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昨日自船をドック場に上架した。先ず見つかった問題としては氷用の大型クーラー直下の開かずのイケスに海水が満タンに入っていたことだ。このおかげでどれだけの燃費損失を出してしまったのか計り知れない。このイケスに付いている4つのスカッパーのオーリング周りを綺麗に掃除し、下架した状態で水漏れしていないかを確認するしかない。さらに見つかった問題は前回のドックから半年しか経過していないのに海藻とフジツボが大量に付着していたのだ。最近船の走りが悪いと強く感じていたがこれではそうなって当たり前だ。原因として考えられるのは使用しているペンキとペンキ色だ。昔から船底塗料にブラックを使うとフジツボが付きやすいと言われていたが、これはどうやら真実のようだ。おびただしい数のフジツボが付着しており、すべて落とすのに3時間以上かかってしまった。さて前回船底塗料として使用したのはプラドールZブラックだ。高価な塗料ではないので、このペンキでフジツボがついても文句は言えない。しかしこのプラドールZですら値段が高騰しているのだ。大量にフジツボが付くのに、わざわざ高いペンキを買う意味が分からない。しかしだ。高価な船底塗料やフジツボ防止剤の口コミを多数調査したが、結局フジツボの付着は避けられないことが良く分かった。それならば、使用する船底塗料をフジツボが付きにくいレッドに変更し、安い船底塗料を使うのが最もコストパフォーマンスが良くなると思われる。この記事は数回にわたるドック作業で経験した結果を考察したもので、私の主観であることは読者にご理解いただきたい。次回は安く買えるこちらの船底塗料のレッドを使用することに決めた。【当日発送】うなぎ一番 赤 レッド 4kg 2缶セット 日本ペイント 船底塗料 うなぎ塗料一番 うなぎ1番私の船は11.5mほどあるため、一度のドックで3缶は使うのでこの2缶セットがお買い得だ。どうせフジツボが付着するなら船底塗料は安いもので構わないというのが結論だ。その代わり色はブラックからレッドへ変更する。
2023年11月16日
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これまで2回のドックでプロペラとプロペラシャフトの塗装を行ってこなかったが、1年ぶりにドック場に船を揚げたところプロペラにもプロペラシャフトにも大量のフジツボが付着していた。本来ならプロペラ系は鉄工所のプロに塗り直しをお願いするのだが、今回は勉強がてら自分でやってみた。先ずは汚れと磨きを行うグラインダー作業からだ。私はマキタのディスクグラインダーを使用している。今回使用したディスクはこちらだ:(マキタ) カップワイヤブラシ A-04830 オーリング式(ステンレスワイヤ) 外径75mm ネジ径M10mmx1.5mm 100mm各種ディスクグラインダ・サンダ全機種 makitaサイズ等は自己責任で確認してほしい。塗装剤は次の商品を購入した:新ペラコート 200gセット (旧 100gセット) クリヤー型 プロペラ用塗料 石川ペイント次に行うのはプロペラとプロペラシャフトの下塗りだ。新ペラコートには下塗り剤と上塗り剤の両方が入っている。注意するのは仕上がったときに色味が残るのが下塗り剤の方で、上塗り剤は無色透明だということ。つまり下塗り時にムラムラに塗ってしまうとそのまま仕上がってしまうということだ。幸い私の場合は下塗りを全体的に2度塗りできたためムラなく仕上げることができた。上塗り剤は3度塗りできる量があった。ヤマハのDY-48でプロペラも大きくシャフトも長いのだが新ペラコート一箱で十分な量だった。今回のドックではオイルやオイルエレメント交換はもちろん、燃料フィルタも防蝕亜鉛も全て交換した。マリントイレ設置準備のためのキングストンバルブ設置も行ったため請求書が来るのが少し怖い。だが今回は充実したドック作業が行えたため非常に満足している。
2023年05月21日
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ご存じの方は少ないかと思うが、小型の船外機船のエンジンは海水冷却系統に海水の蒸発による塩の結晶が詰まって冷却水が循環しなくなる。この状態でエンジンを回し続けるとオーバーヒートするわけだ。これを潮ガミとよぶのだが、これを解消するには高圧洗浄のような機械が必要になるのでメンテナンス会社さんにお願いするしかない。今朝私の船にメンテナンス会社さんが来てくれてすぐに直してくれた。なんとお代もいらないとの事で感謝感謝だ。長年乗られていない船なのでインペラ交換など、一度メンテナンスをした方がよいとアドバイスされた。カツオも安いし船も汚れてるし、近々ドックでもするかな。
2023年04月05日
