フリーページ

2024年06月19日
XML

 親の役割には、大きく言って2つあります。

1つが、愛情をかけて子どもの世話をすることです。生きる力が弱い子どもを守り、手助けして、子どもが社会の中で生きていけるような能力を育む役割です。

もう1つが、自立を促すことです。親に頼らずに何でも自分で出来るように働きかけます。子どもの親への依存を拒否する気持ちが働きます。

動物の子育てでも、子どもがある程度大きくなって来たら、急に親が子どもに厳しくあたり、群れから追い出すことがあります。子どもをいじめる行為です。普通は、このような自立を促す行動は、子どもが成長した段階で現れます。しかし、それだけではありません。親にゆとりがない時にも現れます。これは、親が子どもの世話を出来ないために、子どもの自立が必要となるからです。親がストレスを感じる時に、子どもには自立してほしいと思うわけです。子どもを嫌い、拒否することで、子どもの自立を促す行為なのです。ですから、親の心情を否定することなく、子どもに対する親の虐待を防ぐために親を守ることが必要となります。




 子どもが幼いのに、世話をせずいじめたりするのは、異常な行動と言えますが、発端は異常な心理ではないのです。自立を促すという親の役割から来ているのです。親がストレスを感じ、心にゆとりが失われると、子どもの自立を促す気持ちになるという仕組みが出来ているのです。そういう心の仕組みが、親の心の中に存在するのです。そのために、親に子どもを愛し世話をしなさいと言うことは、親のストレスを増すことにつながり、親の子を憎む気持ちを増すことになってしまいます。親に必要なのは、心のゆとりであり、社会の愛なのです。

 つまり、親の心にも限界があるということです。その限界を超えたならば、理屈で子どもへの愛情が大切と言っても、なかなか愛せないことになってしまいます。


ペーパーバック アマゾンから。
自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―
1430円
https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/
落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける
880円
http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS
頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―
880円
http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6
ひきこもりは笑いで解決
人との楽しいコミュニケーションが大切
http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1
ほどき心理相談所
心理相談、発達相談を受けています。
hodokio@sirius.ocn.ne.jp
メール相談は、無料です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年06月19日 14時44分25秒コメント(0) | コメントを書く
[子どもの性格としつけの仕方] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

情緒発達

情緒発達

お気に入りブログ

迷惑電話。 New! ゆうにゃん2134さん

わたしの処方箋 re-creatさん
あきる野 つくり家工… つくり家さんさん
適当に思いついた事… 憂兎さん
くるりん日記 くるりんmamaさん

コメント新着

タウンライフアフィリエイト運営事務局@ タウンライフアフィリエイト運営事務局でございます 平素は大変お世話になっております。 タウ…
情緒発達 @ Re[1]:2つの甘え(06/10) みかん…さんへ なかなか難しいですね。も…
みかん…@ Re:2つの甘え(06/10) ここに書くのが間違っていたら、削除して…
kkk@ Re:情緒と性格の関係(07/19) とても興味深い記事をありがとうございま…
LLL@ Re:性格の基礎には情緒がある。「頑固な性格」(05/22) 変えられないから困っています。変えるの…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: