ゆのさんのボーイズ・ラブの館

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2007年01月27日
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カテゴリ: ボーイズラブ












一瞬通り過ぎる春風に、
木々の葉が擦り合いサワサワと音を立る

クラスメイトの言葉は遮られてしまった


「聞こえなかったから、もう一度言って」
日樹は彼に届くように声を出した

クラスメイトは揺れる髪を押さえながら
気のせいか照れくさそうに笑んでいる

そして、また一歩一歩日樹のもとに戻ってきた

「僕が西蘭に入学したのは、一流の人間になるためだよ」


日樹は目の前の遥を見上げた
先ほど聞き取れなかった言葉はそれだったのだろうか
そうかもしれない・・・

「僕はこの『風の広場』が一番好きだよ 諸藤君は?」

時の広場に水の広場
そしてここ、風の広場だけが唯一
植樹以外にあまり手を加えられていない
緑は人間の視覚に優しく心癒されるが
自然のモチーフを生かしただけ、見ようによっては樹木だけの景観
他の美術部員たちにしてもスケッチにこの場所を選ぶ人間は少ない

同じように平行に建てられた校舎のはずなのに

恐らく特別教室のある校舎が他と比べ階数が少ない低層だからかもしれない

あまり校内を歩き回った事がない
でも・・・
彼と同じようにこの場所が一番心地良いかもしれない

「・・・僕も、ここかな・・・」


遥は日樹が自分と同じ場所を一番に選んでくれた事が嬉しかったのか
そのまま勢い良く抱きついた

「やっぱり僕たち親友だ~」
「・・え・・あ・・山田・・く・・・・」

わぁつ!?・・・・・
二人は同時に声を上げた

抱きついたというよりは、猫が大好きな飼い主に飛び掛かったといった方がふさわしい
日樹と遥は勢いついたまま後ろにひっくり返ってしまった
この前とは逆に今度は遥が日樹の上になっていた
とっさの出来事に目を丸くして驚く日樹
その瞳に木漏れ日溢れる木々の葉がすぐに飛び込んでくる

土の匂い、自然の香り
清々しい・・・
きっと義兄もこうして西蘭で六年間過ごしたのだろう


「諸藤君、ごめんね~」
日樹の瞳に緑の木の葉から今度はいきなり遥の心配そうな顔が現れた

「大丈夫?」
「うん・・・」

ほっとしたのか、遥の眉尻が下がる
「よかった・・・」

遥かは日樹の隣に身を転がす
そして二人は寝転んだまま大きく深呼吸し
顔を見合わせて同時に吹き出していた



美術準備室の窓に肘をかけ、そんな幼い二人の姿を見守る小梶の姿があった










早く目を覚まして日樹
先が書きたいよぉ



中学生、遥と日樹のピュアな想い
    日樹の小梶に対する複雑な想い

高校生、日樹、高原、拓真の大人になりかけの微妙な恋、一途な恋

そして、朋樹、鏡の落ち着いて安定した大人の愛

これが課題

必死になって書き分けます・・・










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最終更新日  2007年01月27日 18時08分31秒
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