ、高麗橋です。繊細な線と独特の色使い。版画でこの微妙な色合いや、細かい線まで表現できるって、ただただ感心するばかりでした。そして、年代ごとに作品が移り変わる様子もなかなか興味深かったです。そして、あのスティーブ ・ジョブズも、川瀬巴水や橋口五葉の木版画を好んで購入していたということも紹介されていて、Macintoshコンピュータの紹介の際のトップ画像として、橋口五葉の「髪梳ける女」が使用されたということも、今回初めて知りました。2階の第二展示場の横では、実際に版画が出来上がるまでの工程の動画があり、ついつい見入ってしまいました。理屈では知っていても、実際に作業をしている様子を目にすると、その細かい作業や、それに携わる職人の仕事ぶりに、改めて感動させられます。かなりの作品が展示されているので、全体を見終わるまで1時間半くらいかかります。本当に見ごたえのある展覧会でした。この特別企画展は11月6日(月)まで鹿児島市立美術館で開催中です。足を運んでみることをお勧めします。
2022年10月27日
先週の日曜日の朝、鹿児島市立美術館で開催中の特別企画展「シダネルとマルタンーフランス近代絵画 光と色彩の詩情」を観てきました。アンリ・ル・シダネル(1862-1939)とアンリ・マルタン(1860-1943)は、19世紀末から20世紀前半にかけてフランスを中心に活躍し、人気を博した画家とのこと。正直、二人のことは全く知らずに、足を運びました。展覧会には珍しく、撮影OKの絵が数点ありました。アンリ・マルタン 野原を行く少女アンリ・ル・シダネル エタプル、砂地の上 アンリ・ル・シダネル ジェルブロワ、テラスの食卓 アンリ・マルタン コリウールアンリ・ル・シダネル ヴェルサイユ、月夜出展されている70点の作品ですが、半数以上が個人蔵の作品で、中には、フランスの有名な俳優アランドロンが所有していたものも展示されていました。個人蔵の作品をこれだけまとめて観られる機会って、なかなか難しいような気がしました。あと、アンリ・マルタンは、フランス国務院やパリの区役所などの装飾画や壁画を手掛けておりその習作となる作品が展示されており、実際の装飾画の写真と、展示されている絵画を見比べるのはなかなか興味深かったです。会場は2か所に分かれていて、2階の会場へ向かう階段の踊り場には2人の大きな写真と紹介文が掲げられていました。2階の会場には、二人が交流している動画の上映や、家族で写っている写真などもあり同じ時代を生きた二人の様子を垣間見ることができて、面白かったです。この日も夏休みの課題研究で、展覧会を見に来ている学生も見受けられ、みんな熱心にメモを取ったり、スケッチをしたりしていました。普段、なかなか触れることのできない絵画を見られる貴重な機会は、本当にありがたいと思います。この特別企画展は8月31日まで、市立美術館で開催中です。
2022年08月08日
7月7日(木)から7月19日(火)の期間に山形屋のななテラスで開催されていたかごしまスケッチ会作品展2022を見に行ってきました。芸術的なセンスが全くない私とは縁がない世界ですが色々な絵を見るのは、楽しみなのです。スケッチ会の発足や趣旨についての案内です。壁の両面に生徒の方々の作品が展示されています。どの作品もとても丁寧かつ素敵なもので、じっくりと見入ってしまいます。こんな風に描けたら、きっと楽しいんだろうなぁと思いながら鑑賞させていただきました。また、次回の作品展も足を運びたいと思います。
2022年07月26日
この前の日曜日に、市立美術館で開催中の第23回MBC桜島美術展を観てきました。この美術展は「桜島」または「ふるさとの風景・花」のいずれかをテーマにした洋画・日本画・工芸の公募展で、今回、友人が入選したと聞いて、行ってみました。会場の入り口付近には、本格焼酎桜島がで~んと並べられていました。館内には特別賞22点と入選208点の作品が展示されていました。様々な表現方法で描かれた桜島の姿を見比べるのは、なかなか面白かったです。また、タイトルの付け方もそれぞれ個性的で、興味深かったです。全く絵心のない私にとっては、こういう形で表現できる人たちが本当に羨ましい限りです。私が美術展に足を運びだしたのは、以前習っていた生け花で、自由花を生ける際に色使いや構成力を学びたかったからなのですが、色々な人の描く絵画を見ることは気分転換にもなるので、お花を止めてしまったいまでも、時々観に行っています。今回も楽しませてもらえました。桜島美術展は今度の日曜日、2月27日まで開催中です。
