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1月27日から公開される「金の国 水の国」を、一足先に試写会で観てきました。【あらすじ】水以外は何でも手に入る商業国家「金の国・アルハミト」と、水と緑は豊かだが貧しい「水の国・バイカリ」は、100年以上断絶していた。おっとりした性格で誰からも相手にされない金の国の王女サーラは、ひょんなことから水の国に暮らす家族思いの建築士ナランバヤルと偽りの夫婦を演じることになり、次第に惹(ひ)かれ合うようになる。(シネマトゥデイより引用)主人公の王女役と建築士役の吹き替えを担当したのは浜辺美波と賀来賢人の二人。優しい声のトーンがキャラクターの性格にマッチしていて、ストーリーの中に引き込まれてしまいました。映画のキャッチコピーに"最高純度の優しさ"と書いてありましたが、不器用な主人公二人がお互いに国のこと、国民のこと、家族のこと等を思いやるが故についた嘘から広がる平和への道筋への物語は、心が熱く、ジーンと響く作品でした。ところどころにクスッと笑えるポイントもあって、あっという間に117分が過ぎていました。個性的な色々なキャラクターが出てくるのですが、私的には、金の国のレオポルディーネ王女派の護衛担当のライララがお気に入り!神出鬼没でサラッと活躍するとこが、カッコ良かった!吹替が沢城みゆきさんと聞いて、納得でした。作品の冒頭、影絵調で両国の諍いのきっかけが紹介されるとこも、素敵な導入でした。あと、「鎌倉殿の13人」でもお馴染みのエバンコール氏が担当の音楽もところどころで心に響きました。親子で、家族で、恋人同士で、友人同士で、そして一人でも楽しめる作品ではないでしょうか。お勧めです!
2023年01月12日
先日、試写会で、来年1月6日に公開予定の作品を一足先に観てきました。非常宣言「非常宣言」とは、飛行機が危機に直面し、通常の飛行が困難になったとき、パイロットが不時着を要請すること“これ”が布告された航空機には優先権が与えられ、他のどの航空機より先に着陸でき、いかなる命令を排除できるため、航空運行における戒厳令の布告に値する(映画HPより)【あらすじ】※映画HPより引用娘とハワイへ向かう飛行機恐怖症のジェヒョク(イ・ビョンホン)は、空港で執拗にふたりにつきまとう謎の若い男(イム・シワン)が、同じ便に搭乗したことを知り不安がよぎる。KI501便はハワイに向け飛び立つが、離陸後間もなくして、1人の乗客男性が死亡。直後に、次々と乗客が原因不明で死亡し、機内は恐怖とパニックの渦に包まれていく。一方、地上では、妻とのハワイ旅行をキャンセルしたベテラン刑事のク・イノ(ソン・ガンホ)が警察署にいた。飛行機へのバイオテロの犯行予告動画がアップされ、捜査を開始するが、その飛行機は妻が搭乗した便だったことを知る。また、テロの知らせを受けた国土交通大臣のスッキ(チョン・ドヨン)は、緊急着陸のために国内外に交渉を開始する。副操縦士のヒョンス(キム・ナムギル)は、乗客の命を守るため奮闘するが、飛行を続けるタイムリミットが迫り、「非常宣言」を発動。しかし、機体はついに操縦不能となり、地上へと急降下していく。 見えないウイルスによる恐怖と、墜落の恐怖。高度28,000フィート上空の愛する人を救う方法はあるのか—?!コロナウイルス感染症が世界中で大きな影響を与える中、バイオテロを取り上げたこの作品はかなり見ごたえがあります。閉鎖空間である飛行機の中で、徐々に迫りくる死の恐怖。必死に乗客を守ろうとするパイロットや客室乗務員たち。また、地上での対応に奔走するベテラン刑事と国土交通大臣。そして、止む無く非常宣言を発出した飛行機に対する各国の対応。実際にこういうことが起こったら、世界はどのような対応をするのだろうかと考えるととても怖いし、複雑な心境になりました。映画で描かれた日本政府の対応は、日本人としてはう~ん・・・という感情を持ってしまいました。イ・ビョンンホンが出演しているということで、重要な役割を果たすのは想定済みですが、登場シーンのいかにも普通の、しかも臆病な振る舞いが、その後に明らかになる彼の背景や果たすべき役割とのギャップを際立たせていたように感じました。ストーリーが壮大なので、どうなるのかという展開が気になって仕方がない、終始ハラハラドキドキしっぱなし、そんな作品です。過去にもいろいろなパニック映画がありましたが、これもかなり見ごたえのある1本だと思います。
2022年12月23日
この前の土曜日10月1日の朝一番、天文館シネマで映画鑑賞してきました。アイ・アム まきもと映画の予告編をみて、かなり気になっていたのです。【あらすじ】とある市役所で、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として働く牧本壮(阿部サダヲ)。空気が読めず人の話を聞かない彼は、故人を思うがあまり周囲を振り回すこともしばしばだった。そんなある日、おみおくり係の廃止が決定する。孤独に亡くなった老人・蕪木孝一郎(宇崎竜童)の葬儀が最後の仕事となった牧本は、故人の身寄りを探すために友人や知人を訪ね歩き、蕪木の娘・津森塔子(満島ひかり)のもとにたどり着く。 (シネマトゥデイより引用)自宅で亡くなる孤独死を取り扱っているこの作品、コメディタッチですが、かなり重いテーマで、考えさせられました。空気が読めないというか、何事にも一生懸命な主人公。世の中に合わせることができない、でも一生懸命に人のためになる仕事に信念をもって取り組む姿。こういう頑張る人たちの働ける環境って、これからもますます大切なんだと思います。しかし、効率性重視の視点だと、彼のような仕事は無駄に見えてしまうんですよね。そして、坪倉由幸さんって、嫌味な人間を演じたら、天下一品だなぁって改めて実感しました(笑)廃止の決まったおみおくり係の最後の仕事となったのが、宇崎竜童さん演じる蕪木のおみおくりです。蕪木の身内や彼が過去に生活していた場所に足を運び、一生懸命に蕪木のお葬式に参列してくれる人たち探しに奔走するのですが、なかなか思うように事が運ばず、それでも決して諦めることなく奔走する牧本氏。やがて、蕪木の娘が心を開くのですが、物事を成し遂げた喜びを感じる牧本に起こった出来事。そして蕪木のお葬式の日に起こった奇跡。ほっとした反面、複雑な思いを抱えるラストとなりました。ワクワク、ドキドキ、ハラハラといったことが楽しめる映画ではないけれど、こういう作品もなかなかいいものだなと感じた1本でした。
2022年10月06日
3月18日から上映される「SING/シング:ネクストステージ」を一足先に観てきました。前作もちょうどテレビでも放送されましたよね。【あらすじ】コアラのバスター・ムーンが運営するニュー・ムーン・シアターは連日満席で、ブタのロジータとグンター、ヤマアラシのアッシュ、ゾウのミーナら出演者は大人気。地元で成功を収めながらも、バスターには聖地クリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するという夢があった。そのためにはクリスタル・エンターテイメント社のジミーのオーディションに合格しなければならなかった。(シネマトゥデイより)前作もとても楽しかったのですが、今作も本当に楽しかったです。オーディションになんとか出るために、あれこれ策を労して入り込み、なんとか上演の機会を得るのですが、そのあともあれこれ色々なトラブルに巻き込まれながら、進んでいく前向きな姿はとても微笑ましく、また、逞しくもあります。それぞれの登場人物のキャラクター設定がいいバランスを保っていて、巻き起こる色々な出来事のひとつひとつにワクワク感がいっぱいです。そして、なんといっても音楽が最高!!場面ごとに流れる音楽の一つ一つがその状況にマッチしていて、高揚感たっぷりで、ストーリーに引き込まれてしまいました。ストーリーも、起承転結の作りとなっているので、誰しもスムーズに入り込めると思います。可愛い動物たちの孤軍奮闘する姿、今回の物語のキーパーソンであるライオンのクレイ・キャロウェイ役の「B'z」の稲葉浩志さんの歌声が、めちゃめちゃカッコ良かった!!今回は日本語吹き替え版でしたが、オリジナルで演じている役者さんたちもマシュー・マコノヒー、スカーレット・ヨハンソン、タロン・エガートン、リース・ウィザースプーンといった、有名どころばかりなので、オリジナル版も気になるところです。家族みんなで心から楽しめる1本だと思います。
2022年03月15日
東宝シネマズの試写会で、一足先に、鑑賞させていただきました♪原作は、第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんのベストセラー小説とのことですが、私は原作は読んだことがないので、全くの基礎知識なしで観てきました。【あらすじ】血のつながらない親たちをたらい回しにさせられ、名字を4回も変えた森宮優子(永野芽郁)。いまは義父・森宮さん(田中圭)と二人暮らしをする彼女は、不安ばかりな将来のこと、うまくいかない恋や友人たちとの関係に悩みながら、卒業式で弾く「旅立ちの日に」のピアノの特訓に打ち込んでいた。やがて彼女の人生と運命は、かつて深い愛情を注いでいた娘みぃたんを残して姿を消した女性・梨花(石原さとみ)と不思議な形でつながる。(シネマトゥデイより引用)森宮親子とみぃたんと梨花の親子の様子が交互に描かれていて、この2組の親子がどこでどのようにつながるのか、また時間軸がどうなっているのかと思いながらずっと見てました。途中からなんとな~く、ひょっとして・・・と自分なりの想像力を働かせていたのですが、全てが最後にわかった時には、ヒントというかちょっとしたポイントがちりばめられていてそうだったんだ・・・と思うと同時に、その隠されていた秘密の中身で、心がぎゅっとつかまれた感じで、グッときました。それぞれのキャストを演じている役者さんたちの空気感が、物語の展開にマッチしていて映画のなかにどんどん引き込まれていく感覚で、あっという間に時間が過ぎていきました。泣き虫みぃたんを演じた子役の稲垣来泉ちゃんの表情が本当に素晴らしいし、血のつながらないみぃたんを実の我が子のように愛しみながら育てる梨花を演じた石原さとみさんの天真爛漫さが、ラストの感動へと大きくつながっていたと思います。また、永野芽郁さんと田中圭さんの親子のやりとりもすごく自然で、その背後にあるお互いを思いやる心情が深く伝わってきました。主人公の4人の取り巻く周りの人たちもみんな個性的かつ人間味溢れる方たちばかりでストーリーの中に、ぐんぐん引き込まれていってしまいました。映画の予告編で流れている石原さとみさんのナレーション「実は、あなたに伝えておかなければなければいけないことがあります」この言葉の重みに、涙が出てきました。全ての流れを知ったうえで、改めて見直せば、また新たな感動が産まれそうな気がしています。今週末が一般公開ですので、是非、映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。素敵な映画ですよ。
2021年10月26日
先週金曜日10月15日に公開となった「劇場版 ルパンの娘(2021)」を観に行きました。ちょうど18時20分からの上映が、初日舞台挨拶の中継があるということで、間に合うように仕事を片付けて、与次郎の東宝シネマズへ急いで行っちゃいました。舞台挨拶が始まる前のスクリーンはこんな感じでした。そして、いよいよ舞台挨拶スタート!!深田恭子ちゃんが、透け感のある薄いピンクっぽいワンピースがすごくかわいかった♪つい先日までお休みされていたということで、体調がまだまだ完全に回復したとまでは言えないまでも映画の見どころをしっかり話をしてくれてました。そして、現場の雰囲気や今作がラストではなく、是非是非また次の作品も・・・と話していたのがとっても印象的でした。メインキャストが勢ぞろいした舞台挨拶のあと、いよいよ本編スタートです。【あらすじ】泥棒一家“Lの一族”の娘として生まれた三雲華(深田恭子)と警察一家の息子の桜庭和馬(瀬戸康史)は、娘の杏(小畑乃々)を連れて遅めの新婚旅行でディーベンブルク王国を訪れる。しかし、そこで最後の大仕事のためにやって来た華の家族と遭遇。あきれる華だったが、杏が誘拐され、犯人からあるお宝を交換条件として要求される。さらに、死んだとされていた一族のひとり、三雲玲(観月ありさ)が現れる。(シネマトゥデイより)奇想天外なストーリーで、ドラマもかなり楽しめましたが、映画版はスケールアップしていて、さらに、お話そのものも家族愛を軸にして展開しており、笑いあり涙ありの中身で、かなり楽しませてもらえました。特に「Lの呼吸」には、思わず吹き出してしまいました。ドラマでの伏線回収的な部分もあって、そこも良かったかな。是非また次回作を観てみたいなぁ。#ルバンの娘で泣き笑い
2021年10月21日