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以前から書いているが私の船は取舵側と面舵側の燃料タンクを同時に使うとなぜか面舵側のタンクからしか燃料を使わない。そこで、面舵側の燃料タンクのバルブを閉めて強制的に取舵側の燃料を使い、取舵側がある程度減った時点で面舵側のバルブを開けることで両方のタンクの燃料を使うことにしていた。それ以来別の問題が起きるようになった。アイドリングの回転数が不安定になった上に、燃料ポンプにエアが入ってエンストしたり、燃料ポンプのエア抜きをしないとエンジンが始動しなくなったのだ。もともと取舵側の燃料タンクから燃料が吸い出しにくい状態だったため、強制的にその取舵側の燃料を使うことにしたことで取舵側の燃料タンク内が真空状態になり、給油系統にエアが入ったものと推測できる。これは面舵側燃料タンクのバルブを閉めて取舵側だけの燃料を使った状態で取舵側の燃料キャップを開けると、ものすごい勢いで空気の吸い込みが起きることで説明が付く。そこで一歩下がって燃料系統の構造を見てみたところ、なんと取舵側の燃料タンクにはエアベントが付いていないではないか!面舵側には付いているいるのに!こんな初歩的な構造ミスがなんであるんだ!そりゃ取舵側の燃料が一方的に早く減るわけだよ!これで様々な問題やトラブルの原因がはっきりした。取舵側の燃料タンクにエアベントを付ければすべて解決するはずだ。取舵側の燃料キャップの中心に穴を開け、燃料が減ってもエアがタンク内に入るようにしたのだ。これで両サイドの燃料バルブを開けた状態で両方のタンクの燃料を使うことができる。エンジン回り、つまり船の心臓部なだけに徹底定期に調べて早期に解決できた。舵を動かす油圧式アームの取り付けと言い、バッテリールームへの水漏れと言い、フェードポンプの劣化と言い、燃料戻りパイプの破損といい、スカッパーからの水漏れと言い、あまくさマリーナから買った船は不具合だらけだ。おかげ様で船にはだいぶ詳しくなった。先日の船具店の閉店に続き、近い将来には港から船のメンテナンス会社もなくなるのだろう。少々のことなら自分でできるようになってきたのはいいことだ。
2023年03月13日
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船外機は欲しくなかった。船外機を使ってシラスウナギ漁をするつもりもない。台風時に綱を取るのもそれほど困ってはいない。要は自分にとって船外機など需要がないのだ。それなのに先輩漁師が勝手に手配し、無理やり私がとある船外機を購入することにしてしまったのだ。まず購入に2万円、漁船登録に8千円。船名シール代に数千円。売主は「バッテリーは新品じゃ!」と言っていたが、今日自分で調べたらもう駄目だった。バッテリー代に5千円。さらに潮ガミしていて冷却水が出ないのでその修理に数万かかるだろう。船外機は潮ガミ故障しやすい。つまり頻繁に使わなければすぐ修理になってしまう。そんな暇、今の私のどこにある?夏になったらキス釣りにでもいけるが、それ以外年始のシラスウナギ漁以外で何に使うのだ?通年使うにはアジ釣りもカワハギ釣りもこの船で行かねばならぬではないか。もう一度言う。そんな暇は私にはない!はっきり言ってメンテナンスの手間の方が大きすぎる。本船での漁で酷い赤字なのに、こんなに出費してどうする?先輩漁師の余計なお世話にも困ったものだ。おかげでシラス漁に出なければならぬではないか。そうなれば、ネット、集魚灯、発電機の購入でまた10万は飛んで行く。あきれてものも言えない状況だ。ボートレンタル業でも始めるしかないな。
2023年02月02日
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昨日の出漁時から異常が出始めたのだが、エンジンを始動しようとしてもセルがほとんど回らなくなった。症状としてはセルが全く反応しないわけではないのだ。原因を考えてみる。ガス欠ではない。エア抜きもされている。クラッチはニュートラル。バッテリーはほぼ新品。こうなると原因は絞られてくる。セルモーターの故障クラッチの故障リレーの劣化この中で疑う優先順位は高い方から3、1、2であろう。リレーの劣化の場合は概ねセルを回しながらリレーを叩くなりすれば接触が改善してセルが回る。ただし2人以上いなければできないので嫁でも連れて夕方また船に戻って試してみるしかなさそうだ。この寒い時期は特にエンジン系のトラブルが急増する。とにかく中古漁船はあちこち壊れる。いちいちプロに頼んでいたらいくらお金があっても足りない。自分できることは何でも自分でできるようにならねば。ここからは続編だ。今日の朝一自らリレーのチェックをしたが問題なかった。セルモーターは相変わらず回りはする。そこで電気屋さんに来てもらった。残念ながら原因は、2のクラッチの故障だと判明した。セルモーター交換よりは安いかもしれないが、またそれなりの万札が飛んでいく。今月の赤字は10万を超えた。悪いこともあればいいこともある。今日は遊漁船の初予約をいただいたのだ。遊漁船であればほぼ利益確定だ。何とか1月の赤字を取り戻す目途を立てねば!