2022年02月24日
市立美術館で開催中の特別企画展「フロム・ジ・エッジ from the edge ―80年代鹿児島生まれの作家たち」を見てきました。1980年代の鹿児島に生まれ、全国で活躍している作家、また今後の飛躍が期待される作家たちの作品展です。出展している作家の方々は現代美術家の髙橋賢悟、版画の芳木麻里絵、油彩の篠原愛、水彩の宮内裕賀、インスタレーションの今和泉隆行、木彫の七搦綾乃、ドローイングの篠崎理一郎の7名です。 ※画像は市立美術館HPから引用《Second forbiddance-Adam-/-Eve-/-truth-》会場入り口横のガラスケースに展示されていた、髙橋賢悟氏の作品です。骸骨とリンゴなのですが、これは、生花を原型として鋳型をつくる「現物鋳造」という方法と、真空にした型に金属を流し入れ、瞬時に加圧することで精密な鋳造を可能にする「真空加圧鋳造」という方法で独自に改良を重ね、0.1mmという驚異的な薄さの造形を可能にしたと、解説がありました。よく見ると小さな花の集合体になっていて、これはわすれな草の小さな花をベースに作られたそうで、考えるだけでも気の遠くなるような作業で作り上げられていた作品で、初っ端からかなりのインパクトでした。ちなみに、会場内は写真OKとのことでしたので、気になった作品を撮ってきました。芳木麻里絵氏の版画シルクスクリーン技法で制作しているとリーフレットでは紹介されていました。カーテンやレースといった細かい複雑な模様の作品の数々は、どれだけ細かい作業の積み重ねで作られているのかと考えると、気が遠くなりそうな感じがしてしまいました。これは、今泉隆行氏の作品で、空想上の中村市という都市の詳細な市街地図です。地図の上に示されているポイントの様子が、会場内に再現されているのです。これは、その中村市民のポストの様子を詳細に再現した作品でこと細かく、まさしく本物の書類(ガスの検針票とか)や請求書などが入っていて生活感満載で、その再現性には目を見張るものがありました。そして、これは落とし物の様子で、運転免許証やクレジットカードなどが再現されてます。ほかには、SNSへの投稿記事がスマホで再現されていたりとか、めちゃめちゃ面白かったです。篠原愛氏の油彩独特の質感と色合い、そして描かれている題材が、印象的です。七搦綾乃氏の木彫自然物をモチーフとした作品ということで、木目や木の質感、ゴツゴツとした形など楽しい作品をたくさんみることができました。篠崎理一郎氏のドローイング本当に細い線が丁寧に描かれていて、見ているだけでその細かい緻密な作業にはただただ驚かされるばかりで、本当にびっくりしました。ちなみに、会場内で篠崎氏が座布団に座りながら実践してらっしゃいました。ペン一本で直接描かれているのをみて、改めて驚かされました。宮内裕賀氏の水彩イカをモチーフにした作品は、イカ墨で描かれているとのことで、会場内にあったリーフレットには、それぞれの種類のイカ墨の色でイカの生命を感じてほしいとありました。11月7日の日曜日まで開催中とのことですので、足を運んでみてはいかがでしょうか。子供から大人まで、年代を問わず楽しめる作品展だと思います。
2021年11月04日
週からマルヤガーデンズ4階・ユナイトメントガーデンで開催中の絵画展に行ってきました。The Marriage of Food & Drink(食とお酒のマリアージュ)浜地克徳のお酒の絵画展 vol,2今回のテーマは、「お酒と食べ物の組み合わせは、更に豊かな世界観と幸福をもたらす」とのこと。色々なお酒とお料理の絵の数々。実際に浜地さん自身が料理されたものだと聞きました。今回は油絵もあり、これまでとはちょっと違う浜地さんの絵を楽しめます。こちらは定番の水彩画様様なビールのボトルは見ているだけでもワクワクします。青をテーマにした作品も今回も展示してあります。浜地さんの作品はどれも暖かく馴染みのある品物や風景なので、気軽に楽しく見られるのでオススメです。明日24日まで開催中です。
2021年10月23日