先週火曜日、7月20日の18時から開催された「孤狼の血 LEVEL2」 孤狼祭ーコロフェスー 完成披露プレミア上映会東宝シネマズ与次郎で見てきました。映画の上映前に、キャストの方々へのインタビューやゲームなど約30分の中継タイム。前作で中心となったベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾を演じていた役所広司さんが劇中で使っていた狼のレリーフのついたライターを、お守りとしていつも身につけていたとコメントした本作の主演の松坂さん。日岡を演じるために、彼のストイックさというか、枯渇感のために自らの体重を絞って役に臨んだとのコメントもありました。また、あるシーンのために三日三晩かかったことなど、興味深い話を直接聞けたし、そのほかのキャスト・・・中村獅童さんも今回15㎏体重を落としていたけど誰も何も言ってくれなかったというぼやきがあったりと、色々と楽しい話を聞くことができて面白かったです。【あらすじ】 広島の架空都市・呉原市を拠点とする暴力団「尾谷組」と県内最大の暴力団「広島仁正会」の抗争に終止符を打ち、今や警察組織、暴力団の双方から一目置かれる存在となった日岡。しかし、日岡によって保たれていた秩序は、上林成浩(鈴木亮平)という一人の男の出所によって徐々に崩壊していく。上林は、出所するなり服役中に因縁のあった刑務官宅へお礼参りに。3年前の抗争で尾谷組組長・一之瀬(江口洋介)に殺された「広島仁正会」傘下の「五十子会」会長・五十子正平(石橋蓮司)の腹心だった上林は会長の仇をとるべく、抗争を避けようとする上層部にも牙をむき暴走。上林が五十子殺害の黒幕に迫る一方、日岡は弟分のチンタ(村上虹郎)をスパイとして上林組に送り込む。(シネマトゥデイより引用)映画は、前作もかなりえげつないし、きついシーンもかなりありましたが今回もかなり暴力的だったり、見ていて目をそらしたくなるようなシーンがいくつもあってなかなかハードな内容ではありましたが、見ごたえ十分でした。こういう映画の一方で、松坂桃李さんは「あのときキスしておけば」の頼りなく優しい桃地のぞむだったり、鈴木亮平さんは「レンアイ漫画家」の刈部清一郎や「東京MER」の喜多見幸太など、全く違った役柄の演技を見ると、演技の幅の大きさを実感できる作品でもありました。映画の公開は8月20日からです。一足早く見ることができて、良かったです。#コロフェス#孤狼の血 LEVEL2
2021年07月27日
第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した作品ということで、観たいとおもっていました。【あらすじ】一九四〇年。少しずつ、戦争の足音が日本に近づいてきた頃。聡子(蒼井優)は貿易会社を営む福原優作(高橋一生)とともに、神戸で瀟洒な洋館で暮らしていた。身の回りの世話をするのは駒子(恒松祐里)と執事の金村(みのすけ)。愛する夫とともに生きる、何不自由ない満ち足りた生活。ある日、優作は物資を求めて満州へ渡航する。満州では野崎医師(笹野高史)から依頼された薬品も入手する予定だった。そのために赴いた先で偶然、衝撃的な国家機密を目にしてしまった優作と福原物産で働く優作の甥・竹下文雄(坂東龍汰)。二人は現地で得た証拠と共にその事実を世界に知らしめる準備を秘密裏に進めていた。方で、何も知らない聡子は、幼馴染でもある神戸憲兵分隊本部の分隊長・津森泰治(東出昌大)に呼び出される。「優作さんが満州から連れ帰ってきた草壁弘子(玄理)という女性が先日亡くなりました。ご存知ですか?」今まで通りの穏やかで幸福な生活が崩れていく不安。存在すら知らない女をめぐって渦巻く嫉妬。優作が隠していることとは――?聡子はある決意を胸に、行動に出る……。 (映画HPより引用)何不自由なく暮らしていた聡子が、自分の夫の行動に疑問を抱き徐々にその事実が明らかになるにつれ、自分の意志で夫をも裏切ると見せかけその実は夫を支え、国家にも反するような大胆な行動に至るのですが最後の最後にまたまた大きな驚きがあり、最初から最後まで目が離せない展開で、あっという間に時間が過ぎたという感覚でした。戦争という悲惨な事実の中の人間の心の動き。見ていてハラハラするし、胸がきゅっと締め付けられるような苦しい気持ちもあり、見ごたえのある作品でした。もし興味のある方は、ぜひ、ご覧くださいね。
2020年11月23日
先週の金曜日から公開となった映画「浅田家!」第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した浅田政志の著書「浅田家」「アルバムのチカラ」を原案にした人間ドラマということで、予告編を見た時からから気になっていて、事前にムビチケを購入。そして、公開初日の舞台挨拶付き上映があるということで、早速観てきました。ちなみに、この舞台挨拶の司会は、悪性リンパ腫の闘病から復帰された元フジテレビアナウンサーの笠井信輔さんでした。お元気な姿を拝見できたのも、嬉しかった!!【あらすじ】家族を被写体にした卒業制作が高評価を得た浅田政志(二宮和也)は、専門学校卒業後、さまざまな状況を設定して両親、兄と共にコスプレした姿を収めた家族写真を撮影した写真集「浅田家」を出版し、脚光を浴びる。やがてプロの写真家として歩み始めるが、写真を撮ることの意味を模索するうちに撮れなくなってしまう。そんなとき、東日本大震災が発生する。(シネマトゥデイより引用)自分の生き方を模索している主人公がテーマとして選んだのは家族の写真。そのアプローチが他人とはかなり違っていて、かなり個性的。自分の撮りたい写真を撮り続けても、なかなか評価されない中での葛藤。途中、悩み苦しみながら模索する主人公を温かくそして時には厳しく見守る両親と兄。弟からの無理難題をつきつけられても、そこをなんとか解決するために頭を下げ続ける兄。舞台挨拶でも、兄役の妻夫木聡さんあ、お兄様がずっと頭を下げているシーンばかりだったと話してましたww個展開催をきっかけに、ある小さな出版社と出会い、出版した写真集が評価されます。そして写真家として順調な道を歩んでいた矢先に遭遇した東日本大震災。あの未曾有の災害の中で、翻弄される多くの人間の姿。被災地に赴き、そこでの出会いで再び主人公の思いが大きく転換していきます。人と人との繋がりの形が今と昔では大きく変わりつつあり、お互いを理解する心や信じる気持ち、思いやる姿など、考えさせられることが多い作品だと思います。心に響くシーン、言葉がたくさんあり、またところどころ笑える場面も散りばめられていて見終わった後には、心にじーんと熱いものがこみ上げてきて、とても充実した気持ちになりました。実際の浅田家!の写真と同じ写真を、演じる4人で再現されていますが、その仕上がりは本当にそっくりで、比べてみると再現度の高さに驚かされています。映画のHPには、バーチャルな写真館の形で撮影された写真が見られるようになっているのでこちらも、一度ご覧になることをお勧めします。(10月31日までの期間限定です)映画『浅田家!』写真展映画『浅田家!』公式HP
2020年10月05日
7月23日公開された「劇場版コンフィデンスマンjp プリンセス編」公開初日の9時40分上映後に舞台挨拶の中継があるということで、観てきました。【あらすじ】世界屈指の大富豪として知られるレイモンド・フウ(北大路欣也)が逝去し、彼の子供たちのブリジット(ビビアン・スー)、クリストファー(古川雄大)、アンドリュー(白濱亜嵐)が遺産をめぐってにらみ合うが、相続人として発表されたのは所在のわからない隠し子のミシェル・フウだった。すると、10兆円とされるばく大な遺産を狙うため、世界各国から詐欺師たちが集まりミシェルを装う事態になり、信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)もフウ家に潜り込む。 (シネマトゥデイより)一言で言って、面白かった!!ポスターの下にずらっと並んでいる豪華キャスト陣以外にも、かなりの大物が出演していて、ともかく遊び心満載で、最初から最後まで楽しませてもらえました。色々な問題が起こるたびに、どれが想定外の出来事で、どれが想定の範囲内なのかということを想像しながら鑑賞するのですが、最後のラストシーンまではさすがに想像できなくてやられたって感じでしたね。今回の重要な役割を果たしていたのがコックリを演じた関水渚さん。笑った顔が広瀬すずさんにすっごく似ていて、一瞬、広瀬すずさんが出てたっけ?って思ってしまいました。また新しい映画やTVドラマができないかなぁ・・・
2020年07月26日
「今日から俺は!劇場版」の映画を観に行ってきました。 テレビでもず~っと見ていて、映画になると聞いて、早々にムビチケをGETして、 公開されるのを楽しみにしていたのです。 そして、7月17日(金)の公開初日の18時から、舞台挨拶付きの上映があるということで しっかりと事前にチケットを予約して、仕事を定時で切り上げて、劇場へ急ぎました。 舞台挨拶のキャストのメンバーは、 みんなこの映画の舞台となっている1980年代の衣装を身につけていて、 再びこういうファッションが流行する可能性もあるかもなぁと思いながら見ていました。 【あらすじ】 1980年代、軟葉高校への転校を機に金髪にイメチェンした三橋貴志(賀来賢人)は、同じ日に転校してきたトンガリ頭の伊藤真司(伊藤健太郎)と出会う。周囲の不良たちに目を付けられるが、ひょんなことから意気投合した二人は手を組み、次々に立ちはだかる強敵をたたきのめす。あるとき、かつて大ゲンカした開久高校の一角に極悪な北根壊高校が間借りする。(シネマトゥデイより) 映画版では、柳楽優弥さんが演じた柳鋭次と栄信さんが演じた大嶽重弘が本当に憎々しくて、 なかなかインパクトのあるシーンがたくさんあって、見応えありました。 もちろん、お笑いの場面も満載!! 京子(橋本環奈)と伊藤(伊藤健太郎)のラブラブシーンとか、ムロツヨシ&佐藤二朗のお馬鹿シーンとか、笑いのツボとなるシーンがふんだんに散りばめられていて、 会場内のあちこちで笑い声が溢れ、私自身もかなり楽しませてもらえました。 そして、鈴木伸之(片桐智司)&磯村勇斗(相良猛)が登場して、クライマックスへ盛り上がる場面は、ワクワクしっぱなし!! そしてラストの三橋の言葉がすっごく格好良くて、見終わった後の爽快感で大満足!! 日頃のストレスが、ちょっぴりですが発散された感じがしました。 ちなみにこの日は夜9時からテレビではスペシャルドラマが放送される予定だったので、 しっかりと録画しておきました。 また、テレビの続編とか、映画の続編があればいいのにと、思っています。 #今日から俺は!劇場版 #舞台挨拶付き上映 #賀来賢人 #伊藤健太郎 #橋本環奈 #清野菜名 #福田雄一
2020年07月20日
昨年の12月21日からの1ヶ月間、TOHOシネマズのフリーパスポートをGETできたので、 結構、映画を鑑賞しました。 フリーパスポートは、残念ながら2019年で終わるサービスだったので、 ラストに楽しめました。 12月21日~1月20日に鑑賞した映画は以下の通りです。 1.2019/12/21 (吹)アナと雪の女王2 2.2019/12/21 カツベン! 3.2019/12/22 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ 4.2019/12/25 (吹)シティーハンター 史上最香のミッション 5.2019/12/26 (字)ジュマンジ/ネクスト・レベル 6.2019/12/27 午前0時、キスしに来てよ 7.2019/12/27 ルパン三世 THE FIRST 8.2019/12/30 男はつらいよ お帰り 寅さん 9.2020/01/03 (吹)ヒックとドラゴン 聖地への冒険 10.2020/01/04 (字)スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け 11.2020/01/06 (字)ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋い 12.2020/01/10 (字)フォードvsフェラーリ 13.2020/01/11 (字)パラサイト 半地下の家族 14.2020/01/17 (字)リチャード・ジュエル 15.2020/01/17 ラストレター 16.2020/01/17 カイジ ファイナルゲーム 17.2020/01/18 記憶屋 あなたを忘れない これ以外の上映作品で、気になった作品も若干ありましたが とりあえず観てみたいと思った作品は、一通り観たというところでしょうか。 この中で特に印象に残ったのは 「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」 「フォードvsフェラーリ」 「リチャード・ジュエル 」 この3本かな。 あと予想外に面白かったのは 「カツベン!」 「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」 他の作品も、なかなか面白かったけど、 多分、自分でわざわざお金を出してまでは観なくてもいいかなぁと思った作品も幾つかあります。 あくまでも私の好きな感じの映画ではなかったというところでしょうか。 特に1月17日に封切られた「リチャード・ジュエル」は、クリント・イーストウッドの監督作品ですが、いかにも彼らしい作品でした。 今の世の中、ネットでのデマの拡散がとかく問題になる時代ですが、この作品の題材となっている1996年のアトランタ爆破テロ事件は、マスコミの情報操作で一人の男性がヒーローから犯罪者への扱いに変わっていく過程が、とても恐ろしく、そして考えさせられるものです。 誰でも簡単に情報拡散できる今の時代、情報発信における責任の重さをきちんと解って対応すべきですが、間違った正義感でフェイクニュースを拡散してしまっているという現状を考えると、この作品が訴えるものは、かなり大きいのではと思います。 今週末には「キャッツ」が封切られます。 すでに、ムビチケを購入して、観る気満々!! 今年も、映画館の予告編を見て、観たい映画が色々あります。 さて、今年は何本観られるかなぁ・・・。
2020年01月23日
