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独立漁師を目指し、高知県の漁業研修制度を利用してちょうど1年になる。最初はウルメ漁と遊漁船業、さらに将来のホエールウォッチング業を目指していた。それが今はどうだ。ウルメはほとんど獲れず、遊漁船業は港から総スカンを食らうので始められないし漁業研修制度下では目指すことすら不可能だ。いまはカツオやキハダマグロをターゲットとした曳縄漁師をメインにしている。もちろん漁獲量が増えればウルメ漁もやる。今のウルメの漁獲量で経営の黒字化を目指すのは不可能だからこうなったのだ。ホエールウォッチング業開業には手すりの設置、二段ブリッジ化、トイレの設置、テントや椅子の設置など多額の投資が必要になる。多分もうそんな余裕はないだろう。曳縄漁は楽しい。周囲の船に迷惑さえかけなければ基本的には自然と1対1の勝負になる。ただし19時間ほど働くことになるので2日に1度しかできない。メジカの新子漁も楽しい。こちらは漁場も近くのんびり出港できるので楽だ。毎日でも行ける。数年後には土日の遊漁船業(トイレ無し)は可能であればやってみようと思う。この様に漁業研修制度を始めた地域の実情に合わせ、1年かけて「何が自分に合っているのか」を見つけていくことが重要だと思う。1年超えると指導者がいなくなるのでその先は自分一人で何とかするしかなくなる。指導者がいる最初の1年を大切に過ごすべきだと私は思う。
2022年07月20日
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今日は室戸沖の土佐黒潮牧場16号ブイと10号ブイでの曳縄漁へ行ってきた。室戸沖はこんなもんかと思うが、風が強くて波が高い。夜明け前は潜行板でビンタがよくとれた。日の出前後のヒコーキ仕掛けは短時間で食わなくなった。すでにこの時点で一カンコ一杯の魚が獲れた。すぐさまふんどう仕掛けに切り替えるも食いがよくない。ジャンボ仕掛けに変えたら、ビンタ、カツオが入れ食いとなった。16号ではカツオのサイズが小さかったので10号ブイへ移動。カツオのサイズは大きくなったが、食い気は下がってしまった。それでも二カンコ一杯の水揚げ。今日も大漁だった。自分が同乗していた指導者の船も三槍をブイに当てたが、連絡船はブイに衝突してサーチライトを破損してしまった。改めて思うがこの仕事は命懸けだ。命を懸けているのに魚価は安く燃料費は高く利益は微々たるものだ。この苦しい日々はいつまで続くのか?高知県水産振興部、農林水産省、いい加減なんとかしろ。
2022年06月08日
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昨日の昼は驚いた。11m/sもの風が吹く予報が出ているにもかかわらず、高知沖ブイへカツオ漁へ行くと指導者が言い出したのだ。耳を疑ったがただの研修生の私はその船に乗船するしかない。出港は今夜23時。いつも通り22時半に車で家を出ると、しばらくして「天気が悪いから中止」と電話が入った。心の中で「そんなの昨日から分かっとろうが!」と叫んでしまった。この時代「お天気ナビゲータ」という有料サービスがあり、沖にあるブイの10日間天気予報等を手に入れることができる。昔からの漁師でこのサービスを使いこなす人は少ない。こういうことは若い人間がちゃんと教えていくしかないのだろう。いずれにしても情報不足で人を振り回すのはもうやめにしてもらいたい。23時に出港するということは、それに向けて当日の14時ぐらいから準備をしなければならないのだ。当然睡眠不足にも陥る。電話一本でそれがすべて無駄になるのは理不尽極まりない。
2022年06月06日
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この時期、高知県須崎市沖ではマアジがよく釣れる。その話を知り合い漁師から聞き、以前作ったカイワリ仕掛けを改良してコマセカゴを付けて漁をしてみることにした。仕掛けはフラッシャー針+オーロラ糸の10本針。夜明け間際に幸先良く尺アジが2本あがる。「これは初めて儲けがでるかも」と思ったが、それで終わってしまった。一応活かしで水揚げしたので、燃料代までは行かないものの氷代ぐらいにはなるだろう。コマセ真鯛仕掛けは食いが浅くエサがなくなるのみ。タイラバへのアタリはこのところ皆無。かなりげんなりして港へ戻ったら、知り合い漁師がマアジ30本を上げたという話を聞いた。近くでやっているはずなのだがその船が見えなかった。場所も仕掛けも違うのだろうが、そこは絶対に教えてくれない。漁師という職業はターゲットが何であろうがつくづく工夫と経験を積み重ね「どうしたらもっと釣れるのか?」を追求していくしかない。まぁ私はたかが1年目。焦らず一つ一つ学んでいくことにしよう。そのうち絶対に人並の漁師になってやる。
2022年05月22日
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黒潮牧場12号ブイにカツオがついていると指導者から連絡が入った。まだサンヤリと呼ばれる曳縄漁で船の両サイドに出す長い竿はまだ装備していないが、船のトモにある柱にヒコーキ仕掛けを2本付けて漁をしてみることにした。操船はトモで3連リモコンを使い、魚が掛れば同時に操船しながら自分で魚を取り込む感じになる。早朝カツオがボイルしてきたタイミングで自船1隻で曳縄漁を始めたら、すぐに2Kg程度のカツオが2本釣れた。そこから曳縄漁装備の充実した他の船が同じブイを旋回しはじめると、装備の乏しい自船の仕掛けには食ってこなくなった。さらに旋回する船も6隻に増え、エビングでブイ付近に停船して漁をしている船も2隻現れたため、旋回しながら漁をすることが徐々に危険な状況になって行った。実際に1度エビング船にぶつかりそうになり、停船を余儀なくされた。もちろんブイ自体に衝突してしまう危険性もある。曳縄漁の設備を自船に設置するつもりだが、そうなると流せる仕掛けが6本~7本に増える。当然今より魚が掛かるようになり、魚を取り込みながら他船やブイに衝突しないように操船する技術が求められる。辛かろうが怖かろうが、100リットルもの燃料を消費して漁場へ来ているわけだから、最低カツオ60kgを釣らなければ利益が出ない。商売としてやるわけだから旋回する船団から抜け出すことなどできないのだ。ナブラを探して単独で曳縄漁をすることもでき、そちらの方がよっぽど安全なのだが、そんなにたくさんナブラが見つかるわけでもない。漁協に聞いたところブイでの衝突事故は頻繁に起きているらしい。改めて曳縄漁の危険性を認識できたが、ウルメがいなくなってしまった土佐湾で収益を上げるにはこの漁法で100kg程度のカツオを釣れるように腕を磨かなければならない。
2022年05月21日
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ロープの結び方は様々だ。特に漁師において基本とされる次の結び方は非常に大事だ:もやい結び(ブーリンノット)くわのこ(インクノット)1は船の係留時に港に設置されているリング等にロープを結束する際に多用する。2も船の係留時に自船の柱や手摺りにロープを結ぶ際に多用する。この様な忘れてはならない結び方は、動画を作成し備忘録として残しておくのが良いと思う。もやい結びは基本過ぎて面白くないので、その進化形である変形ブーリンの動画を撮影した。変形ブーリンの結び方 ←動画はこちらくわのこ(インクノット)の結び方 ←動画はこちらまだまだ他にも漁師として覚えておくべきロープの結びは当然ある。徐々に学んでいかねばならない。
2022年04月27日
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私が働く高知中央地区ではウルメイワシの不漁が続いている。この状況を何とか打破したいと夜中の1時過ぎに船を出した。漁場に付くと意外にも魚探には濃い反応が出ていた。魚影が見つからなかった場合はカツオ漁に切り替えるつもりだったが、漁場でシーアンカーを出し、ウルメ多鈎釣りの仕掛けを出し、夜明けを待って操業すことに決めた。ここで問題が起きた。あまりに早く漁場へ着いたため夜明けには船が流されており魚探の反応が薄くなっていたのだ。急いでシーアンカーを回収して反応の出ていた場所へ戻ろうとしたところ、シーアンカーの引き綱が自船のシャフトとプロペラに絡んでしまったのだ。真夜中の海上でたった一人、自力航行不能に陥ったのだ。焦ってしまった私はこういう場合に船上からロープを切断する窓をを船底に付けていたことを忘れ、ロープカッターを手に冷たい海へと裸で飛び込んだ。3カ所ほど切断することができたがそれだけではどうにもならない程ロープが絡んでいた。体力を奪われ、息も続かなくなり船上へ上がって指導者に電話で救助を頼んだ。幸い指導者が駆けつけてくれて港まで曳航してくれたが、曳航前に試みた船底窓からの切断も実際の作業はかなり厳しいものだった。結局切断しきれず曳航で港へ戻った。曳航前に仕掛けをあげたのだが、掛かっていたのは小サバ5匹だった。魚探の反応はこれだったのだ。帰港後シーアンカー回収時の操船方法を再確認したところ、回収しやすい位置にブイを持ってくる際にクラッチを前進に入れてはならないことを初めて知った。風のない状況で前進したら引き綱を巻き込む可能性が高いのは当たり前だ。いままで何を学んできたのだろうか?今回の出来事はさすがにヘコんだ。漁師になるのは甘くない。
2022年04月25日
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昨日までの漁獲にて地獄だったもじゃこ漁が終わった。沢山あった浦ノ内湾のイケスは、獲ってきたもじゃこで埋め尽くされた。立っては網を引き、しゃがんでは藻を振り、また立っては重い藻を運び、イケスのゴミ掃除や軽石、クラゲ、カニの撤去。これを日の出から日の入りまでろくに飯も食わず永遠と続けるバイトだった。手は水にふやけ、その手で力仕事をし続けたため爪がはがれてしまった。私がどやされ続けた船頭さんからも「最後まで音を上げずよく頑張った」と言っていただき、苦労を共にした他の船方と大漁の喜びを実感することができた。思えば船方仲間は素人漁師である自分にとても優しくしてくれた。自分が失敗をしても決して怒らず、漁師が知っておくべきロープワークまで親身になって教えてくれた。心からお礼を言いたい。1次産業でお金を稼ぐということは、つくづく大変なことだ。