鹿児島市立美術館で開催中の特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展 フランス近代絵画の贈り物」を見に行ってきました。市立美術館の入り口横に飾られている大きなパネルオーギュスト・ルノワールの《詩人アリス・ヴァリエール=メルツバッハの肖像》やわらかいタッチと光の具合が、ルノアールらしい作品で、もちろん、会場内で現物が見られます。スイスのジュネーブにあるプチ・パレ美術館は、フランス近代絵画をコレクションの核とする美術館で、今回開催中の美術展では、ルノワール、ヴラマンク、ユトリロなど38作家による、印象派からエコール・ド・パリまでの油彩画65点が展示されています。美術館自体は現在、閉館中だそうで、日本で30年ぶり、鹿児島では初となる本格的なコレクション展だと案内に書いてありました。夏休みの課題のために熱心にメモを取りながら絵を見ている子供たちが、今回もたくさんいました。自分が小学生の頃って、美術館なんて全く足を踏み入れたことがなかったのですが、子供のころから、本物を実際に見るってことは、素晴らしいことだと思いますね。時代の流れで絵の風潮が変遷していくのは、見ていてやっぱり面白いです。様々な作家の違いを見比べるのも楽しいし、なんといっても、本物を見られる機会は鹿児島ではあまりないので、貴重な時間でした。鹿児島での美術展は、9月5日までで、その後は滋賀の佐川美術館にて巡回展が2021年9月14日(火)から11月7日(日)まで開催されるらしいです。日曜日は朝から日差しが照り付ける暑い天気でしたが、館内の温湿度と明るさは、作品所蔵者の意向により作品の保存に適した値まで下げられており、涼しいというよりは、しばらくいると寒さを感じるくらいの温度設定になっていて、自分としては、ちょっと失敗でしたね。毎回、展覧会で思うことなのに、じっくりと絵を見るためには、しっかりとした準備が大切ですね。これから見に行く機会がある方は、是非、羽織るものを1枚持参されることをお勧めします。一応、ブランケットの貸し出しもあるようですが、やはり自分で準備していくほうが安心だと思います。詳しい内容は、以下の鹿児島市立美術館のページをご参照ください。 ↓特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展 フランス近代絵画の贈り物」
2021年08月03日
7月22日から山形屋7F ななテラスで開催中のかごしまスケッチ会 作品展 2021 を見てきました。山形屋の開店直後に行ったので、まだ人がいない状況でゆっくりと一つ一つの絵を見ることができました。友人でもある浜地さんの絵は、どれも暖かくて優しい色合いと細やかな描写ででも、短時間でしかも下書きなしで仕上げていると聞いてただただ凄いなぁ・・・と思うのです。スケッチ会の生徒さんたちの作品も、どれもこれも素晴らしくこういう絵を描ける人って、本当にすごいなと思うことしきりです。絵心の全くない自分にとっては、異次元の人のように感じてしまいます。どの絵も素敵ですが、それぞれにやはり個性があって、比較するのも楽しかったです。8月3日まで開催中とのことですので、多くの方に見ていただきたいものです。
2021年07月27日
10月15日からマルヤガーデンズ4Fのユナイトメイトガーデンで開催中の浜地克徳のWhiskey&Beerスケッチ展に行って来ました。会場入り口の写真が、かなりかっこいい!!会場入り口には、今回のテーマになった色々なウイスキーのボトル、パッケージ、コースターなどと浜地さんの絵に対する語録が並べられて、目をを惹かれます。スコットランドのシングルモルトと欧州のクラフトビールの作品がメインで展示されているのですが試飲用のウイスキーボトルも絵のすぐ目の前に置いてあります。車でしたので、試飲は出来ませんが、香りを嗅がせてもらいました。本当に明るくて綺麗なボトルの数々は、見ているだけでも凄く楽しい!!クラフトビールのパッケージ、おしゃれですよね♪これまで浜地さんがあちこちに出かけてスケッチされた風景がも見ることができます。土日は浜地さんが似顔絵を描いてくださるということで私もお願いして描いていただきました♪このスケッチ展は、来週日曜日11月1日までということですので、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。とても素敵な作品が見られますよ♪
2020年10月25日
