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情緒への働きかけをすることで、固い情緒、活発な情緒、くつろぎの情緒がバランスよく、かつ、必要な時にその状況に合った情緒が現われることが望ましいでしょう。例えば、勉強する時にはしっかり教材に集中出来、スポーツをする時には活発に動き、あちこちに注意を分散させ、ゆったりする時には心地よくリラックスして過去を振り返ったり、満足感を持ったりすることが大切です。 しかし、固い情緒が強く現われ過ぎると、子どもが頑固過ぎて困ることになります。好きな勉強をする時には良いのですが、スポーツをする時には、心身ともに固いとぎこちない感じになりテキパキと動けなくなります。くつろぐ時にも、人のミスがずっと気になったり、過去の気に入らないことばかり考え続けたりして、くつろげなくなり人と穏やかに付き合えません。 活発な情緒が強く現われる子どもの場合、勉強の時にもしっかり落ち着けずに、勉強に集中出来なくなってしまいます。学習が身に付かないことになります。ゆったりくつろぐべき時でも、動き回って周りの人に迷惑となってしまいます。 くつろぎの情緒の場合は、強く出過ぎて困ることはないでしょう。むしろ、ある程度くつろぎの情緒が出ているけれど、不足している場合に不安が現われて来て、困ることになります。「自信を持ち、ゆったりしなさい」と理屈で言われても、不安が消えず、思い切り実力を発揮出来なくなってしまいます。ペーパーバック アマゾンから。子どもの性格と育児― 何とかしたい子どもの性格を何とかする ―ペーパーバックhttps://www.amazon.co.jp/dp/B0DNBB1379/キンドルhttps://www.amazon.co.jp/dp/B0DMLGP9SN/
2024年11月27日
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発達的に見た情緒の現われ(2) 以上まとめると、1~2ヵ月頃に、刺激に対して固い喜びが現われます。3~4ヵ月頃に、刺激を期待して活発な喜びが現われます。そして、6~7ヵ月頃に、期待した結果に対してくつろぎの喜びが現われるのです。くつろぎの喜びが、期待した結果への満足感、安心感となり、その後の人間関係の発達に大きな役割を果たします。その後、親とのやりとりの中で、結果に対する満足感を表すようになります。例えば、食べ物を期待して、期待通りに食べ物が与えられて安心したり、イナイイナイ・バーといった遊びで期待した結果が得られて、親に対して安心感を持ったりするようになります。すると、親から離れることで不安になり親と一緒にいて安心したいという気持ちが強まり、8~9ヵ月ごろ愛着関係が成立し、親の気持ちとの共感も現れてきます。安心感が現われてきて、見知らぬ人への不安(人見知り)も現れてきます。 また、結果を喜ぶことから、その結果を引き起こそうと頑張るといった目標(目指す結果)に向かう頑張りが9~10ヵ月頃に現れてきます。生後1年頃には、目標を達成することで「やったー」という達成感を抱くようになり、その時に誉められると喜ぶようになります。そのため、ますます頑張るようになり、生後1年半ごろには、自信が出て来て、親から平気で離れられるようになってきます。安心感が深まり、自信も出てくると、見知らぬ人への人見知りが減って来ます。 このように人間関係を作る上で、くつろぎの喜びが重要な役割を果たしています。しかし、発達の過程で固い喜びが最初に現れるので、それが、3つの喜びのうちで現れやすい喜びとなります。そのために子どもたちは固い性格になりやすいと言えます。その次に現れやすいのが活発な喜びであり、それが主に現われると落ち着きのない性格となります。最後に、くつろぎの喜びが現われますが、不足すると不安の強い性格となります。その後、くつろぎの喜びが十分現われてくると、穏やかで人の気持ちを察知できる性格となります。ですから、困った性格を改善していくのには、くつろぎの喜びが十分に現われるようにすると良いことが分ります。新しい本子どもの性格と育児― 何とかしたい子どもの性格を何とかする ―ペーパーバックhttps://www.amazon.co.jp/dp/B0DNBB1379/キンドルhttps://www.amazon.co.jp/dp/B0DMLGP9SN/How to manage your child's character―Your bare hands can change the difficult personality―paperbackhttps://www.amazon.co.jp/dp/B0DN5HJ1BM/kindlehttps://www.amazon.co.jp/dp/B0DFV13PG5/
2024年11月20日
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新しい本をアマゾンのキンドル版で出しました。子どもの性格と育児― 何とかしたい子どもの性格を何とかする ―「子どもの性格と育児」要約 本書は、説得や賞賛、叱責など「言い聞かせ」による働きかけが有効でない子どもに対して、身体への働きかけを通じて感情表現を変化させる働きかけ方を説明しています。子どもの困った問題は、子どもの性格を変えることで改善されます。性格は、3つの情緒のバランスを整えることで変えることが出来、性格を変えることで子どもの行動や学習の仕方も変えることが出来ます。 3つの情緒とは、1つは、緊張性の情緒で、集中を促します。これが過度に表現されると、狭い意識や頑固さといった問題が生まれてきます。もう1つは、興奮性の情緒で、活動の実行性を促します。これが過度に表現されると、落ち着きのなさやまとまりのなさといった問題が生まれてきます。最後の1つは、弛緩性の情緒で心の安定を促します。これが適度に現れることで、安心感が深まり、人との愛着関係や共感・協力関係が促されます。弛緩性の情緒が少ない場合、不安が強く現れるようになりますが、豊富に表現される場合は、安心感・信頼感が多いため、人に騙される危険性があります。この3つの情緒がバランス良く、時宜にかなった形で現れることが望ましいです。 この3つの情緒の組み合わせによって子どもの性格が定まります。様々な行動・学習上の問題は、性格の偏りから生まれてきます。育児の上で困った時には、情緒に働きかけて子どもの性格を変えると良いのです。本書では、子どもの性格の見方や性格の変化の仕方を説明しています。
2024年11月13日
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発達的に見た情緒の現われ 3つの情緒については、発達の面から見るとよりよく理解できますから、情緒の発達について見てみたいと思います。なお、子どもの成長では、喜びが重要な働きをしますので、3つの情緒の発達を喜びを中心に見てみたいと思います。 まず、固い喜びです。固い喜びは、生後1-2ヵ月ごろに現れてきます。メリーゴーランドが回るのを身体を緊張させながら見て喜びを表したり、大人にあやされて身体を固くさせたりしながら喜びます。快刺激に対して現れる喜びと言っていいでしょう。ひとつのモノを見ると、ジッと見続けてしまい目が離せなくなってしまうというように、生後1-2か月ごろは、固まることで注意を転換させることが難しい様子が見られます。 普通の場合は、生後3-4ヵ月になると手足をバタバタさせる活発な喜びが加わり、固い喜びが過度に現れるという現象はなくなっていきます。活発な喜びは、大人に抱っこしてもらうことを期待して喜び、手足をバタバタさせる時に現れます。いわゆる、おはしゃぎ反応と言われる反応です。このとき頭も横に振れ、注意は逸れ易くなります。抱っこを期待して喜びますが、垂直に抱き上げると、単におとなしくなり、抱き上げてもらってよかったという喜びはあらわれません。まだ、満足感ははっきりしないのです。生後3-4ヵ月の活発な喜びは、刺激に対する期待による喜びと言っていいでしょう。 普通、くつろぎの喜びは、生後6ヵ月ごろに現れます。例えば、赤ちゃんに対して大人がイナイイナイ・バーをすると、赤ちゃんは、イナイイナイでジーと人を見つめては、バーでハハハとやわらかい笑いを示します。このハハハというやわらかい笑いが「くつろぎの喜び」の一つです。リラックスしながら快感を表すのが「くつろぎの喜び」というわけです。これについて説明しましょう。イナイイナイの時には、赤ちゃんは、次にバーとくるなと予期して構えているのだと考えられます。緊張して待っているわけです。そしてバーの時に、やはりバーと来たかと期待した結果が現われて、心の構え・緊張を解くのではないかと考えられます。 イナイイナイ・バーという働きかけの構造を見るとイナイイナイは比較的弱い刺激で、バーは強い刺激となります。ですから、本命の刺激はバーであると感じられ、イナイイナイは予期刺激と感じられるのではないかと思います。そして、予期刺激の時に、本刺激に対する期待が生じ、本刺激の時に結果に対する喜びが現われると考えられます。このような構造をもった働きかけを、私は「弱弱強休の働きかけ」と呼んでいます。心の構え・緊張を生み出しては、それを解放してやわらかい笑いを引き起こすためには、「弱弱強休」というパターンが大切なのではないかと考えられます。
2024年11月06日
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情緒が弱い場合 困った性格で言いますと、偏った形で情緒が表れる時だけでなく、3つの情緒全部が弱い場合にも困った性格が現われてきます。情緒があることで、好きなこと嫌いなことが出てきます。また、やりたいことやりたくないことも出てきます。何かに一生懸命頑張ることもあります。しかし、情緒が全体として弱い場合、これをやって楽しいとか、これやって嫌だったということが出てきませんので、好きなことも嫌いなこともない、やりたいこともやりたくないこともない、無気力な性格になってしまいます。やる気のない状態になってしまいます。頭の方も活性化されませんから、眠いようなぼんやりした状態になってしまいます。また、何かを経験しても面白いと感じませんから、好奇心や興味も育たないことになってしまいます。 こういった子どもでは、積極的に親に反抗的になったり、親に過度の要求をして親を困らせることはありませんが、やる気なくごろごろしていたり、勉強に打ち込めずに成績が振るわなかったりすることで、親も心配することになります。親は、子どもが元気に楽しく生きて欲しいと思いますから、無気力な性格も親にとっては困った性格となるでしょう。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年10月30日
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安心感のもととなるくつろぎの情緒が表れて、親しい人や場所で安心感を持つようになると、同時に、親しくない人や場所に対する不安感も現れてきます。例えば、8~9カ月の赤ちゃんで安心感が表れ、親に対して安心感に基づく愛着を持つようになると、見知らぬ人への不安が現われて来ます。人見知りと呼ばれる現象です。そのような時に見知らぬ人が赤ちゃんに対して、友好的に付き合おうとしても、不安感が生起するのです。 これは、安心感が表れているがまだ十分でない初期に見られる不安です。また、安心感が不十分なままで、不慣れな状況を経験し続けて、不安を感じやすくなってしまう場合があります。そうなると、せっかくくつろぎの情緒によって、心地よくリラックス出来るようになったのにもかかわらず、不安によって緊張が高まり、心が固くなってしまうということが起こってしまう場合もあります。固い情緒によるとは異なる原因で固くなるわけですが、固くなることで生まれる性格は、固い情緒によって作られる性格と似たものになります。例えば、特定のことに拘ったり、頑固であったりします。 ただ、1歳を過ぎてくつろぎの情緒を表現する機会が増え、安心感や自信が満たされてくると、不安は表れなくなってきます。不安感を減らして心を安定させるためには、リラックス出来るようにするだけでなく、リラックスしながら喜べるようにすることが重要です。 今説明したように、くつろぎの情緒と困った性格の関連でいうと、くつろぎの情緒が不足している時に現れる性格に問題が生じます。例えば、神経質な性格、心配性の性格、細かいことを気にする気が小さい性格、臆病な性格、優柔不断な性格、過敏な性格、共感性の乏しい性格、依存的な性格などです。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年10月23日