2022年04月19日
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土佐清水沖でもじゃこ漁を行っているが、藻に大量の軽石が付着しており船の海水冷却系統に影響が出るのは当然だが、網の中身も大量の軽石が入るためイケスの水の出口が詰まり続ける。そのまま放置するとイケスは溢れるし、水流不良によってもじゃこが酸欠で死んでしまう。ただでさえ度を越えたキツさのあるもじゃこ漁の編揚げや藻の撤去に加え、軽石の処理も自分の担当となってしまった。朝食・昼食はおろか痛み止めの薬を飲む暇もない。延々と作業が続く中ヘロヘロになっていると、船頭から容赦のない𠮟責が飛んでくる。しまいには手袋の指先までギッシリ軽石が入り込み、その手で重い藻を網で引き揚げるのだ。その激痛は文章に表し難い。はやくこのバイトが終わって欲しい。来週は台風1号の影響で操業に出られないことを祈る。まだまだヘタレこんではゾンビのように立ち上がり、網を引き揚げる日々が続きそうだ。
2022年04月07日
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先日生まれて初めてもじゃこ漁へアルバイトに行き、他の船方と共同作業で漁を行った。自分なりに精一杯働いて精魂尽き果てるまで頑張ったつもりだが、今日船頭にしこたま叱られた。延々と人間性を否定されたのだ。漁村は狭い世界である。先日私の指導者を離脱した人が今の船頭のいとこなのだ。離脱した指導者の下でも精一杯やれることをやってきたつもりだが、何かが気に入らなかったらしい。私はすでにそのご一族からは総スカンを食らっているようだ。もちろん味方になってくれる人たちもいるが、力を持っている一族には歯向かえない。自分の船を構えてのんびり生きていきたいと思いこの高知の宇佐へ来たわけだが、どうやら思うようにはいかないようだ。こんな悲しいことはないが、いまは我慢の時なのかもしれない。いずれにしても私がぶっちぎりで一番若いのだ。我慢して続ければ、そのうちよい時期が来るのかもしれない。漁師を目指す方々へ。雇用型でも独立型でも漁師への道はつらいものです。
2022年03月28日
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漁業長期研修期間中は本来アルバイト禁止なのだが、極度のウルメ不漁を受けて研修期間中のもじゃこ漁アルバイトの許可をいただいた。しかしこのアルバイト、荒れる沖で日の出から日没過ぎまで延々と網で藻を救っては藻に付いた養殖用ハマチの稚魚を獲り続けるのだが、体力面で限界を超えても手を抜かずに働き続けなければならない。ずっと力仕事だ。潮目に巨大な藻がずらっと並ぶ景色は地獄以外の何物でもない。腰が立たなくなろうが、足がつろうが仕事のペースは変わらない。むしろもっと早くしろと言われるくらいだ。人間体力の限界を超えて働き続けると、夜はうなされて眠れないものだ。しかも沖で船を流しながら寝るのだ。風呂はおろかシャワーもトイレもない。船頭さんは厳しいが、船方仲間がみな優しいのが救いだ。これまでIT業界に身を置いていた自分には厳しいものがある。おまけに漁場へ向かう初日に波にあおられて手首を捻挫し、2日間痛みに耐え続けながらの肉体労働となってしまった。まだ少なくとも20日はこの漁に出なければならない。いちばん辛いのは怪我や体力ではなく、朝昼まともに食べる時間がないことでもなく、1日中まともに歯を磨くことができない所だ。漁師は歯が命。始めた以上今年はやりきらなければならないが、来年はちょっと考えなければ。今日は口内殺菌液を買いに走った。明日また出港だ。捻挫の腫れが引くことを願う。
2022年03月27日
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もうすぐ始まるアルバイトのもじゃこ漁。これが終わると初夏から秋にかけてウルメ漁に出る予定だ。しかしウルメイワシの漁獲量が漁港全体で5カ月ほど連続してゼロとなっている苦しい状況が、ほんの数ヵ月で突然改善されることなど恐らくない。それでも何とか収益を上げるべく、ウルメの反応が無かった場合にその先にある黒潮牧場周辺でのキハダマグロやカツオをライトタックルで狙う「電動エビング」の準備を進めてみた。しばらくは試釣期間とし、実際の釣果を見て電動リールのグレードアップ等の追加投資をする予定だ。主な漁場は黒潮牧場およびその周辺に設置された中層漁礁になる。ちなみにこの漁場は遊漁では使えない。なぜ電動エビングを選択したかについて少し触れてみると:流し釣りになるため燃料費が抑えられる黒潮牧場周回中の接触事故を避けられる電動リールなので水深を確認しながら漁ができる電動リールでワンピッチジャークを一日中楽にやれる本格的な漁にできるとして手動タックルで毎日出るのは辛い単純に釣り好きとして魚とのファイトを楽しめる以上が主な理由だ。勿論これらのデメリットもある。この最新漁法を学べる師匠がいないこの漁法での年間収支データがない漁場が遠くてある程度経費がかさむ職業として電動エビングをやるわけだから当然儲からなければそもそもお話にならないわけだ。先ずは竿。こちらは250g程度のジグを操れれば良いので、ダイワの電動ジギング専用ロッド「Neostage DG J60B-4」を使用することにした。このロッドは軽量でコンパクトながら160gから350gまでのジグを扱うことができる。250gであれば楽勝だろう。ダイワ ロッド 21 Neostage DG J60B-4 2021年 2ピース 釣り竿 釣竿 daiwa ネオステージ ジギングロッド ジギング電動リールはターゲットに対して明らかに非力なシマノのForcemaster 1000を使ってみることにした。理由はすでに所有しているので試釣のための初期投資を抑えることができるし、「チョイ巻」機能で電動ジギングに対応できる。「PICK UP」ボタンを押している間だけ巻き上げる設定が可能だ。このリールを使う問題点は「非力」であるという点のみだ。”実用巻上持久力”が8.5kgしかないのだ。キハダマグロが掛った場合、小型であってもモーター焼けを防止するブレーカーが作動することを想定しておかなければならない。シマノ 21 フォースマスター 1000 電動リールこのリールは普段コマセ真鯛仕掛けに使用しており、ラインはタナトル8 PEライン4号を巻いてある。シマノ 「SHIMANO」 タナトル8 PEライン 4号100m〜連結このリールでブレーカー作動が連発するような漁として好ましい状況になれば、シマノ ビーストマスタ- 3000XPかダイワ シーボーグ 600MJの導入を検討する。シーボーグ 600MJの方がロッドで使用するNeostage DGとの相性がよさそうだ。キハダ釣りで有名なミヤマエ CZ-30 マグロ SPECIALだとパワーは申し分ないが、恐らくシャクリ機能がないのは致命的だ。天秤は直線天秤でこちらを使用する予定だ。【SEIKO/清光商店】直線天秤 エビング対応 テンビン てんびん 仕掛けあとは天秤とPEを接続するリーダーとハリスの両方に使用する80lbのフロロカーボンラインを用意した。リーダー、ハリス共に2ヒロにする予定だ。ダイワ ソルティガ リーダー タイプ F(フロロカーボン) 80LB-30m針は釣具店で購入したメジ・ヒラマサ用環付き針の13号、14号、15号を用意した。直線天秤にオモリ代わりに取り付けるジグは、シマノ オシア スティンガーバタフライ イージーぺブル250gの:ゼブラグローキョウリンアカキンキョウリンブルピンを用意した。シマノ(SHIMANO) オシア スティンガーバタフライ イージーぺブル 250g 009 フルグロー JV-C25Sエビングワームはいろいろ試してみると思うが、ダイワ エビングスティック 3.5inを主に使う。ダイワ エビングスティック 3.5in (エビング ワーム ルアー)この他にもキハダマグロが釣れた場合その場でエラとハラワタを取り除く”つぼ抜き”をしないと市場で売り物にならなくなるので、そのやり方をYoutubeで学んだ。メインとなる漁法として学んできたウルメイワシ漁があてにならない今、新しい低コスト高収益の漁法を見つけられるよう頑張ってみることにする。漁師の生活は厳しい。これが上手くいくことを願うのみだ。
2022年03月22日
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1月まではレンコ鯛が中心でしたが毎日10匹以上の釣果があり、食べきれないので毎回水揚げできていました。鯛釣りなら「これが続くんだろうな~」と思っていましたが2月に入った途端に激シブになり、さすがにボウズは一度もないですが水揚げできたのはなんとゼロ回。3月に入って気温が上がり、ちょっと期待して行ってきたのですがコマセ真鯛仕掛けで小さいレンコ鯛が1匹とこれまでの最低釣果を記録してしまいました。いつもなら昼過ぎまで粘るのですが、あまりの魚影の薄さに早々に切り上げてしまいました。そろそろまじめにウルメイワシでも探しに行くかな。
2022年03月03日
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私が漁業を営む高知中央地区ではかつてウルメイワシ漁が盛んだった。たった2年前までの話だ。しかし今年は繁忙期に入って既にかなりの時間がたつがウルメイワシは全く獲れず、カツオやヨコと呼ばれるマグロの幼魚を獲る漁法を知らない、または知っていても自船に装備をしていない漁師にとっては壊滅的な打撃となっている。日々なにもすることがないのだ。ただでさえこの地区では「漁師では食えない」と漁業を離れる漁師は多い。以前200あった漁船の数は今はたったの20だ。特にこれまでの地方漁業の中核を担ってきた自船を構えて操業する独立漁師は絶滅寸前だ。この状況が続き、後継者は一向に増えず高齢化に伴い引退していく漁師も多い。このままでは高知中央地区での漁業は数年後には途絶えてしまうだろう。わたしはIT業界に数十年身を置いてきたが、古くから受け継がれてきたこの高知中央地区での漁業を途絶えさせてはならないと考え、この地区での漁業を必死になって勉強している。少しでもウルメが獲れた時期に何とか多鈎釣漁法だけは学ぶことができた。しかし現状ウルメ漁だけでは漁獲量が少なすぎて漁業で生計を立てることは不可能だ。そのためにまわりに漁師に何と言われようと貪欲にカツオ曳縄漁など様々な漁法を学ぼうと努力してくつもりだ。私も既にそれなりの年齢だ。私財を投じてでもなんとか後世にこの地域の漁業文化を継承していきたいと考えている。国よ。日本政府よ。私一人の力は小さい。三陸沖のサンマ漁、土佐清水沖のサバ漁、室戸沖のキンメ漁、大分佐賀関の関サバ関アジ漁しかり。日本全国で起こっている事らしいが、地方の漁場は大変厳しい状況にあることを知ってほしい。補助金が欲しいのではない。この文化を次の世代へと継承していく仕組みと、魚が獲れた環境を取り戻す仕組みを今作らなければ、あっという間に手遅れになるだろう。漁師が日々港に係留する自船に用がないのだ。こんな悲しい現実があってよいのだろうか。定置網、底引き網など大規模漁業だけ支えればよいのか?国はもっと小規模な独立漁師を支援できないのか?できなければ漁法という名の文化は次々と消えていくがそれで良いのか?この小さなブログ記事が国の誰かに届くことを祈るのみだ。