2023年01月30日
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危険な不具合だった漁船バッテリールームへの海水系冷却水の漏水がついに根治した。3度にわたるFRP貼り付けと塗装に加え、最後はコーキングも施した。今日1800回転まであげてバッテリールームを確認したが、漏水は完全に止まっていた。1年におよぶ長い戦いだった。とにかく電気系統のショートによる火事になる前に根治できてよかった。原因不明の不具合は、様々な使用状況下で観察する必要がある。おそらく高速航行中に懐中電灯を手にバッテリールームに潜り込むのは、航路に完全に習熟し、他の船の監視にも慣れる必要がある。漁船保守は簡単じゃない。
2022年10月21日
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昨日の漁でバッテリールームへ海水系統冷却水が漏れ出す不具合が再発した。FRPで2度も補修したにも関わらずだ。今回はさすがにこりたので、どこからどう水がしみだしてくるのかをじっくり観察した。するとどうだ。修復したはずのFRP貼付けを行った部分からジワジワと漏れているではないか。今回張ったFRPグラスマットはロールで購入した安物だ。コーナンとかで売っているFRPグラスマットはもう少し分厚い。今日は2度FRP補修した箇所に3度目の補修を行った。使用したのはコーナンで購入した高価で分厚いFRPまっとだ。さらに漏水する可能性のある部分には後日コーキングを施し、FRPを張った個所には分厚く塗装をすることにした。これで根治されることを祈るばかりだ。ひとつだけ言いたい。FRPマットには品質差があるということだ。薄いFRPマットを張り付けると、FRP樹脂をしっかり塗布しても防水効果は限定的になるということだ。まあ、コーナンで買った高級FRPマットで漏水したらもうお手上げなのだが。
2022年10月13日
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前回の楽天お買い物マラソンでかったこちらのシビカギは9,000円弱で買えた。TOPLINE ギャフ 青物 グラスロッド スーパーギャフ 大型 軽量 グラスファイバー ガラスファイバー 181cm 釣りギャフ ステンレス 釣り フィッシング 釣具 ジギング 磯釣り 船釣り ランディング ギャフシャフト ロッド 大型魚 ブリ シイラ ヒラマサ サワラ キハダ マグロ 1.8m9,000円なら自分で作っても材料費を考えると安いくらいだ。しかし今値段を確認してみると11,800円だ。値上がり幅は大きいが自作するのとトントンだと思う。他にも漁船保守の必須アイテム、「ペンキ」の値上がりが酷い。私が船底塗装に使用しているペンキはこちらの商品だ:【送料無料】期間限定 ニュープラドール 20kg ニューブラック 【船底塗料】こちらの商品も4,000円ほど値上がりした。漁船保守にお金はかかるは、燃料費は高止まりするは、ちょっと弱者いじめにも程があるじゃないですか?ネエ!黒田さん!あなたが振り上げた拳のせいで進み続ける円安のせいですよ。
2022年10月13日
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先日の記事でも書いたが、私の中古船はエンジンの回転数を上げるとバッテリー室内へ海水系統の冷却水が漏水してバッテリー上に海水が降り注ぐ問題を抱えている。この問題の原因が海水排水パイプに開いた穴だったことが判明したため、先日FRPで穴をふさいで塗装を行った。もう直ったものだと思い昨日漁に出た。海水排水パイプからの漏水は止まっていたが、そこに元々張ってあったFRPの剥離部分から大量の海水が漏れだしている新たな問題が判明した。今日はその剥離部分に新たにFRP貼り付けと塗装を行った。ただ漏水量が半端な量ではなかったので、他にも漏水する場所が残っているかもしれない。今回の対応で漏水の流れが変わり、別の場所から漏水する可能性も高い。なかなか根治しないので悩ましいが、これも中古船の宿命だ。コツコツ根治するまでチェックと修復を続けていくしかない。