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くつろぎの情緒2くつろぎの情緒が表れると、気持ちが安定しますから、じっくり物事に取り組むことが出来るようになります。何か緊急事態が発生しても、ゆとりをもって対処できるようになります。物事を柔軟に考えることも出来ます。心にゆとりがあるので、自分の思いとは違う考えや状況も受容出来るようになります。開かれた心になると言えます。 この情緒は、学習にも役立ちます。気持ちを落ち着けて課題に取り組むことが出来るので、深い学習が可能となります。ゆったりすることで視野が広がり、多くの様々な要素を意識して、結びつけることが出来るのです。つまり、マルチタスクが可能になります。ですから、いろいろな場面や条件の違いを加味しながら、物事を考察することができます。固い情緒の場合、限られた範囲で論理的に筋道だって考えますが、くつろぎの情緒の場合は、広く全体的な把握を可能にします。より客観的に物事を見ることが出来るわけです。また、思い通りの結果が得られたとき、くつろぎの情緒によって気持ち良く満足することから、「なるほどそうか」という納得感も得られ、知識の定着を助けます。「確かにそうだ」という確信を伴う知識を持つために、自分の考えを自信を持って発展させることが出来るようになります。また、努力した後、期待した結果が得られた時、達成感を持てるようになり、それがいろいろな活動への自信へとつながり、周りの人やことがらに信頼感を持てるようになります。くつろぎの情緒が、自信をもって生きていくための基礎を作ることになります。 くつろぎの情緒が増え過ぎて困ることはないと考えられますが、くつろぎの情緒が不足する場合に問題が現われてきます。それが、不安の出現です。くつろぎの情緒がほとんど現れない場合は、安心感を持つことがないので、不安も現れません。もちろん、身体的な苦痛を感じて不快になること、欲求が満たされなくて不満を持つこと、思い描いたイメージ通りでないことに対する不快などはあります。また、身体的な苦痛が起こることを予期して、不快になることがあります。それらを不安と表現する人もいるでしょう。私が言う不安とは、不慣れな人や事に対する不安です。慣れない人や事態に対しても、平気でいられる子どもがいます。慣れた人や事態に安心感を持てば、慣れない人や事態に不安を抱くことになります。ですから、不安を示さない子どもは、よほど安心感の強い子か、慣れた人や事態に対して安心感を持てない子どもです。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年10月16日
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くつろぎの情緒は、リラックスしながら表れる情緒です。空腹が満たされた時とか、期待していた結果が現われた時とか、目標が達成された時などに、満足感として表れます。不快な面では、自分の思い通りにならないと悟り、あきらめる形で、力を抜いた泣きが現われます。ですから、くつろぎの情緒が表れることで気持ちが落ち着きます。特に「あー、良かった」と思う満足感は、思い通りになったという安心感になっていきます。さらに、安心感を覚えることで、心にゆとりが生まれます。 この情緒で押さえておきたいことは、活性化した状態のままに落ち着くことです。満足感の喜びが活性化の基となるのです。普通、リラックスすると、力が抜けてエネルギーも失われると考えられます。くつろぎの情緒の場合は、うれしいと感じつつ落ち着くのです。ですから、頭が冴えたまま落ち着くことになります。活力に溢れた落ち着きと言ってよいでしょう。この時には、落ち着きながらも積極的な活動が出来る心の状態が出来上がります。 この情緒が基調となることで、ゆったりした気持ちで活発に動いたり、注意を集中させたりすることが出来るようになります。落ち着きながらもいろいろな活動が柔軟に出来るようになるわけです。子ども時代は、活発に動けば心も浮かれた状態になってしまい、調子に乗り過ぎてはめをはずしたりします。また、一つのことに集中すると、他のことには配慮出来なくなったりします。しかし、大人になるにつれて、3つの情緒が混ざり合い、活発に動きながらも気持ちはゆったりしていたり、ゆったりしたままで集中出来るようになったりするのです。 くつろぎの情緒は、満足感から安心感を生み出していきます。心地よくゆったりとした気持ちになれるのです。人とつきあう時にも、抵抗感や違和感を持つことなく心を開いた状態で、人とつきあえるので人との親密な関係が出来てきます。人との距離感が縮まり、かつ、柔らかな気持ちになりますから、人の感情に合わせて心が響くようになり、人が喜べば自分も喜ぶという共感関係が出来て来て、他者への配慮も可能になります。くつろぎの情緒は、人との絆を深める情緒と言って良いでしょう。 このように、くつろぎの情緒は、仲が良い人間関係を築く上で重要な情緒です。この情緒が弱く固い情緒が強いと、心を開いたつきあいが出来なくなり、よそよそしい感じになってしまい、打ち解けた関係にならなくなってしまいます。一方、活発な情緒が強く現われると、活発なつきあいを楽しむことが出来ますが、落ち着いたしっとりした関係を作ることが出来なくなります。くつろぎの情緒は、人との安心出来る関係を築くのに役立ちます。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年10月09日
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活発な情緒(高揚・活発さの情緒)(3) また、悪事を働いても、罪悪感は持ちにくく、悪事を繰り返す危険性があります。この場合、活発な性格はそのままにして、説教しても反省の仕方が弱いので、説教の効果がないことが多いものです。その場合、反省出来るようにするために、子どもをゆったりとした性格にしていくことが大切です。また、活発な性格と言いましたが、成長すると身体の動きは落ち着いてくることが多く、それほど活発な人とは見られなくなります。ただし、頭の中の落ち着きのなさは残る場合がありますので、見た目に活発でなくても、リラックスした喜びを引き出すことで穏やかな性格にしていくことが必要です。 いろいろな考えを思い浮かべるために、発想が豊かな子になります。また、幼い時には、活発にいろいろなことに興味を広げていくので、多様な経験が蓄積され、大きくなってからお互いに異なる経験が結びついて独創的な仕事をするようになったりします。小さい時に落ち着きがなく、いろいろなことに手を出すからと言って、落ち着いた子にするというのは考え物です。 活発な情緒が過度に現れると落ち着きのない状態になり、ADHDと言われたりします。しかし、落ち着きなさと落ち着きは連続しており、本書で説明するやり方で、リラックスした喜びを引き出していけば、子どもは落ち着いてきて、物事を深く学習することができるようになります。 この情緒が強い子を性格の面から見ると、危険を恐れない性格、わがままな性格、図々しい性格、はしゃぎやすい性格、目立ちたがり屋、いたずらする子、乱暴な子(怒りっぽい)、反抗的な子、我慢出来ない性格などとなります。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年09月18日
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活発な情緒(高揚・活発さの情緒)(2) 活発な情緒が主に現われると、活発な活動が好きで、友達とにぎやかに付き合うのが得意で社交的な子どもとなります。人との会話もテキパキとこなし、発想豊かな対応が出来ます。そのため友達からは、面白いと見られ人気者になります。ただし、大きくなると、思い付きで軽く対応するために軽薄とも落ち着きのない奴とも見られてしまいがちです。思い付きであることないこと喋ってしまうことがあり、あまり信用されなかったり、秘密を話しても、他の人に喋ってしまうために相談ごとの相手とはなりにくくなったりします。失敗したり、いたずらしたりしても、あまり反省しないので、無責任と思われてしまうこともあります。 刺激が多い状況や活発に動き回ることを好むために、わざと危険なことをしたり、平気で禁止されたことをしたりします。スケボーとかバイクといった刺激が多く活発に動ける活動を好みます。無鉄砲なことをすることが多いので、頻繁に事故を起こします。 普通は、何か失敗したり、面白くないことがあったりしても、クヨクヨせず拘らない子、根が陽気で明るい子と見られます。ただそれでも、叱られることが多かったり面白くないことが続くと、ストレスのためにイライラ感が増し、感情を爆発させたり、衝動的なことをしがちとなったりします。特に、固い情緒と活発な情緒が混ざり合うと、嫌なことがあった時、しばし悪感情を抑えていても、ある時点で急に感情を爆発させ暴れ回ることがあります。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年09月04日
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活発な情緒(高揚・活発さの情緒) 活発な情緒は、喜んだり怒った時に活発に身体を動かしたり、にぎやかな声を出しながら表現される情緒です。これは、注意を様々な方向に転換することを促します。さらに身体活動や精神的活動を活発化させ、テキパキと状況の変化に対応できるようにします。いわゆる興奮の高まりと共に現れる快感や不快感を言います。 この情緒はまた、活発な情緒表現を行うために、それまでにたまっていた快感や不快感の発散にも役立ちます。感情を発散させた後は、スッキリとした気分になります。気持ちがスッキリするということは、過去の経験を引きづらないということです。それは、心の健康のためにいいことですが、反面、何か失敗してもくよくよとすることが少なく、周りから見れば反省が足りないことになってしまいます。例えば高い所から落ちて、ワーワー泣いて「もう、しない」と言っていても、泣き終わって再び元気になると、高い所に登っては、注意散漫なためにまた落ちて泣く、を繰り返します。何回失敗しても、何回叱られても、何回泣いても、同じ失敗を繰り返すことになります。深く反省し、反省した心を保持することが困難なのです。 気持ちも落ち着かず、いろいろなことに気が散ってしまったり、いろいろな思いが次々と頭の中に浮かんできたりするために、一つのことにじっくり取り組めません。また、ものごとを覚えるときにも、後から後から次々と気持ちが変化します。記憶が定着する前に別のことに注意が向くために、記憶に残りません。そのため忘れっぽい性格となります。せっかくあることを教えようとしても、人の話に集中出来ずにすぐに「分った、分かった」と話題を変えたがります。飽きっぽい性格とも言えます。 例え、成長して身体の動きは落ち着いてきても、頭の中は活発過ぎる場合もあります。そんな場合、外からは集中しているように見えても頭の中は落ち着かず、やはり実質的には精神を集中出来ないことになります。本人自身が注意を集中しなければと決心したとしても、次々と想念が自発的に浮かび、気が散ってしまうのはどうしようもなく、結局、学習が深まりません。その程度がひどい場合は、学習障害と言われてしまいます。ただ、注意があちこちに移ることで、短時間で情報処理が出来るようになる子どももいます。そういう子は、速く理解し、機転も利くことになります。むしろ、落ち着かないことで勉強が良く出来るようになることもあるわけです。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年08月27日
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固い情緒(緊張・集中の情緒)(2) 一つのことに集中しきちんとやろうとしますので、うるさい人、真面目過ぎる人、一つのことに拘る人、細かいことを気にする人と評価されます。人の話を聞きながら仕事をするといった2つの活動を同時にすることが苦手で、マルチタスクが苦手な人となります。細かい部分的なことに注意が向き、全体的に考えられません。一本線で筋道立っては考えられますが、多くの要素を取り込んで、多面的、全体的に物事を捉えることが苦手となります。 一つの言葉から一つの意味しか思いつかないところがあり、そのため人の言葉の裏の意味が分からない、とか、応用が利かないことになります。本は本であり、枕にすることは思い付きにくいものです。また1つの物の見方に固執するために、変化を好まないことになります。そのために、次々と話題が変化する友達との会話にテキパキ対応出来ないことになります。柔軟に対応出来ないので、付き合いにくい人だと思われたりします。 一つの思いを持ち続けるために恨み・つらみを残しやすくなります。10年前に人にバカにされたことをいつまでも忘れないといったことも起こります。こうすべきだという思いが強く、思うように行かなかったときの挫折感が強く現われ、急にやる気をなくすこともあります。自分の考えを曲げないために、人と衝突しやすい面があります。人の気持ちを考えずに、自分の気持ちをすっぱり言うために、人を傷つけることがあります。自分の観念に集中する場合、空想の世界に入ってしまうことがあります。また、自分の観念を考え続けて、それを現実のものと思ってしまうこともあり、妄想が起きたりします。さらに、あることに不安を感じると、長く不安を持ち続ける傾向があります。 固い情緒によって形成される性格自体は、良くも悪くもありません。そのいい面が発揮されれば、真面目でコツコツ頑張る人となり、悪い面が発揮されれば、恨みを抱き続けて人や社会に悪感情を持ち続けてしまうことになります。育つ環境が悪かったり、挫折を味わったりして、悪い面が発揮されている時には、性格をそのままにして説得してもうまく行きません。性格を変える働きかけが大切です。性格自体は悪くないにしても、その性格によって、悪い状況が作り出されているならば、やはり、性格を変える、つまり新たな性格の可能性を引き出すことが求められるでしょう。 この情緒が強く現われる子を性格の面から見ると、頑固な性格、ねちっこい(しつこい)性格、理屈っぽい性格、細かいことを気にする性格、うるさ型の性格、負けず嫌いな性格、冷たい性格(共感が乏しい)、マイペースな性格、孤立しがちな性格となります。変わって欲しい性格について説明していますので、良くないと考えられる性格ばかりを列挙しましたが、固い情緒自体は、悪い情緒でないことを言っておきます。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年08月21日