2022年02月28日
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例年であればウルメ漁で盛り上がっている時期だが、悲しいことに今日も鯛釣りとなった。ターゲットの漁礁から風向きと繰り出すイカリロープの長さをうまく計算できるようになってきたので、日の出直後は好調な滑り出しだった。まずは自作の10本針フラッシャー仕掛けにカイワリが2匹立て続けにヒット。直後に特大のレンコ鯛がコマセ真鯛仕掛けにヒット。しかしこの朝マズメのヒット以降フラッシャー仕掛けは沈黙。コマセ真鯛仕掛けは稀にアタリが来るものの針掛かりせずといった状況が続いた。魚と直接やり取りができるいちばん好きなタイラバはもっと不調でエソ1匹。これで4回連続で水揚げゼロとなってしまった。つれた魚は近所に配ることにした。1月後半に比べて鯛の活性がかなり下がってきているようだ。水温計がついていないので分からないが、寒い日が続いたため深場でじっとしているのかもしれない。来週以降は気温が上がってくるため水揚げできるよう頑張りたい。ところで今日も漁港への接岸でトラブルが発生した。今日も西風に流され、自船が停泊する隣の場所のイカリロープが自船の舵に絡まってしまったのだ。私は風で流される自船が隣に停泊中の船に衝突せぬよう棒で突っ張る状態から抜け出せず、身動きが取れなくなってしまった。その状態で指導者に電話し、直ちに救助してもらった。かなり根深いトラブルだったが指導者は落ち着いて的確に対応を進めていった。すごいとしか言いようがない。しかし風吹きの中で接岸するのはどうにも難しい。特に風に流されやすいヤマハ船はこの問題が顕著に出てしまう。燃費が良くて速い船だが、良し悪しがあるものだ。
2022年02月26日
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こちらの写真は私が愛用しているシーフロアコントロール社のタイラバ「アンモナイト」のレッドにダイワ社の紅牙シリコンネクタイレッドラメSTSを取り付けたものです。先日の釣行でこのタイラバのネクタイとアシストフックをサバフグに切られてしまったのです。私が主とするエリアでは1回の釣行でこの様なアクシデントが1~2回発生します。つまり使えるタイラバがどんどん減っていくわけです。釣具屋さんに行ってもシーフロアコントロール社のほとんどの製品が欠品状態。理由を尋ねると「ほとんどの製品が海外生産のためコロナ禍で国内に入ってこないから」だそうです。自分ではどうしようもないですね。アンモナイトのアシストフックは掛け専用の特殊な針なので、他製品のもので代用することができません。従ってヒットしないカラーのアンモナイトのものを、ヒットするものに付け替えて使うしかありません。しかしネクタイは近しい形状とカラーのもので代用することができます。今回は紅牙のネクタイを取り付けてみました。「コロナ禍で輸入製品が入ってこない」、「半導体不足で電動リールが買えない」など釣りの世界も世知辛くなってきていますが、こうした工夫で少しでもメインとなるタイラバを使えるように対処しています。一日も早くこのコロナ物流停滞問題から解放されることを祈ります。日本政府さん、何とかしてくれ。
2022年02月18日
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私は「高知県漁業就業支援センター~高知県で漁師になろう!漁村に住もう!~」の支援を受けて、独立型漁師での漁業開業を目指しています。このような漁業就業支援センターは各県にあるのですが、独立型で支援してくれる自治体は少なく、私が当時漁業フェア等で収集した情報では他に東京都(離島)、大分県、熊本県、広島県などかなり限られた自治体でした。最終候補に絞ったのは高知県と大分県。今思うと大分県の関サバ関アジ漁もありだったかなと思いますが、生活に便利で程よい田舎に住みながら趣味のロッククライミングも堪能できる高知県にして良かったと思います。さて高知県漁業支援センターの支援内容は:長期研修開始日程の調整指導者2名の確保地域に応じて水揚げで生活できるような漁法の検討漁獲量に応じた漁法習得の再検討月1回の面談月額15万円の支援金給付(2年間)審査会の開催調整困ったときの電話相談このように意外に事細かく支援してくれます。公務員さんなのでマニュアルやルール、前例をとっても気にされるのは当然なので、それさえ踏まえてお付き合いすればきっと良い関係を築けるでしょう。月額15万円の支援金も簡単な日報を月1回提出するだけで給付されます。もちろんそれなりに漁法や漁具作成に習熟している様子が日報から読み取れないといろいろとツッコミいただくことになるので、仕事は真面目にやるようにしています。困った時、例えば「ウルメが全く取れなくて研修にならない」時などは漁師として生活していくために今どうすれば良いか結構親身になって相談に乗ってくれます。先日自分の漁船を調達しに九州へ行った際、九四フェリーから関サバ関アジ漁の大船団を目の当たりにした時「この潮の早い海域でこんなに密集して漁をするのは自分には無理」だと痛感しました。その分ウルメ漁はほぼ単独でのんびり漁ができるので、自分には合っていると思います。関サバ関アジ漁も漁獲量の落ち込みが深刻なようです。カツオ・マグロ曳縄漁になると黒潮牧場と呼ばれる漁礁を反時計回りに周回しながら漁をするので、他に何隻もの漁船がいるととっても怖い思いをします...。このような危険と隣り合わせの漁も多いです。長期研修期間中の収入はこの15万円の支援金と水揚げになるのですが、ウルメがいない現状では水揚げが0になるので月15万円しか収入がないことになります。それで生活できる自信がなければできないでしょう。こんな感じで高知県漁業就業支援センターの支援内容について纏めてみましたが、特にこれから独立漁師を目指そうとされている方の参考になれば幸いです。
2022年02月17日
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鯛釣りばっかりの記事を書いていますが、私はウルメイワシ漁師を目指す研修生です。なぜ鯛釣りに行っているかというと、単純にウルメイワシが全く獲れないからです。そうなるとカツオやマグロを狙う曳縄漁や、鯛を狙う立縄漁の装備も経験もない私にとってはやることがないため、操船や水揚の練習をするために仕方なく鯛釣りなどの小釣りに出掛けているわけです。ちなみに今年の8月から3カ月曳縄漁の研修をする予定です。ウルメイワシ漁をする漁師も高齢化で年々減少している上に肝心なウルメが獲れないとなれば、高知の宇佐名物ウルメイワシはこの世か消えていく運命にあります。私はウルメがいつかは宇佐沖の海に戻ってくると信じてウルメイワシ漁を学んできました。40代後半でぶっちぎりの若手ですが、ウルメ漁師が絶滅しないよう頑張っていこうと思います。今日は本来私の本業であるべきウルメイワシ漁の道具の作り方をご紹介します。こちらが完成した道具です:この仕掛けの両端に1kg以上あるオモリを付け、船のトモで左舷側→右舷側→左舷側と仕掛けを落としては引き、落としては引きといった要領で漁をするわけです。仕掛けを引くとイオキリと呼ばれるローラーにイワシが入り、口が切れて下のクーラーボックス内で即刻氷締めされます。これをウルメの多鈎釣りとよびます。釣れる時には1回の漁で100kgものウルメイワシが釣れます。一本一本のフラッシャー針はこんなものです:人によりますが私の場合は1本のウルメ仕掛けに120本のフラッシャー針をつけています。つまりこのような針を速攻で作れないとウルメイワシ漁師は務まらないわけです。私はこの針の作り方を「最速で最良」を追求し、改善を繰り返してきました。そのフラッシャー針の作成方法はこちらの動画で紹介しています:ハリスはナイロン6号を、針はウルメ針8号を使用しています。アジやサバを狙うときのサビキ作りにも応用できるので是非参考にしてくださいね。ちなみに私が昨日釣ったカイワリは白とピンクのフラッシャー糸にオーロラ糸を付けて、同じ縛り方で作った仕掛けで釣り上げました。このフラッシャー針を括り付ける幹糸にはヨリチチワを作っています。当然ですがこのヨリチチワ結びも「最速で最良」を追求した方法があるわけです。その結び方はこちらの動画で紹介しています:作った仕掛けは何度か繰り返して使います。上で紹介した以外にも:オモリの作り方オモリ取付け用ステンレス環の釣り方仕掛け台の作り方リーダーの結束仕掛けが船下で絡んだ時の対処法シーアンカーの投入と回収漁場の異動と仕掛けの再投入など学ぶべきことは多いですが、微力ながらこの文化を守っていければいいと思っています。ウルメイワシさん。お願いですがから戻ってきてください。このウルメイワシ漁ですが「短期研修」という形で高知県土佐市にある宇佐漁港で一緒に乗船して体験することができます。高知県漁業就業支援センターの人たちが支援してくれます。漁業研修といっても2種類ありまして、収入の安定する定置網や底引き網をする企業に勤めるための研修が多いですが、私は気楽に一人でのんびり漁がしたいので独立漁師を目指しています。船の調達とか漁法の習得とか何かと大変ですが、しがらみ無く一人海の上で自然のみを相手に仕事ができるのはある意味贅沢な生き方かなと思います。ウルメが戻ってきたら一緒に漁に行きませんか?