鹿児島では放送されなかったのですが、数年前から、牙狼シリーズがお気に入りだったりします。今回、10月4日から牙狼シリーズの最新作、「月虹ノ旅人」が封切られたのですが、鹿児島では上映がありません。でも、どうしても私も彼も観たかったので、日帰りで福岡まで観に行ってきました。【あらすじ】不思議な列車を舞台に、受け継ぎし絆と本当の強さが試される──魔戒騎士・冴島雷牙(さえじまらいが)。指令を受け守りし者として日々ホラー狩りをする雷牙。人の力になりたいと願うマユリは雷牙の元で日々花を育てる。静かな日常を送る2人であったが、ある満月の夜、2人の前に白き仮面の男・白孔<しろく>が現れる。白孔の剣が雷牙を襲う。激突する剣が火花を散らす! 白孔の術によって夜の闇を彷徨うマユリ。マユリを追って雷牙は不思議な列車に乗りこむ。列車の汽笛が夜の闇を切り裂く。果たして雷牙はマユリを取り戻す事が出来るのか?そして白孔の狙いとは?黄金騎士ガロの称号を受け継ぐ冴島雷牙の新たな、そして壮絶な試練が始まる。シアター入り口のポスターには、先日、舞台挨拶でいらした雨宮監督と主役の冴島雷牙役の中山麻聖さんのサインがありましたよ。そして、映画の中にも出てくる冴島家の写真がハガキになってるカードを入場者特典としていただきました。今回の映画は、第一作目の冴島鋼牙シリーズから見ている者(レンタルDVDで、牙狼シリーズ(アニメ以外)は全て鑑賞済みww)にとっては、もうめちゃくちゃ興奮する内容で、終始感動しっぱなしでした。そして、途中、何度もうるうるしてました。いやー、本当にわざわざ福岡まて観に行った甲斐がありました✌️💕近くで観られるなら、また観たいなぁと…やっぱり牙狼シリーズは最高です‼️そういえば、この作品で冴島(御月)カオル役の肘井美佳さんが第一子を授かったことが、数日前のニュースにでてましたね。今回の作品で冴島家の物語が一通りの結末とも言える内容だったと思いますが、まだまだ含みを持たせるラストだったし、今後も新しい展開へ繋がることを期待したいと思ってます。そういえば、毎年勤労感謝の日の頃に放送されてる金狼感謝祭、今年もあるのかなぁ・・・。こっちも期待しています♪
2019年10月22日
映画好きには欠かせない、TOHOシネマズのシネマイレージカード♪鑑賞ポイントが6ポイントで1回映画鑑賞が無料だったり、観た映画の上映時間がそのまま鑑賞マイルとして貯まり、貯まったマイル数に応じてドリンクやポップコーンといったコンセッションの商品や、1ヶ月間の映画鑑賞が無料になるフリーパスポート(2019.12.31までの特典)に交換できたりと、特典が嬉しいカードです。数年前は、年間100本以上の映画を観に行っていたので、結構マイルが貯まり、1ヶ月映画鑑賞フリーパスポートに交換したり、それ以外にはコンセッション商品に交換してましたが、昨年末に残ったマイルでキャンペーンに応募していたところ、嬉しいプレゼントが届きました!!2000円分のギフトカード★★ムビチケみたいなペラペラのカードだと思っていたら、プラスティック製のしっかりとしたカードで、ちょっとびっくり映画館に行くと、予告編をみて、また次に観たい映画の興味が高まるんですよね。今後上映予定だと、バンブルビーとかキャプテンマーベルとかは、外せない作品ww有効活用させてもらいます♪TOHOシネマズギフトカードの詳細はコチラ→TOHOシネマズGIFTカード
2019年03月04日
先日、友人のMさんにお声がけいただき、『グリーンブック』の試写会にお邪魔しました。【あらすじ】1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。(シネマトゥデイより引用)この映画、今年のアカデミー作品賞にノミネートされており、先日、テレビでも紹介されているのを見て、公開されたら絶対に映画館で観ようと思っていた作品の一つです。主人公のトニーを演じているヴィゴ・モーテンセンは、私の大好きだった映画、ロードオブザリングでアラゴルン役だったんですが、この映画のために、体重を増やして臨んだらしいですね。久々に見ると、随分雰囲気が変わってました。この映画のタイトルとなっている、「グリーンブック」とは、1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版された黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブックで、ジム・クロウ法(1876年から1964年にかけて存在した、人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法の総称)の適用が郡や州によって異なる南部で特に重宝されたと書いてありました。映画では、イタリア系白人のトニーが、アフリカ系天才黒人ピアニスト ドクター・シャーリーの運転手兼用心棒として、彼の演奏旅行に同行することから始まります。旅行先は、まだ人種差別が色濃く残る南部アメリカ地区。行く先々で、ドクターに対する数々の差別的な扱いを目にして、最初はトニー自身が持っていた偏見に変化が生まれ、徐々にお互いの間に信頼関係が芽生えていく姿が描かれています。南部の裕福な屋敷に招かれての演奏会。演奏後にトイレを借りようとしたドクターに示されたトイレは、屋敷外にあるほったて小屋。その待遇に紳士的な態度で異議を唱え、数十分かけてトイレに行くためにホテルに戻るエピソード。そんなドクターの気持ちが最初は理解できなかったトニーですが、その後に起こる様々なエピソードで、トニーの考えが変化していきます。そして、ドクターも、トニーの粗野な振る舞いに反発していましたが、徐々に歩み寄って行くのです。お互いの信頼関係が芽生える中、トニーとドクターが一緒のホテルに宿泊できない場所もあります。そんな時に起こる、理不尽な対応の数々。ニューヨークではカーネギーホールの上に住居を構え、ホワイトハウスでも演奏したことのある有名ピアニストであるにも関わらず、黒人であるというだけで受ける差別的扱い。しかも、公明正大であるべき警察官ですら、不条理な扱いをする土地柄。見ているこちらも胸が痛くなるほどでした。黒人が夜間外出することを禁じている土地で道に迷い、警察官に捕まるエピソード。その解決法は、かなり胸がすっとしました。このエピソードと対照的な警官達が、その後描かれているシーンが、すっごく心地よかった!!クリスマスまでには旅行から戻ると家族に約束しているトニー。そのトニーのために、最後はドクター自身がハンドルを握ってニューヨークに戻ります。そして、演奏旅行から戻ったあとの二人の姿。本当にお互いが信頼関係に包まれた二人になったのだと、じーんとしてしまいました。この映画、実話なんですよね。エンドロールにはその後の二人のエピソードも紹介されてました。所々笑えるエピソードもあって、最後には感動が残る、とっても素敵な作品でした。公開後に、またゆっくりと見てみたいと思っています。皆様も、是非、公開されたら映画館に足を運んで観ることをお勧めします!!
2019年02月08日
鹿児島と熊本を結ぶ肥薩線おれんじ鉄道を舞台にしたこの映画は、撮影が始まった時から私の周囲でも、しばしば話題に上っていました。なので、上映が始まるのがすっごく楽しみだったんです。全国での封切りは、今週金曜の11月30日ですが、舞台となった鹿児島と熊本では一足先に、11月23日から上映が始まりました。そして、初日には、主演の有村架純ちゃんや國村隼さん、吉田康弘監督の挨拶があるということで、ネット予約して観に行きました。【あらすじ】奥薗晶(有村架純)は急死した夫の連れ子を伴って、夫の故郷・鹿児島で鉄道の運転士をしている義父・節夫(國村隼)を訪ねる。節夫は、長い間顔を合わせていなかった息子の死、初めて会う嫁、そして孫の存在に困惑するが、行くあてがないという二人を家に住まわせることにする。生活のため仕事を探す晶は、亡き夫の夢でもあった鉄道運転士の試験を受ける。(シネマトゥデイより)血のつながりのない3世代の物語。お互いに一生懸命に生きる中で、なかなか言えない心の奥底にある深い想い。相手を思いやる気持ちが大きいが故に、複雑になってしまう周囲の人々との関係。色々なことを考えさせられたし、伝わるものが大きくて、心に凄く響くシーンがいくつもあって、その都度、目頭が熱くなりました。海や山といった自然の風景が、本当に綺麗だったのも、印象に残りました。それにしても、國村さんや木下ほうかさんの鹿児島弁は本当に上手だった!!独特の言い回しの鹿児島弁が、よく馴染んでいたと思いました。ちなみに、舞台挨拶の時に、國村さんは熊本の八代生まれなので、馴染みやすかったのかも・・・というようなことを話してらっしゃいました。映画上映後の挨拶の中で、この撮影が行われた時期はかなり寒かったというエピソードは、かなり実感がこもっていて、面白かったです。(映画の中でも、雪が舞っているシーンがあります)ちなみに、肥薩おれんじ鉄道には、この映画の公開を記念したラッピング列車が走っているということで、職場の友人が撮影してきたということで、画像を提供してもらいました。有村架純ちゃんの顔が、しっかりとわかりますね。この映画、本当にいい作品だと思うので、たくさんの方々に観ていただきたいと思います。#かぞくいろ#映画#かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-
2018年11月27日
2月16日から公開される「グレイテスト・ショーマン」を一足お先に試写会で見てきました。 映画の感想はしばらく書いていなかったのですが、今回のこの映画、本当に好きな内容だったので、ちょっと感想を書いてみたいと思います。(シアターに設置してあった看板を撮影したら、光が反射してしまいました) 【あらすじ】 主人公のP.T.バーナムは<ショービジネス>の概念を生み出した男。 誰もがオンリーワンになれる場所をエンターテインメントの世界に作り出し、人々の人生を勇気と希望で照らした実在の人物だ。そんなバーナムを支えたのは、どんな時も彼の味方であり続けた幼なじみの妻チャリティ。彼女の愛を心の程に、仲間たちの友情を原動力に、バーナムはショーの成功に向かってひたむきに歩む。 昨年のアカデミー賞で話題となった「ラ・ラ・ランド」の製作チームと、大好きなヒュー・ジャックマンの主役とあれば、それは見るでしょう!!という作品。 今回、試写会で外れても、絶対に見るぞと決めていた作品でもあります。 映画の上映が始まると、本編の前に登美丘高校ダンス部の「This is Me」がスタートしたのはちょっとびっくり!!この映像、実は一度は目にしたことがあったのですが、映画館の大きいなスクリーンでは、より迫力が伝わってきます。その後、すぐに本編がスタート。 主人公であるバーナムの幼い頃から始まる物語。 貧しい主人公が裕福な家庭に生まれた少女と恋仲になり、やがて二人は周りの反対を押し切って夫婦として新たな未来に向かって夢を追い始めるのです。 圧巻のダンスのスピード感と音楽で、ず~っとスクリーンに釘付けです。レ・ミゼラブルのヒュー・ジャックマンも大好きでしたが、本作もとっても素晴らしい!!ストーリー展開の重要なシーンひとつひとつに見所となるダンスシーンがあるのですが、その最も感動したのは、やはり「This is Me」でしょうね。 自分は自分、他人と違っても、それが私自身なのだということを訴えるところは、上流社会から虐げられ蔑まれた一人一人の気持ちの爆発だというパワーに溢れたすばらしいシーンです。あと、ザック・エフロン とゼンデイヤが「リライト・ザ・スターズ」をロープを使いながら歌うシーンも、素敵でした!!ある意味、起承転結がはっきりしていて、とても解りやすいし楽しい作品ですので、是非、見てもらいたい1本だと思います。
2018年02月06日
ほぼ3ヶ月ぶりの映画の感想(^^;)その間も色々見てはいるのですが、なかなか感想を書く時間がなくて・・・さて、今回みたのは「グランド・イリュージョン」今週末公開の映画を、試写会で一足先に見せていただきました!!【あらすじ】マジシャンとして一流の腕を持つアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループを束ねていた。彼らはマジックショーの中で、ラスベガスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪ってみせた。この件を受けて、次の計画を彼らが実行する前に食い止めようとFBI特別捜査官のディラン(マーク・ラファロ)が捜査を始めるものの……。(シネマトゥデイ)この映画の監督は、私も大好きな「トランスポーター」シリーズの監督・ルイ・ルテリエ。確かにスピード感バリバリの展開なのも納得です!!リーダーのアトラスを演じるジェシー・アイゼンバーグは「ソーシャル・ネットワーク」でfacebookの創設者、マーク・ザッカーバーグ役を演じた俳優さん。そして、対抗するFBI捜査官マーク・ラファロは「アベンジャーズ」でハルク役を演じてました。冒頭、4人のマジシャン達がそれぞれのキャラクターを印象づける演出があり、さらに彼らが謎のカードに引き寄せられてある部屋に集められ、謎の人物からのメッセージでフォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストとして世間の目を惹きつけながらあっという演出で銀行強盗をやってのけちゃうんです!!その奇想天外な展開に、ついつい引き込まれてしまいます。世間を騒がすフォー・ホースメン達。そんな彼らを忌々しい視線で見つめるマジシャン・サディアス・ブラッドリー役がモーガン・フリーマン 。やっぱり彼が出てくると、その存在感がいいんですよね!!ストーリー展開の面白さもさることながら映像の見せ方やトリックの仕掛けが一瞬たりとも見逃すまいと思わせる作り方なんです。そして、ところどころにクスッと笑えるような要素もあって全く飽きることなく進んで行くんです。そして、冒頭に彼ら4人を集めたのは誰なんだろう??という思いつつクライマックスへ!!ちなみに、ラストの展開へのヒントは、ちゃんとあちこちに散りばめられているので見終わった時になるほど!!と思わせてくれてある意味爽快感が残ります。一言で言うなら、因果応報って感じでしょうかww個人的には、ラストが解った上で細かいエッセンスをチェックしながらもう一度見てみたいと思う1本。私的には、かなりお気に入りです!!
2013年10月24日
明日からいよいよ、中居正広主演の『ATARU』の劇場版が公開されますね!!これに合わせて、セブンイレブンでは劇場版『ATARU』公開記念キャンペーンを実施中♪ということで、早速対象商品のパンと缶コーヒーを買ってカレースープをGETしちゃいました♪各店舗先着95名らしい。あと、どん兵衛2個買うと、トートバッグももらえるらしい。ということで、こちらもGETしてみました♪♪さぁ、劇場版『ATARU』を後は映画館で観るだけだぁ!!