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固い情緒(緊張・集中の情緒)(1) 子どもが喜ぶことは大切なことです。しかし、どのように喜ぶかを見ることも大切です。固い喜びは、その喜びを感じることで緊張が高まり、精神が集中します。固い情緒は、特定の限られた対象に関する情報を深く収集するのに役立ちます。しかし、これが強く現われ過ぎると、意識の範囲が狭くなり、注意の転換がうまくいかなくなります。また、緊張(固さ)が増すために柔軟に対応できず融通が効かなくなります。つまり「こうでなければだめ」といった感じのこだわりが強くなります。このような情緒が強く現われる子どもは自閉的な感じになり、感覚刺激に集中してしまい、人への関心が弱くなり、こだわりが強くなります。 固い情緒は、一つのことに打ち込こみ、長くやり続ける活動を助けます。ですから、物事を深く狭く考えるのに役立ちます。つまり筋道立って考えることが出来、数学、論理、物理など論理的な思考を必要とする学問が得意になります。また自分の考えを曲げずに貫き通しますので、頑固に自説を主張することになります。よい仕事に打ち込む場合には、困難にも負けずその道一筋で頑張る人となります。変な活動に打ち込む場合には偏屈とか変人、執念深いと言われたりもします。それほどでなければ、一つの仕事、割と単調な仕事をコツコツと行うという事務的な仕事に向いていると言えます。 世間とは視点が違うけれども集中し続けることで、独自性のある芸術や思想を生み出すことがあります。頑固さを発揮することで、周りの人に影響力のある人、カリスマ的、オーラを感じさせる人になることもあります。特定の感覚に集中して、気にかけるようになると、あることに過敏になる場合もあります。 固い情緒が強く表現されると、限られた特定の活動がうまく行くことで喜び、うまく行かないことで腹を立てるので、特定の事だけに関する効率性を重視したドライな性格になりがちです。いつも固い感じで、親しい人と一緒でもよそよそしい感じになり、人との親密な関係を築くことが困難です。興味の幅も狭いので、人と共感することが出来ません。さらに、人の気持ちを理解できない、人に配慮出来ないということで、孤立しがちとなります。人に配慮することに困難を感じやすく、人と一緒にいると疲れてしまい、一人でいることを好みます。そのために、マイペースな人となります。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年08月14日
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3つの情緒から見た性格(3)最後の1つは、リラックスしながら現れる情緒で、心のゆとりを促進します。「くつろぎの情緒」とか「くつろぎ・ゆとりの情緒」「弛緩性の情緒」「リラックスした情緒」などと表現します。特に、欲求が満たされた時、目標が実現した時に「ああ、よかった」という満足感として表れます。泣く時には、シクシク、メソメソという感じで力を抜いて泣きます。自分の思い通りにならないとあきらめて泣きます。この情緒がよく表れると、穏やかで柔軟な考え方の子どもになるようです。また、人とのゆったりとした付き合いを楽しみ、人の気持ちを察知しながら動ける思いやりのある子どもになります。 簡単に説明すると、情緒は、意識の集中と固定を促す集中性の情緒(固い情緒)、意識の転換と活発さを促す高揚性の情緒(活発な情緒)、意識の広がりと柔軟性をうながす弛緩性の情緒(くつろぎの情緒)の3つに分けることができるということです。この3つの情緒から作られる性格には、それぞれ長所と短所があります。 普通は、これらの情緒が混ざり合いながら表現されます。例えば、固い情緒と活発な情緒が混ざり合い、固い感じで動いて表現するようになります。大切なことは、必要な時に必要な情緒が発揮されることと、全体的に見てバランスよく表れることです。 特定の情緒が強く現われると、偏った個性となり困ることになることがあります。ですから、困った性格を改善するということは、子どもの情緒表現をバランス良いものにするということです。例えば、固い情緒が強い子どもの場合、活発な情緒やくつろぎの情緒を引き出して、3つの情緒がバランスよく、適切な時に現れるようにしていきます。固い情緒によって、頑固な性格が現われてきますが、情緒のバランスをとることで、柔軟な性格に変化します。もう少し詳しく見てみましょう。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年08月07日
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3つの情緒から見た性格(2) 1つは固い感じで表現される情緒で、精神の集中と持続、固さを促します。そのような情緒を「固い情緒」または「緊張・集中の情緒」「緊張性の情緒」などと表現しています。特定のことにこだわる子どもや頑固な子どもを見ていると、固い感じの喜び方や怒り方をします。固い感じで泣いたり怒ったり喜んだりする子どもは、限られた刺激や活動に集中してしまいがちです。また、固い情緒表現を減らしていけば、こだわりや頑固さも減って行きます。ですから、固い情緒の表れ方が、頑固系統の性格に関係していると考えられます。もう1つは、活発に身体を動かしながら表現される情緒で、活発な活動・注意の転換を促します。「活発な情緒」とか「高揚・活発さの情緒」「興奮性の情緒」などと表現します。この情緒が多く表れると、元気な子どもになります。積極的に勢いよく物事を成し遂げようとする力となり、様々なことに注意を分散させるので、一つ一つの知識は浅いものとなります。動きによって溜まった感情が解消され、こだわりがなくなり、過去のことは忘れやすくなります。この情緒が過度に現れると、注意の転換を促し過ぎて落ち着きがないといったことが現れてきます。逆に、活発な情緒表現を和らげると、落ち着きのなさは減っていきます。続くペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年07月31日
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3つの情緒から見た性格(1) 私は、情緒をシスティマティクに捉えています。その方が情緒の現れ方が理解しやすいし、子どもの行動や性格を変えるのにも役立つからです。私達の心は、3つの情緒の絡み合いから生まれてきます。ただし、実体として3つの情緒があるかどうかは分かりません。臨床家としての経験から、人が表現する様々な情緒表現を3つのグループに分けると、子どもの行動が理解しやすくなり、働きかけもしやすくなると感じています。 3つの情緒子どもの行動を理解するためには、情緒を泣いたり笑ったり怒ったりと個々別々にとらえるのでなく、情緒を体系的に捉える必要があります。乳幼児期の情緒発達については研究が進んでいますが、情緒を体系的に捉え、認知や行動にどう影響を及ぼすかについて理解を深めるまでには至っていないと思います。そこで、私は今までの臨床的な経験から、情緒を3つのグループに分けて考えたらいいのではないかと思っています。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年07月24日
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発達障害を性格から見る(2) ADHDの子どもは、はしゃぎ易く、調子に乗りやすい性格と言えます。やはり、リラックスした喜びが表現出来るようにしていけば、穏やかな性格になり、人の話が聞けるようになり、周りの人に合わせて行動出来、落ち着いて勉強にも励めるようになります。 発達障害の子どもは、一般的にゆったりした気持ちが不足しており、発達障害の子どもが学び、社会の中で成長していくためには、ゆったり型の性格を作っていくことが必要です。もちろん、時には固くなり、自分のやりたいことに固執することも大切です。時には、はしゃいで動き回ることも大切です。そして、時には、ゆったり出来ることも大切です。しかし、発達障害の子どもは、ゆったり出来ないために、うまく情緒調節が出来ないのです。 もし、「活性化したゆったりさ」がうまく表れるようになれば、ゆったりした心も持ちながら心を固くすることが出来るようになります。そうすると、一つのことに集中しても、柔軟に周りに気を配ることが出来るようになります。また、ゆったりした心も持ちながら活発になれるようにもなります。そうすれば、はしゃいだとしても、すぐに気を落ち着かせ、周りに合わせることが出来るようになるのです。 これから説明する3つの情緒が適度に表現されるだけでなく、3つの情緒が混ざり合うことも重要なことと言えます。そうなれば、みんなと仲良く交われ、自分の目標にもしっかり向える性格になります。 次に、性格の基礎となる情緒について、説明しましょう。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年07月17日
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発達障害を性格から見る 長年にわたって、私は、発達障害を負った子どもたちの発達相談に関わってきました。基本的な働きかけ方は、心の状態を作るという点で今まで述べてきた視点と同じです。発達障害を負った子への働きかけも、ある目標行動を引き出し、全体的に行動変容を引き起こす場合、その行動が出やすい心の状態を作りつつ行います。例えば、狭い範囲のことにしか興味を示さない子には、広い範囲に注意が配分できる心の状態、ゆったりとした心の状態を作ってから働きかけます。 例えば、自閉的な子どもは、自分の好きなことにこだわり、人の話を聞かないところがあります。人の話を楽しくしっかりと聞けないために、言葉が遅れ、知的な理解も遅れてしまうと考えられます。それは、固い心のせいと考えられますから、リラックスした笑いを引き出して、穏やかな性格になるように働きかけます。すると、人とのやりとりを楽しみ、話を良く聞くようになり、理解も増していきます。簡単に言うと、性格を変える働きかけをすれば、自閉性は改善していくのです。ですから、自閉的な子どもは、発達障害というより、性格障害と考えれば良いと私は思います。そして、性格障害と言ってもそれは性格の偏りであり、普通の性格とつながっています。独立した障害というわけではないのです。性格の偏りを変えて、普通の性格に近づけていくことで普通の子どもに近づけることが出来るのです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年07月10日
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親への配慮も大切、子どもを嫌う場合 「子どもを嫌いだとか憎いと感じてしまう場合」とは、子どもが思うように行動してくれないので、個々の行動に対して感情的になるだけでなく、子どもを憎い、愛せないと思ってしまう場合です。子どもを憎いと思うと、子どもが少しでも思うように動いてくれないと腹が立ってしまいます。時には、子どものことを考えたり子どもの姿を見たりするだけで、イライラしてしまいます。子どもを憎む、嫌う気持ちは、もちろん、好ましいものではありません。子どもだけでなく親にとっても、精神的負担となります。この場合に、親に対する「子どもを愛さなければいけません」とか「子どもを無条件に受け入れましょう」という助言は、実行不可能で、さらにトラブルを増す危険性があります。この場合、子どもに対する親の現状認識が親の心の限界を越えており、親の力だけでは親子関係の問題を解決することは難しくなります。私達は、親を支援することが大切です。特に、親のカウンセリングをして、最終的には親を笑わせることが大切です。もちろん、まずは、親の悩みを聞いて共感します。そして、多少とも親が冷静になったところで、親が苦労していることを感動してあげます。その努力の素晴らしさを評価してあげます。上から目線の評価というよりは、感動したという感じの下から目線の評価をします。さらに、楽しい話題に持っていきます。面白い話を取り上げて、雑談を楽しめるようにします。また、出来れば、クイズを出したりジョークを言ったりして、笑えるようにするのです。私は、カウカセリングは、エンターティンメントであるべきだと思っています。このことに関しては、本書では詳しくは書きませんが、そうして、親御さんの気持ちを和やかにするのです。簡単に言えば、親が「子どもを嫌いだとか憎いと感じてしまう場合」は、穏やかな親子関係を築くために、子どもだけでなく親の性格も変えることが肝要だということです。嫌いとまでは行かなくても、常に感情的な親の場合は、子どもと親の性格を変える働きかけが必要と思われます。理性的な人の場合には、その人に判断を任せて良いでしょう。子どもが困ったことをした時に感情的になってしまう親の場合には、子どもの性格を変える働きかけをお勧めします。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年07月03日