2022年02月16日
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強風の中、土佐市宇佐漁港沖の漁礁にていつも通りのコマセ真鯛&タイラバで釣行を試みたが鯛の気配は全く無かった。ついでに出しておいた自作のフラッシャー10本針の竿で大型のカイワリが2匹釣れた。カイワリはおいしいし、自作のフラッシャー針で釣れたのが何より嬉しい。強風にあおられてやはり今日もイカリが流されたが、今回は1.5mのチェーンをイカリに付けておいたのと、仕掛けの動きで船が流されたことに早期に気づいてアンカーロープを伸ばしたため、それ以上流されることは無くなった。何事も経験が大事だ。アンカーにチェーンをつけるとかなり重くなって回収がしんどくなるが、イカリが流された場合にロープが根ズレして傷付いてしまうため必須であろう。またもサバフグに貴重なタイラバ針と、コマセ真鯛仕掛けの天秤&リーダーまるごと切られてしまった。サバフグに破産させられそうだ。気力もなえ強風もあり早めの帰港となった。電動リール電源を船から取れるように改造した点は順調に動作した。エンジンを止めていても問題なく使えた。この装備に必要となったDC24V→DC12Vコンバータの請求書が来るのが怖い。今日の釣果:カイワリ(大)2匹:フラッシャー針オオモンハタの子供1匹(リリース):オキアミサバフグ2匹今日のお魚料理(すべて美味):カイワリのお刺身カイワリの塩焼きサバフグの天ぷらフラッシャー針に使用した電動リールはプレイズ3000xpだ。安いなりのパワーだが小釣りにはこれで十分だ。シマノ(SHIMANO) 電動リール 18 プレイズ 3000XP フカセ
2022年02月15日
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アンカーの投入にも慣れてきてターゲットの漁礁にピタリと合わせられたので最低でも水揚げするまでは釣れそうだと期待して竿を出したが、今日は全く釣りにならなかった。原因はサバフグだ。コマセ真鯛仕掛けは早朝からことごとくサバフグに針を切られ続け、天秤ごと持っていかれた段階で仕掛けを落とす気力を無くしてしまった。コマセ真鯛をあきらめてタイラバと鯛ジグを色々試したところ、特大のレンコ鯛が1本釣れた。鯛ジグには反応なし。タイラバはライダーにもアタリが来たが、やはりフッキングまで持っていきやすいものはアンモナイトだ:シーフロアコントロール(SFC) タイラバ アンモナイト コンプリート 100g SEAFLOORCONTROL AMMONITE 100g 【メール便3個までOK】 シーフロアコントロール タイラバ アンモナイト 釣り具 フィッシング ルアー タイラバ マダイ 鯛このタイラバはフックが大きくとても鋭い。さすがに焦って合わせに行くとのらないが、食い込んだタイミングで合わせると高確率でフッキングして釣果が伸びる。私のフィールド(高知中央沖)では、日中になるとアンモナイトのレッドが今のところ最強だ。大きさは60g~100gが良い。今日の釣果:レンコ鯛(特大1)レンコ鯛(並1)サバフグに高価な鯛乃実TGも持っていかれたため、精神的・経済的なダメージが大きい一日だった。釣れたレンコ鯛で一杯やって忘れよう。
2022年02月08日
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今日は狙った漁礁にうまくアンカーを落とせた。針掛かりはしなかったもののコマセ真鯛仕掛けに来るアタリの出だしは悪くない。タイラバにもイトヨリ鯛がヒット。GPSプロッター上で自船の位置が停止しており速度が0.0ノットとなっている。いつも通り錨泊できているのを確認してGPSプロッターのスイッチを切りエンジンを止めた。問題はここからだった。今日は風が強い。次第に仕掛けが大きく流され始める。「潮が早くなったのか?」と思いコマセ真鯛仕掛けのオモリを60号から100号へと変更。タイラバは120gや130gの重いものに変更。だが仕掛けが流される状況が変わらない。タイラバもフォールさせる度に大きく流される。何かがおかしい。イトヨリ鯛1匹カイワリ1匹という悲しい釣果で正午を迎えて帰港するためにエンジンとGPSプロッターを始動したところ、船が沖に大きく流されていたことが分かった。これでは釣れなくて当然だ。キールのない私のヤマハDY-48は軽量で燃費が良いが、極めて風に流されやすい。アンカーを効かせるにはアンカーにチェーンをつける方法があるが、その分アンカーが重くなるデメリットがある。5m/s程度の風だったと思うが、それ程強くない風でも私の船の場合アンカーが効かないことを学ぶことができた。しかし初めて水揚げすることができなかったのが残念でたまらない。ところで最近漁協のイケスで大量の尺アジが泳いでいるのを見た。もう一つ竿受けがあるので、次回はアジ狙いのフラッシャーサビキ仕掛けを面舵側にもう1本出してみることにした。このアジ狙いに使う予定の竿はこちら:シマノ 船竿 ミッドゲーム CI4+ 64 MH225 RIGHT (ベイト 2ピース)残念ながら楽天では品切れの様だ。使用する予定のリールは:シマノ リール PLAYS(プレイズ)3000XP (電動リール/右巻き)フラッシャーサビキ仕掛けはコマセ真鯛仕掛け同様自作です。6本針から始めてみようかと。ところで竿受けに付属している竿側に取り付けるパーツだけでも買えるようだ:(第一精工) DXサポートただしこの製品は取り付けられる竿受けが限られているので購入には注意が必要だ。私が使っている竿受けはこちら:第一精工 スーパーラークロング / 竿受け 第一精工 ラーク 船 【釣具 釣り具】竿側パーツはウルメ漁用の竿に取り付けてあるので竿側パーツ(DXサポート)がもう一個あると便利だ。
2022年02月03日
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今日もコマセ真鯛とタイラバに行ってきたが、レンコ鯛10匹とサバフグ1匹という少し寂しい結果になってしまった。今日はアンカリングする直前で北西風が吹いているのを確認し、アンカーを投入したものの狙った漁礁からは大きく外れての停船、釣行開始となってしまった。釣りはコマセ真鯛でレンコ鯛がコンスタントに釣れたが、タイラバは鯛らしいアタリは終盤に1回のみでレンコ1匹とサバフグ1匹という無残な結果だった。晴天時の昼時はアンモナイトのレッドにしかアタリが来ないようだ:シーフロアコントロール(SFC) タイラバ アンモナイト コンプリート 60g SEAFLOORCONTROL AMMONITE 60g 【メール便3個までOK】 シーフロアコントロール タイラバ アンモナイト 釣り具 フィッシング ルアー タイラバ マダイ 鯛風があるときの操船は本当に難しい。軽いヤマハ船で風にめっぽう流されやすいこともあり、強風時のアンカリングは困難を極める。今日は自船が停泊している港へ接岸しアンカーを取ったところ、東風にあおられて船が真横を向いてしまった。どうやら東風の時は接岸後にトモ側にアンカーを取ったら、即刻アンカーロープを引いてオモテに綱を取らなければならないようだ。他船の機材破損等の事故につながらなくて良かったがが、こういうことは誰も教えてくれないので失敗から学んでいく以外方法がない。
2022年01月31日
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今日も操船、水揚げ練習を兼ねた五目釣りに行ってきました。風と潮を計算して漁礁を的確に狙えるポイントにアンカーを打つのはまだちょっと無理ですね。1回目が酷過ぎたのでアンカーを打ち直したのですが、やはり狙った漁礁からやや外れたところでの釣行となりました。出だしは不調で早朝のチャンスタイムにエソ1匹。その後レンコ鯛がポツポツと不調を極めていましたが、タイラバに待望のイトヨリ鯛がヒット!生け捕りとはなりませんでしたが初イトヨリ鯛は素直に嬉しい。午後に向けても不調が続きましたが、タイラバのフォールでハマチがヒット!シマノ プレイズ 600では全然巻けずドラグ絞めてもラインは出放題。30分ほど格闘してようやく釣りあげることができました。ハマチはイケスに入れて水揚げ。もうちょっと真鯛やイトヨリ鯛が纏まって釣れるポイントを探さないと...。明日も頑張ろう。今日のヒットタイラバはこちらでした:シーフロアコントロール アンモナイト コンプリート 100g #9 ベタオレンジレッド曇りの日は少し暗めのオレンジがいいのかも。
2022年01月30日
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今日もウルメがいないため、操船技術や水揚時接岸技術向上を兼ねて鯛釣りに行ってきました。魚礁にかなり近い泥地でアンカーを下すことができるようになってきたので、釣れる魚の数も徐々に増えてきました。今日の釣果は:レンコ鯛12匹サバフグ1匹エソ(無数)面白いのは1.9kgの真鯛が釣れた前回のポイントとは打って変わり、たったの1海里差のポイントではタイラバではなく餌釣りがメインでした。前回のポイントでは餌釣りはボウズ。タイラバは流しで釣らないと見切られてしまうため、アンカーで係留して釣るなら餌釣りでコマセで寄せた方が数が釣れます。真鯛が釣れたポイントの近くに大型魚礁の位置情報を得たため、次回はそこで大物真鯛狙いをしてみます。今はコマセ真鯛とタイラバでやっているのですが、もう一つ竿を出せるのでアジ・サバ狙いのフラッシャーサビキ仕掛けを追加してみようと思います。ウルメが釣れない今、こうやって工夫を重ねて小釣りでの収益改善と未来の遊漁船業開業に向けて五目釣りの経験を積んで行きたいと思います。
2022年01月27日