鹿児島市立美術館で10月2日から開催中の特別企画展 乙女のモダンデザイン ~大正イマジュリィの世界~を見てきました。玄関のすぐ横に設置されていたパネル私の大好きだった大和和紀さんの漫画、はいからさんが通るを思い出させる装いです♪藤島武二や東郷青児、竹久夢二などが描いた色々な雑誌や書籍の装幀、挿絵、広告、チラシなど、絵画とは違った作品が数多く展示されています。構成ですがⅠ-1 グラフィック・デザインの始まりⅠ-2 竹久夢二とその周辺Ⅰ-3 植物と生命のデザインⅠ-4 江戸時代への憧憬Ⅱ-1 花開く大正文化とモダンな暮らしⅡ-2 子どもと乙女、モダンガールたちⅡ-3 新しい時代と都市のデザインと分けられていて、各章のテーマに基づいて、とても見やすく展示されていました。有名な画家が、本の装幀や広告、グラフィックデザインなどを手がけていたというのもなかなか興味深いものです。時代の流れとともに変遷する様子を楽しめました。美術に詳しくなくても、こういう企画なら、気軽に観ることができると思うので、芸術の秋を味わうのにいい機会だと思います。11月15日まで開催中ということですので、足を運んでみてはいかがでしょうか。特別企画展「乙女のモダンデザイン~大正イマジュリィの世界~」
2020年10月07日
鹿児島市立美術館で開催中の特別企画展「キスリング展~エコール・ド・パリの偉大なる画家~」を見てきました。鹿児島市立美術館で、キスリングの作品「赤い服の女」をしばしば目にしていたので他の作品なども見てみたいと思っていました。新型コロナウイルス感染症が流行しているということで、入館するとまず最初にサーモグラフィーによる検温がありさらには入館者カードへの記入が求められていて、万が一、展覧会会場での感染があった際には、きちんと連絡できるような対策がとられていました。会場は時代区分によって、大きく3つに分かれています。第1章 1910-1940 キスリング、エコール・ド・パリの主役第2章 1941-1946 アメリカ亡命時代第3章 1946-1953 フランスへの帰還と南仏時代全体的に明るい色合いが多く、人情味に溢れた面倒見のいい性格で、”モンパルナスのプリンス“として仲間から愛されたと、パンフレットに記載されていたのも、なんとなく解るような感じがしました。美術館入り口の右手横には、チケットの絵「ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)」の衣装を再現した洋服が展示されていました。また、その横には民族衣装の装飾品のレプリカが展示されていました。左側は、「オランダの娘」に描かれているネックレス右側は、「晴着の婦人」に描かれている髪飾りいずれも北海道ドレスメーカー学院専攻科テクニーク専攻の学生さん達が図版を参考に作成されたものだそうです。絵画や版画など、全部で78作品が展示されており、なかなか見応えがありました。9月6日まで開催中ですが、これから見に行かれる方は、是非、1枚羽織る物を持参されることをお勧めします。会場内は絵画の保存のために、結構低い室温(湿度)に設定されていたようで結構寒く感じました。参考になさってください。
2020年08月05日
鹿児島市立美術館で7月19日から開催しているシャルル=フランソワ・ドービニー展を見に行ってきました。ドービニーは1817年-1878年に活躍したフランスのバルビゾン派を代表する画家の一人で、その後に主流となる印象派の先駆者とも言われているそうです。私はあまり美術史のことには詳しくないのですが、色々な絵画を目にするのは比較的好きなので今回も足を運んでみました。会場にはドービニーの作品屋久80点の油彩画や版画などのほか、彼が親しかった画家達・・・カミーユ・コローやギュスターヴ・クールベなどの作品も展示されており、普段なかなか目にすることが出来ない海外の美術館や個人が所蔵している色々な作品を直接見ることができる貴重な時間でした。ドービニーは、鹿児島市立美術館が所蔵している「睡蓮」の作者、クロード・モネとはお互いの絵を持ちあうほど親しい間だったと、館内の案内のリーフレットにありました。時代の流れと共に、変化する作品を見比べるのもなかなか楽しいものです。ちなみに、作品の多くは海外の美術館の所蔵品で、額縁にはガラスが入っていません。なので、作品の保存のために、館内の温度はかなり低く設定されていました。結構、暑がりの私でも、長時間館内にいると、なり冷えてしまい、2階の第二展示室の作品を見る頃は、さすがに寒くて早々に会場を後にしてしまうほどでしたのでこれから行かれる方は、是非、1枚上着を持参して、体温調整できるようにしておくことをお勧めします。ドービニー展は9月1日まで、鹿児島市立美術館で開催中です。お時間のある方は、是非、ごらんになってはいかがでしょうか。
