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気分づくりの基本的な考え方
子どもが頭に来て友達に悪さをした場合、子どもはまだカッカッしていたら、何を最初にしますか。子どもを頭ごなしに叱りますか、こうすべきだと諭しますか、それとも、イスに座らせ気持ちを落ち着けますか。
叱ってシュンとおとなしくなってくれるのでしたら、始めに叱ってもいいかと思いますが、私は、子どもを座らせお茶でも飲んで、気持ちをゆったりさせることをお勧めします。気持ちが落ち着けば、こちらの話もしっかり聞いてくれるからです。
つまり、何か理屈を教える前に、その理屈が受け容れられるような「情緒的状態」を作ることが大切と考えます。
そして、これは1回だけの話ではありません。カッとして友達に乱暴しがちな子どもであれば、暇を見つけては何回も心地よくゆったりした状態を作るのです。そうすると、子どもはゆったりしやすくなります。ゆったりしやすくなると、さらに何か気に入らないことがあっても、それほどカッとしなくなります。つまり、子どもはカッカッしやすい性格から、ゆったりとした性格へと変わって行き、人の話も聞けるようになるのです。
叱ってでも子どもが話を聞ければ良いというものではありません。叱られて話を聞いても心の緊張状態は続き、カッカッしやすい状態が続き、怒ってはいけないと分かっている状況でも、怒ってしまい、乱暴になってしまいます。「正しいことをきちんと教える」ために話を聞かせることも大切ですが、教えられたことがしっかり身につくためには、望ましい「情緒的状態」を作り、その気分づくりを繰り返して、子どもの性格をも変えていくことが大切です。これから、子どもの性格に合った性格の変え方を説明していきます。
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