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親への配慮も大切 子どもが困ったと思う行動をする場合の親の心理について、3つの心の安定さのレベルで考えてみましょう。レベルとして考えられるのは、次の3つです。 1.理性的に困ったと思っている場合。2.感情的に困ったと思う場合。3.子どもを嫌いだとか憎いと感じてしまう場合。 「理性的に困ったと思っている場合」とは、子どもが暴れるだとか、落ち着きがないといった問題を冷静に受け止めて、その問題を解決するために、合理的な行動が取れる場合です。親は、本を読んだり、人の話を聞いたり、ネットで調べて、具体的にどうしたら良いか考えます。時には、「落ち着きがない」のはエネルギーが多いのだと考え、スポーツやバレー、ダンスをさせて、良い方向にエネルギーを発散させる方策をとる場合もあります。そういう人は、自分で問題を解決する力がありますから、性格を変えるというやり方は、問題解決の1つに過ぎません。このような親御さんは、いろいろな情報から判断していただければ良いでしょう。 「感情的に困ったと思う場合」とは、子どもがいたずらをするとか散らかすとか困ることをした場合に、感情的になってしまう場合です。たとえば、子どもが落ち着かなければ、腹を立てて叱ってしまいます。何もない時には、子どもが好きだし、一緒にいて楽しいと思います。しかし、何かあれば、怒ってしまい、冷静に対処出来なくなってしまいます。 こういう親には、冷静になりなさいと求めるだけでなく、心の負担を減らすことが大切です。つまり、子どもの心の状態を変えて、性格を変えていく必要があるでしょう。子どもの性格を変えることで、親とつきあいやすくし、感情的になる場面を減らすことです。いろいろな原因で心にゆとりがない親御さんは、親子関係でゆとりが持てるようにすることが大切となります。子どもが足し算が出来ないので注意するとか、片付けが出来ないので叱るといった個々の行動にこだわってしまうと、いつまでも根本的な解決になりません。子どもの性格を変えて、子どもの生き方を変えることが、家庭生活の安定のためにも大切なことです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年06月26日
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親の役割には、大きく言って2つあります。 1つが、愛情をかけて子どもの世話をすることです。生きる力が弱い子どもを守り、手助けして、子どもが社会の中で生きていけるような能力を育む役割です。 もう1つが、自立を促すことです。親に頼らずに何でも自分で出来るように働きかけます。子どもの親への依存を拒否する気持ちが働きます。 動物の子育てでも、子どもがある程度大きくなって来たら、急に親が子どもに厳しくあたり、群れから追い出すことがあります。子どもをいじめる行為です。普通は、このような自立を促す行動は、子どもが成長した段階で現れます。しかし、それだけではありません。親にゆとりがない時にも現れます。これは、親が子どもの世話を出来ないために、子どもの自立が必要となるからです。親がストレスを感じる時に、子どもには自立してほしいと思うわけです。子どもを嫌い、拒否することで、子どもの自立を促す行為なのです。ですから、親の心情を否定することなく、子どもに対する親の虐待を防ぐために親を守ることが必要となります。 子どもが幼いのに、世話をせずいじめたりするのは、異常な行動と言えますが、発端は異常な心理ではないのです。自立を促すという親の役割から来ているのです。親がストレスを感じ、心にゆとりが失われると、子どもの自立を促す気持ちになるという仕組みが出来ているのです。そういう心の仕組みが、親の心の中に存在するのです。そのために、親に子どもを愛し世話をしなさいと言うことは、親のストレスを増すことにつながり、親の子を憎む気持ちを増すことになってしまいます。親に必要なのは、心のゆとりであり、社会の愛なのです。 つまり、親の心にも限界があるということです。その限界を超えたならば、理屈で子どもへの愛情が大切と言っても、なかなか愛せないことになってしまいます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年06月19日
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親の負担を減らし子育てを楽にする 頑固な性格の子の場合、いろいろな場面で頑固さが現われてきます。食事の時にも、「今は遊びたい」と頑固になったり、友達と遊ぶ時にも、「自分の好きなやり方でやりたい」と頑固になり、譲らなかったり、玩具を買う時にも、「この玩具でなければイヤだ」と我を張ったりします。その各々の場面で、子どもを説得することは大変なことです。親にゆとりがある時は良いのですが、ゆとりがない時は親も腹を立て、ケンカへと発展してしまう危険性があります。たとえ、子どもがしぶしぶと親に従ったとしても、親と子どもの双方に面白くない感情がしこりとして後に残ることになります。 しかし、子どもの性格を素直な性格へと変えれば、一挙にこのようなトラブルは起こらなくなり、生活や育児は大変楽になります。親にもゆとりが出て来て、子どもとじっくり付き合えるようになってきます。このように、これから説明することは、簡単なやり方で子どもの性格を変え、親の子育ての負担を減らそうというものです。 親は子どもに愛情を傾けるのが当然と考えられています。しかし、世の中には、子どもを愛せない親もいますし、子どもを虐待する親もいます。それらの気持ちや行動は、社会的に見れば、問題行動と言えます。親は、そのようなことをしてはいけないのですが、子どもを愛せないという心情は、全面的に否定できるものではありません。親だからこそ、子どもを憎み虐待する行動が現れてしまうという心の仕組みが根底にあるからなのです。
2024年06月11日
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ある気持ちへのなりやすさが性格となる 怒りっぽい性格は、怒りが容易に現われる性格です。つまり、怒りの状態になりやすいことが性格と言えます。落ち着かない性格は、落ち着かない状態になりやすい性格だと言えます。ですから、例えば、怒りが現われやすいのは、心が緊張して張り詰めている時です。ですから、気持ちを心地よくゆったりさせれば、怒りは現れにくくなります。つまり、穏やかな性格になれば、怒りっぽい性格ではなくなります。さて、親が子どもに穏やかな性格になってほしいと願うのであれば、穏やかな心の状態をつくり、さらに何回も穏やかな状態を繰り返して、穏やかな心になりやすくすればよいわけです。簡単に道筋を列挙すると、次のようになります。 1.目標とする心の状態をつくる。 一時的にも、子どもを機嫌よくリラックスさせて、穏やかな心の状態を作ります。2.目標とする心の状態を繰り返し作り、その状態になりやすくする。 穏やかな心の状態を繰り返し作ります。すると、次第に穏やかな気持ちを作ることが簡単になります。3.目標とする心の状態が自発的に現われてくる。 親が働きかけなくても、穏やかな状態になりやすくなります。4. 新しい性格が定着する。 穏やかな心の状態が増えることで、穏やかな性格になったと言えます。 さらに、落ち着きのない子のことも考えてみましょう。落ち着きのない子どもの場合、目標とする心の状態は、「心地よくゆったりした気持ち」です。まずは、「心地よくゆったりした気持ち」を作ります。これは後で詳しく説明しますが、子どもを笑わせては手ブラブラでリラックスさせるといいのです。初めは、すぐにゆったりしてくれませんが、次第に一時的にもゆったり出来るようになってきます。次には、いろいろな機会をとらえて、ゆったり出来るようにする働きかけを繰り返していきます。すると、次第にゆったりしやすくなり、しかもゆったりさが長く続くようになってきます。このように容易にゆったり出来るようになると、自発的にもゆったり出来るようになります。例えば、友達と話をしながらも、ハハハと笑ってゆったり出来るようになるのです。すると、働きかけをしなくてもゆったりしていられるようになり、性格も穏やかな性格へと変化していくのです。 もちろん性格は、生まれてから継続し存在しているために、簡単には変化しません。しかし、気持ちを作る働きかけを繰り返しやって、習慣化し、その結果、自発的に目標とする気持ちになれるようにすれば良いのです。そのためには、きちんと的を絞って働きかけ、しかも、目標とする「情緒的反応」が定着するまで働きかけを続けなければなりません。こういうと、難しいように聞こえるかもしれませんが、お子さんとのつきあいは、毎日行われますから、楽しい働きかけをしていただければ良いだけですので、やり始めると意外に簡単なことだと分かると思います。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年06月05日
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否定的感情が変われば考え方も変わる どんな働きかけであれ、その場に相応しい「心の状態=気持ち」を作ることが大切です。例えば、みんなとスポーツをする場合には、にぎやかにテキパキと対応することが決め手になりますから、「活発な心の状態」が大切です。妙に落ち着いてシラーとしていては、スポーツで力を発揮することが出来ません。しかし、勉強の時には、「心静かな状態」が重要です。心が落ち着くことで、課題に集中出来るようになります。このようにその状況に合った心の状態になれることが大切です。 落ち着かなければならない時に叱ることで落ち着くのであれば、叱るという働きかけは有効になります。誉めると満足して気持ちが落ち着く子であれば、誉めるという働きかけが有効となります。ただし、その働きかけが一時的に有効なだけなのか、特定の人だけが有効なのかを見極め、子どもの心の成長に役立っているのかまで考慮することも大切です。例えば、子どもに勉強させるために叱って、子どもが勉強したとします。子どもが勉強するので、叱ることは有効のように見えますが、長期的に見ると、子どものやる気をくじいているかもしれません。そうすると、将来的には、叱っても子どもは嫌な気持ちでしか勉強をしなくなり、たぶん成績も下がることでしょう。叱ることは一時的に効果があっても、長期的には子どもの成長によくない影響を与える場合がありますから、あまりお勧めではありません。それよりも、楽しく遊ぶようにすると、その時には勉強しないかもしれませんが、面白さを感じる心や好奇心が育ち、いったん勉強が面白いと感じれば勉強に打ち込めるようになります。また、楽しくすることで親子関係も良くなり、親の指示も通りやすくなります。 さて、現実の子育ての場面では、正しい理屈を教えようと努力しても、子どもの気持ちがうまく作れず、子育てがうまく行かないことが多いようです。先に述べましたように、言葉での言い聞かせで子どもの気持ちをうまく作れない場合は、働きかけのレベルが子どもに合っていないからと考えられます。 子どもに合ったレベルの働きかけをしながら、子どもが望ましい気持ちになるようにし続けていると、子どもの性格も望ましい方に自然と変わってきます。子どもの性格を変えていくと、子どもの考え方も変わってきます。例えば、楽しく遊んでは子どもをリラックスさせていると、子どもはゆったりと落ち着けるようになり、穏やかな性格になっていきます。いつも反抗的な考え方をしていた子どもも、穏やかな性格になることで、柔軟に考えられるようになり、親の説得にも理解を示すようになってきます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年05月28日