2022年10月05日
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私の船は中古船である。購入直後からバッテリー室へ海水が大量に入り込む問題を抱えていた。バッテリーがショートするし火事の原因にもなるので早く解消したかったが、バッテリー室内に空いている穴を全てコーキングで埋めても問題は解消しなかった。何をやっても水漏れする根本的な原因を特定できていなかったので、これまではあやしいところを片っ端から手を付けてみる事しかできなかった。話は少し変わるが私の船はディーゼルターボエンジンだ。時々回転数を上げた状態を数分キープしないと、排気系に燃えカスが溜まってエンジンが故障する。そこで今日もエンジンを1700回転にまで上げ、ターボが働いている状況で航行した。航行前に漁の準備は終えているし、周りに船もいない。それでも漂流物を避けるため普段は見張りに集中するのだが、航行中に少しだけバッテリー室内を覗いてみた。そうすると海水冷却系統の排出パイプに穴が開いていて、そこからバッテリーの上に海水が降り注いでいるのを発見したのだ。しかもこれは回転数を上げている時だけ発生するのだ。明日は漁を休みにしてその穴をふさぎに行く。11ヵ月程掛かってしまったが、重大事故にも繋がりかねない問題の発生原因を特定できてよかった。でも自分で修理するのか。。。車だったらディーラーに持ち込めばそれで済むが、船を修理してくれる人がいないところが辛い。
2022年09月29日
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港の世界は狭い。私がどれぐらいのエンジン回転数で何漁から帰ってきているのか、わざわざ自分から言わなくても周囲には分かっているようだ。今日は帰宅後に船のメンテナンスをいつもお願いしている人から電話をもらった。今私がやっているメジカ・ヨコの新子漁は常時低速でのトローリングで行う。回転数を上げない状況が長時間続くと、船舶用ディーゼルターボエンジンの排気系統に不純物が蓄積して故障の原因となるとの事だった。不純物を排除する方法としては帰港時の回転数をターボが働き始める1,500~1,600回転程度まで上げて数分間航行するのだそうだ。他の船が自船の倍以上のスピードで帰港してくる理由が初めて分かった。みんなこの注意点を知っているのだ。私はてっきり無駄に回転数を上げて燃料の無駄遣いをしているものだと勘違いしていた。万一エンジンが壊れて新品に換装した場合は800万もかかってしまう。無知とは恐ろしいものだ。
2022年09月26日
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第二級海上特殊無線技士の免許を取得して使用している漁業用1W無線機が壊れた。原因はマイクロフォン内部の錆びによる、ブレークトーンスイッチの固着だった。無線であまりにうるさい先輩漁師がいるため船のトモ近くにマイクを置いていたが、頻繁に海水で洗うためどうしてもマイクに海水がかかってしまう。もともと中古で物は良くなかったようだが、海水を浴びせたことで錆が悪化したのが原因だ。ブレークトーンスイッチが入りっぱなし、つまり常に自船から通話をしようという状態になり、まったく他船の無線を受信できない状況になっていたのだ。これが起きると無線機本体も発熱し手で触れないくらいになる。今日は新品のマイクロフォンに交換して快適な無線通信ができた。注意:無線用のマイクロフォンには海水をかけるべからず!