2013年09月13日
「堀越二郎と堀 辰雄に敬意を込めて」というキャッチコピーこそが、この映画に込められた宮崎駿監督の思いなのでしょう。加えて、「生きねば」という言葉の重み、受け止めなければならないのだと思います。【あらすじ】大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。(シネマトゥディ)主人公の堀越二郎の吹き替えは、あのエヴァンゲリオンの監督でもある庵野秀明さんですがこの吹き替えが、色々話題となっているようですね。確かに、いかにも素人という吹き替えですが、物語の進み方が、どちらかというと淡々とというか比較的、感情移入しにくい雰囲気で進むので私自身は、あまり何も感じませんでした。ただ、二郎の気持ちというか、飛行機作りにかける気持ち、その熱い思いの部分がもう少し強く描いて欲しかったかなという気持ちはありますが・・・。映画が始まってすぐ、関東大震災のシーンが描かれます。画面から迫ってくる破壊される町の様子。アニメと解っていても、その迫力というか画像の一つ一つから恐怖感が伝わります。実在の人物をモチーフに描いているせいでしょうか、これまでの宮崎作品の想像力に溢れる、ファンタジー感いっぱいの作品とはかなり雰囲気が違うので、この映画を見て、戸惑ったり物足りなく感じた人も多いかもしれませんね。しかし、自分の夢に向かってひたすら走り続けた堀越二郎の人生と里見菜穂子との恋愛を描いた青春映画と思って観ると純粋な気持ちが伝わって来ました。堀越二郎は、太平洋戦争で日本の航空機の中心となった零戦の設計者だそうですが彼自身、戦争をするために、飛行機を設計していたのではなかったと思うんですよね。例えば、人を殺すための道具として、原子力も発見された訳ではないはずなのに使い方を誤った結果、原子力爆弾という最悪の兵器が産まれ、多くの人が殺傷されたのと同じく人類の幸せを願って、一生懸命に作ったものが、このような結果を招いたという事実は、私達は決して忘れてはいけないことだと思うのです。そして、何があっても「生きるのだ」という気持ちを持ち続けることが、我々に課された使命なんだと感じました。
2013年07月27日
「華麗なるギャッツビー」って、ロバート・レッドフォード主演で1974年上映の作品があったことは知っていますが、こちらは見たことはありません。久々のレオ様の映画、素敵でした!!【あらすじ】ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。(シネマトゥディ)舞台は1920年代のNYの上流階級の世界。なので、ともかく豪華絢爛なセットと衣装は必見です!!大富豪ギャツビーは、何故、夜な夜な豪華なパーティを開くのか。そして、彼の巨万の富は、どうやって築かれたのか。ギャツビーにまつわる様々な秘密に惹かれるストーリーテラーの役割をスパイダーマンシリーズのトビー・マグワイアが演じています。そして、ギャツビーを演じるのは、レオナルド・ディカプリオ。彼の溢れんばかりの笑顔と後半に見せる狂気の姿のギャップがとても対照的です。男は、ただ1人の愛する女性のために自らの運命の全てを賭けた。女は、そんな男の心を最後まで振り回し、残酷な決断をする。男と女の愛への執着心の違いと女のしたたかさ。さらには、持てる者と持たざる者の不条理さ。特権階級の人種の傲慢さ等々。1920年代は第一次世界大戦の勝利が好景気を呼び「狂騒の20年代」と言われた時代だったようですが、多くの人々が浮かれる一方で、その裏側に秘められた悲劇の様子がこの物語のラストシーンそのものに繋がっているのかもしれません。ただ、愛する女性と幸せに暮らしたかっただけなのにその唯一の望みを、最愛の人の裏切りによって断たれたギャツビーの表情。そして、何事もなかったかのように去っていく女の姿。かなり切なかったですね
2013年07月21日
コリン・ファース&キャメロン・ディアスという私の大好きな役者が揃ったこの映画。日本公開は5月17日だったようですが、鹿児島では、天文館シネマパラダイスで今週金曜日まで上映中のようです♪【あらすじ】美術学芸員のハリー(コリン・ファース)はモネの名画のニセモノを使った詐欺を思いつく。相棒PJ(キャメロン・ディアス)が絵画の所有者に成り済まし、ハリーは本物と見まがうような贋作を用意して標的の億万長者シャバンダー(アラン・リックマン)に近づく。しかし超天然のPJが次々と騒動を巻き起こし、シャバンダーが別の絵画鑑定士を呼んだことで、成功間違いなしのはずの計画は予期せぬ方向に……。(シネマトゥデイ)苦虫を噛みつぶしたような渋い表情のイメージが強いコリン・ファース。彼の演じるコメディが私は結構お気に入り!!例えば、「ブリジッドジョーンズの日記」とか、「マンマ・ミーア」とかで見せた真面目だけどちょっとおかしいというようなキャラクター達。今回のこの映画もそれと同じ種類の人物像です。自分の雇い主・シャバンダーに一泡吹かせようと企む美術学芸員。細かい準備を進め、さらには詐欺の相棒としてスカウトしたPJとのコンビ。PJの人物像は、これまた「チャーリーズエンジェルシリーズ」や「バッド・ティチャー」などで見せたキャメロン・ディアスの雰囲気にピッタリ!!ジーンズ&カウボーイハットとボディラインピッタリのドレスのどちらも着こなせるキャラクターを演じさせるのに適役は、やはり彼女しかいない!!さて、お話の流れは、ともかく笑える要素満載。ポスターにある、ライオンがどう絡むのかは、メチャメチャ馬鹿馬鹿しくて笑えます。加えて、あちこちにラストシーンに繋がるエッセンスが鏤められていたのに後から気づかされて、なるほどな~!!と思える作りは、結構好きなパターンです。特に、シャバンダーが、モネの絵画を手に入れようと躍起になるその動機に絡む部分はかなり重要なポイントですよ!!(←ちょっとネタバレかな)上映時間は100分で、最近の映画としてはちょっと短め。なので、次々と展開する話の流れで一気に楽しめる1本です。思いっきり笑いたい人、憂さ晴らししたいと思う人にお勧めの映画です♪
2013年07月16日
前作「ワイルド・スピード MEGA MAX 」から約2年!待望の最新作は、益々スピード感もアクションも、パワーアップしまくりでメチャメチャ面白かったです♪【あらすじ】リオデジャネイロの犯罪王から100億円を、まんまと奪い取ったドミニク(ヴィン・ディーゼル)。その後、逃亡し続けていたドミニクだったが、世界中で犯罪行為に手を染める巨大犯罪組織を追うFBI特別捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)に協力を依頼される。ホブスの話によると、その犯罪組織に関わっているのは、ドミニクの死んだはずの元恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)だった。(シネマトゥディ)冒頭、いきなり過去のシリーズの色々なシーンが流されるのであ~、そうだったよなぁ・・・などと思い出しつつ、今回はどんな展開になるのか、ワクワク感がいきなりパワーアップ!!加えて、ドミニクとブライアンが細い崖を走る道での激しいカーチェイス!!いや~、のっけから引き込まれました♪世界中に指名手配中のドミニク達の仲間は、その腕を見込まれて、FBI特別捜査官のホブスに、メンバー全員の恩赦と引き替えに、世界を相手に暗躍する巨大犯罪組織のボス・ショウの逮捕に協力するのですが、その犯罪組織には、死んだと思っていたドミニクのかつての恋人・レティがメンバーとして加わっているというのですから、そりゃ、一体何があったのか??とシリーズを見ている我々にとっては、ストーリー展開そのものも大注目ポイントの一つです。それにしても、今回もメチャメチャ派手なカーチェイスを楽しめますし、一方では、洒落たジョークやウィットに富んだ会話の数々も相変わらずnice!!クライマックスシーンでは、カーチェイスのみならず、もっとど派手な”モノ”との対決が待ってますww加えて、「えっ、この人が・・・」というような、どんでん返しもあったりして本当に、最後まで一気に楽しませてくれます。更に衝撃的なのは、エンドロール前のシーン!!次回作に向けての、ある重要人物が出てくるのですが、その姿を見た瞬間、「えっ!!」と思わず叫んでしまうほどある大物俳優が出てきたのには本当にびっくり(@_@)次回作は、より激しくかつ面白くなりそうな予感が・・・ww
2013年07月15日
「シックス・センス」や「サイン」などで独特の世界観の作品をこれまでも提供してきたM・ナイト・シャマラン監督とウィル・スミスとジェイデン・スミスの親子共演となる1本。人の住めなくなった地球を舞台に、子供の成長を見守る父親の姿と尊敬する父に近づこうと格闘する子供の姿と親子の絆の強さが印象的でした!【あらすじ】人類が地球を捨て去り、ほかの惑星へと移住して1,000年が経過した未来。ある宇宙遠征任務からの帰路につく兵士サイファ(ウィル・スミス)と息子のキタイ(ジェイデン・スミス)を乗せた宇宙船にトラブルが発生して機体が破損、緊急シグナルを搭載した尾翼部が地球へと落下する。それを追って地球に宇宙船が不時着するが、ほかのクルーたちは死亡してしまい、サイファも重傷を負ってしまう。帰還に必要な緊急シグナルを捜そうと大自然に足を踏み入れるキタイは、地球の生態系が人類を消し去るために進化していることを知り……。(シネマトゥディ)「幸せのちから」で、クリクリのパーマとまっすぐに父親の姿を見つめる眼差しが印象的だったちっちゃな少年は、その後、ジャッキー・チェンと「ベストキッド」で共演し、今回のこの映画で再び成長した姿を見せてくれました。自分の父親は、誰もが尊敬する優秀なレンジャーでありその父の背中を必死に追いかけるキタイは、自分の未熟さ・・・勇気と無謀の違いに気づくことができないが故に、昇進試験に落第してしまいます。自宅にいても、そこにあるのは、親子よりも上官と部下との関係が優先する2人。そんな2人が、ある特殊訓練のために出かける途中にトラブルの遭遇し、不時着したのは、かつての人類が捨てた地球でありそこには、人を襲う恐ろしい生物が存在する危険な場所だったのです。生存者は親子2人のみ。しかも、父親は両足を怪我しており動くことができない。救助を呼ぶには、遠く100キロ離れた場所に落下した分裂した宇宙船の破片に残された通信機を手に入れるしかなく、そこへは、息子がたった1人で向かうしかないという究極の選択が待っていたのです。次々と襲いかかるトラブルをなんとか乗り越えようと葛藤する息子。そして、それを見守り、アドバイスを送りつつける父。父の心の本当の叫びを解らぬまま、自分を父親は理解していないとして反抗する息子。しかも、その息子には父親への劣等感以外にも抱いていた感情があるという設定。なかなか深いです。2人の間に存在する種々様々な感情の動きがとてもリアルで見ている側にとっても、すごく共感したりハラハラしたりと見応えがありました。ところで、地球に人類が住むことが出来なくなった理由が冒頭に描かれますが今の地球環境も色々と問題を抱えており1000年後の地球の姿をこういう形で描くことは現代における人類の地球環境の問題点をきちんと認識するという意図もあるのでしょうね。ちなみに、襲いかかる怪物ですがなんとなく、エイリアンを彷彿させるような姿でしたwwラストシーンを盛り上げるために、所々に色々な伏線が散りばめてあり、そういう点でも楽しませてもらえました。
2013年06月26日
今年のアカデミー賞の中心は、『リンカーン』でしたよね!!【あらすじ】エイブラハム・リンカーン(ダニエル・デイ=ルイス)が、大統領に再選された1865年。アメリカを内戦状態に追い込んだ南北戦争は4年目に突入したが、彼は奴隷制度を永遠に葬り去る合衆国憲法修正第13条を下院議会で批准させるまでは戦いを終わらせないという強い決意があった。そのためにも、国務長官ウィリアム・スワード(デヴィッド・ストラザーン)らと共に憲法修正に必要な票を獲得するための議会工作に乗り出す。そんな中、学生だった長男ロバート(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が北軍へと入隊し……。(シネマトゥディ)リンカーンの功績は、誰もが知っていること。大いなる功績を成し遂げるまでの彼の苦悩の数々。国のリーダーとして、父親として、夫として、そして人間として・・・。長年にわたる悪しき慣習・・・奴隷制度を廃止するための合衆国憲法を修正するために、強い信念で臨む姿。淡々と話す言葉の端々に垣間見えるその決意の強さをダニエル・デイ=ルイスは、見事に演じきってました。特に、憲法修正の可否を争う投票のシーンの緊迫感。賛成票を集めるために、賛成派は色々な策を講じて投票に臨むのですが1票ごとに揺れる賛否の行方を描いたこのシーンは本当に、大きな山場で、結果はわかっていても、すっごくドキドキしながら、スクリーンに惹きつけられてしましました。あと、今回のストーリーの中で重要なタデウス・スティーブンス役のトミー・リー・ジョーンズがすっごく良かった~!!彼も一緒になって、憲法修正に向けて戦うのですが、憲法修正が可決された後の彼の行動が、あれほどまでに憲法修正に拘ったのかという理由が判明するシーンがちょっと洒落てましたね(^^)南北戦争の悲惨さ、そして、奴隷解放を押し進めたリンカーン暗殺という結末。日本もそうであるように、アメリカも歴史の大きな流れの中で大きな悲しみや痛みの上に、現在が成り立っており過去の悲劇から決して目をそらすことなく、これからの社会を作って行かねばならない。見終わった時に、そんな気持ちになった1本でした。
2013年05月03日