2019年08月16日
7月20日から鹿児島市立美術館で開催中の、『特別企画展「ミュシャ展~運命の女たち~」』を見に行ってきました。ミュシャという名前はあまり知らなくても、彼の出世作となった女優サラ・ベルナールを描いた演劇ポスターやポスター「黄道十二宮」は、目にしたことのある人が多いのではないでしょうか。(市立美術館のHPから引用しました)きっと夏休みの課題なのでしょう、手にメモや鉛筆をもった小学生や中学生達が、会場内のあちこちに見かけられました。子供の頃から、本物の作品を見る機会を持つことって、いいことだと思います。今回の作品展は、チェコのチマル博士のコレクションから、選りすぐりの作品約150点が展示されているようです。彼のテーマは「女性と花」と聞いて、とっても柔らかく優しいタッチの作品から、これらのテーマに対する深い愛情が伝わってくる感じがしました。あと、商品ポスターの作品がいくつかあるのですが、ストレートにその商品を前面に出す手法ではなく、よくよく見ると、その商品の一部が描かれているという構図は、ちょっと驚きました。この時代に、こういうおしゃれな工夫というは発想で作品を描くというセンスは凄いです。全体の色合いもパステルカラーのように優しいタッチが多く、比較的楽しく鑑賞できると思うので、普段、あまり絵画展に足を運ばない人でも、十分に楽しめると思います。9月2日(日)まで開催中ですので、もしお時間があれば、足を運ばれてはいかがでしょうか。ちなみに、今回の絵画展、会場内の冷房設定はかなり低めです。会場内の温湿度と明るさは、作品所蔵者の意向により作品の保存に適した値まで下げているとのことですので、気になる方は、是非、羽織るものを持参されることをお勧めします。(貸し出し用のブランケットも準備されているようです)詳しい情報は、鹿児島市立美術館のサイトをご覧になってくださいね。特別企画展「ミュシャ展~運命の女たち~」
2018年08月17日
昨日の日曜日、ドライブをかねて鹿児島空港へ行ってきました。目的は、空港2Fギャラリーで開催中のスケッチ作家の浜地克徳氏絵画展を見るためです。先月、フランスのプロヴァンス地方などへスケッチ旅行に出かけたということで、そのときの風景画が数多く展示してありました。南フランスの明るい雰囲気が伝わってくる、明るく色鮮やかな色合いの画は、見ているだけで楽しくなってきます。今回は、久しぶりに油彩画にも取り組んだそうで、水彩画のタッチとは違った仕上がりが、新鮮でした。油彩画、かなり大変だったと浜地さんはおっしゃってました。先頃、世界遺産にも指定された天草の崎津天主堂の画は、青い色が印象的な作品です。あと、鹿児島水族館やほかにも見覚えのある風景の画は、何度見てもちょっと嬉しくなるんです。浜地さんの画は、そうしんのカレンダーにも使われているので、その原画も展示されていました。今週木曜日、8月2日まで開催中ということですので、空港に行く機会がある方、また我々のようにドライブのついでに、立ち寄られてはいかがでしょうか。今回、浜地さんはほぼ会場に常駐されているそうですので、作品についてのお話も聞けますよ。
2018年07月30日
「藤島武二」という画家の名前は、多分、多くの方が目にしたことがあると思います。その藤島武二の生誕150周年記念の特別企画展を、鹿児島市立美術館で見てきました。9時半の開館をちょっと過ぎた時間帯に出かけたので、館内はあまり人も多くなく、ゆっくりと鑑賞できました。藤島武二って、洋画の人だとしか思っていなかったのですが、初期の頃には日本画を学んでいたということを今回、初めて知りました。展覧会は、 Ⅰ-1.修行 Ⅰ-2.飛躍 Ⅱ-1.留学 Ⅱ-2.模索 Ⅱ-3.転換 Ⅲ-1.追求 Ⅲ-2.到達というセクションになっていて、各々の時代背景や作品の案内など、キャプションを見ながら楽しみました。洋画はもちろんですが、日本画、書籍の装幀や雑誌の挿絵などのグラフィック・デザインなど、色々な作品があり、とても興味深かったです。鹿児島市立美術館で普段目にしているものと同時期に描かれたものを一連の流れで見られるのは、いい機会です。本来なら、あちこちの美術館や個人所蔵となっていて、なかなか目にすることのない作品が、こうやって一堂に会する展覧会は、とてもありがたいものです。二階の第二会場へ上がる踊り場正面に掲げてあったこの絵は、1938年に描かれた「耕到天」という作品名で、大原美術館所蔵となっています。絵画と一緒に記念撮影できるコーナーも、今回も設置してありました。この企画展は、11月5日(日)まで開催中ですので、足を運んでみるのもいいと思います。