2022年09月12日
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ビルジポンプ工進BK-24の電源が入りっぱなしになってしまい交換することを決めた。もともと私の工進BK-24はビルジがなくなっても自動的にスイッチが切れない問題を抱えていたが、ついにスイッチを切ってもポンプが回り続ける状態になったのだ。こうなるともうビルジポンプ自体を交換だ。そこで信頼性の高い日立製のビルジポンプを購入してみた:日立 ビルジポンプ24V BP-290-J50 ビルジBP290-J50 工進 BK-24 相当品まず工進BK-24で使っていた吸水パイプと排水パイプは交換する必要がないため、パイプ系のみ残して:ストレーナー本体スイッチのみの交換をした。本体は工進BK-24を外したビス穴にBP-290-J50がきれいに収まった。ストレーナーは吸水パイプを付け替えるだけだ。スイッチはビス穴が合わないので新しい穴で取り付けた。本体のビス穴がそのまま使えるところと、吸排水パイプがそのまま使えるところが日立BP-290-J50の素晴らしいところだ。配線は工進BK-24で施工されていた部分の黒(マイナス)コードを切断してから赤(プラス)コードを切断した。そして新たにコードの被膜を剥き、BP-290-J50のスイッチから出ている赤(プラス)マーク付きのリングに結束してビニールテープで保護。その後BP-290-J50のスイッチから出ている白(マイナス)マーク付きのリングにマイナスコードを接続した。BP-290-J50の吸入口には工進BK-24の吸水パイプを接続前に呼び水を入れた。BP-290-J50に工進BK-24の排水パイプ接続して設置完了だ。いよいよ動作確認テスト。ストレーナーを置いた場所にビルジ水を溜め、スイッチを押した。見事にビルジが吸い出されて船外へ排水された。ビルジがなくなるとスイッチは自動的に切れた。BP-290-J50の説明書にはプラスコード上に電源スイッチを自分で調達して設置するよう書かれているがこれは取り付けなかった。もしビルジポンプが回りっぱなしになったらヒューズボックスを外してヒューズを外さねばならない。BP-290-J50のスイッチにダイヤル式のヒューズがついていないのは少し残念だ。説明書上に回路図が記載されている:BP-290-J50説明書もし暇があったら電源スイッチを後付けすることにしようと思うが、我が中古艇はもっと他にやらなければならないことだらけだ。とりあえずビルジポンプはうまく交換できたわけだが、本当に船には手間が掛かる。
2022年07月29日
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今日ジャンボ仕掛け用の10m竿を船に取り付け、すべての漁ができる装備が整った。カツオ漁(三槍と格納用&張出用ステンレスパイプ一式)シビ・マグロ漁(トップ竿10m)メジカ新子漁ウルメ漁以上の4種だ。1には三槍とよばれる11m竿を取舵側と面舵側両方に取り付けた。ヤマハ艇に取り付ける場合は竿受け用の手すりを設置する必要があり、30万円以上のコストがかかる。2は10m竿を垂直に立てるだけで完了する。取り付けも含めて無料で済ませてもらった。3は4mの竿を船尾から4本出せるようにするだけだ。竿代やカブラ代だけで済む。4もそれなりにコストがかかる。イオキリと呼ばれる魚を外す器具。仕掛けを掛ける車代、仕掛け作り関連で30万以上は余裕で掛かっている。漁船の保守も金がかかるが、1年を通して様々な漁をする構えをするだけで100万は軽く飛んで行く。そもそも今の燃料代で食える職業漁師などほどんどいないと思う。自分もそんな稼げない漁師の一人だ。いないとは思うが高知中央地区で将来漁師を目指している人がいるとすれば、かなり資金力が必要になるのは身をもってよくわかった。残念ながら私にはもう金がないが、ここまで来たらしばらく続けるしかない。高知中央地区では子供に漁師を継がせないとはよく聞くが、今はその理由が痛いほど分かる。高知中央地区の漁師は絶滅確実だ。恐らく私が最後の漁師就業者になるだろう。
2022年07月26日