この映画の主演女優のジェニファー・ローレンスは 今年のアカデミー主演女優賞を受賞しましたよね!!【あらすじ】妻が浮気したことで心のバランスを保てなくなり、仕事も家庭も全て失ってしまったパット(ブラッドリー・クーパー)は、近くに住んでいるティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。その型破りな行動と発言に戸惑うパットだったが、彼女も事故によって夫を亡くしており、その傷を癒やせないでいた。人生の希望を取り戻すためダンスコンテストに出ることを決めたティファニーは、半ば強制的にパットをパートナーに指名する。(シネマトゥディ)この映画の雰囲気って、私的には、大好きな「ブリジット・ジョーンズの日記」と似ているんです。一生懸命にやろうとすればするほど、深みにはまっていく感じの主人公の心の葛藤とそれを見守る周りの家族や友人達の空気感がすっごく温かいし、優しくて、見ているうちに、自分もその場にいるような気持ちに取り込まれちゃう感じなんですよね。妻の浮気をきっかけに、浮気相手に暴力を振るい、自分の心をコントロールできなくなってしまったパット。そんなパットの社会復帰を願う両親。パットの両親を演じるのが、ロバート・デ・ニーロとジャッキー・ウィーヴァー。父親の視点、母親の視点の違いの見守り方がとてもリアルだったんですが、特に父親が、息子とのコミュニケーションの取り方が上手く解らずに一緒にテレビを見ることで、コミュニケーションを取ろうとしていたのだと告白するシーンがとても印象的でした。一方、ジェニファー・ロレンス演ずるティファニーも、突然の事故死で夫を失い心のバランスを保つために、信じられない行動を取ったりしています。この2人が出会い、時にはぶつかりながら、でもお互いを補うように変わっていく様子をユーモアを交えながら、丁寧に描いています。台詞の一つ一つや、様々なシーンの細部に至るまで心憎い演出がいっぱい隠されていて、とても楽しく見ることができます。そして、2人がお互いの希望を取り戻すために出場するダンスコンテストのシーンは2人のダンスそのものもですが、ともかく空気感がすっごく素敵なんです!!もちろん、このシーンにもちょっとしたオチというか楽しくなるエッセンスがあって映画の中の主人公達の喜ぶ姿に、ついつい共鳴して感動しちゃいました♪人って、色々な人に助けられながら、そして多くの人を信じることで強くなれるし優しくなれる。決して諦めることなく、一生懸命に頑張れば、その先は明るい未来が待っている。そんな前向きな気持ちになれる映画。原題の「Silver Linings Playbook」の「Silver Lining」とは”(不幸な境遇・状況において)希望のきざし,明るい見通し”って意味だそうで、どんなに辛い状況でも、必ず明るい未来はあるんだよ!!ってタイトルなんですよね。まさしく、このタイトルにふさわしい、素敵な1本だったと思います。
2013年04月24日
『ダイ・ハード/ラスト・デイ』ってタイトルですがなんかこれで終わらないでしょ・・・って感じがするのは私だけではないはずww【あらすじ】久しく会っていなかった息子ジャック(ジェイ・コートニー)がロシアでトラブルを起こした上に、ある裁判の証人となったと知らされた刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)。身柄を引き取りに現地を訪れた彼だが、そこでテロ事件に巻き込まれてしまう。相変わらずの運の悪さを呪いながらも、混乱状態に陥った状況下でジャックと再会するマクレーン。しかし、なぜか親子一緒に次期ロシア大統領候補の大物政治家、大富豪、軍人らが複雑に絡む陰謀の渦中へと引きずり込まれるハメになり……。(シネマトゥデイ)マクレーン刑事って、ご存じニューヨーク市警の刑事ですよね。アメリカ国内で暴れ回るのなら、まぁなんとなく解りますが今回の舞台は、なんと海外!!しかもロシアというから、あまりにもスケールアップでしょ!!過去の作品においても、自分の息子や娘の話題はチョコチョコ出てきてたけど今回は、その息子をロシアに迎えに行くところからスタートします!!しかも、その息子は逮捕されていて、迎えに行くにも高~いハードルがあるはずなのですが、あっという間にそのハードルなんて何だっけ??というスピーディなストーリー展開に!!冒頭のアメリカを出発してから、息子・ジャックに会うために裁判所に向かうというところ以降は、はっきり言って、ずっとカーアクションと戦闘シーンと言っても過言ではないくらい一気にスピード感と迫力ある場面の連続です!!もちろん、所々に父親と息子のやりとりがあってそこに親子の確執やお互いへの信頼関係が見え隠れするところがこれまでのダイハードシリーズとはひと味違います。とはいえ、自分の息子を追いかける悪党を絶対的に許さないとばかりに追いかけまくるジョン。これって親ばか??それとも、トラブル好きだから??いずれにしろ、馬鹿馬鹿しくも微笑ましく、そして迫力いっぱいのシーンの数々でスクリーンから一時も目を離す暇がないくらい、楽しませてもらえます。息子ジャックはCIAに勤務している(もちろん、家族には秘密)のですが、どうみても、単なる警官の父親の働きや捜査の勘の鋭さが一枚も二枚も上に見えるのです。今回の悪役、誰が一番の悪なのか。色々な隠し球があって、こちらも結構楽しませてもらえました。1時間38分という上映時間、比較的短い気もしますがこの中身とテンポなら、ちょうど良い緊張感が保てるいい時間に感じます。そして、見終わった後の爽快感、やはりダイハードシリーズはいいよね!!さて、マクレーン親子の今後がどうなるのか???ちょっと気になるラストシーン。タイトル通り、すんなり終わるのか・・・??どうなっても楽しめそうなエンディングでした。
2013年02月22日
この映画の公開に合わせて放送されたテレビドラマの特番を見てから映画館に足を運びました。【あらすじ】警視庁捜査一課の刑事として活躍する玲子(竹内結子)が率いる姫川班は、管轄内で起きた4人の殺人事件を担当することになる。警察が合同特別捜査本部を設けて捜査に臨む中、犯人を名指しした匿名情報が寄せられるが、上層部からはすべてを黙殺しろとの命令が下る。玲子は単独で捜査を続け、その過程でマキタ(大沢たかお)と出会う。 (シネマトゥデイ)「ストロベリーナイト」が一番最初にテレビで放送された2時間のスペシャルドラマを映画鑑賞後に改めて観たのですが、姫川の過去(今回の映画でも、たびたび出てきてましたが)の忌まわしい記憶が彼女自身の性格やその後の人生に大きく影響しているというところが単なるヒーロードラマや人間ドラマとは違うところ。格好いいのはもちろんだけど、その裏にある彼女自身の闇の部分があるから被害者の痛みや苦しみを自分の事のように捉え悪を徹底的に憎み、徹底的に真実を追究するその姿に共感できるのだと思います。今回は、事件解決の裏にある、警察内部の闇の部分が大きなポイント。ある殺人事件と、その後の事件の関連性に気づいた姫川は上層部からの捜査中止の命令に納得できず、自ら信念を持って突き進みます。そんな彼女を支える姫川班のメンバー。調べれば調べるほど、深い警察の闇の部分が見えてくる。自分の部下を巻き込みたくない姫川の気持ちとあくまでも上司を信じてついていくという姫川班メンバー達。その強い信頼関係が、いいんですよね!!そして物語の大きな鍵を握るのが、大沢たかお演じるマキタ。事件の捜査を単独で行っている姫川と出会い、やくざとしての身分を偽り、姫川と接触します。最初は偶然の出会いだったのが、彼女の心に潜む闇の部分を見抜きいつしか二人は深い仲に・・・。マキタと姫川が車の中で関係を結ぶ中、彼女をサポートする菊田は、離れた車の中でじっと待機しているシーン。そして、車からおりてきた姫川に、そっと傘を差し掛ける姿。菊田の姫川への思いと、降る雨が、彼自身の心の涙のように思えたのは私だけじゃないはずです。様々な個性豊かな警察の面々も、いい刺激と緊張感で物語を盛り上げています。事件に隠された警察の過去。そして、殺人事件の真犯人は??犯人逮捕後の警察の対応は・・・色々な要素をどのように組みあわせて、結論に導くのか。いい意味の緊張感で、一気に楽しめました。自分達の信念を貫いた結果、姫川班に科せられたペナルティは姫川班の解散命令。映画公開に合わせて放送されたテレビ特番は、その後の姫川班のメンバーの様子をオムニバスで描いたものだったのですがあの事件でバラバラになったとしても、姫川班としての心はきっとみんな繋がっているんだろうなぁ思わせてくれるドラマで、とても良かったです。それにしても、やっぱり、西島秀俊演じる菊田君はいいなぁ・・・とミーハー根性で思ってしまう私なのでしたww
2013年02月19日
ある1人の女性=艶に関わる人物達の「愛」の形をオムニバス形式で、描いた作品。ちょっと、変わってましたね。【あらすじ】春二(阿部寛)は艶という女性と駆け落ちまでして大島へとたどり着くが、気ままな妻の不貞に翻弄(ほんろう)されてきた。そんなある日、艶の病気が発覚し、さらには昏睡(こんすい)状態に陥ってしまい、これまで無心に彼女を愛し続けてきた彼は激しく動揺する。ついに春二は最愛の妻と深い仲だった男性たちに、艶が瀕死(ひんし)の状態にあることを知らせようと思い立つが……。(シネマトゥデイ)映画のHPを見ると、色々な女性の愛について、このように紹介されています。●愛を戦う女:小泉今日子●愛を確かめる女:野波麻帆●愛に寄り添う女:風吹ジュン●愛を待つ女:真木よう子●愛を問いかける女:忽那汐里●愛を包み込む女:大竹しのぶそれぞれの「愛」の形のエピソードには、そこに関わる男性達がいるわけで小泉今日子には羽場裕一、野波麻帆には渡辺いっけいと岸谷五朗、真木よう子には永山絢斗、忽那汐里には奥田瑛二、そして大竹しのぶには阿部寛という組合せでなかなか奥深い愛の形を見せてくれます。各エピソードの中で、私が個人的に印象に残っているのは一番最初に出てくる話・・・艶の従兄弟・石田行彦(羽場裕一)を巡っての小泉今日子と荻野目慶子の修羅場!!作家である行彦が賞を取り、その受賞祝賀会の席上で本妻の小泉今日子と愛人の荻野目慶子が対決するその場面が、執念というか意地の張り合いというかともかく迫力満点でした!!あと、女子大生の忽那汐里が、大人と子供の間で揺れ動く姿をすごくリアルに演じてましたね。彼女の通う大学教授(奥田瑛二)との関係、母親である大竹しのぶとの関係。そして、親子でお酒を飲みながら語らうシーン。この部分が、上手く表現できないけど、なんだかすごくいい感じでしたね。そして、これらのエピソードを通じて、自分の妻・艶への愛を証明しようとする阿部寛の姿。なんで、自分の妻が関係を持った男達にわざわざ連絡するのか。ちょっと理解に苦しむ発想ですが、棺に入った艶に向かって発する彼のその言葉が彼にとっての愛の形の証明だったというラストシーン。そういうことだったのね・・・。それぞれのエピソードにメリハリがあって1本で色んな感覚が味わえる映画だったように思います。しかし、全体のトーンが落ち着いて淡々と進むので人によっては、こういう映画は苦手に感じるかもしれませんね。
2013年01月30日
可愛い熊のぬいぐるみだけど、その言動たるや・・・確かに、R15指定になるのもわかりますww【あらすじ】いじめられっ子からも無視される孤独なジョンは、クリスマスプレゼントとして贈られたテディベアと友人になれるように祈る。彼の願いが通じたのか、テディベアに魂が宿り、ジョンにとって唯一無二の親友テッドとなる。それから27年の月日が経ち、中年となっても親友同士であるジョン(マーク・ウォールバーグ)とテッド。一緒にソファでくつろいでは、マリファナをくゆらし、映画を楽しんでいる彼らにジョンの恋人ロリー(ミラ・クニス)はあきれ気味。ジョンに、自分とテッドのどちらかを選べと迫る。(シネマトゥディ)主人公のジョンのGFを演じたミラ・クニス。どっかで見たぞ!!と思ったら、あの「ブラックスワン」でナタリー・ポートマンのライバル役の女優さんでした。この映画、アメリカンジョークと下ネタ満載の言葉が飛び交います!!とくに、テッドの言動たるや、まさしくオヤジそのもので、すっごく下品wwよくもまぁ、ぬいぐるみにこういうことをさせるよなぁってあきれるくらいです。しかし、オヤジと言っても、どちらかというとオトナコドモ的な精神年齢の低さがこれまた笑わせてくれるんです。私、かなり色々なシーンで何度も吹き出しました!!特に、スーパーでテッドが働きだすのですが、そこでのやりとりは、もうメチャメチャ笑えますwwジョンとテッドは、映画が大好きという設定なので、めちゃめちゃ懐かしい映画・・・ETとかサタデー・ナイト・フィーバーとかの話があれこれ出てきます。おまけにその映画のシーンをパクっている部分がところどころ見られるのですっごく楽しいんです!!そして、ジョンとテッドの心のよりどころとしている映画がフラッシュ・ゴードン!!この映画で主演したサム・ジョーンズ自身が、フラッシュ・ゴードンを演じた役者として出演しているところが、ある意味凄い!!さらに、このフラッシュ・ゴードンを巡るエピソードがストーリー展開に大きく関わってくるというところもなかなかふるってますwwドタバタとしたコメディの中に友情や愛、信じる心といった心に響くテーマもあって結構楽しめます。色んなシーンで吹き出すこと数回、そして、ちょっぴりジーンと感じるところも・・・。既にパート2が制作されることも決定したとのこと。多分、益々パワーアップした内容になるんだろうな~。今から楽しみです♪
2013年01月28日
タイムトラベルを題材とした作品は、これまでもあれこれ見ましたが今回みた『LOOPER/ルーパー』は、ちょっと見終わった時の印象がかなり異質でしたねww【あらすじ】未来からタイムマシンで送られてきた標的を消す、“ルーパー”と呼ばれる殺し屋のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ある日、ジョーのもとへ送られてきたのは、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。ジョーは、未来の自分の殺害をためらい逃がしてしまうが、その後未来の自分から、やって来た理由を明かされ……。(シネマトゥディ)ルーパーとは、過去から送られてきた犯罪者を消す職業のこと。過去から犯罪者が送られてきた瞬間に、間髪入れずその人物を殺してしまうというルール。万が一、その対象者を逃してしまうとルーパー自身が狙われて、命を落とすことになるのです。しかも、もし、その未来から送られてきた人物が30年後の自分だとしても、ルールから言うと自分でその相手を殺さなければならずそれと同時に、その人のルーパーとしての仕事も終わるのです。こう書くと、現在の自分と未来の自分が対峙する瞬間があるという点がそれまでのタイムトラベルを題材とした作品と大きく設定が違います。今までだと、タイムパラドックスで出来るだけ現在の自分が過去や未来からやってきた自分と接触することを避けていたと思うしましてや、面と向かって対峙するなんてありえなかったと思うんですよ。なので、なんとな~く、変な感覚に陥るんですよね。この映画の中で、主人公のジョーの30年後の姿を演じたのはブルース・ウィリス。相変わらず、渋い雰囲気がいい味だしてますwwなぜ、彼は、30年前の時代にやってきたのか。彼が未来から送られてきた(やってきた?)ときの姿が、それまでの犯罪者達が送られてきた時の姿と大きく違う点がポイント。SFの世界観いっぱいなんですが、その根幹にあるのは人間の大切な姿=愛なんだと思うんですよね。人を思う気持ち、大切に思えばこそ、その人を幸せにしたいと願い、困難にも立ち向かえる。人間の本質の部分って、歳を取っても大きくは変わらないんじゃないのかな。その表現の方法が違うから、違ったものに見えるけどその根底にある、普遍的な部分ははあくまでも同じだと思うんです。だからこそ、この映画のあのラストがあったのではと思うのです。SF映画だけど、テーマは人間としての姿。なかなか見応えのある映画だったと思います。
2013年01月24日
2009年8月に公開された『96時間』の続編。リーアム・ニーソン演じる元CIA工作員、強すぎですなww【あらすじ】イスタンブールで就いていた警護の仕事を終え、元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)と娘のキム(マギー・グレイス)を同地に呼び寄せた元CIA工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)。バカンスを一緒に過ごし、家族の絆を取り戻そうとするブライアンだったが、かつてキムを誘拐して彼に息子や部下たちを殺された犯罪組織のボスによる復讐(ふくしゅう)計画が動き出していた。ブライアンとレノーアは組織にとらわれ、辛くも難を逃れたキムはイスタンブールの街をさまよい続ける。そしてブライアンは、妻と娘の命を守ろうとするが……。(シネマトゥデイ)今回も上映時間は92分と、一気に観られる長さです。前作は、愛する娘・キムが誘拐され、それを救うという設定でしたがその際に戦った組織のメンバーが、今度はブライアンとその家族に復讐するためにブライアン本人とその家族を拉致・誘拐する設定でストーリーが展開します。今回は、元妻・レノーアが再婚後の旦那との関係が微妙になっておりそれを慰めるために彼女と娘・キムをブライアンが仕事のために訪れていたイスタンブールに呼び寄せたところから、一気に話が進みます。周囲の状況の僅かな変化をいち早く察知する観察力。そして、それに対する瞬時の判断力。自分が拉致された後、脱出するための情報を得るための冷静な分析力。前作で、バンバン敵を殺しまくっていましたがその事後処理ってどうなのよ??と若干突っ込みたかったんですが今回、その事後処理に関して「よろしくね~」と依頼するシーンも描かれていてその点は納得でしたwwスピード感とアクションシーンの迫力は、リュック・ベッソン監督作品だなぁって改めて感じる仕上がり。しかし、設定の細かい部分では粗さが目立ちますね。例えば、拉致された時に繋がれた手錠が簡単に切れて逃げられるとか捕まっても、通信手段としての電話を隠し持ってて、連絡をとるとか・・・。前作で彼の圧倒的な強さは解っているはずだから、厳しく監視・チェックするんじゃないの??って思ったりもしましたが、まぁそれはそれでご愛敬というところでしょうか。いずれにしろ、今回もあまり深読みせずに、リーアム・ニーソンの活躍を楽しむ作品と考えれば十分に面白いと思います♪
2013年01月18日
ヴァンパイアと人間の禁断の恋を描いたトワイライトシリーズの最終作♪実は、去年の年末、どうしても早く観たくて、公開初日(12月28日)に、観てきました!!【あらすじ】最愛の人エドワード(ロバート・パティンソン)と結婚したベラ(クリステン・スチュワート)。その後ベラはレネズミを出産するが、彼女の幼なじみジェイコブ(テイラー・ロートナー)は、二人の娘こそがオオカミ族に伝わる運命の相手だと知る。一方、ヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリ族は、レネズミが不滅の子というヴァンパイア族を滅亡させてしまう存在だと考えていて……。(シネマトゥデイ)前作のラストシーン、ベラがとうとうヴァンパイアになっちゃいましたよねww実は、パート2を映画館で観た後に、改めてパート1を観たのですが、パート1のラストで、ベラとエドワードの間に産まれた子供・レネズミがジェイコブの刻印の相手というくだりがしっかりと描かれてました^^;パート2では、ヴァンパイアとなったベラとレネズミを巡る、ヴォルトィーリ族との戦いが中心にお話が進みます。通常の人間よりも遙かに早い成長を見せるレネズミのことをどのように自分の父親に伝えればいいのか・・・。(もちろん妊娠中の様子を描いたパート1でもそうだったけど)ここでとったジェイコブの行動が、ちょっと格好いいかも。ヴァンパイアとなり、自らが驚異的な力を持つようになったベラがその力をコントロールするために様々な訓練をするのですが、圧倒的なパワーと、スワン一族にはない能力を持つベラの姿。愛する人、愛する家族のために自ら戦う意思を持って臨む姿。やはり、この映画は「愛」がテーマだよね~と改めて実感!!私のお気に入りは今回もいい仕事してる、アリスちゃん!!やっぱりこの映画の中で、大切なポジションを占めています。ヴォルトィーリ族との全面戦争をアリスが予知しレネズミを守るために、世界中のヴァンパイア達に協力を求めるのですがスワン一族と協力するために集結したヴァンパイア達もそれぞれ個性的で、ストーリーを盛り上げてくれます。そして、ラストのヴォルトィーリ族とのバトルがこの映画のクライマックスシーン!!ここでもやっぱりアリスの能力がポイント!!これで終わってしまうのがちょっと寂しい気もしますが、こういうラストなら、それもいいのかなと思える最期で楽しませてもらいました♪
2013年01月15日
あの「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の物語の60年前を舞台とした映画。「ロード・・・」の3部作は、もちろん映画館で見ましたが。第1作目の「旅の仲間」が上映されたのは2001年だったことを知り、あれから既に10年以上が経過していることに、ちょっとびっくり!!【あらすじ】ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)から思わぬ旅の誘いを受ける。それは、ドラゴンに乗っ取られたドワーフの王国を奪取するというものだった。ドワーフの戦士トーリン(リチャード・アーミティッジ)が率いる13人のドワーフたちと、最初の目的地“はなれ山”を目指してワーグ、オークといった怪物や魔術師がひしめく荒野を進んでいくビルボ。そんな中、ゴブリンが巣食うトンネルに入っていった彼は、そこでゴラム(アンディ・サーキス)という醜悪な化け物と出会う。(シネマトゥデイ)「ロード・オブ・ザ・リング」の出演者がそのままの部分もありこの点は、なんだか懐かしかったですね。物語の世界観は、今回のこの作品の監督もそのままピーター・ジャクソンということで違和感なく見られます。というか、ますますスケールアップした迫力ある冒険が見られますよ♪実は、この作品は3D上映もあるのですが私が見たのは2D版。多分、3D版の方がこの映画の持つ映像の迫力をより感じられたのではと思い、ちょっと後悔。続編は、絶対に3D版を見ようと思います。さて、物語の展開は、あらすじに書いてあるとおりで、とても解りやすい!!しかし、一緒に旅するドワーフ達が多いので、誰が誰やら???でも、細かいことを意識しなくても、ストーリーの流れに乗れば十分に楽しめますね。そして、ゴラムとの出会いの部分は、「ロード・・・」に繋がる重要なポイントですからやはりこの部分が一番ワクワクしました。指輪を手に入れた経緯・・・ふ~ん、こういう事だったのか・・・wwホビットに何が出来る??とドワーフ達に疎んぜられつつ、旅を続けるビルボ。もともと、自分が行きたいと思って旅に出た訳ではなく、ガンダルフの策略(?)で、旅がスタートしたという導入があるのでこの度の行く末はどうなるの??と思って見てしまいます。やがて、彼の知恵と勇気ある行動が、この旅には必要だということが解るシーン。今後の物語の展開が、楽しみになってきます♪「ロード・オブ・ザ・リング」の上映時間もかなり長かったけど、今回のこの作品も、上映時間2時間50分というかなりの大作!!しっかりと体調を整えて見に行きましょうww
2013年01月08日
テレビ版『大奥 ~誕生~[有功・家光篇]』の多部未華子&堺雅人も、毎週填って、がっつり見ていた私。その続編となる、この綱吉編も、なかなか面白かったです。ちなみに、2010年に柴咲コウ、二宮和也主演の映画『大奥』とはその人間的な視点の置き方が、随分違っていたように感じました。【あらすじ】美しい容姿と才覚を持つ5代将軍・徳川綱吉(菅野美穂)による巧みな統治手腕によって、これまでにない栄華を誇る徳川幕府。だが、綱吉が一人娘を亡くして跡継ぎ作りに専念するようになったのを機に、大奥では正室と側室の派閥争いが表面化し、男衆の策略、陰謀が繰り広げられようとしていた。そんな中、貧しい公家の出身ながらも並外れた才気を認められ、右衛門佐(堺雅人)という男が大奥入りを果たす。権力闘争をくぐり抜け、綱吉の信頼をも獲得し、徐々に力を手にして大奥総取締となる右衛門佐だったが……。(シネマトゥデイ)よしながふみの人気コミックを実写化した作品ですね!!映画館には、この綱吉編の冒頭部分のみ紹介されたコミックが配布されていたのでそれを事前に読んで行ったのですが、原作の世界観が比較的忠実に描かれていたように感じました。とは言うものの、原作全体をきちんと読んでいる訳ではないので原作ファンの人からは異存があるかもしれません。将軍という身分となり、誰1人として心を許す相手がいない孤独感。たった1人、味方と思っていた柳沢吉保でさえ自分の父と通じていたという事実を知ったときの失望感。テレビ版の家光編でも、将軍であるが故の苦しみが結構描かれてましたが映画版の綱吉の方が、すごく生々しかった!!そして、やっぱり堺雅人なくては、この作品は語れません!!涼やかな表情の裏に隠された苦悩や野心。特に、大奥に上がる前の京都での日々の様子。公家とはいえ、母親や妹たちの日々の糧を得るために身売りをし、その様子を話す母や妹たちの会話に拳を握りしめるシーン。いや~、彼の悔しさがひしひしと伝わるいい場面だったですね。大奥に入ってからは、持てる知識や容姿をふんだんに駆使して権力の座に上り詰める様子は、これまた圧巻で見ていて面白かった!また、綱吉の父親・桂昌院を演じる西田敏行が最高ですし、柳沢吉保役の尾野真千子のしたたかさ、綱吉の側室・伝兵衛役の要潤の弱々しさ、人物設定が面白くて、十分に楽しめました。綱吉は、愛娘を亡くした後、結局子を持つことが出来なかったのですが年老いて尚、寝所に次々と男子を侍らせ男狂いの様相を呈しながらその心の底にある思いを吐露する場面など最高権力の座にありながらも決して満たされることのない心の叫びはやはり見所だと思います。そして、その告白を受けての右衛門佐の行動。さらには、ラストシーン。MISIAの歌声が、切なさを盛り上げてくれるようなラストでした!!
2013年01月07日
一昨日、自宅に戻ると宅急便が届きました♪。11月に、『北のカナリアたち』を見に行ったことを書きましたが、その時に、映画の半券を映画館にあったキャンペーンはがきに貼って送ったんです!!はっきりいって、応募したのなんて全然覚えてなかったww届いたのは、この映画の原作も入っている「往復書簡」の文庫本♪♪宮部さんの本って結構好きだけど、これはまだ読んでなかったので嬉しいな!!とても嬉しいプレゼントです(^^)
2012年12月29日
予告編が映画館で流れ出したのは、多分今年の夏だったのではないでしょうか。アン・ハサウェイ、ヒュー・ジャックマン、アマンダ・セイフライド、ラッセル・クロウ。本当に豪華な俳優・女優陣によるミュージカル。しかも、ヴィクトル・ユーゴの名作「レ・ミゼラブル」の映画化ということで本当に公開を心待ちにしていたんです!!【あらすじ】1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい……。(シネマトゥディ)上映時間2時間38分という長い作品でしたが、本当に、あっという間だったように感じました。というのも、物語の展開は解っているのに演じる役者達の姿に感情移入してしまい、本当に引き込まれてしまいつつ見入っていました。冒頭のシーン。投獄されたジャン・バルジャンたち囚人達が、波を被りながら難破船を引き上げるシーンから始まるのですが、ミュージカルということで、みんなで歌いながら作業の過酷さを訴えていますがその迫力たるや、いきなりこの映画の世界観の中にどっぷり浸ることができます。主人公のジャン・バルジャンをの苦悩。ヒュー・ジャックマンはX-MENシリーズや、リアル・スティールでも大好きな役者の1人なのですが、本作は、ホント見事に歌い上げていて、ますます好きになっちゃいました♪また、その彼を執拗なまでに追いかけるジャベール警部役のラッセル・クロウ。本当に憎々しくて、腹立たしいのなんのって・・・wwそして、アン・ハサウェイ演じるフォンテーヌの嘆き。工場で同僚達にいじめられ責められ、挙げ句の果てに濡れ衣を着せられて職を失いさらには病気の娘・コゼットを救うために身売りするまでに追い詰められていく苦悩の姿。本当に痛々しくて、心が痛みます。ラストシーンで、再びアン・ハサウェイが出てくる演出が素晴らしかったですね!!コゼットを演じたアマンダ・セイフライドは、マンマ・ミーアでその歌声と透き通った肌、大きな瞳や可憐な笑顔で、一気にお気に入りになった女優さん。今回も、ハイトーンの美しい歌声がステキでした♪どのシーンの一つ一つをとっても、感情移入してしまう位、私にとっては自分の心の琴線に触れるものばかり。今回、何回心を打たれ、涙が浮かんできたかと思うくらい本当に、感動しっぱなしでした。ジャン・バルジャンは不幸にしてこの世を去ったフォンテーヌの意志を継ぎ彼女の子供、コゼットを我が子のように育てるのですが、やがて、彼女が美しく成長した頃に彼女はある若者マリウスと恋に落ちます。しかし、マリウスは1832年6月5日に勃発する六月暴動に加わりここで二人の運命、そしてジャン・バルジャンの運命にも大きく影響を与えます。もともと、投獄されたジャン・バルジャンの罪というのも飢える妹のためにパンを1個盗んだことに過ぎないのですがその罪が表しているのは貧しい人々が生活に苦しんでいるという世情の象徴だと思います。時代の流れと、それに翻弄される人々の姿。色々な愛の形がこの物語の中には描かれています。そして、そのストーリーの流れに音楽を乗せてミュージカルとなっているところがまた、この作品の素晴らしさなのだと思います。今年、色々な素敵な作品を見てきましたがその多くの作品の中でも、一押しの1本です!!