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否定的感情がそれほど深刻でない場合もちろん、それほど逼迫していなくて、感情を変えるゆとりがある場合は、考え方を変えることで、感じ方も変わるでしょう。例えば、水が半分であってもそれほど困っていない場合、水が半分しかないと思っていても、水が半分もあると考え方を容易に転換できます。そして、考え方を変えることで、前向きな気持ちになるでしょう。もともと前向きになれるほどのゆとりがあったわけです。感情を変えられるゆとりとは、考え方を変えられるゆとりでもあるのです。また、考え方を変える場合に、「実はそうだったのか」という例があります。友達に裏切られたと思って、嘆き悲しんでいたのが、実は友達は裏切っていなかったと分かると、友達に対する考え方が変化し、幸せな気持ちへと気持ちの変化も起きます。これは、友達に対する見方が変わったから、感情が変わったと見ることも出来ますが、考え方が変わったというよりは、現実が変わったと見た方が良いでしょう。現実が変われば、感情が変わるのは当然です。ただし、目の前の現実があまりに厳しい場合は、なかなか「そうだったのか」というわけには行かないでしょう。悪い現実を見て感情の落ち込みが強い場合は、その現実が変わっても、気持ちを変えることが出来ない場合もあります。それは、感情が強すぎて、考え方も感情も変えられない例です。何が言いたいかというと、考え方を変えることで感情が変わるのは、限られた範囲でしか起こらないことだということです。厳しい状況下で、しかも沈んだ気分になっている時に、考え方を変えて気分を変えることは困難です。むしろ、現実を変えたり、感情を変えたりした方が、容易に考え方を変えることにつながるでしょう。「この人は嫌いだ」と感じている人に、「この人はいい人だ」というように考え方を変えるためには、その人の親切な姿を経験させるか、その人といてよい気分になるように働きかけることです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年05月24日
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気持ちが変われば考えも変わりやすい 言葉での働きかけについて、もう少し考えてみましょう。今まで説明したように、心の状態が変わるということが重要なのですが、よく言われるのは、考え方を変えれば気持ちも変わるということです。そのために人はどうしても、言葉を発することは簡単ですので、言葉によって子どもの考え方を変えようと努力します。その考え方を応用しているのが、認知療法です。 認知療法は、人のものの見方や考え方を変えることで、その人の心を安定させたり心の積極性を引き出したりする心理療法です。そして、行動の仕方も変えていきます。見方や考え方を変えることができれば、確かに心の持ち方も変わってきます。例えば、よく出される例は、喉が渇いている時に、コップに半分入っている水を見て、「半分しか入っていない」と思えば、不満に感じます。それとは見方を変え、「半分も入っている」と思えば、満足出来るわけです。考え方を変えることで、不満が満足に変わるわけです。世の中に不満だらけの人も、世の中にも良いところがあると思えば、もっと積極的に生きることが出来るようになるということです。 考え方を変えれば気持ちも変わると言われていますが・・・否定的感情がかなり深刻な場合 しかし、とても喉が渇いていて、たくさんの水が欲しいと感じている人が、コップ半分の水を見て「半分もある」と考えるのは困難なことです。不満が多い場合には、水が足りていると考えようと努力しても、どうしても足りないと判断してしまいます。それが、正常でもあります。つまり、不満という否定的な情緒が多い時には、頭の中で「半分もある」という言葉を言ったとしても、空しく響くだけになってしまいます。同様に、子どもの否定的な感情がとても強い場合、親が理屈で子どもの考え方を変えようとして変わらないことになるでしょう。 否定的感情が深刻でも人への信頼でやわらぐ場合否定的な感情に理性的思考が圧倒されている場合でも、セラピストに対する信頼が強い場合には、「半分もある」と思えばいいよと助言されて、安心感を持つことでしょう。喉が渇いた不満よりも、安心感が強ければ、その安心感から「半分もあって良かった」と肯定的に思えるようになるのです。つまり、信頼がもたらす肯定的感情が起こることによって、否定的感情が緩和されて、子どもの考え方を変えることが出来ると考えられます。 つまり、考え方を変えたから感情が変わったというよりは、セラピストに対する信頼によって子どもの感情が変わったために、考え方を変えることが出来たと言えるわけです。同様に、学校でいじめられて、子どもがとても悲観的になった時でも、親子の信頼関係が強く、家で十分に安心感を得られれば、子どもは前向きに生きていけることになるでしょう。認知療法は、認知を変えて気持ちを変えているように見えても、根柢では感情の変化に影響されていると言えます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年05月15日
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その他のレベル しかし、感情を引き出す働きかけをしても、子どもが笑ってくれない場合は、子どもを遊びに誘ってもうまく行きません。こんな場合には、身体に働きかける必要があります。くすぐりで子どもを笑わせるといいでしょう。くすぐりは、感情への働きかけですが、身体への働きかけでもあります。さらに、子どもを抱きしめて小刻みに揺らしたり、手を取って一緒に走ったりするのも良いでしょう。このようにして、身体レベルの働きかけで、子どもが楽しい感を現わし、楽しい遊びのイメージを浮かべるようになり、言葉で納得出来るようになればいいわけです。 子どもに合ったレベルの働きかけをして、子どもをその気にさせることが大切です。 今説明した「身体・感情・イメージ・言葉」のレベル分けは、まだ大ざっぱな分け方にすぎません。次に示す細かいレベル分けの方が分かり易く働きかけやすいでしょう。詳しくは、働きかけのところで説明します。今は、このようなレベルがあるのだと軽く見ていただくだけで良いでしょう。 働きかけのレベル1.説明・情報提供(自分で考える)2.叱責・非難・注意(気持ちを引き締める)2.賞賛・励まし(やる気を引き出す)3.感動し、共に楽しむ(共感を育てる)4.共に落ち着く場を作る(じっくりと聞ける)5.楽しんではリラックスさせる(親密感を持たせる)6.緊張の波をつくる. (感情を引き出す)ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年11月13日
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言葉のレベル 例えば、友達の中に入って活発に遊べない子の場合、活発な心の状態を作ることが目標となります。そのための言葉のレベルの働きかけというのは、「みんなと一緒に遊ぶと楽しいよ」と語りかけるものです。子どもがその言葉で「そうだ、楽しいのだ。では、みんなの中に入ろう」と思ってくれ、友達の中に入って「楽しい気持ち」になれるのであれば、言葉のレベルの働きかけで十分だということです。 言葉のレベルでうまく行くのは、下のレベルが満たされている場合です。つまり、「みんなと一緒に遊ぶと楽しいよ」という言葉を聞いて、みんなと楽しく遊ぶイメージを思い浮かべ、楽しい感情が湧いてきて、自然に身体が動いてくれれば、うまく行くということです。 もし言葉の働きかけでうまく行かなければ、イメージレベルの働きかけをしなければなりません。例えば、心がはずむ感じで動作を示してあげたり、楽しい声を聞かせたりして、友達と楽しく遊ぶ姿がイメージ出来るようにします。イメージを描いて気持ちが高まり身体が動けば、子どもはみんなの遊びに加わることになるでしょう。 もし、イメージが浮かぶように働きかけても、楽しいという感情が現われなければ、うまく行きません。子どもが友達と遊んで楽しくなかったという経験をした場合には、友達と遊ぶことを想像しても、楽しい気分にはなれないでしょう。そんな時には、感情を引き起こす働きかけをするとよいでしょう。つまり、子どもが喜ぶ働きかけをします。おどけた姿を見せたり、ズッコケて見せたり、楽しい歌を歌ったり、くすぐったりして子どもを笑わせます。子どもがこちらの働きかけで笑えば、友達と楽しく遊ぶイメージが楽しい気分とともに思い浮かび、遊びの中に入っていけます。子どもを楽しさで勢いづけるというわけです。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年11月02日
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理屈が通る場合 さらに、「こうした方が良い」と言って、「なるほど、そうか」と子どもが納得してうまく行く場合もあります。そんな場合には、理屈を受け容れる心のゆとりがあるわけですから、もちろん理屈を教えることは大切なことです。叱ることで、気持ちが引き締まり、真面目に頑張るようになる子であれば、叱っても良いでしょう。しかし、叱るとよけい腹を立ててしまう子や嫌々指示に従う子どもには、叱るという働きかけはお勧めできません。 親の言う理屈を聞かなかったり、理屈は分かっても自分の行動をコントロール出来なかったりする場合は、理屈で分からせようという働きかけでは、なかなかうまく行かないと言って良いでしょう。また、厳しい人の言うことは聞いても、他の人の言うことは聞かないという場合も、子どもは無理して言うことを聞いている可能性があり、みんなが厳しくしてもうまく行かないでしょう。 気分づくりが大切、そのための働きかけのレベル 子どもが落ち着かないといけないと考えてうまく行くためには、子どもが、「落ち着く」という心の状態へとうまく自分の心を変化させられることが大切です。もし、自分の心をコントロールする力がないのであれば、大人が子どもに働きかけで、大人の言うことを理解させるだけでなく、心の状態を作ること(気分づくり)が重要です。例えば、自分だけでは落ち着くことが出来ない子であれば、大人が働きかけて落ち着けるようにする必要があるわけです。その働きかけを何回も繰り返し、落ち着きやすくなったら、大人の助けがなくても子どもは自分で落ち着けるようになっていきます。そして、子どもが落ち着きやすくなるということは、子どもの性格が穏やかになったことを示しています。つまり、性格の変化が起こるのです。 子どもの気分を作るためには、そのために最適な働きかけをする必要があります。つまり、子どもが応じられるレベルの働きかけをすることが大切なのです。最適な働きかけを選ぶことで、働きかけが簡単に出来るようにします。簡単な働きかけであれば、その働きかけを容易に繰り返すことが出来ます。大人の簡単な働きかけによって、適切な心の状態を作り出すことが出来るようになると、次第に子ども自身で、気持ちのコントロールが出来るようになります。子どもが自分で心の状態・気分を作ることが出来るようになれば、性格を変えることも簡単になります。さて、適切な働きかけ方を見つけるためには、働きかけをいくつかのレベルに分けて考えると良いでしょう。心の状態を作る働きかけ方の大きなレベル分けとしては、「身体・感情・イメージ・言葉」があります。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年10月22日
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理屈でうまく行く場合 もちろん、理屈でうまく行く子もいます。厳しく落ち着きなさいと言っている母親に対しては、落ち着いて課題に取り組める子がいます。しかし、優しい父親の言うことは聞かないとか、穏やかな先生のいる幼稚園では、わがままを言って落ち着かない子がいます。母親としては、他の人も私の様に厳しく言えば良いのにと思うことでしょう。しかし、ある場面では良い子なのに、他の場面では言うことを聞いてくれないという場合は、どこかに無理があると考えられます。 子どもは大人と仲良くしたいと思いますから、厳しい人の前では良い子になることがあります。だからと言って、誰もが厳しくすれば子どもはどこでも良い子でいられるのかというとそうではありません。誰もが厳しくすれば、ストレスがたまってどこでも言うことを聞いてくれなくなる可能性があります。それか、無気力になってしまうかです。 甘い人がいて伸び伸び出来るからこそ、厳しい人の前では良い子になれるのです。つまり、甘い人のおかげで、厳しいしつけが有効になるのです。ですから、しつけが厳しい人は、人を非難するのではなく、甘い人がいるからこそ、厳しいしつけがうまく行くのだと、甘い人に感謝した方がよいでしょう。 ともあれ、どの人の言うことも聞こうとしない子よりは、人によって良い子になれる子どもは、それだけ自己コントロールが出来る子であることは確かです。しかし、厳しくされたために無理して努力しているとなると、その子が示す良い行動が将来に渡ってしっかりと定着するかどうかは不確実になるし、無理して勉強しても学習効果が得られるかどうかは疑わしいことになります。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年08月28日
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情緒の現われ方を理解する(2) また、しっかり集中して勉強出来ない子に対して、「その問題に集中しなさい」と言っても、頭の中にいろいろな考えが浮かんで来て、計算出来ないことがあります。これも、理屈では解決しない問題です。むしろ、落ち着かなければいけないと思えば思うほど、それがプレッシャーになり、緊張が変に高まり落ち着かなくなってしまう結果に終わることもあります。理屈を理解しても、自分の気持ちをコントロール出来ない訳です。この場合、理屈を理解させて落ち着けるように努力させるのではなく、努力しないで子どもの気持ちがリラックスして落ち着けるようにすることが大切です。 落ち着いた場面で、子どもが理屈を理解し「分った」と返事をしても、それでもうまく行かない場合は、真剣に受け止めていないと考えて、さらに厳しくお子さんをこんこんと諭したり、叱ったりする親御さんがいます。親は、子どもの迷惑行為を見るとつい腹が立ってしまいますから、叱って分からせようとしがちになります。しかし、本人がいかに深く真剣にこうしようと思っても、頭の中が落ち着かないとか、現場で固まってしまってうまく行かない場合もあります。そして、それは本人の努力では克服困難なことです。そのため、叱っても言うことを聞かない子に対して、親はますます腹を立てることになり、子どもの方もストレスが溜まってますますうまく行動出来なくなってしまいます。こんな時には、理屈プラス厳しさの働きかけでは良くないということです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年08月10日
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情緒の現われ方を理解する このように、子どもの性格を変えていくためには、情緒の現われ方を理解し、必要な情緒表現が出るように働きかけることが大切となります。ただ、3つの情緒のうちでくつろぎの情緒は、人間性を高めていく上で最も重要な情緒です。この情緒を引き出していくと、頑固で物事に固執する性格の子は友好的で柔軟になりますし、落ち着きない子は穏やかで落ち着いた性格になり、不安の強い子は自信や確信の持てる子になります。これから、もう少し、情緒に焦点を当てた働きかけの重要性を説明し、さらにシステマティックな情緒の見方や具体的な情緒の引き出し方について説明していきたいと思います。理屈だけではうまく行かない 子どもが、何か困ったことをした場合、理屈で説き伏せようとしてもうまく行かないことが多いものです。例えば、はしゃぎやすくて落ち着かない子に、「みんな座っている。みんなの邪魔にならないよう、きちんと座りなさい」と言っても、効果がないことが多いものです。例え、子どもが「落ち着いて座ることが大切だ」と納得していても、みんながいるとつい浮き浮きしてしまうことがあります。きちんと座ろうと思っていても、身体が勝手に動いてしまうために座っていられない状況が起こってしまいます。これは、頭で理解しても、感情や身体のコントロールが効かないことがあるということです。理屈の理解だけではうまく行かない例です。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年08月03日
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情緒的経験によって変化する性格 簡単に言うと、性格とは、情緒反応の現われ方です。怒りっぽいとか、不安になりやすい、陽気で積極的といった性格には、怒りや不安、喜びといった感情が基礎にあります。怒りが現われやすければ、怒りっぽい性格ですし、不安になりやすければ、臆病な性格となります。 しかし、頑固な性格となると、分かりにくいでしょう。ただ、情緒表現を基礎的にかつシステマティックに捉えると、理解するのは簡単です。後で説明しますが、心を固くする喜びや怒り方があり、そのような情緒経験が多いと、頑固になるのです。真面目な性格というのも、やはり、心を固くする喜びや怒り方が多く、きちんとやることについて固い考えを持っている人のことです。 性格は、情緒反応の傾向のことですが、私たちが普通に考えている、喜ぶとか、不快になるといった概念では、日頃の行動の傾向と情緒の関係がよく分からないのです。ですから、情緒と性格の関係が良く分かるように情緒の見方を変えたいと思います。例えば、笑って喜ぶという情緒表現を「固く喜ぶ」「活発に喜ぶ」「ゆったりと喜ぶ」といったように、緊張・興奮・弛緩という身体的反応性のレベルまで掘り下げて考えます。そうすると、子どもだけでなく人間の行動と感情の関係が明確に見えてきて、子どもにどう働きかけたら良いのかについても分かるようになってきます。 後で、詳しく説明しますが、固い感じで喜んだり怒ったりする子は、心も固くなり、頑固な性格になります。ですから、子どもの頑固な性格で困っている場合には、固い喜び方を活発な喜び方やゆったりした喜び方に変えれば、頑固な性格は目立たなくなり、柔軟に対応できるようになります。 活発な喜び方をする子は、活発な心になり、落ち着きがないとかじっくり集中出来ないといった行動が現われてきます。その場合には、リラックスした喜び方や緊張した喜びを引き出すようにすれば良いのです。すると、気持ちが落ち着いてきて、慎重な行動がとれるようになり、学習に集中出来るようになります。 ゆったりとした喜び方自体で困ることはそれほどないのですが、穏やかでゆったりとした性格になり、押しの強さはなくなります。ただ、ゆったりとした喜び方は安心感をもたらす喜びであり、この喜び方が不足すると、不安になりやすい性格、神経質な性格となってしまいます。そのような場合には、ゆったりした喜び方をさらに増やす働きかけが必要となります。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年07月13日
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経験によって変わる性格 そもそも人間は、成長の過程で、いろいろな経験をし、いろいろな人と出会い、自分自身を変えていくものです。小さい時からの性格・才能が変化しないままに成長することの方が珍しいくらいです。ただ偶然の出来事によって性格が変わるか、意図的に経験を変えて性格を変えていくかの違いです。 現在、お子さんの性格で困っているというのでしたら、意図的に経験の仕方を変えて、子どもの性格を変えるということを考えてみたらいかがでしょうか。 何もしなくても、子どもは変化していきますから、何もしなくても良い場合もあります。しかし、何もしないでかえって悪い方向に向かってしまうということもあります。持って生まれた性格は、人との相互作用によって、その性格が固定化することも多いのです。例えば、先にも述べましたが、落ち着きのない子が、落ち着きがないために周りから注意され、ストレスがたまり、イライラが増えてますます落ち着きがなくなってしまうということになったりします。大切なことは、どのように子どもに働きかければ、子どもの性格が良い方向に変わって行くかという知識を持ち、必要な時にそれを活用できることです。 ともあれ、お子さんの性格で困っていらっしゃる場合、性格は一生変わらないとあきらめないで欲しいと思うのです。人間には、今とは違った人間になれる可能性があります。次に、何があって性格が形成され変化するのかについて、考えてみましょう。性格の成長や変化に大きく影響するのが、情緒的経験です。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年05月29日
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見えない性格 ただし、持って生まれた性格や向いた才能分野は、一つだけではないのです。それは、表面に現れた性格・才能であるわけです。まだ、私達には、目に見えないような潜在的な性格や才能があります。つまり、私の言う性格を変えるという働きかけは、本来持っている個性を捻じ曲げることではありません。無理に本性を捻じ曲げてもうまく行くわけはありません。性格を変えるということは、持っているけれども、現われていなかった性格を発揮できるようにすることです。ここで使っている「性格を変える」という表現は、元からある潜在的な行動傾向を引き出すということです。ただ読者に分かり易くするために、「変える」という言葉を使っているだけです。 一卵性双生児の例を見ても分かるでしょう。彼らは、同じ遺伝子を持っています。そのためお互いに似ています。しかし、人生経験、特に情緒的経験の違いによって、違う才能や違う性格を表すこともあります。たくさんの遺伝子があり、その中のどの遺伝子が活躍するかによって行動や趣味も違ってくるのです。また、たくさんある遺伝子同士の組み合わせの仕方によっても、性格の現われ方は変わって来るでしょう。同じおみくじなのに、吉を引く人もいれば、凶を引く人もいるのです。 また、性格が人生の途上で変化することはよくあることです。陽気だった人が、家族の人を失くして暗い感じの人に変わってしまうことがあります。陽気な人ではあったけれど、陰気になる素質もあったと言うことです。小さい時は、臆病で人前に出られなかった子が、幼稚園の先生にことあるごとに誉められて、自信を持つようになり、みんなの前で平気で、べらべら意見を言えるようになったということもあります。その子は、臆病な性格だけでなく、潜在的に積極的な性格も持っていたということです。絵が不得意だったおとなしい子が、中学生になって、ある画家の絵に感銘を受け、自分でも書き始めて、一気に絵の才能が開花し自己主張するようになったという子もいます。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年05月16日
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なぜ個性が大切なのか? 私たちは、個性を尊重すると言います。これは、個性はその人の本来の姿を現しており、本来の姿に基づいた生き方をすることで楽に無理なく生きることができるからです。また、本来持っている力を発揮できることで、才能を伸ばす可能性が高まります。逆に、必要だからと言って、向いていない分野の能力を高めようとしても無理が生じてきます。 例えば、絵を書くことが好きで勉強が嫌いな子は、絵を書くことが個性と言えます。そんな子に嫌な勉強を無理にさせると嫌なことをさせることになり、勉強させても少しも楽しくはないし苦労ばかりすることになってしまいます。一方、好きな絵書きをやらせてあげれば、生き生きと生きることができますし、絵をたくさん書くうちに絵を書く才能も伸び、十分に能力を発揮することができることになります。絵を書くことで得られた自信が、勉強嫌いの克服に役立つ可能性もあります。このように本来持っている力を発揮できるようにすると、子どもの才能が伸びていくことでしょう。 ただし、嫌なことでもやり続けていたら、その技能が身につき、新たな個性となることがあります。ここが難しいところです。 ただし、嫌なことでもやり続けていたら、その技能が身につき、新たな個性となることがあります。ここが難しいところです。犠牲をはらってでも、新しい個性を身に付けるか(失敗する可能性もある)、個性を発揮して伸び伸びと生きるか。どちらが良いとは一概に言えません。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年05月09日
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性格が変わる場合 ここからは、性格についての見方について説明します。まず、一般的には、子どもの性格は生まれつきで変わらないものというイメージがあります。 確かに成長してからも、小さい時と同じような性格の人がいます。このような人は、その人の性格のままで順調に生き続けられた人だと思われます。さらに、周りの人とのつきあいが、生まれつきの性格を強化するようになっていた人です。素直な性格の子に対して、周りの人が、素直であることを高く評価し、それを本人にも伝え本人もそれで良いと思っていると、本来の性格のままで成長していくと考えられます。 時には、なんとか子どもの性格を変えたいと思って働きかけているのに、子どもの性格が変わらない場合もあります。例えば、落ち着きのない子に落ち着くように小さい頃から働きかけているのに、落ち着きのないまま大人になるといった例があります。生まれつき、強力な性格を持っていて、変えられないと考えられます。 しかし、性格を変えるための働きかけが、働きかけの意図に反して、性格を固定化するように働いてしまったということも考えられます。落ち着きのない子の例でいうと、落ち着くように叱ってきたために、子どものストレスがたまり、よけい落ち着けなくなってしまうということがあります。性格を変えるための働きかけがうまく行かなかった例です。性格を変えるための普通に行われる働きかけが、実は、性格を固定化する働きをしていることがあるわけです。 性格は変わらないかというと、そうではありません。性格が変わったという例もあります。 私の中学生の時に経験したことです。女性の体育の先生がいました。女子生徒を教えていたので、私は直接教えてもらったことはないのですが、見るからに怖そうな人でした。顔を見ると、眼が吊り上った感じで、口元はいつもきつくむすばれ、いつもこれから戦闘に出かけるという表情をしていました。ひごろ、笑い顔を見たこともなく、生徒への号令は、強く怒ったような声だったので生徒はいつもビクビクしていました。 その先生がある時から人が変わったのです。いつもにこにこして優しい顔になり、顔の作りも穏やかな雰囲気に変わったのです。声の出し方も絶叫型ではなくなり、確かに大きい声ではありましたが、奥行きのあるゆとりを感じさせるような声になったのです。どうしたのだろうと不思議に思っていたら、結婚されるという噂を耳にしました。子ども心に、心の優しい男性の愛に包まれて、心がとろけ性格も穏やかな感じへと変化したと思ったものでした。 また、小さい時はチャランポランな性格だったのが、尊敬する先輩の影響で真面目人間に変身した人がいます。小さい時は、明るくて陽気だったのに、次第に不安の強い大人になったという人もいます。 そして何よりも、私の育児相談の場面では、多くの子どもたちの性格を変えて、親御さんの子育ての心配を解消してきました。例えば、マイペースで人のことを構わない子どもを、人と和やかにつきあえるようにしたり、こだわりの強かった子を、柔軟に考えられる子にしたりしてきました。その経験からの工夫が、これからの文にまとめられています。これから述べていくことは、科学的データに基づいて書かれたのでなく、個人的経験に基づいて書いたものです。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年05月01日