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昨日の夕方、氷を積みに嫁と一緒に船へ行くと嫁「なんか音しない?」自分「なんかエンジンルームから音するね...。なんだろ?メインスイッチ切れてるけど」この日は原因が分からず翌日のメジカ新子漁から帰ると、ちょうどメンテナンス屋さんが別件で船に来てくれました。自分「メンテ屋さん。なんか変な音がするんですけど...」メンテ屋さん「ビルジポンプが壊れて回りっぱなしになっとるで」自分「メインスイッチ切れてても、ビルジポンプは回る配線なんですね...。前から壊れ気味でしたがついに完全に壊れましたね」メンテ屋さん「新しいの買いや」自分「はい...また出費か...」メンテ屋さん「ビルジポンプぐらい自分でつけろよ」自分「はい...やってみます...」というわけで主に2種類ある24Vの内、メンテナンス屋さんのおすすめでこちらの日立製を購入しました:日立 ビルジポンプ24V BP-290-J50 ビルジBP290-J50 工進 BK-24 相当品12V用と24V用があるのでご購入の際は気を付けてくださいね。ちなみに壊れたのはもともとついていていた工進のポンプでした。中古船に元からついていたものは次から次へと壊れていきますね。電気工事も自分でやってコストを抑えているけど、船の保守には金がかかるなぁ...。
2022年07月25日
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海水こし器を掃除したり、部品を交換する際はキングストンバルブを閉めなければならない。中古でこの船を購入した際、既にこの海水こし器内の紡織亜鉛が消滅しており、それが原因で金属フィルター板に穴が開いていた。金属フィルター板を交換しないと海水こし器としてちゃんと機能しない。私が働く高知沖では軽石が浮遊している。海水冷却系統はしっかりメンテナンスしておく必要がある。さて海水こし器の蓋を開けてみることにした。私のキングストンバルブは左右2カ所ついている。これを両方閉めてから海水こし器を開けないと、機関室内に大量の海水が入ってきてしまう。キングストンバルブの開閉時に回す四角ボルトをよく見てみるとボルトの頭の対角線に棒が刻まれている。この棒の向きが重要だ。この棒が真横になっているときはバルブが閉まった状態。閉めるときは反時計回し。またこの棒が垂直になっているときはバルブが開いた状態。開けるときは時計回し。おそらくこれらはバルブの種類によるだろう。機械に詳しくない新米漁師はこんなことも覚えていかなければならないが、幸い周囲のおんちゃんが優しく教えてくれる。ありがたいものです。
2022年06月06日
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これまでは魚群探知機HE-701GP-DIの振動子出力600Wを使用していたのだが、大幅にグレードアップしてHDX-10Cの2KWを装備した。今日はこれの魚探を装備して初の鯛釣りへ行ってきた。この魚探、どの深さにどの大きさの魚がいるのかが一目でわかる。魚影の濃い場所を見つけてイカリを下し竿を出したところ、いきなり餌釣り仕掛けに大きなアタリが来た。残念ながら針が切れてしまい取り込めなかったが:イトヨリ鯛1匹(餌釣り:イカ)レンコ鯛7匹(餌釣り:サバの切り身、イカ)という釣果となった。サバの切り身はよく食う。大漁というにはほど遠いし燃料代にもならないが、魚影の濃い場所を探して竿を出せるようになったことは多きい。発振周波数を一定の幅で自動で変更して鮮明な魚影を映し出すクリアチャープ機能がウルメを探すのに向いていると思ったが、ウルメがいないのでこの機能の良さを理解することはまだできていない。設置に50万円も要したHDX-10Cに変えたのが正解だったと思える日が、いつの日か来ることを願いたい。購入後半年経過した後日の追記だが、この魚探の購入は正解ではなかった。その理由は広範囲に魚を探せないためウルメ漁には役立たず、常時魚が付いている黒潮牧場での曳縄漁においては魚探の存在意義すら殆どない。漁師になって1年と2か月。いま一番欲しいのはフルノのソナー「FSV-75-3D」だ。恐らく高額すぎて手に入れられるものではないが、もしこれを買ったら本格的に遊漁船業ができると思う。今のところ遊漁船業に力を入れようとは思っていないので必要のない代物だ。
2022年05月21日
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昨年11月にドックした際はすべて指導者に操船してもらったが、今回のドックは自分で操船して上架することになっていた。ドック時刻は12時。この時間になると港には風が吹く。11:30に出港してドック場へと向かうが、風に流されてレール延長線上に自船を安定させるのが難しい。ドック場へのアプローチは上々だったが、おもてが台に乗った後、ドック長より船尾を右へ左へ振れとの指示が飛ぶ。頭の中は真っ白だ。見かねた指導者がハンドルを握り、クラッチ操作だけ自分にまかせて漸く上架することができた。ドック場上架の際は、クラッチを後進へ入れてはならない。ケツを右に触れと言われたら左へ舵を切って前進するのだ。ケツを左に触れと言われたら右に舵を切って前進するのだ。次のドックは自分で操船できそうだ。今日は本当にいい勉強になった。