2012年12月26日
今回の007シリーズ、映画の第1作目から今年が50年なんだそうですね!!歴代のジェームズボンドの中でも、一番硬派なイメージのダニエル・クレイグ。ピアーズ・ブロスナンの甘いイメージが私にとってはかなり強かったので最初はちょっと違和感がありましたが、本作は、他の誰でもなくダニエル・クレイグだからこそ描けたジェームズ・ボンドの物語だと思ったりもしています。【あらすじ】MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報(ちょうほう)部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが……。(シネマトゥデイ)絶対的に負けないそして格好いいスパイ、ジェームズ・ボンド。本作は彼が奪われた情報を奪回すべく敵を追いかける緊迫したシーンが冒頭から展開されます。敵と格闘した結果、上司Mの指令によって狙撃され、そのまま列車から転落して滝の中へ・・・。もちろん、死なないのは解っているのですが、MI6に迫り来る危機を救うために、ジェームズ・ボンドは戻ってくるのです。”007 Reporting for duty!”いや~、格好いい!!負傷したボンドが職務復帰するために、リハビリしたり狙撃訓練を受けるシーンがなかなか面白いんです。これまで絶対的に見る事の無かった、”へたれ”とも言うべき姿のボンドが痛々しいし、人間的なんですよね。あわや、引退か??というところまで追い詰められたボンド。ちょっと、見物(みもの)かも・・・wwその一方で、上司のMにも作戦遂行の失敗の責任を迫る聴聞会が開催されるなど組織的な動きが描かれたりして、時代の流れというか、これまでとは違った展開でより面白くなっています。今回の敵役が、「ノーカントリー」や「BIUTIFUL ビューティフル」などで抜群の存在感が印象的なハビエル・バルデムなのも、私としては高ポイント♪♪あの嫌らしさというか憎々しさ、ちょっとサイコというか狂信的な感じがより緊迫感をもらしてくれてます。後から知ったのですが、敵のアジトのモデルとなっているのは長崎の軍艦島なんだそうです。軍艦島の廃墟を基に、セットを組んで撮影したとのこと。軍艦島は観光ツァーで見学できるようなのでいつか、行ってみたいですね。さて、本作のタイトルとなっている「SKYFALL」。今回50周年を迎えた007シリーズに相応しいタイトルだと思います。その正体は、クライマックスとなる舞台で明らかになるのですがそれが何なのか、詳しくは、是非、映画館で確かめてみることをお勧めします。ちなみに今回の作品は、新たな007シリーズのスタートとなることは間違いないと思います
2012年12月12日
大好きなクリント・イーストウッドの最新作。前作の「グラン・トリノ」以来、監督作品はあったものの自身が俳優として演じるのは4年ぶりとのこと。82歳ならではの演技、さすがです!!【あらすじ】ガス(クリント・イーストウッド)は長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたが、ここのところ年のせいで視力が弱ってきていた。それでもまったく引退する素振りを見せない彼に、チームは疑いの目を向ける。窮地に陥った父親に救いの手を差し伸べたのは、あまり関係が良好とはいえない娘のミッキー(エイミー・アダムス)だった。(シネマトゥデイ)英題は「TROUBLE WITH THE CURVE」映画を見れば、このタイトルの意味がすんなりと入ってきますwwさて、今回、クリント・イーストウッドが演じるのはメジャーリーグのスカウトマン。冒頭、”老体にむち打って”という言葉が頭をよぎるような場面から始まります。自分の仕事に誇りを持ち、金の卵を見つけるべく球場を回るガス。頑張ろうとしても、あちこちガタがきてしまった身体では無理もきかず、そんなガスを心配した古くからの親友・ピートは、ガスの娘・ミッキーに連絡し、彼のサポートを打診します。ミッキーは弁護士として、会社の役員の座が目の前という状況で一度は躊躇するのですが、仕事を抱えて父の元に向かい、彼をサポートするのです。一方、ガスをトップスカウトの座から降ろすべく狡猾な企みが企てられており、ガスの担当区域にスパイを送り込み、話題のルーキーの獲得に向けてあれこれ画策が進むのです。ガスとミッキーの親子関係ですがお互いの行動がお互いを気遣うあまり、それぞれの気持ちがすれ違っていたという事実。不器用な父親が、心から娘を思って行った行為が、あらぬ誤解を招いていたという事実。親子であるが故に、言葉に出せないこと。確かにあるよね~!!ラストに向けて、一気に物語が動いていく様子は見ていて、ワクワクしました!!特に「私の特等席は、お父さんの隣で野球を見ているときの座席だった」という内容の台詞。ウルウルきますwwあと、ガスのプロフェッショナルとしての職業意識も見ていて、すっごく気持ちいい!!例え、足腰や目が衰えたとしても、長年培ってきた経験と感覚で、優秀な人材を見抜くところ。すっごく格好いい!!人生ドラマを描く上で、様々なエッセンスが散りばめられている映画。親子、友情、妬み、企て、そしてちょっぴり恋愛wwきっと、共感できる部分が誰しもあるのではないのかな。結末がちょっとあまりにも治まるところに治まりすぎ!!って感もありますが、でも、こういうHappy Endのお話は、心を明るくしてくれるのでこういう終わり方でいいのでしょうねww
2012年12月11日
「クローズZERO」シリーズで圧倒的な乱闘シーンを、「十三人の刺客」や「一命」では躍動感溢れる殺陣が印象的だった三池崇史監督の最新作。次々と人を殺していくという点では、深作欣二監督の「バトル・ロワイヤル」を思い出しました。【あらすじ】ハスミンというニックネームで呼ばれ、生徒たちから圧倒的な人気と支持を集める高校教師・蓮実聖司(伊藤英明)。生徒だけでなく、ほかの教師や保護者も一目を置く模範的な教師だったが、その正体は他人への共感や良心を持っていない反社会性人格障害者であった。学校と自身に降り掛かったトラブルや障害を取り除くために、平然と殺人を犯しては校内での地位を強固なものにしていく蓮実。しかし、ささいなミスから自身の凶行が知られそうになってしまう。それを隠そうと悩んだ彼が導き出した答えは、クラスの生徒全員を殺すことだった。(シネマトゥディ)先日、この映画の上映会に参加したAKBの大島優子ちゃんが「この映画は嫌いです」と発言したことでも話題となってましたが確かに、次々とためらうことなく人を惨殺していくという点では単なる暴力的な映画と感じられたのかもしれませんね。主人公の蓮見という人物は、人間の奥底に潜む「悪」の部分をデフォルメした姿。誰にでも優しく、人付き合いも良く、一見人格者のように見える人物が困っている人に優しくするのは相手の弱みにつけ込む方法だったり自分を慕ってくる女子生徒を自分の都合のいいようにコントロールしている姿。ひょっとして、身近な人にもこういう計算した「善意」を装っている人がいるのでは??という猜疑心すら覚えます。蓮見を演じているのが、あの伊藤英明であることがさらにこの映画の主人公の面の姿と裏の姿のギャップの大きさを、より引き出しています。自分の行動を疑っている同僚を殺すシーン。自分と付き合っていた女子生徒を屋上から突き落とすシーン。自分の生徒達を次々と猟銃で殺戮するシーン。いずれのシーンも、日常生活の中のごくごく普通の行動の一環であったり、スポーツあるいはシューティングゲームのような感覚の行動として展開しています。しかも、追い詰められた生徒達の泣き叫ぶ姿を尻目に容赦なく銃弾を浴びせ、自らも血まみれになる蓮見の姿はかなり凄まじく、衝撃的な映像です。この映画を見てどう感じるか、その感想の振れ幅はかなり大きい作品だとは思います。私自身は、人間の心のかなり深い部分にある「悪」の部分に焦点を当てた重い作品だったと思います。見終わった後、結構疲れました。
2012年11月27日
テレビ版の「任侠ヘルパー」の放送から3年。暴力団の跡目争いから身を引いた主人公・彦一のその後ということで現代社会における介護の問題を、さらに重く描いています。【あらすじ】暴力団の隼会から脱退し、堅気となってコンビニ店員として働く翼彦一(草なぎ剛)。強盗に入った老人に店の金を渡したことから刑務所送りになった彼は、獄中でその老人・蔦井雄三(堺正章)と再会。元極道であった彼は彦一に、コンビニの件の礼として出所後に自分と兄弟分だった極鵬会の組長・朝比奈(宇崎竜童)を頼れるように手はずを整えてくれる。出所したものの、身を寄せる場所のない彦一は、朝比奈を訪ねることに。だが、彼から破産した老人たちを劣悪な介護施設に放り込み、年金や生活保護費を絞り取るシノギを強いられる。(シネマトゥデイ)テレビ版とは全く違ったキャストで描かれる映画版「任侠ヘルパー」。高齢化社会となりつつ今、高齢者の介護施設のあり方がかなりデフォルメされてる部分もあるとは思いますがそれでも、鋭い視点で描かれています。入居者の行動を押さえるための投薬の実態。公的年金のピンハネ。政治家と介護施設の癒着。ほぼ1畳ほどの狭い空間に押し込められているだけの高齢者達。かなり極端な例なのだとは思いますが多分、これに近い出来事が現実に起こっているということは、事実なのだと思います。ここまでこういう風に描いてしまうこと自体凄いことなんじゃないのかな。彦一をとりまく色々な人達。みんな大きな悩みを抱えながら、精一杯に生きているところがあくまでも作り物の中でのお話でありながらも共感できる部分が散りばめられてて、見る者が惹きつけられてしまう要素なのだと思います。ゴミためのような施設を、”生きる”ための施設に変えようと努力する彦一。発想の転換、やろうという心構え、そういう前向きな取り組みの姿こそが停滞している現代社会を動かす力なのかもしれません。見終わったときに、これからの社会のあり方を考えなきゃいけない時期に来ているのではと思える映画。大きなテーマを投げかけられたような気持ちで、映画館を後にしたのでした。
2012年11月26日
この映画、メチャメチャ面白かったです!!また、野村萬斎でなければ、この映画の魅力は半減以下だったのではと思います。【あらすじ】天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。(シネマトゥデイ)そもそも、成田長親なる武将のことすら全く知りませんでした。映画を見てから、ネットで長親のことを調べてみましたがもともと武功に長けた武将だったわけでもないようですね。しかし、豊臣秀吉の天下統一の過程において敵対する北条方として、20000の軍勢に対して3500で城に立てこもり戦いを挑んだというその行動。「嫌なものは嫌なのじゃ!!」と駄々をこねる様子が、この映画における成田長親の人物像を際立たせている台詞でしょう。そういう決断に対して、従う臣下や民衆達。お互いの信頼関係というか、そういう決断に従う姿、なんか凄いよね~!!実際のところ、成田長親がででくの坊だったかどうかはさておきイメージの膨らまし方がとても楽しかったです!!そして、長親を支えた臣下を演じた魅力ある役者の面々もこの映画の見所の一つ。榮倉奈々(甲斐姫)、成宮寛貴(酒巻靭負)、山口智充(柴崎和泉守)、佐藤浩市(正木丹波守利英)など、みんな生き生きと演じていて、ワクワクでした。また、対峙する豊臣軍の石田三成(上地雄輔)、長束正家(平岳大)、大谷吉継(山田孝之) 。お互いの作戦へのだまし合いの様子が、これまた楽しかったですね!!私的に、一番のお勧めのシーンは野村萬斎の田楽踊り!!浮かぶ船の上での踊る姿は、ホントにお見事の一言です。絶対に能楽師である彼でなければ無理だったと思いますし、このシーンが、この映画における成田長親の姿なのではと勝手に思っています。人間的な面白さはもちろんのこと映像の迫力も見所の一つ。忍城を攻め落とすために石田三成が取った水攻めのシーン。映像のうえでの作り物と思いつつ、ちょっと怖い物がありました。落城を迎えた忍城での長親ほか成田軍と三成率いる豊臣軍との交渉シーン。お互いの心理戦というか腰の据え方がまた面白くてここで再度、胸が躍ります。いくつもの見せ場があり、全く飽きることなく最期までスクリーンに釘付けでした。エンドロールで、この映画の舞台となった埼玉県行田市の旧跡が紹介されるのも本当にこういうことがあったんだなぁ・・・と改めて実感させられました。特に、石田三成が水攻めのために作った石田堤。歴史はしっかりと現在も息づいているんですね。
2012年11月22日
はっきり言って、とても重いテーマ。命の終わりを決めるのは誰なのか。尊厳死と殺人の境界は・・・?色々なことを考えさせられます。【あらすじ】同じ職場の医師・高井(浅野忠信)との不倫に傷つき、自殺未遂を図った呼吸器内科医の折井綾乃(草刈民代)。沈んだ日々を送っていた彼女は、重度のぜんそくで入退院を繰り返す江木秦三(役所広司)の優しさに触れて癒やされる。だんだんと距離が近づき、お互いに思いを寄せるようになる二人だったが、江木の症状は悪くなる一方。死期を悟った彼は、もしもの時は延命治療をせずに楽に死なせてほしいと綾乃に強く訴える。それから2か月後、心肺停止状態に陥った江木を前にして、綾乃は彼との約束か、医師としての努めを果たすか、激しく葛藤する。(シネマトゥデイ)この映画で取り上げているのは終末期医療。平成19 年5 月に厚生労働省が「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」を作成しているようです。回復の見込みが無く、患者本人が延命措置を拒否する意思表示を示している場合に、苦痛緩和のために行う行為ということが要件とされているようですがこの3つの要件が、この映画の中でも重大な意味を持っています。映画は、主人公である折井綾乃が検察庁に呼び出されるところから始まります。冷たい建物の中、時間だけか刻々と過ぎる。検事との面談を待つ綾乃の姿と、今回の呼び出しの理由となった患者の死。人として、医師として、女性として、綾乃が何を考え、何を感じ、そして何故に患者の死という選択を行ったのか。心情的な部分がとても細やかに丁寧に描かれています。草刈民代という女優の凛とした姿の持つ雰囲気。クールな印象を与えがちな彼女の姿がより、このテーマの持つ重い部分を際立たせていたような気がします。映画の中での自殺未遂のシーンは、声を発しようとしても発せられず、身体を動かそうと思っても動かせないという自分の意思を伝えられない苦しみ、辛さを体験するというシーンなのですが、このシーンが、のちのち、終末期を迎えた患者が自分の意思を伝えられずに苦しんでいるのだという彼女の告白に繋がります。とても重いシーンだと思います。さらに、検事役の大沢たかおの演技が、より重くのしかかっってきます。事情聴取において、「余計なことは答えなくて良い。聞かれたことにだけ簡潔に答えよ」と言い切る姿。密室でのやりとりと、そこで証言を引き出すための様々な手練手管。さらに、自分の考えるストーリーの調書を作成しそれに署名、押印させるという状況。周防監督の「それでもボクはやってない」というあの映画にも通じるのでしょうが検事の思うがままの調書が作られている過程は、今のえん罪を多く生み出している状況に対する監督のイメージなのでしょう。これって、かなり怖いです。映画のHP等をみると、周防流ラブストーリーと書かれていますが私はラブストーリーというよりは、ヒューマンドラマのほうがより相応しい気がします。色々と考えさせられるテーマの作品だったと思います。