2017年10月25日
鹿児島市立美術館で開催中の特別企画展「バロックの巨匠たち」。絵画には詳しくないけど、見るのは好き!!ということで、足を運んでみました。鑑賞開始となる9時30分に入館しましたが、夏休み期間中ということで子供達も沢山来場していました。こういう世界の名画を直接目にする機会を子供の頃から身につけることって、素晴らしいですよね。私自身、美術館に自分で足を運んだのは多分大学生になってからが初めてだったような記憶が・・・。Wikipediaではバロック(伊: barocco, 仏: baroque 英: baroque, 独: Barock)とは、16世紀末から17世紀初頭にかけイタリアのローマ、マントヴァ、ヴェネツィア、フィレンツェで誕生し、ヨーロッパの大部分へと急速に広まった美術・文化の様式である。バロック芸術は秩序と運動の矛盾を超越するための大胆な試みとしてルネサンスの芸術運動の後に始まった。カトリック教会の対抗改革(反宗教改革運動)や、ヨーロッパ諸国の絶対王政を背景に、影響は彫刻、絵画、文学、建築、音楽などあらゆる芸術領域に及び、誇張された動き、凝った装飾の多用、強烈な光の対比のような劇的な効果、緊張、時として仰々しいまでの豊饒さや壮大さなどによって特徴づけられる。18世紀後半には新古典主義(文学、音楽は古典主義)へと移行した。と、紹介されていました。ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ベラスケスなど、美術にあまり造詣の深くない私でも名前を聞いたことのある作家の作品の実物を、すぐ目の前で見られるのって、やはりテンションが上がります!!しかも、あちこちの美術館に収蔵されている絵画を同時に見られるのは、美術展ならではのメリットですよね。会場は第1章 イタリア絵画第2章 オランダ絵画第3章 フランドル絵画第4章 ドイツ、フランス、スペイン絵画と、4つのブロックに分かれており、宗教画、風景画、人物像など時代や土地によって変化する各流派の違いや変遷を比較しながら楽しむことが出来て、とても面白かったです。あと、今回の美術展ですが、絵画の横にある説明書き=キャプションは、その作家についての説明が添えられていて、絵画に描かれている人物や神話のテーマなどについての案内は、別途ガイドシートが会場入り口に置いてあり、それを手にしながら絵を見られたのが、とっても良かったです。その絵画はどのような意味で描かれたのか、特に宗教画に込められた意味などは、我々には解りにくいので、絵の横にあるキャプションをじっくり読んで理解することが多いのです。例えば、静物画に描かれている様々な果物ひとつひとつに意味があるなんて、深く考えてみることはないのですが、今回は説明書きを手にしながら見られたので、絵画の横のキャプションにとらわれることなく、絵画を近くで見たり遠くで見たりすることが出来て、普段よりも楽しめたとような気がします。ちなみに、子供向けのガイドシートも別途準備されていており、市立美術館の心遣いが本当に嬉しいでした。この絵画展は9月3日の日曜日まで開催されていますので、お時間があれば、一度足を運ばれるのもいいと思います。ちなみに、館内の空調の温度は、かなり低めに設定されていますので、一枚羽織るものを持って行かれることをお勧めします。古い絵画の品質管理のために、空調は低めの設定というのは解っていたのですが、第一会場を鑑賞しているうちに、寒くなってしまい、後半は駆け足で鑑賞せざるをえなかったのは、自分の調整ミスでした。これから見に行かれる方の参考となれば幸いです。鹿児島市立美術館特別企画展「バロックの巨匠たち」の詳細は、コチラ!! ↓特別企画展「バロックの巨匠たち」
2017年08月18日
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