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これまで2回の釣行でレンコ鯛とチダイしか連れていなかった。数は釣れるのだがやはり大きな真鯛がどうしても釣りたい。そこで漁師仲間から情報収集。真鯛とイトヨリダイが釣れるというポイント情報を得たため、今日は場所を変えてみたところ日の出30分前にオレンジのタイラバに1.9kgの真鯛がヒットした。水揚げ後漁港のイケスで泳ぐ真鯛今日は不思議と大物が釣れる予感がしたので取り込み用のタモを近くに用意しておいてよかった。自船には大きなイケスが2つ小さなイケスが2つあるのでこのサイズでも問題なく生かして水揚げすることができる。特にタイラバの場合はゆっくり巻上げて水圧の変化に慣れさせながら取り込むため、釣った後もちゃんと生きていてくれる。そうすることで少し高く売れるのだ。今週はカツオ漁の研修に行くのだが、次回単独で釣行する際はアマダイを狙ってみたい。
2022年01月25日
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須崎沖水深90m付近で真鯛・イトヨリダイ狙いの釣りに行ってきました。水深が深いためいかり用ロープ200mを新調。まずこれが投錨時に絡まりトラブりましたが、何とか船を止めることには成功。刺しエサはイカのコマセ真鯛仕掛け&タイラバで大物を狙います。釣果は:チダイ1(活かし)カイワリ1(活かし)レンコ鯛8(氷締め)サバフグ1(活かし)エソ5(リリース)なかなか本命には出会えませんね。次回はハエのあるもっと近くの有名ポイントの水深65mラインで勝負してみようと思います。ぼちぼちエビングでキハダマグロ&カツオ狙いも覚えたいな。だれか師匠いないかなぁ。自分で船を持つといろんな可能性が広がるので楽しいですね。
2022年01月22日
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独立漁師を目指し、メインをウルメイワシ漁として長きに渡って準備を進めてきましたが、本日ついに初めて自船でのウルメイワシ漁デビューとなりました。船上でのウルメ漁準備魚探でのウルメ探索シーアンカー投入自作ウルメ仕掛けの投入シーアンカー回収ウルメの再探索ウルメ仕掛けの再投入ウルメ仕掛けの回収電動リールを使ったウルメ仕掛け落とし無線を利用した指導者からの指示受けMarol 3連リモコンを使った操船Marol CB-87の自動Aと航法の使い分け残念ながらここの所ウルメイワシ漁は不漁続きで水揚げするに至りませんでしたが、これまでの研修の成果を出し尽くして1歩踏み出せたことにとても満足しています。課題としては:電動リールの竿が長すぎて、竿をSuper Larkに常設して操業できなかった電動リールケーブルとバッテリー接続が不安定だった揺れる海上で鍵の壊れた自船のサッシ窓が大暴れした課題が出るのは当たり前で、今後一つ一つ工夫して解決していくのも面白い。とは言っても釣れないのはやはり面白くないので次はまた鯛釣りで遊ぼう。
2022年01月19日
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今日は自船単独操業としては二度目の五目釣りへ行ってきました。前回より5mほど水深の深い70mライン付近にて、前回同様コマセ真鯛仕掛けとタイラバで鯛を中心に狙ってみました。投錨も手早く行うことができ電動リールのトラブルも出なかったですが、出だしはタイラバでのレンコ鯛1匹のあとエソ連発と苦戦を強いられるスタート。今日はダメかなぁ~と思ったらコマセでもタイラバでもレンコ鯛が連発。おかげさまで今日も何とか水揚げするに至りました。とにかく釣りが楽しかったのが一番ですね。今日の釣果:レンコ鯛6匹(氷締め)レンコ鯛3匹(生き)カサゴ1匹(氷締め)エソ2匹(リリース)氷締めしたレンコ鯛とカサゴはこちらです:先日接続したHondex製GPSプロッターとMarol製CB-87を直結して航法ができるようになったので、さっそく試してみました。感想としてはかなり楽ですね。6,600円支払ってケーブルを購入した価値はあったと思います。コマセ真鯛仕掛けは刺しエサとしてアミエビを使っているのですが、エサ持ちの悪さが問題でどうしても手返しを多くしなければなりません。つまり落ち着いてタイラバで遊んでいる時間があまりとれません。この問題を解決するため次回は刺しエサにイカを使ってみようと思います。ガシラが釣れたのは嬉しかったですが、マダイ、イトヨリダイ、アマダイも釣りたいですね。ウルメも不漁が続いているし、しばらく小釣りで遊漁船開業準備を進めよう。
2022年01月16日
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明日は長期研修開始後6カ月付近で開かれる審査会です。この審査会で研修を継続することが決定されたら、この先3年近く漁師を継続しなければならなくなります。なぜなら継続を決めた段階でもし漁師を辞めると漁業就業支援金の返還義務が発生するからです。唯でさえ出費が多く収入が少ない研修初期段階で研修中断を決心することができるはずもなく、選択肢は研修継続の一択になると思います。本日は県の漁業就業支援センターとウルメイワシ漁以外の対象魚種と漁法習得に関する打ち合わせをしたのですが、事故の危険性の高いシビ縄漁の習得の話ししか出ませんでした。悩ましい日々が続きますが漁師になると決断した以上、最善の方向性を探っていきたいと思います。
2022年01月13日
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本業のウルメイワシ漁にはあまり関係ありませんが、マダイ釣り漁には漁礁があるかないかが釣果を左右します。この漁礁の位置情報は緯度経度で入手できるのですが、当然のことながら漁協組合員でなければ入手できません。入手した漁礁一覧をみたところ、思った以上に長年に渡って漁獲量の拡大に向けた努力と資金の投入が行われてきたことが見て取れました。残念ながらこの情報は現状あまり活用されていないそうです。おそらく漁師の高齢化に伴い、GPSプロッターの活用ができなくなっているのが1つの要因かと思われます。この漁礁位置情報を大事に使いつつ、過去の努力と投資を可能な限り活かしていこうと思いました。宇佐漁港周辺でもかなりの数の漁礁情報があるので、頑張ってプロッターに入力するぞ!
2022年01月07日
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今日は元々指導者の船でウルメイワシ漁の予定だったが急遽キャンセルとなったため、急遽自船で五目釣りに行き以下のことを経験することができた:いかりの投入と回収いかり回収時のウィンチ利用コマセ真鯛仕掛けの各種トラブルシマノ電動リールの誤作動イケスの利用(魚の管理)散水機の使用(そうじ)市場への着岸と水揚げ潮の速さとタイラバの適正重量タイラバでの実釣コマセ真鯛での実釣漁礁があると思われるポイントでの実釣暗闇の出港マロールオートパイロット(自動A)の利用と自動航行中の舵微調整作戦はコマセ真鯛仕掛けで鯛類を集めておいて、コマセ真鯛仕掛けとタイラバの二刀流で釣果を上げること。この作戦が功を奏したのか、様々なトラブルに時間を費やしながらもレンコ鯛4匹とカイワリを2匹釣ることができた。タイラバは1匹、コマセ真鯛が5匹であった。タイラバには大物のアタリが二度あったが、うまく乗せることができなかった。釣果が伸びたのは日の出後7時から9時前までだった。その後はタイラバへの反応はなく、コマセ真鯛の釣果が少し出ただけであった。新規に取り付けた1W無線機は別の漁に出ていた仲間との通信を試みてみたがうまくいかなかった。一人で自船に乗って漁に出るのは今日が初めてで、研修で習っていない五目釣りで一定の釣果がでたのは上出来であろう。様々な失敗がよい経験となった。この経験は将来考えている遊漁船開業に必ず生きるだろう。ポイントさえ間違えなければお客さんに釣りを楽しんでいただける自身が少しついた。一回コマセ真鯛に使ったリールはこちら:シマノ 21FORCE MASTER 1000今回このリールで発生したした不具合というのは:クラッチを切る仕掛けが着底するハンドルを少し巻いてクラッチを戻す数秒待つと仕掛けが勝手に巻き上がってしまうこれでは釣りになりません。この問題を回避するために着底したらバッテリーケーブルを抜き、仕掛けをあげるときにケーブルを繋ぎなおすという非常に面倒な事をするハメになりました。メーカーに聞いたらそんなことは不具合以外ありえないので、無償修理となりますとのことでした。メーカーに出す前に何か設定がおかしくないか見てみよう。
2022年01月05日
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独立漁師になるということは、漁の技術を学ぶだけでは成立しないものです。自分が購入した船を自分の使い勝手のいいように改造していく必要があるからです。これまで経験してきて必要な技能は:FRPの板、箱の作成技術電気工事ノコギリ、かんな、やディスクグラインダー/インパクトドライバー等電動工具の利用技術1.はコーナン等で簡単に手に入る薬剤を混ぜ、FRPシートを張り付けて欲しい物を形作っていくだけなのですが、有毒ガスが発生します。船には換気の悪い場所が多々あるため気を付けないと早死にします。2.は作業灯の増設、集魚灯の設置、GPSの設置等、業者に頼むほど難しくない電気工事を自分で行う技術です。今の私にはこれが必要で来年は第二種電気工事士を取ろう思っています。3.は船の改造、部分切断、研磨、道具類の作成、道具類の研磨、取付け工事等に必要な技術です。昔からの漁師さんはこの程度の事なら簡単にやってのけます。若手はそうでもないですが、私は何でも自分でやれる漁師を目指したいと考えています。どうせ所属漁港では最年少ですし、そのうち誰の助けも借りられなくなるからです。この先自分より若手が同漁港に入ってくる見込みはありません。漁の技術だけ身に着けるのでも大変ですが、他にもできるようにならなければならないことがたくさんあるのです。中でも多いのが木材の切断です。ノコギリや電動ドリルを使う際に非常に便利なのがワークベンチです。私はホームセンターで安価なものを買ってしまいましたが、非常に出番が多いのでいいものを買っておけばよかったと後悔しています。いいものはこれでしょうね:ボッシュ ワークベンチ PWB600 作業台 折りたたみ 1台今年はいろいろ有りましたが、この独立漁師の仕事を始めちゃったからには辞められません!来年も頑張ろ~と!
