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2009年09月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今から数年前京都の一流和食料理屋を舞台としたドラマがあった

名前はもう忘れてしまったのでここには書かないが

その中のドラマで自分にとっては印象的なシーンがある

親方と弟子二人が市場で青菜を買い物をする場面で

親方が

「いいか」

「こうやって虫が食べた穴のある野菜の方が」

「農薬が使われてないから安全なんだ」

と言い弟子たちが



虫の食べた穴がある野菜=安全

という内容のもの

この言葉は以前にも家庭科の先生からも聞かされた事がある

「虫の穴が開いていない野菜は恐ろしい」

「虫すらも食べない野菜を食べるのは危険だ」

と生徒たちに熱のこもった言い様で警鐘を鳴らしていたのは

中学も高校も同じだった

しかしこの上記の発言に俺は大きな疑問を感じる

なぜそう感じるのか?

それを説明するにはまず農薬の使われ方から説明せねばならない

そもそも農薬とはどのようにして利用されているか?



と思われがちだが

それは大きな間違いだ

正しくは

「虫が野菜を食べている最中を見計らい」

「直接農薬かけ駆除する」のだ



食べただけで死ぬような強力な農薬は一切使用できない

種類にもよるが農薬とは虫が活動している時間帯を狙って

散布するのが一般的である

直接農薬を浴びた虫だけが死ぬというのが農薬の効果だ

そのタイミングが外れればいくら農薬をかけても効果は薄い

穴が開いている野菜について

虫の穴が開いている野菜=安全

と言う意見は間違いである

確かに毎日のように何度も農薬を散布し続ければ

その論理は正しいと言えるが

実際の所農家は何度も農薬を散布するほど

財政的に豊かではない

指定された毒力の弱い農薬を上手に散布し

使用回数をなるべく抑え

農薬による費用を抑えなければならないのが

概ねどの農家にもいえる現状だ

そこで一回の農薬の散布でいかに効果的に害虫を駆除するかが課題となる

散布する方法や散布する時間帯工夫や

農薬を浴びにくい葉の裏に付いた虫にまで

効率よくできるようにするための工夫など

様々な工夫を尽くして野菜を育てている

その工夫の善し悪しで同じ農薬の散布回数でも

虫に食べられる野菜の量も違ってくる

工夫が甘ければ何度も農薬を散布しても虫の穴だらけの野菜が出来

努力が実を結べば少ない農薬でも虫の穴がほとんどない野菜が出来る

このような理由により

虫の穴がない野菜=農薬が強い

という事は一概に言えないと言う訳だ

また葉物の野菜は特に言えることだが収穫の際にも

穴のあいた部分は手作業で可能な限り除いて綺麗な状態にしてから

市場に出荷している

見た目の悪い穴のあいた野菜は加工用として工場などに出荷される

そうした経路により

市場に見た目の良い野菜が並ぶという仕組みだ

それらの経緯を知らずに

野菜に穴が開いていない=農薬を沢山使用している=安全ではない

と解釈をするのは不適切である

では次に

「どこで農薬の使用についての頻度を見分けるか?」

という疑問がでてくる

日本の作物は農薬の使用基準が非常に厳しい為

農薬を使用していたとしても非常に毒量は弱い

出回っている野菜は国産であれば100%と

断言できるほど安全である

更に安全性を追求するならば「低農薬製法」又は「無農薬野菜」

などとラベルのしてある野菜を選べばまず間違いないと言えるだろう

しかし

だからといって全ての日本の国民全員が

100%全ての食事に安全な国産を取り入れる事は出来ない

やはり国産の商品は高い

また日本の食料自給率は50%も満たない為

日本の食は外国から食料を取り入れられなければ成り立たない

なぜそうなったのか?

日本が抱える食に関しての問題はどう解決していくべきなのか?

食に精通するはずの者も間違った認識がある

虫の穴のない野菜

虫の穴のある野菜

問題は表面的な推測や薄い知識では

いつまでも問題は解決しない





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Last updated  2009年09月16日 18時34分02秒
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