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子どもの気持ちを変える視点 私は、子育てでは子どもの気持ちを考えた働きかけをお勧めします。例えば、友達に乱暴してカッカしている子を、まず座らせて落ち着かせてから、友達に乱暴してはいけないと説得するでしょう。これが気持ちを考えるということです。興奮した状態のままで説得しようとしても、話を聞いてくれないでしょう。ですから、説得する前に座らせて落ち着かせるという気持ちを変える働きかけをするわけです。 落ち着きのない子であれば、気持ちがゆったり出来るように働きかけることです。気持ちがゆったりすれば、座ることも集中することも、周りを見て周りに合わせることも出来るようになります。このような気持ちになれば、いちいち指図しなくても、子どもの方から思慮深い行動をしてくれるようになります。心が落ち着いて座れるようになるということは、「落ち着いた性格」に変化したということです。 また、神経質な子も、神経質な性格をそのままにして、困難を克服する行動を実現することは難しいことです。安心したり自信を持ったりして、心にゆとりが持てるようになれば、不安が減り、少しのことも気にするといった神経質さは改善されます。つまり、神経質な心の持ち方から、自信をもって物事に取り組める心にしていくことが大切です。 そもそも、行動の基礎に、心の状態があります。つまり、気持ちを変えていけば、いちいち行動する時に注意しなくても良くなります。ですから、お子さんの気持ちを変える働きかけをお勧めするわけです。しかし、「気持ちを変える働きかけ」をどうしたら良いのか、なかなか思いつかないのではないかと思います。そのために、「気持ちを変える働きかけ」についてこれから説明していこうと思います。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年04月24日
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子どもの問題に対する親の対処について 子どもの迷惑行為に冷静に対処できる場合は、親は、その迷惑行為が周りの人を困らせることが良く分かり、対処の仕方を合理的に考えられます。例えば、子どもが忘れ物をして学校の友達も困っていると聞いた場合、冷静に、「忘れ物をしないためにどうしたら良いか考えます。そして、聞いたことをしっかりメモして忘れないようにする、といった方策を思いついたりします。また、どうしたら良いか分からない場合は、専門家の話を聞いたり、育児書を読んだりして調べます。このように子どもの問題にも冷静に対処出来れば、徐々にでも問題は解決していくでしょう。 子どもの迷惑行為で親が腹を立ててしまう場合は、その場では、子どもを叱っても、冷静になれば、子どもへの対処が考えられます。子どもが迷惑行為をする時に叱られると、たいがい子どもの気持ちは浮き上がり、しつけはうまく行かないでしょう。もちろん、子どもが川に落ちそうだとか、他の子にケガを負わせそうだとなれば、叱って子どもを止めることは必要なことです。ただ将来にわたって迷惑行為をしなくなるためには、子どもが冷静な時に働きかけることも重要です。つまり、子どもが迷惑行動を起こしていない時に働きかけて、迷惑行動を減らすようにします。ただし、親が感情的になってしまうことに関しては、親だけに頑張れと言うのは無理があり、周りの人の精神的な支えが必要となるでしょう。 子どもがいたずらを頻発させれば、寛容的で子どもを深く愛する親であっても、子どもが憎いという気持ちが増え、子育ての問題を悪化させることがあります。これが、子どもを憎いと思う場合です。普段から子どもを憎いと感じてしまうような場合、親や周りの大人に子育ての考え方・心構えを変えましょうというだけでなく、子ども自体を変えるという視点も必要かと思います。つまり、子どもの気持ちを穏やかにするように援助者が子どもに働きかけ、親も落ち着いていられるようにするのです。さらに、子どもへの働きかけだけでなく、精神を安定させるような親への働きかけも必要です。
2023年04月18日
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本当はどの行動にも可能性がある 親が困ると思う子どもの行動について言ってきましたが、本来、困るだけの行動はよほどのことがない限りありません。どこかに良い面もあるのです。わがままで人の言うことを聞かない行動も、自分のやりたいことを貫くという良い点があります。神経質で不安になりやすい行動も、用心深い、自分を大切にする行動と見ることが出来ます。落ち着かない行動も、元気さの現われであり、様々な情報を集める点で良い行動と言えます。今、困ったと思っていても、成長してから役立つこともあるわけです。 ただ、実際に親や周りの人が困ったと感じ、なんとかしたいと思うことはあるわけです。何年か後に良い子になるかもしれませんが、現時点での親の心の限界というものもあります。子どもがいたずらをするなど、何か困ることをした場合に、「子どもの気持ちを考えてあげましょう」「そのうち良くなります」といった助言がなされたりします。もちろん、親がそれを受け容れられれば、それなりに良いでしょうが、親にも「我慢の限界」があります。 親は、次のような気持ちになることが考えられます。 1.問題行動を冷静に考え、対処できる。2.子どもを好きだけれど、問題行動を起こすと腹が立ち、冷静に対処できなくなる。3.問題行動を起こす子どもを嫌いになる。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年04月09日
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大切な心の状態 計算に集中するためには本当は、落ち着きのない状態から「ゆったり」という心の持ち方へと心の状態を変える働きかけが大切となります。例えば、深呼吸してリラックス出来るようにします。気持ちが落ち着くと、イスにじっくりすわっていられるようになり、集中も出来るようになります。この気持ちを変化させる働きかけが、落ち着きのない性格から、落ち着いた性格へと、子どもの性格を変えることにつながります。 行動や考え方を変えることで性格を変えるという逆方向の働きかけも考えることが出来ます。例えば、座ることで気持ちも落ち着くのであれば、行動を変える働きかけは計算に集中するために有効でしょう。ただし、落ち着かない子を座らせると逆に我慢して座ることになり、イライラが募り、気持ちが落ち着かなくなる可能性があります。座れるようにするという目標が達成出来ないだけでなく、イライラのために今まで出来ていたことも出来なくなってしまうことが起こりえます。確実に改善していくためには、落ち着いて座れるためのゆったりした心の状態を作ることが大切です。 うまく行動出来るためには、その時の活動に合った心の状態になれることが重要です。スポーツがうまく出来るためには、こころが活発な状態であることが望ましいでしょうし、身体を休ませるためには、心がゆったりとした状態になることが大切です。物事を深く考えるためには、集中した心の状態が大切になります。 このように、行動がうまく行くようにするためには、その時の活動に合った心の状態を作ることが必要なのです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年04月02日
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子どもの性格で困ったと感じる 子育ては、なかなかうまく行かないことが多いものです。子どものやることに手こずって、子どもの性格をなんとかしたいと思うこともあるでしょう。 例えば、頑固な子。床に散らかっているオモチャを片づけるように言っても、もっと遊びたいといって片づけてくれないことがあります。こうすると決めたことは変更しないと主張するので、思うように日常生活がうまく運ばないことになります。デパートで欲しいモノを見つけるといつまでも欲しいと言い続けるので、困ってしまいます。親としては、その頑固さをなんとかしたいと思うでしょう。 また、神経質な子もいます。母親が子どもの本をいつもとはほんの少し違うように並べただけで嫌がったり、遠くを散歩している子犬を見ただけで怖がったりする子どもです。親としては、子どもの気にし過ぎる点を何とかしたいと思うものです。 しかし、子どもにこんな性格になって欲しいと思っても、性格は生まれつきだから変わらないものと、あきらめてしまう方が多いでしょう。時には、子どもの性格を腹立たしく思い、徹底的に叱ってしつけようとするかもしれません。性格をなんとかしようと思っても難しいというのが、皆さんの印象ではないでしょうか。 生まれつきの性格は変わらないと思っていると、しつけるにしても、いざとなると、行動面を修正することに注意が向いて、性格を変えることまで思いつかないものです。例えば、落ち着きのない子であれば、「落ち着いてすわりなさい」とか、「計算に集中しなさい」と言いがちです。ただ子どもの方も、なんとなく落ち着きがなくなってしまうのです。どうやってすわり続けたらいいのか、集中したら良いのか分からないので、親の言うことは無理な注文として、受け流してしまいます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年03月27日
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気分づくりの基本的な考え方 子どもが頭に来て友達に悪さをした場合、子どもはまだカッカッしていたら、何を最初にしますか。子どもを頭ごなしに叱りますか、こうすべきだと諭しますか、それとも、イスに座らせ気持ちを落ち着けますか。 叱ってシュンとおとなしくなってくれるのでしたら、始めに叱ってもいいかと思いますが、私は、子どもを座らせお茶でも飲んで、気持ちをゆったりさせることをお勧めします。気持ちが落ち着けば、こちらの話もしっかり聞いてくれるからです。 つまり、何か理屈を教える前に、その理屈が受け容れられるような「情緒的状態」を作ることが大切と考えます。 そして、これは1回だけの話ではありません。カッとして友達に乱暴しがちな子どもであれば、暇を見つけては何回も心地よくゆったりした状態を作るのです。そうすると、子どもはゆったりしやすくなります。ゆったりしやすくなると、さらに何か気に入らないことがあっても、それほどカッとしなくなります。つまり、子どもはカッカッしやすい性格から、ゆったりとした性格へと変わって行き、人の話も聞けるようになるのです。 叱ってでも子どもが話を聞ければ良いというものではありません。叱られて話を聞いても心の緊張状態は続き、カッカッしやすい状態が続き、怒ってはいけないと分かっている状況でも、怒ってしまい、乱暴になってしまいます。「正しいことをきちんと教える」ために話を聞かせることも大切ですが、教えられたことがしっかり身につくためには、望ましい「情緒的状態」を作り、その気分づくりを繰り返して、子どもの性格をも変えていくことが大切です。これから、子どもの性格に合った性格の変え方を説明していきます。
2023年03月20日
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子どもの性格を変えるやり方の一例 子どもの性格を変えるやり方について、簡単に、一例を紹介しておきます。不安を感じやすい2歳の男の子、ゆうた君がいました。ゆうた君は、知らない場面や慣れない人に対して不安を感じやすくいつも母親に抱っこを求めていました。ゆうた君を他の子どもと遊ばせようとしても、ゆうた君は嫌がって母親にくっついてきます。子どもが抱っこされていて落ち着いていると思って、母親が降ろそうとすると、泣いて嫌がるのでいつまでも抱っこし続けなければならず、母親は家事が思うように出来ませんでした。 このように不安が強く、母親に抱っこを求める子どもは、リラックスした喜びが足りない子どもです。ですから、母親にリラックスした喜びを引き出すように勧めました。リラックスした喜びは、困難を感じて頑張った後に、困難な状況がなくなりホッとしたところで現れます。具体的には、ゆうた君はいつも抱っこされていますから、抱っこしながらゆうた君の身体を傾けます。子どもは身体を倒さないためにある程度頑張ります。少し頑張らせた後で、身体を楽な状態に持って行きます。すると、楽になることで子どもはホッとしますが、この時に少しくすぐって喜びを増します。さらに、身体を小刻みに揺らしてリラックス出来るようにします。すると、リラックスした喜びが現れるのです。抱っこしながら身体を傾けては戻すという働きかけを軽い感じで繰り返していると、ゆうた君は頑張ることを楽しむようになり、頑張った後には自信も生まれてきました。 この働きかけを繰り返していると、次第にゆうた君に安心感が増していき、抱っこで笑った時に母親から離れるようになりました。その後、ゆうた君をくすぐって笑わせてはリラックスさせていると、母親から離れても平気になり、他の子とも遊べるようになりました。この子どもは、甘えの強い子から、自立した子へと性格を変化させたのです。