2021年12月30日
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ついに小型船舶検査の再検査準備が完了しました。現在の検査証では漁ろうに従事する場合は12海里以内という制限があります。私が目指すウルメイワシ漁は12海里を超える水域が漁場となるため、小型船舶検査証の再検査による漁ろう100海里への拡大が必要となります。また、将来は遊漁船業やホエールウォッチング業の開業を目指しているため、最大搭乗人数を現在の10名から14名へ増やす必要もあります。1Wデジタル無線の設置と無線局の開局手続きが完了した今、再検査準備が完了したことになるのです。(他にも検査に必要な物品はありますが、手軽に揃えられるものばかりです)本日次月中旬の再検査を漁協へ申し込んできました。本格操業は来月中旬以降となりますが、お正月休みでちょうどいいかもしれませんね。ちなみにですが、LED化の波は漁船にも当然のように来ています。私も今日、船尾作業灯をこちらのLED電球に交換しました。明るいかどうかはまだ夜間出船していないので後ほどコメントします。船舶用 LED 電球 E26口金 9w 24v 12v 対応 防水 LED電球 広配光 全2色( ホワイト / ブルー ) 船 漁船 ボート 照明器具 作業灯 集魚灯 ライト マリンランプ交換用 1個
2021年12月28日
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私はこれまでこちらの電動ドライバーを使用していました:電動ドリルドライバー HYCHIKA 12V電動ドライバー 充電式ドリル 21+1段階トルク調整 最大30N・m 1台2役 LEDライト 1時間急速充電器こちらのドライバーの最大トルクは30Nmです。木工メインのDIYならこれでも十分なのですが、漁船整備で主となる対象素材がFRPとなるとトルク不足で全く歯が立ちません。そこでプロならほぼ持っているインパクトドライバー:マキタ TD172DZ 本体のみ/青(バッテリー、充電器、ケース別売)を購入しました。最大トルクはなんと180Nm。今持っているものの6倍のトルクがあります。早速先日取り付けたマロール3連リモコンを固定する台をブリッジ後方外部に取り付けようと思います。この武器で漁船整備を頑張ります!なおマキタなので問題ないだろうと思って買ったドリルビットセットはこちら:マキタUSA【75-Piece】メトリックドリル&スクリュービットセット B-49373ところがドリルビットをチャックに差し込む部分が六角ではなく丸形なので、追加でこちらのようなドリルチャックアダプターをコーナンで買いました。(こちらの商品がマキタのTD172に合うかどうはわかりません)【新春クーポン配布中】makita(マキタ):ドリルチャックセット品小 A-44775 電動工具 DIY 088381198158 A-44775
2021年12月25日
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車を運転している場合はホイールアライメントにより手を放していれば勝手に直進に近づき、タイヤが真っすぐ前を向いている事は容易に分かりますよね。これが船の場合そうはいかず舵が直進方向を向いているのかどうかはサッパリわかりません。実際船舶免許を取得するときにボートに乗った方は、直進するために右へ左へとフラフラした経験があると思います。私もそうでした。私の船には少し古いオートパイロット機marol CB-87というものがついているのですが、オートパイロット機能を使っていないときでもスイッチをONにしておけば、CB-87が手動モードでも今舵がどの程度面舵なのか取舵なのかが画面に表示されます。当然、直進に操舵するのも簡単になります。写真の通り私の船はちょっと癖があり、少し面舵側に表示されていて直進します。もちろんこのCB-87でも多くの自動操舵機能が装備されており大変便利です。プロッター魚探と接続すればカーナビのように目的地に航行させることも可能です。私の所属漁港から漁場は遠いのでこの装置があるだけで全然楽さが変わります。オートパイロットはお勧め機器です。
2021年12月24日
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今日は船首への手摺り、サーチライト、防犯アラームを取り付けました。後は:3連リモコン取付けウルメ漁用口切り器具取付けキャプテンシート取付け竿受け取付け1W無線取付けここまで済んだら出漁準備完了です。なお、私が操業準備を進めているウルメ漁は宇佐もん一本釣りうるめに紹介されています。釣れたウルメイワシは自動的に氷の入ったクーラーボックスに収まるので、魚同士が擦れ合うこともなく、デッキ上に落ちることもなく釣りたての鮮度が保てる仕組みです。こうしてとれたウルメイワシはもちろんお刺身で食べることもできます。本当においしいですよ。ウルメイワシの加工品は宇佐もん一本釣りうるめいわしで購入できます。加工品もおつまみに最高なのでご賞味ください。話は変わりますが停泊している漁港には盗難等よからぬ噂をよく耳にするため、今日取り付けた防犯アラームはこちらです:Broadwatch センサー式 大音量警告灯 防犯アラーム ブザー 侵入者を検知し、音と光で警告・知らせる ソーラー充電式 配線不要 4モード切替4つのモードから選べるので、船の利用状況に合わせて設定できるようになっています。①昼夜監視・警報と警告灯②昼夜監視・警告灯のみ③夜のみ監視・警報と警告灯④夜のみ監視・警告灯のみウルメ漁では日が高くなると棚が底に沈みます。そこでPE20号を巻いたパワフルな電動リールと竿受けを船後方の面舵側、取舵側に設置します。私の船は漁船としては大きいため、船べりの高さは17㎝もあります。従って取付けできる竿受けは限られます。私が購入したのは:第一精工 スーパーラークロング / 竿受け 第一精工 ラーク 船 【エントリーでポイント10倍 大感謝祭 釣具 釣り具】付属していた調整木材では取付けできなかったため、2X4材を使用して自作しました。木材はいかなる場合でも便利に使えますね。また、購入したキャプテンシートを金属の土台に取り付けるためこちらの商品を購入しました:マリンシート 回転マウント スイベル スイベルベース 回転マウント ペダスタル ブラック 黒 錆つき防止 台座これがないとシートを台座に固定できないので必須アイテムです。徐々にウルメ漁デビューの準備が整ってきました。でもとりあえずはアンカリングの練習がてら真鯛釣りに行こかな。追記です。こちらの記事で紹介したマリンシートマウントですが、こちらのシートには微妙に合いませんでした:インターコムマリン キャプテンヘルムシート漁船整備でお付き合いしているメンテナンス屋さんが腕利きなので、マウントを加工して上手に取り付けてくれました。キャプテンシート裏面のボルト間隔を計測してからマウントを注文したので問題なく合うものと思いましたが合わないこともあるんですね。無事装着できて良かったです。
2021年12月22日
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本日はドック場からの下架の日です。初めて単独で操船して下架を行い、沖に出て今回の改修箇所の点検を行いました。イケスの水漏れスクリューのぞき窓の確認散水機用に開けた部分の水漏れ確認1だけいくつか問題が見つかりました。また、船の舵もパワステと同じなので油圧シリンダーがあります。この油漏れは以前から見つかっていたのですが、機関室に入って油量を確認したらかなり少なくなっていたので補充しました。補充したパワーユニットオイルはこちらです:【1ケース 4L缶×6】シェル(Shell) ヒリックス ディーゼル/HELIX Diesel HX7 AJ-L 5W-30/5W30 1箱単独で船に乗った経験は1度もなく今日が初めて。それもいきなり14メートルを超える大きな船ですが、意外に落ち着いて何のミスもなく下架、海上での点検、着岸を行うことができました。無線機がついて100海里の再検査を受けたら早々に操業を開始したいと思います。サーチライトは新たに船首部分に手すりを付け、その中段に取り付けてもらうことにしました。明るさはちょうどよいと勧められた225Wのこちらの製品です:LEDライト 12v 24v サーチライト 船舶用 作業灯 225w 2万ルーメン LED 強力 サーチライト 集魚灯 狭角 拡散 広角 CREE LED作業灯 LED 船舶ライト 船 船舶用品 ゴルフ場 倉庫 グラウンド 照明 工事 除雪機明日は指導者の船に乗船してウルメ漁の研修です。自船での操業開始が近づいて来るのが分かるとやる気が出てきますね。
2021年12月20日
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高知県の場合漁業長期研修期間中の月収は15万円です。当然そんな金額で食べていけるわけがありません。そこでハマチの稚魚を獲る「もじゃこ漁船」に船方として乗船することになりました。期間は3月からの2カ月間。例年は1カ月の漁で長期研修生活支援金をはるかに超える収入が得られるのですが、今年は変則的な禁漁期間となり2カ月研修を中断しなければなりません。長期研修期間中はアルバイト禁止だからです。長期研修を中断するには研修開始時にも開催された審査会で審議されることになります。この審査会で問題なしとの結論が出てはじめて研修中断となります。ちなみに中断の最長期間は2カ月です。週明けに早速県の漁業就業支援センターに相談してみようと思います。ギャラがいくらになるかは分かりませんが、このような纏まった収入を得られる稀な機会は逃せません。自船への投資を一刻も早く回収しなければ、黒字経営など遥か先の話になってしまいます。船方として漁船に乗るのは初めての経験ですがよく知っている船頭さんなので少し安心して働けそうです。このようにいろいろと情報収集と準備を進めれば、漁師をしながらでも食べていく手段が何かあるはずです。もじゃこ漁は毎年あるので、他の船方と仲良くなって毎年続けられるよう頑張ろうと思います。
2021年12月18日
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昨晩降った雨のあと、ドック場に上架してある船体の水漏れ確認を行った。やはり前回大量に水が溜まっていたところには再び水漏れが確認され、水が溜まる原因を特定することができた。また、舵の油圧シリンダーの油漏れチェック用に置いていた缶に雨水がたまっていた。こちらは付近の穴をコーキングして経過を見ることにした。この様に中古漁船を買うということは、数々の不具合を発見し、それぞれの原因を特定して処置を行うといった事になる。だんだんそれが楽しくなってきた。操業開始が近づいてきたため、ウルメ漁の仕掛け台も量産してみました。こちらがウルメ漁仕掛け台です。簡単なものに見えますが、完成までの道のりは長いのです:既定の長さに4㎜と5㎜のステンレス棒をカットする既定の長さに木材をカットする既定の穴あけ位置にマーキングしてセンターポンチでドリル箇所を決める4㎜と5㎜のドリル穴を空けるディスクグラインダーを使用して角を取る電動ドライバーを使用して4㎜と5㎜の穴を空けるステンレス棒を打ち込む仕掛け巻き付け時にステンレス棒のカット部分で手を切るので、ディスクグラインダーで研磨する油性ニスを塗布して乾燥させ耐水性を出すここまで手間を掛けてようやく完成します。40本ほど量産すると数日かかります。40本の仕掛け台に120本のフラッシャー針を巻きつけていくことになるため、計4,800本の針が必要になります。針の作成には効率化を追求し尽して1本約2分かかるので120時もの間針を作り続けることになります。ウルメ漁の大変なところはまさにこの仕掛け作りの手間暇だと思います。
2021年12月17日
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高知県沿岸地域は南海トラフ巨大地震による津波被害が予想されている地域です。私としては船の近くに住みたかったのですが、家族の意見を尊重して漁村から内陸部に車で11分ほど離れた場所に家を建てました。漁やら整備で毎日船には用事があるのでハコバンで面倒な通勤をする必要があるのですが、いまではこれでよかったと思っています。その理由は:漁村にはプライバシーが存在しない新興住宅地のためご近所さんと馴染みやすい買い物に困らない私は当初目立つ車に乗っていたため、ほんの数分でも漁村に踏み入れようものなら「おまん昨日あっこでなにやっとった?」と方々から聞かれます。関東出身の自分にはそういったプライバシーの侵害は耐え難いものがあります。あと漁村=都会という選択肢は非常に限られた地域だと思います。ほとんどの漁村は小さな町で、買い物などの生活面で不便を感じることは多いでしょう。デメリットはガソリン単価が全国で最高値となっている陸の孤島高知県で、車を多用せねばならぬことです。少しでも安く給油できる場所を探せれば全国平均より少し高いくらいで給油できます。その給油所が家の近くにあるのはメリットかもしれませんね。デメリットはもう1つあって、漁港の重鎮さん達に気に入ってもらうには少々遠くても高頻度で漁港に姿を見せておかねばならないことです。私もこの面では努力をしているつもりで、少しずつよそ者の私と積極的に会話してくれる漁師さんたちが増えてきました。独立漁師といってもあくまで漁港に船を置く漁協組合員で構成される社会の一員であることは一生付きまといます。私の場合は短期研修のときに住んでよい場所を確認して今の土地を選んだのですが、漁港によっては漁村に住むことを当たり前と考えているところは多いと思います。これから漁師就業を目指し短期研修から長期研修へと進もうとする方のご参考になれば幸いです。
2021年12月16日
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今日はふたご座流星群。満天の星空の下、思う存分流星群を堪能できるのも漁師の特権かもしれません。さて今日のウルメ漁ですが相変わらず魚探への反応は皆無です。鳥すら見当たらなかったのでなぶらはどこにもなかったのかもしれません。要するにソナーがあっても釣れなかったという可能性が高いということですね。これでは商売になりません。そんな厳しい現実に晒されながらも私の漁船の整備は着々と進んでいます。イケスの水漏れ修理、散水機取付けの準備、プロペラ点検窓の取付けなど高度な改修はプロのメンテナンス屋さんにお任せし、私はDIYでえぐられてしまった台の復元を行いました。船大工屋さんに頼んだら大金が飛んでいくような補修ですが、コーナンで買いそろえた板やビス、L字ステン金具、アロンアルファーでできちゃいました。全部で2,000円ほどでしょうか。もちろん板の成型には最近大活躍のマキタ製ディスクグラインダーを使用。電動ドライバーは現在HYCHIKA製を使っているのですが、すぐにダメになりそうなのでその時は性能面で信頼できるマキタ製のインパクトドライバーに買い替えようと思います。マキタ 電気工具 18V インパクトドライバー 充電式 Makita 最新 TD172D用 充電済み 動作確認済み 収納ケースセットあとは、これまたコーナンで調達したマットを張り付けて完成です。軽めのGPSプロッター位なら、この台に移動しても問題なさそうな強度が出せたので大満足です。まだまだウルメ漁に使う最低1kgのシンカー収納ボックスもDIYで頑張ります!ところで頼んでおいたデジタル無線機がつくのはいつ何だろう?無線機がないと100海里の船舶検査が受けられなくて近場でしか操業できません。早く付けてほしい!