2022年05月10日
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車はあちこちにあるディーラーさん等で定期点検をやってくれますよね。中古車でもオイル交換とかは電話すれば手軽にやってくれるし、不具合があればすぐに見てもらえます。船はそうはいきません。中古船の面倒など誰も見てくれません。もちろん定期点検の様なサービスも受けられません。今日はエンジンオイル、冷却水、残燃料、パワーユニットオイルのチェックを自分で行いました。またして不具合発見です。以前から操縦席下にあるバッテリールームへの浸水が今日も見つかりました。ここは以前パワーユニットオイルも漏れていたところなので、油まみれの水を浸水が見つかるたびにきれいに拭き取らなければなりません。パワーユニットオイルの漏えいは止まりましたが、床に油がビッシリと付着しています。そこへ私の指導者がやってきました。どうすればいいか相談してみたところ「大したことない。浸水量が多くなければ放っておけ。」で一蹴されました。指導者と研修生という関係があっても所詮他人事です。結局自らバッテリールームへ入って蓋をして真っ暗にし、コーキング液を明かりが入ってくる穴やヒビに徹底的に塗り込みました。20ヵ所はあったでしょうか。これで浸水問題が解消してくれる事を祈るばかりです。一級船舶免許を取得した人は分かると思いますが、エンジン(燃料系・冷却系)やプロペラ等の構造、故障原因の試験問題が出ますよね。免許を取るときはピンとこなくてもいざ自船を持つとなると納得です。
2022年01月20日
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私が所有する中古船に最初からついていたのがGPSプロッターHondex HE-701GP-DiとオートパイロットMarol CB-87です。このCB-87航法機能がついているのですが、これを有効にするにはHE-701GP-Diとの接続が必要です。この接続に必要になるのがこちらのケーブル:ホンデックス ◆NMEA出力ケーブル XC-106H ■魚探/魚群探知機 HONDEX ホンデックス 本多電子 釣り フィッシング 釣具 釣果 GPS ボート 船船 舶 機械屋HE-701GP-Di側のコネクターは差し込み式でXC-106H専用のものがあるので迷うことはないのですが、オートパイロット側に接続するXC-106HケーブルはTXDとGNDとラベルが貼られた2本が出ているのみです。これに対してCB-87航法接続端子側はこうなっています。この場合TXDをRHに、GNDをRC側に接続します。これで目的地をマークにセットして自動航行できるようになりました。次は海上でのテストです。楽しみ。続編です。この航法モードはかなり使えます。自動Aモードの場合どうしても目的地が少しずれてしまうのですが、航法モードでは確実に計算された航行時間で目的地に到着します。帰港時に便利なのはもちろんですが、出港時に狙いを定めたポイントに正確に連れて行ってくれることも釣果に直結します。折角オートパイロットを装備したのなら、この航法モードを使えるようにしておくことは絶対におすすめです。
2022年01月15日
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今日は日本小型船舶検査機構(JCI)による小型船舶検査を受けた。回航時に購入元で臨時検査を受けていたが、漁労に従事する際は12海里以内という沿海限定となっていたため、これを100海里に更新する必要があったからだ。また、現在の最大搭乗人数は10人だが将来計画している事業で14人の最大搭乗人数が必要でもあった。黒玉やライフジャケットの有無、各種航海灯のチェック、警笛のチェック等一般的な検査以外に、意外だった検査ポイントは以下だった:バッテリー室の換気機構プロペラ窓の有無および窓解放時に浸水する深さ幸いバッテリー室と機関室を隔てる壁にケーブルを通す穴が有ったため、換気機構についてはOKがでた。プロペラ窓は最近新品を取り付けたばかりだったので問題はなかった。ウルメ漁に使う口切り器ももうすぐできるので、12海里を超えて水深150m付近も全く問題なく操業できるようになる。唯一問題なのは漁場にウルメイワシが全くいなくなってしまったことだろう。ここ2カ月ほどウルメイワシの姿は全く見ていない。状況は深刻だ。いない魚はどれだけ腕を磨いても、高価な機材を導入しても獲れない。
2022年01月11日
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