2023年03月13日
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情緒表現を変えることで性格は変わる これから、子どもの性格で悩んでいる親向けに書いていきます。私は、性格を情緒表出の傾向としてとらえています。つまり、怒りっぽい性格は、怒りやすい情緒的傾向によるものです。したがって子どもの情緒表出の仕方を変えることで、性格を変えることが出来ると考えています。怒りやすい子どもの場合、怒りを和らげるリラックスした笑いを日常的に増やすことで、怒りやすい性格を改善することが出来ます。働きかけ方を分かりやすくするために、情緒表現を3つのグループに分けています。 一つは、緊張性の情緒、心を固くする情緒です。頑固さやこだわりの心を形成します。 もう一つは、興奮性の情緒で、心を活発にする情緒です。落ち着きのなさや忘れやすい心を形成します。 最後は、リラックスする情緒で、心を柔らかくする情緒です。人との親密な関係や心のゆとりを生み出します。不足すると不安の強い性格となります。 この3つの情緒の組み合わせ方と経験の仕方によって、多様な性格が形成されます。お子さんの優勢な情緒は何か、弱い情緒は何かを調べ、主に弱い情緒を強くすることで、情緒のバランスが取れるようにしていきます。 性格と言っても、主に本人自身を悩ませ、周りの人を困らせるような性格について説明しています。情緒と性格の関係などかなり詳しく説明していくつもりです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年03月06日
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引きこもりへの働きかけ方、3方法 引きこもりへの働きかけとしては、およそ3つの方法があります。私は、分かり易く、信長流、家康流、秀吉流と命名しています。ホトトギスの歌と関連させて考えました。ホトトギスの歌とは次のものです。鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス (信長)鳴かぬなら 鳴くまで待とうホトトギス (家康)鳴かぬなら 鳴かせてみようホトトギス (秀吉) 信長流というのは、引きこもって学校に行かない子どもに対して、無理にでも学校に行かせようとして、無理強いするやり方です。すなわち、引きこもる子を叱り非難して、さらに無理にでも学校に引っ張っていこうとするものです。このやり方では、もちろんうまく行きません。親子が対立関係となり、お互いが恨み合うという結果になってしまいます。親が強く出ることで、小さい子どもであればしかたがなく学校に行くようになり、そのまま行き続けることもあります。しかし、小学校、中高生になるとうまくは行きません。子どもは親を信頼しなくなり、反発も激しく、個室に閉じこもることになり、話もしなくなったりします。引きこもりは長期化し解決のメドは立ちません。このやり方は、もちろんお勧めではありません。 家康流は、無理しないやり方で、子どもが安心できるように子どもの自由にさせるというものです。子どもの生活リズムが狂っても、ゲームをやっていても文句は言いません。家の中で波風を立たせないやり方です。このやり方でうまく行く場合とうまく行かない場合があります。うまく行く場合は、親がうるさく言わないので、子どもが安心し、家族の人とよく話をするようになったり、家族と過ごす時間が増えたり、買い物や外食のため家族と一緒に外出出来るようになります。親しい友達とも会えるようになり、学校にもときどき行けるようになります。 安心することで、人と一緒にいたい、話をしたいと思うようになる子どもは良くなっていきます。だいたい2年以内に良くなっていきます。 子どもを自由にさせて、好きなことをしても良いと認めても、なかなか良くならない場合もあります。子どもを安心させても、自分の世界に入り込んでしまう子どもたちです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年02月28日
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笑いをやわらかくする 前回、「笑いを大きくする」という話題で書きました。笑いが大きくなることで、元気が出て来て、活力が生じ、何か困難なことにも挑戦しようかという気持ちになるからです。つまり、積極的に生きられるようになるのです。 ひきこもりの子どもを抱えた家庭は、子どもをいかに社会に出すかということに関心が向いていて、とてもどういう笑い方をしているかとか、どういう笑いを引き出したらいいか、ということは考えたこともないでしょう。しかし、笑い方が非常に大切なのです。笑うことで、気持ちのあり方が変わり、社会に出ようという気持ちになったり、過去の嫌な思い出を乗り越える力にもなったりするのです。もちろん、笑う頻度も大切です。1ヵ月に1回ぐらい大笑いしたとしても、大笑いの効果はそれほど発揮されません。1日に数回は大笑いできることが大切です。 ただ、さらに笑いが柔らかくなることが望ましいと言えます。やる気が出て来て、困難を解決しようとしても、柔軟に考えられないと、また、行き詰ってしまいます。心を柔軟にしてくれるのが、軽やかな笑い、やわらかい笑いなのです。柔軟な心になることで、「これがダメなら、あれで行こう」と代案を思いつくことが出来ます。また、少々嫌なことも気軽に受け止められるようになります。さらに、思い詰めるのではなく、広い視野で物事を考えられるようになります。 大きい笑いは、笑う機会を増していくと、次第に気軽な気持ちで笑えるようになっていきます。もちろん、親の方も子どもの様子を見ながら、大笑いしてあげることが大切です。まったくたいしたことのないことを話題にして、話しをはずませるのです。そして、会話をしながら、緊張してはホッと出来るようにして、次第に柔らかく笑えるようにしていきます。 安心・・ 元気・・ 柔軟 という道筋です。 ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年02月20日
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笑いを大きくする 笑いは、心の状態を変えるのに最も有効な手段です。心が固くて、困難にぶつかると、うまく対処出来ない子どもは、日頃、大きく笑えていません。笑ったとしても、クククと固い感じの静かな形の笑いしか表せないのです。このような笑い方では、硬直した心をほぐすことが出来ません。貯まったストレスを解消することが出来ません。過去の嫌な出来事で感じた不快感をいつまでも持ち続けることになってしまいます。 大きく、ゲラゲラと笑えると、嫌な気持ちも吹き飛んでしまいます。私はダメだといった固定的な考えも、切り替えることが出来ます。大きく笑うことで活力が生まれてきて、元気になれます。元気になれば、やる気も現われてきて、少々困難なことに関しても、挑戦してみようという前向きの気持ちになることが出来ます。 ひきこもった子どもの意志が固いということを悟ると親は、無理に子どもを外に出そうとは思わないものです。いじめられたといった心の傷が好きなことをすることで癒えると良いと考えます。そのために、子どもの自由に任せることになります。こうような寛容な心遣いによって、子どもは好きなゲームをしたり、好きな時間に起きたり寝たりするようになります。しかし、一向に学校や職場に行こうとはしなくなります。家の中が居心地が良いからです。 子どもが落ち着いて生活する姿を見ると、親はこれでいいのだと思う反面、このままずーと同じでいいのかと不安になります。もちろんこのままでは良くありません。子どもは安心したとしても、固い心のままでは自分のカラから抜け出ることが困難となるからです。子どもがある程度安心出来るようになってきたら、子どもを元気にすることが大切です。子どもを元気にし、心を柔らかくするために笑いが必要となってきます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年02月13日
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喜びの評価 家で気楽に暮しているのに、学校や職場に行けない人がいます。たくさん喜べば、元気もやる気も出てきて、学校や職場に行けるようになるのですが、それでも行けないとなると、喜び方が問題となります。単にうれしそうだ、とか、笑うこともあるだけでは喜びが不足しているかもしれないのです。 そこで、喜びの現われ方をしっかり評価してみましょう。1.喜び表現が少ない。2.喜んでもおとなしい。微笑み程度、声は出ない。3.笑い声が少しもれる程度。4.ギギギと固い声で笑う。5.ゲラゲラと大声で笑う。6.ケラケラと軽やかに笑う。 引きこもりの子どもたちは、およそ、1~3のレベルです。このレベルだとまだ、現状維持のレベルで、現状打破というところまで行きません。心の活力を生み出すまでには至らないのです。 ですから、子どもと楽しい話題で話が出来るにしても、4~7のレベルまで笑えるようにすることが大切です。家で心地よく過ごせるようになった後、さらに元気に笑えるようになることで、少々の苦しさも気にならなくなります。新しいことでも何かやってみたいという気持ちが出て来るようになります。 笑い方はよく個性と考えられ、その笑い方を何とかしようとは考えないものです。実は、笑い方が心の働き方を変えることになり、積極性や頑張りを生み出すことにつながります。笑い方は、心を変えるための良い手段となります。ですから笑いを活用することが大切となります。 引きこもりが長引いてしまう人は、嫌な気分でいっぱいで笑うゆとりすらありません。親を見ると、憎しみの感情が湧き出てしまい、笑うどころではありません。その点、多少とも笑ってくれると人間関係はそれほど悪くないと言うことになります。子どもの自由を尊重する家庭では、笑いが現われるレベルまでは行きます。しかし、このままマイペースのままでいいのかという不安が起こります。 そこで、これからどうしたらいいのかという問題が生じてきます。そう、それからは、子どもの笑い方を変えるように努力することが重要となります。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年02月06日
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元気になる話題 悩みを抱えた子や家族が悩みをなんとかしようとして悩みの解決策を考えていると、なかなか元気になれないものです。むしろ関係ないことでも考えてそれを楽しむようになれば、心は元気になり、その結果、悩みを解決するための積極性が生まれてきます。 ですから、元気になる話題で話しを盛り上げることが大切です。元気になる話題としては、まずはくだらない小話やクイズがお勧めです。変にためになる真面目な話しよりは、それほど意味のない、教訓めいていない話しから始めるとよいでしょう。元気になるのが目標とは言っても、始めから元気にすることは無理でしょうから、まずは、リラックスしてくつろげるような話題が良いかと思います。 前々から説明していますが、緊張してはリラックスできるクイズが理想ですが、小話で気持ちをほぐすことが出来ればいいのではないかと思います。目的地に急いで行こうとして慌ててかえって時間がかかってしまったとか、何かしていたら、予想もしなかった結果になってしまったといった話しです。ネット上にもこのような小話はたくさんあります。ネットからネタを仕入れるのが良いでしょう。または雑学に関する本なんかも面白いと思います。YouTubeなどの動画でも面白い動画がありますから、それを一緒に見るのも良いでしょう。 それほどたいしたことのない話題であれば、気軽に話しが出来やすいと思われます。そして、おかしいと感じて親子で一緒に笑えるようにすることが大切です。悩みを抱えていたり、固い感じの子どもは、笑っても遠慮がちに笑います。ほがらかにゲラゲラと大声で笑えないのです。つまり、単に楽しいだけでなく、楽しさの表現が素直に大きく出来ることが大切です。大げさにでも笑うことが出来れば、気持ちの切り替えがうまく行きやすくなります。心を元気にし、かつ、柔軟にするためには大きく笑ったり、軽やかな声で話せるようになることが大切なのです。そのためには、親も面白いという感情を大きく表現することが重要となります。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年01月29日
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