2021年12月14日
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自船は中古なのであちこち不具合だらけです。毎日のように機械や船体で新たに不具合が見つかっています。今日は舵の油圧ポンプに油漏れが見つかってしまいました。購入から自分の手元に届いて約3週間。操業への準備が着々と進んでいく様子と自分の好きなように改造していけるのが楽しくなってきました。自分で船を持って変わったことが一つあります。漁港はいくつもの灯台で囲われており、夜は小さな明かりしかありません。これを事故なく通過するために、地形を頭に叩き込むようになりました。また岩礁があるため、最後の灯台を出た後に何度の針路で進むべきかも見るようになってきました。船を持つと意識って結構変わるものですね。16,500円もした船名シールもようやく貼り付けられました。やはりヤマハの船はカッコいいです。48フィートもある大きな船なので、遊漁船やホエールウォッチングにも使えます。中古ですから不具合があるのは当たり前です。この先数十年大事に使っていきたいと思います。僕と一緒に働いてもらいますよ!この先の主な予定は:1Wデジタル無線機の装備と開局近海仕様での船舶検査手すりとサーチライトの装備ウルメイワシ漁の機器設置DIYではブリッジの機器台部の拡大です。振動に耐えられるか心配ですが、木版とビスでやってみようと思います。これに使う工具はディスクグラインダー。マキタ GA412DRG 充電式ディスクグラインダー 18V 6.0Ah (100mm) スライドスイッチ 無線連動対応また、気の早い話ですが鳥山を探したり周辺の船の見張りに使う双眼鏡も購入しました。双眼鏡 ニコン 18x70IF・防水型・WF 耐久 防水 業務用 航海用(デジタルライフ)この双眼鏡は少し大きすぎたようです。ネット通販のデメリットは大きさがいまいちわからないところですね。
2021年12月10日
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独立漁師はほぼ全員が白色申告です。なぜかは分かりませんがおそらく複式簿記がネックなのでしょう。私は元々IT業界で個人事業主をしていた関係で複式簿記や確定申告には慣れており、メリットの大きい青色申告を選んでいます。長期研修期間中は生活支援金という課税対象の雑収入が入るため年間65万円の所得控除は大きく、研修開始と同時に高知県税に開業届と青色申告承認申請を行いました。毎日のようにホームセンターや漁具店で買い物をするので、仕訳入力は本当に大変です。でも最近の会計ソフトは進化していてカードやネットショップでの買い物はデータ連携で取り込めてしまうので、勘定科目を直す程度で済んでしまうのです。大量の仕訳作業が発生する独立漁師で複式簿記の青色申告をするなら会計ソフトは必須アイテムでしょう。私が使用しているのはマネーフォワードクラウドです。尚、青色申告で個人事業主が損失を出した場合はその翌年以降3年間損失繰越をすることができます。たとえば単年度で黒字になっても、過去3年以内に赤字の年があれば、その損失で黒字分を相殺できます。確定申告書第四表(損失繰越用)を提出すればよいのです。私の様に重い漁船の減価償却費が原因で漁業事業の収支が大幅な赤字になる場合、儲かっている株を売ってもべらぼうに高い株式売却分の税金を取り戻せます。赤字が繰り越せるうちに株式を売却する決心を付けないといけないんですけどね。まだ上がると思っちゃうとこれが難しいわけですよ。話は変わるのですが漁港の治安は良いとは言えません。様々な事件が起きています。私は自船にこちらのセンサー式アラームを取り付けることにしました。鍵をしっかりするのは当然ですが夜間パトランプが回ってくれるので少し安心です。Broadwatch センサー式 大音量警告灯 防犯アラーム ブザー 侵入者を検知し、音と光で警告・知らせる ソーラー充電式 配線不要 4モード切替
2021年12月09日
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私が所属している漁協は高知県中央地区にあります。当然ですが研修期間中はその地区で取れる魚を中心に、魚ごとの漁法を学んでいくのです。私の地区ではウルメイワシ漁とカツオ/キハダ/ヨコ(クロマグロ)の曳縄漁がメインなのですが、曳縄は黒潮牧場と呼ばれるブイまで行き、漁をしながら操船してブイを旋回する方法になります。多い日には10隻以上の漁船がブイに集まるので、素人の私はその中に入っていくことは無理だと思います。つまり残されたウルメイワシ漁で頑張っていくしかないのですが、7月から12月の半年間は閑散期なので漁に出てもあまり漁獲量が上がりません。ウルメイワシの群れがいないわけではないのですが、魚探ひとつを頼りに探し当てるのは難しい事ですし、ほぼ運次第となります。このウルメの群れを効率良く見つける方法は漁船へのソナー装備しかありません。しかし、漁業用のソナーは高価で製品だけで200万円。取り付け費用やドック代を考えると頭の痛い問題です。そもそも200万円以上掛けて元が取れるだけの漁獲量をあげられる保証もありません。当然一匹も釣れない日もあるため、燃料代4~5千円が丸ごと赤字となるわけです。釣れても漁獲高は1万円届くかどうかなので、経費を引くと生活するには非常に厳しい状況となります。昔は1年中いつ漁に出ても100kg程度の水揚げができたそうなのでよかったらしいのですが、ここ5年程はこんな状況だそうです。近年の不漁の原因の一つとして黒潮の蛇行があると言われています。本当にそれが原因でしょうか?誰にもわかりません。これでは生活どころか中古漁船代すら回収することもできません。さらに漁協組合員である以上年間70日以上は水揚げしなければなりません。しかし漁では生活できません。さあ困りました。閑散期にはウルメ漁以外の何かをしなければなりません。幸い候補はいくつかあるので、アルバイト禁止の研修が終わったら陸のバイトでも何でもやって生活できるようにしていかなかればいけません。厳しい未来が待っているのは確かですが、独立漁師として何とか生活していくために頑張っていこうと思います。(以下2022/7/23 追記)この記事を書いた当時とはかなり考えも変わってきました。19時間近い労働+高額の燃料費にはなりますが、遠くに空いているブイはあります。それに曳縄漁の設備投資をほぼ県が補助してくれたので、ウルメが釣れない現状が変わらない今、曳縄漁中心に事業を組み立てています。問題といえば長時間労働+寝不足で2~3日に1回しか出漁できないところですね。ブイを回る際のルールはいろいろ覚えなければなりませんが、10kg~20kgを超えるキハダとの勝負は楽しいものです。ちょうど8月~9月中旬はメジカの新子漁です。メジカは漁場が近くて水揚げも午前中まで。カツオも北上している時期で曳縄漁へも行けないので夏休みみたいなものですね。メジカは労働時間が短く、毎日でも出漁できるのがいいところです。いよいよ漁業長期研修最終月ですが、1年経ってずいぶん考え方も変わってきたものです。
2021年12月06日
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本日は船をドック場へ上架しました。整備項目は5点:イケスの水漏れ修理シャフトやプロペラにロープ等の物が絡まった時取り除く穴の設置散水ポンプ取付け船底の部分塗装船名シールの貼り付けこの作業に10日ほど掛かるそうです。上架時の操船は指導者にやってもらったのですが、ヤマハのDY-48は非常に軽くピンポイントに上架台に乗せるのに苦労している様子でした。次からは自分でこれをやらねばなりません。あと8時上架ということを指導者から聞いていたので7時40分位に行ったら、「準備が遅い」「常識がない」ということでこっぴどく怒られてしまいした。関係者の皆様お待たせてしまってすいません。ドックした船がこちら:船底は塗装したばかりできれいなのですが、上架台のところは塗装できません。今回の上架でその部分を塗装できるようになったので早速塗料とシンナーを購入しました。船底用塗料はかっこよい黒のプラドールZブラック。【12/6まで最大1500円OFFクーポン】当日発送!! プラドールZ 4kg 2缶 各色 NKM コーティングス 『送料無料』 レッド ブルー ブラックプラドールには専用のシンナーがあります。【12/6まで最大1500円OFFクーポン】プラドール用シンナー 1L プラドールZ、ニュープラドールなど今日は怒られてしまいましたが、新人への指導と捉え明日からできる範囲で船の整備を頑張っていきたいと思います。
2021年12月06日