2012年11月16日
大好きな宮部みゆきさんの本が原作ということでとても楽しみに見に行きました。北海道の凍てつくような寒さと、心の闇の部分がリンクしていてとても見応えがありました。【あらすじ】日本最北の島で小学校教師をしていた川島はる(吉永小百合)は、ある事故をきっかけに島から出て行ってしまう。それから20年後、東京の図書館で働いていた彼女は、教え子の一人が事件を起こしたことに疑問を抱き、かつての自分が受け持っていた生徒たちに会うため北海道へ向かう。恩師と再会した教え子たちは、それぞれに抱える複雑で苦しい胸中を明かす。(シネマトゥデイ)人って、誰しも心の中に人に言えない思いを抱えているもの。それが、幼い頃から大人になるまで、みんな数十年も抱えていたというところがある意味凄い設定。主人公の川島はるも、清廉潔白な人間ではないという点が共感を呼ぶのでしょうか。一人の教え子が殺人事件の容疑者となりそれをきっかけに、かつての教え子達のもとを尋ねさらに、自分が教鞭を執っていた故郷の土地へと戻るのですが何故、教え子達を巡っていたのかという理由がラストで明かされたときには、この原作の設定の面白さを実感させられました。はるの教え子だった子供達は、みんなそれぞれに成長しあるものは島の出来事を記憶の片隅に押し込め、あるものはその頃の思い出を大切に心に抱えている。同じ時間を生きた仲間でありながらそこから得た出来事への捉え方の違いというのがその後の彼らの人生の姿でもあり、各人物の設定が、見事に填っていたと思います。はるの若い頃の姿と、現在の姿がクロスオーバーしながら物語は進むのですがしっかりと20年の年月を演じ分けている吉永小百合という女優の見事さ!!1人1人が心に抱えていた苦しさをそれぞれに吐露していく場面。特に、宮崎あおいと勝地涼の関係は、言葉じゃなくて、お互いの目と目、そして空気でその心境が伝わってきてすっごく良かったです。このシーン、大好きです!!いや~、面白かったですね。出演者1人1人が、みんな素晴らしい役者でありその持ち味が十分に活かされた1本だったと思います。人って、みんな色々なんだよねww
2012年11月08日
おとぎ話のような恋愛ストーリーに乗せてパリ在住の中山美穂がパリの観光ガイドをしてくれるって感じでしょうか。映像の美しさ、特に太陽の光が印象的な映画でした。【あらすじ】カメラマンのセン(向井理)は、妹のスズメ(桐谷美玲)に付き添いパリへと旅行にやって来るが、到着するや一人で行動したいと主張するスズメはどこかに出掛けてしまう。置き去りにされて困惑していたセンは、ふとしたきっかけでパリ在住の日本人女性アオイ(中山美穂)と出会う。宿泊先もわからず妹と連絡も取れないセンはアオイに電話をかけ、その夜二人は食事を共にするが……。(シネマトゥデイ)男と女のストーリーでは、その出会い方が重要なポイント!!今回は、妹に付き合わされてパリに来た主人公・セン(向井理)が、妹にだまされて1人放り出されたところに偶然近くを通りかかった中山美穂演じるアオイが、彼のパスポートを踏みつけて足を滑らせ靴のかかとを折るという、ちょっと想像の域を超えた出会い方をします。そんな出会い方をした2人がとても自然に打ち解け合っていく姿、格好いい男性と、素敵な女性だから、そういう感じになるんじゃないの!!って目でついつい見ちゃうのは、まぁ仕方ないのでしょうがでも、その関係性が嘘っぽく見えないのは、2人の持つ雰囲気なのでしょうね。その一方で、センの妹、スズメと彼女の恋人カンゴの関係がとても対照的!!所々にスズメとカンゴの様子を盛り込むことでセンとアオイの関係・・・特に心情の揺らぎみたいな部分が際立っていた気がします。全編を通じて感じたのは本当に、映画という作り物の物語ではなくまるでドキュメンタリーをそのまま見ているかのような感覚です。各シーンが、とてもナチュラルですし2人の会話も普段からそういうやりとりをしているかのようなリズム感。恋愛物って、過剰な演出や展開、あるいは派手な演出で白々しく見えることがありますがこの映画では、そういう感じは全く受けなかったですね。こういう展開で、最後はどうなるのか??と思っていたらこれもまた、ある意味とても自然な、そして含みをある仕上がりになっていてかなりオシャレな感じ。監督・脚本:北川悦吏子、岩井俊二プロデュースって、こういうことね!!と納得。ちょっと変わった恋愛映画で、楽しませてもらいました♪
2012年11月02日
「全員悪人」という中でも、一番の悪は誰か??と思いつつ見るのがお勧めですww【あらすじ】5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが……。(シネマトゥデイ)出来るなら、前作を復習してから見たかった!じゃないと、冒頭の人間関係を思い出すのにちょっと時間がかかったから・・・。前作は、暴力団の組同士の対立の構図・・・組織の対立が中心だったと思うのですが今回は、それよりもより生々しい人間同士の”欲望”の対立が際立っています。中心となるのが三浦友和演じる山王会二代目会長の加藤と、加瀬亮演じる、山王会若頭の石原。彼らは裏切りで自らの地位を確立し、更に権力を拡大しつつあるのです。山王会の動きに対し、色々と画策するのが暴力団担当の刑事・片岡。刑事という立場を上手く利用して、山王会と対立する関西最大の暴力団・花菱会を喧嘩させ弱体化させて、これまた自分の警察での出世を目論んでいるのです。誰もがみんな、自らの出世欲・向上欲に駆られる中、前作で石原に裏切られ、服役しているビートたけし演じる、元山王会大友組組長の大友は違った視点で捉え、やがてその権力抗争の中に巻き込まれ、最後は自分がキャスティングボードを握って、これらの抗争にカタをつけるのです。凄かったのは言葉同士のバトル!!特に関西対関東のやくざ同士の凄まじい勢いの言葉でのなじり合いは、凄かったです!マシンガンのように飛び出す言葉の数々。演じる役者達も、蒼蒼たるメンバーですからその迫力は威圧感十分の納得のシーンです。あと、裏切り者を次々と片付けていく殺し屋役が高橋克典だったのですが最初から最後まで、全く一言も発しない演技、メチャメチャ格好良くてちょっとミーハーしてしまいました(^^;)どんどん人が殺されていき、最後はどうなるんだ??と思っていたらラストに殺されたのは・・・。まぁ、確かにそうだよなぁって私なりに納得の結末でしたね。暴力的な映画って、本当はあまり好きじゃないけどこの映画は、かなり見応えがあり、話題となるのも解る気がします。しかし、結構刺激的なシーンもあるので、人によっては苦手なジャンルの作品だと思います。
2012年10月22日
亡くなってしまった人に、一人だけ会うことが出来るとしたら・・・。普段から、人に自分の気持ちをきちんと伝えることって、本当に大切なことだと改めて感じさせられる1本だったと思います。【あらすじ】生きている者が、もう一度だけ会いたいと強く願う、すでに亡くなってしまった者。その再会の機会を設けることができる、“ツナグ”と呼ばれる使者の見習いをする高校生・歩美(松坂桃李)。ガンで逝去した母(八千草薫)と会いたいという高慢な中年男・畠田(遠藤憲一)、けんかをしたまま事故死した親友・御園(大野いと)に尋ねたいことがある女子高生・嵐(橋本愛)など、さまざまな依頼人の願いをかなえる歩美。だが、死んだ者と生きる者が再び出会ってはいけないのではないか、それで両者は救われるのだろうかと考え……。(シネマトゥデイ)主役の高校生・歩美を演じる松坂君とその祖母で、彼に”ツナグ”としての心得を教える祖母役の樹木希林の掛け合いがとてもいいんです!!時に厳しく、時に温かく、そして時に楽しく・・・。こういうコミニュケーションの在り方って、親子の絆を築く上で、絶対に必要な姿だと思います。そして、”ツナグ”に面会の段取りを依頼する3人男女のエピソード。それぞれが会いたいと思う気持ち・・・友人だったり親子だったり、恋人だったりと置かれている境遇は千差万別ですが、亡くなった人に会うことで心の奥に抱えていた重荷を軽くすることが出来る人もいれば逆に一生背負わなければならない大きなものを抱えてしまう人もいて必ずしもHaappyになれる訳でもないというところが、良く考えられていると思います。描かれているどのエピソードも生きている間に、上手に自分の気持ちを伝えられていればきっと”ツナグ”に、死者への面会を求めることはなかったであろうものばかり。今を生きている私自身、大切に思う相手には、自分の思いや気持ちを伝えなきゃって感じます。映画全体のトーンがとても温かくて見終わった後に、本当にホッコリさせてくれる、素敵な1本でした。
2012年10月16日
大好きなマット・デイモン主人公のボーンシリーズとはまったく別の主人公の登場するこの作品。その迫力は、過去の3部作に負けず劣らずで、すっごく面白かったです!!【あらすじ】最強の暗殺者を生み出すCIAの極秘プログラム、トレッドストーン計画とブラックブライアー計画。その最高傑作として生み出されたジェイソン・ボーンが、失った記憶を追い求めながら、自身の人生を大きく狂わせた同計画を白日のもとにさらそうと、CIAとの戦いに挑んでいた。その裏で、ボーンと匹敵する能力を秘めた暗殺者アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)を巻き込むようにして、さらなる戦いと陰謀が動き出していく。そして、CIA上層部ですら認知していない2つの計画を上回るプログラムの存在があり……。(シネマトゥディ)「ボーン・アルティメイタム」でおしまいと思っていたジェイソン・ボーンシリーズですが、彼を巡る作戦・・・トレッド・ストーン作戦と平行して進んでいたという設定の物語がこの「ボーン・レガシー」。過去のボーンシリーズのシーンが所々に出てきてリンクする部分もありますが全く別物のお話です。ネットで作品紹介を見ると、過去の3部作で脚本を担当していたトニー・ギルロイが、今回は監督を務めたということで、過去のエッセンスは十分に持ちながら、アクションシーンやカーチェイスの迫力はより増しているような気がしました。今回の主人公、アーロンを演じるジェレミー・レナーは、現在も公開中の『アベンジャーズ』で弓の名手ホーク・アイを演じてますが今回の作品の雰囲気は、007シリーズのダニエル・クレイグにちょっと似てる感じ。ところどころ見せる細かい仕草がきちんと意味にあることだとあとから解る部分がいくつかあって、そういう描き方って、見ている者が「なるほどねぇ・・・」と思えて楽しめます。追跡者を逃れるためにひたすら走るシーン。カメラアングルが何度も切り替わり、とても躍動感溢れる作りになっています。こいういう作品は、見ていて飽きることなく一気に引き込まれてしまいます。上映時間が、あっという間に終わってしまったそんな感想を持てる映画です。それにしても、この作品って、まさか続きがあるのかなぁ??
2012年10月07日
テンポのいい展開といい、ストーリーの奇想天外な発想といい、めちゃめちゃ楽しめる映画です!!【あらすじ】35歳にして定職もなく、売れない役者稼業にもほとほと嫌気がさした桜井(堺雅人)は自殺にまで失敗してしまう。その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男のコンドウ(香川照之)が彼の目の前でひっくり返り、頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ましたのだが、実はコンドウの職業は殺し屋で……。(シネマトゥディ)堺雅人、香川照之という実力派俳優二人の演技は、見応え十分!!表情一つで、演じるキャラクターの深みを表現できるって、本当に凄いです。特に、香川照之が、記憶を無くしてしまい、自らの本当の姿を模索しているときの表情とやがて失っていた記憶が戻り、本当の自分の姿を演じる時の表情の違い。顔つき一つで、これだけ雰囲気が変わるのか!!と思えるほど凄かったです。さらに、二人の演技に、広末涼子が加わることで映画自体に深みが増し、より面白くそして楽しめるようになっています。何事も計画を立て、その計画に向かってあれこれ準備を進めるという几帳面さ。自らの結婚すら、相手も決まらぬうちに計画を作りそれに向かって突き進む姿、めちゃめちゃ楽しめます!特に、広末涼子演じる出版社の編集長・香苗。彼女が一瞬たりとも笑わないところが、この映画の雰囲気の中でいい緊張感を漂わせてくれています。あと、香川照之演じるコンドウの几帳面さが、見る側に”クスッ!!”と笑いたくなるような展開に繋がっていくのです。場面の所々に色んな楽しめる要素を散りばめつつラストでは、バラバラのように感じられた事項がパズルのように組み合わされて最後には収まるところにきちんと収まるようなラストは、見る側としては納得かつ、にんまりとしてしまうようなシーンが待っており見終わった時には、"ムフッ♪♪”とするような仕上がりになっていて本当にたのしませてもらいました。
2012年10月03日
おとぎ話の白雪姫とは、ひと味もふた味も違った味付けの物語。意地悪な継母を演じたジュリア・ロバーツの演技、一見の価値ありです!!【あらすじ】幼いころに国王であった父を亡くし、邪悪な継母の女王(ジュリア・ロバーツ)によって城に閉じ込められたまま育った白雪姫(リリー・コリンズ)。ある日、舞踏会に忍び込んだ彼女は、そこで他国の王子(アーミー・ハマー)と運命の出会いを果たして恋に落ちる。だが、王子との政略結婚を狙っていた女王は、白雪姫を森へと追放。森で7人の小人と出会った白雪姫は、彼らと生活を共にしながら戦い方や知識を習得する。亡き父の国を守り、愛する王子を取り戻そうと、彼女は女王に戦いを挑む。(シネマトゥデイ)ジュリアの出演作って比較的見ているほうだと思いますが、今回のように、明らかな悪役という設定は初めてだったのではないでしょうか。白雪姫の何も知らない、無垢な姿とあらゆる知恵を駆使して、自らの欲しいものは全て手に入れてきた魔女。この対比がすごく面白かったです!それにしても、白雪姫ってどちらかというと可憐なお姫様ってイメージですが今回、白雪姫を演じたアーミー・ハマーをスクリーンで見たときに真っ先に目が行ったのは彼女の太い眉でしたww今時、こういう眉の女の子っていないよ~!!って思えるくらいの太くて黒い眉。ちょっとめずらしいかも・・・。ジュリア演じる女王が、自分の美しさを魔法の鏡に向かって尋ねるシーン。この作品では、魔法の鏡はちょっと変わった演出に・・・。この演出が、ラストで活きてきています♪♪あと、7人の小人や王子様ももちろん出てきますがこれ、けっこう笑えますww先日みた『スノーホワイト』もそうでしたがおとぎ話のお姫様は、単に自分を助けてくれる王子様を待つのではなく自分の運命は自分で切り開くのだ!!という決意を持ってポジティブかつアクティブに頑張った結果幸せな未来をつかめるのだというストーリー展開がより現代的で、解りやすい結末へと繋がります。自分で努力すること、前向きに運命を切り開こうという気持ち、見終わって、なんとなく清々しい感じになりました!!
2012年09月27日
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