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自分が使う漁船の調達は思った以上に周囲の支援を得られません。付近の港で売りに出ている船を個人取引で購入するのが一番安く済むのですが、自分が欲しい大きさやスペックの船がそんなタイミング良く出てくるはずもありません。私は毎日のようにインターネットで中古船取引仲介業者のサイトを検索し「あまくさマリーナ」で候補艇を見つけました。さあここからが問題だらけです。先ずは船のある天草まで見に行かねばなりません。自分は船の知識ゼロですので、指導者の旅費や飲食費、お礼の品まで用意して同行してもらう必要があります。さらに業者との取引なのでやや高めの取引価格になります。一日も早く船が欲しい私は1度試乗だけで購入を即決しました。問題は続きます。いったいどうやって天草から高知まで船を回航してくるのでしょうか?ボートを1回だけ操縦した私に2日もかかる漁船の回航などできるはずもありません。回航は自分で専門業者を探し「全国回航」さんに任せることにしました。回航費用の他に燃料費が実費で必要です。購入艇は既に船舶検査が切れていたため臨時検査を受ける必要があります。また、所有権移転や漁船保険の加入も必須なのですが私の所属漁協では保険に加入するには先ず組合員加入が必要です。組合員加入は申請後理事会での承認を受けてはじめて加入が認められるものです。組合員になるにはまとまった額の出資金も必要です。船を回航するだけで結構手間と時間とお金が必要になるのです。そんなこんなで10月中旬に購入を決めた船が所属港に回航されてきたのは11月中旬を過ぎたころでした。回航屋さん、海が荒れる時期に見積額を据え置いてくれて本当にありがとうございました。さて現地で指導者に船を見てもらったものの、実は指導者もそんなに船に詳しくはありません。港に係留してから専門家にエンジンや船体を見てもらったところ、あちこちに不具合が見つかってしまいました。無線や散水機といった漁に必須となる装備も付いていません。電気系統もエンジン系とその他電気系統で分離されていません。また巨額の出費か...。そんなこんなで明日漁港にドックして大修理と必要部品の取り付けを行うことになりました。漁船の調達はとても大変です。とくに自分の欲しい漁船が近くの漁港にない場合は困難だらけです。いろいろ検討した上でご購入をお勧めします。自分でもDIYでできるだけ整備を進めていきます。先ず購入したのはこの工具「ディスクグラインダー」です。マキタ GA412DRG 充電式ディスクグラインダー 18V 6.0Ah (100mm) スライドスイッチ 無線連動対応そして交換用のシート。漁船は揺れるので腰痛持ちに優しいものにしました。インターコムマリン キャプテンヘルムシートそしてLEDサーチライトは適度なワット数を選ぶ必要があります。LED サーチライト 船舶 スポットライト 225w 2万ルーメン 船スポット 作業灯 照明 ledライト 拡散 225w 20000LM CREEチップ 12v 24v 兼用 LED作業灯 集魚灯 船舶ライト 船舶用次回は操業開始に向けた準備について書いていきたいと思います。
2021年12月05日
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8月に入りいよいよ漁業長期研修が始まりました。この漁業長期研修、正式名称は自営漁業者育成支援事業という高知県の制度で研修生には最大で月額15万円の生活支援金と年額62,000円の損害保険料の補助を受け取ることができます。研修期間は1年間(状況によって数ヵ月の延長可)です。研修が終わっても独立支援金という形でさらにもう1年月額15万円の支援を受給することができます。研修期間中は指導者(いわゆる師匠)が2名付き、交代で指導を行ってくれる制度です。研修期間中は指導者側にも指導謝金や用船料が県から支払われるため、研修生としても気兼ねなく研修に集中できるようになっている制度です。指導者も指導自体が仕事になるので熱心に教えてくれます。しかしいくつか条件があり、その中にアルバイト禁止というものがあります。現実的には月額15万円で生活していくのは厳しいので、私の地区では4月頃にもじゃこ漁という纏まった収入を得られる仕事があり、この間は研修を中断できるといったある程度の無理は聞いてもらえます。漁はウルメイワシの多鈎釣り漁、メジカ等の引縄漁を中心に洋上で指導者の船に同乗して研修が行われます。洋上研修中はライフジャケット必須です。もし着用していない時に海上保安庁から指導を受けてしまうと、その時点で長期研修終了となってしまいます。私が使っているのは漁の邪魔にならない腰巻タイプで安いものです。ライフジャケット 手動膨張式 腰巻 ベルトタイプ ブラック/黒 【ウエスト固定 ウエストタイプ フローティングベスト インフレータブル 手動式 手動タイプ 船 ボート 小型船舶 救命胴衣 救命具 マリンスポーツ レジャー アウトドア 釣り フィッシング 男女兼用 防災】ウルメ多鈎釣りの絵図はこちらのページを参考にしてください。高知の漁業とはこの洋上研修は日和の良い日しか行けないので、時化の日や雨の日は陸上研修を行います。主に仕掛け作りです。この仕掛け作りを身に着けるのにはかなり苦労しました。先ずはウルメイワシ多鈎釣り漁というのは1つの仕掛けに100~120本程度のフラッシャー針を取り付け、船の左舷、右舷に交互に仕掛けを落としながら魚を次々に釣りあげていく漁法です。当然サバやフグなどの外道に折角作った仕掛けをぐちゃぐちゃにされることもしばしば起こります。つまり、かなりの量の仕掛けを操業開始前に用意しなければならないということになります。こんなきれいな朝焼けを毎日のように見られるのは漁師の特権ですね。仕掛け作りで役に立ったのはこの本です:釣りの結び完璧BOOK特にフラッシャー針とハリスの結束は「内掛け結び」の針のチモトから巻き込んでいく手法が最も効率が良いと思います。幹糸のヨリチチワ結びはこの本やYoutubeで紹介されているような結束方法ではわずかな確率で結束時に破断してしまう問題があったので、苦労して複雑なヨリチチワ結びを習得しました。この結束方法は後日Youtubeで紹介したいと思います。ウルメ仕掛けにはこのほかに仕掛けを巻きつける台の作成や、仕掛けの両サイドに取り付ける金具の作成など、いろいろなことをやらなければなりません。DIY初心者はかなり苦労するでしょう。いろいろ辛いこともありますが、指導者がいろいろな人を紹介してくれたり一緒に飲んでくれたりするのでそれなりにいい漁港に所属することができたと思っています。そんなこんなで研修1ヵ月目はあっという間に過ぎてゆきます。この最初の1ヵ月で私が感じたのは「はやく自分の船が欲しい」です。なぜかというと洋上研修時は指導者と2人で何時間も過ごすことになります。人と人には相性というものがありそれは指導者と研修生との間でも同じことです。この時間が辛いと感じることも多かったので自分の船で操業し、無線で指導をしてもらう状況にしようと考えたわけです。この日から漁船探しが始まりました。漁船探しに先ず行ったのは所属漁協への依頼と指導者への依頼。しかし所詮は他人事。いくつか船を紹介してくれましたが熱心に支援してくれることはありません。当然です。みなさんご自分の仕事や生活をするのに必死だからです。つまり、自分が欲しい船は自分で探すしかないということになります。私は必死で2カ月ネットで探し続け自分の欲しい船が見つかったのは10月の事でした。ようやく探し当てた船がヤマハDY-48です。なぜ漁をするのに48フィートもの大きな船を買う必要があるかというと、将来は副業としてホエールウォッチング業や遊漁船業をやりたいからです。次回は船の調達について書きたいと思います。
2021年12月04日
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はじめまして。mizuhamaruです。今月で漁業研修5ヵ月目となりました。漁師になるためにこれまで私が何をしてきたのかを書くことで、これから「漁師になりたい」「漁師になることを検討している」方々へ、または「漁業研修とはどのようなもものなのか」を知りたい方々への参考にしていただければと思います。確か1年前のこの時期だったと思いますが、まずは漁業就業支援フェアに参加してみました。私は既に漁師になりたいと思っていて、1級船舶免許を取得した上でこのフェアに参加しました。数多くのブースの中から数少ない「独立漁師」への就業を支援してくれる団体を中心に話を聞きました。なぜ独立漁師になりたかったかというと、結局雇われの身になるのが嫌で海の上で自分の船で自由に仕事がしたいからです。このブース訪問で高知県の2020年のGWでしたが漁業短期研修を受けてみることに決めました。意外にも指導者は優しく漁の仕事も楽しいものだったので、すぐに長期研修に進むことを決めました。私は元々関東在住だったため、移住&転職ということになります。つまり、高知に土地を探すこと、ハウスメーカーを決めること、家を建てること、二級海上特殊無線技士免許を取得するといった、超絶忙しい日々が始まりました。私の場合、短期研修終了から長期研修開始まで4カ月を要し、高知県での仮住まいも3ヵ月を要しました。私が二級海上特殊無線技士試験に使用したテキストはこちらです。[書籍のメール便同梱は2冊まで]/やさしく学ぶ第二級海上特殊無線技士試験[本/雑誌] / 吉村和昭/著この書籍の内容で解けない問題が1問だけありましたが問題なく合格できました。ちなみに私が小型1級船舶免許を取得するのに利用したのは「ヤマハボート免許教室の小型船舶免許オンラインコース「スマ免」」です。このなかの「1級スマ免+実技試験免除コース」というコースです。いちいち教習施設に通わず、PCやスマートフォンで学科の勉強ができるし、実技試験は免除で少しお安くなっています。ただしほとんど落ちない実技審査はあります。ぶっつけ本番になるので覚悟が必要です。私の実技試験は大雨強風大時化の中で行われたので、危うく落ちるところでした。そして今年の8月から念願だった独立漁師を目指すための漁業長期研修に入ったわけです。釣りも初心者、船の操縦も船舶免許を取得した時だけという状況で最初はいろんな苦労がありました。次の記事は高知県漁業就業支援センターの具体的な支援内容や長期研修初期について書こうと思います。
2021年12月03日
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