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2025.09.17
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テーマ: 読書(10121)
カテゴリ: 読書



映画を見たのが​ 2019.08.11「羊と鋼の森」
原作の単行本を読んだのが​ 2016.05.14「羊と鋼の森」宮下奈都:著 文芸春秋
2016年第13回本屋大賞を受賞してから、約10年、宮下奈都の作品におぼれ、ずいぶんと彼女の作品を読んだ。彼女のエッセイで映画撮影時に真摯に取り組む俳優たちに感激し、感謝していたことを読み、この本を読みなおしたいと思いながら、その機会もないまま過ぎてしまっていた。

最近、知人にいい本を勧めてくれと言われ何冊か貸しては読んでいただき、返却と入れ替わりに別の本を貸していた。新作本が手元になく、「羊と鋼の森」の単行本を渡した。この本が返却されたら読み直そうと思っていた。ところが、返ってこなかった。

実は、本を貸した人の娘が「羊と鋼の森」を読んでピアノを弾きたくなり、単行本を欲しがった。娘といっても中年でバツイチ。十代の頃から歌がうまく、趣味として声楽を習い、オペラやミュージカルを歌っていた。中古であるが質のいいアップライトピアノを買い求め、日々弾いているのだという。そこまで聞けば返してくれとは言えまい。「どうぞ、どうぞ差し上げます」となり、埋め合わせか図書カードをいただいた。
さて、文庫本を買おうとネット検索してみるも、中古しかヒットしない。書店に行けば、通勤途中の日本橋・丸善に行けばあるだろうと思い、行ってみた。在庫検索して棚に行ったが見当たらず、書店員さんに探していただいた。本屋大賞をとった本である。簡単に見つかると思ったのに……。文庫本は2冊あった。その1冊を買い求めた。


そこから物語は始まる。
山の森で育った外村。本の題名である「羊と鋼の森」はとても素敵な隠喩ある題名である。外村が調律師となって成長していく物語に双子の高校生姉妹との出会いがある。
文庫本にある解説は作家・佐藤多佳子である。彼女の読解と文章はとても良かった。
”「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」という原民喜の言葉を伝える。”という引用は感無量である。

そこはかとなく広がりを感じ幸せな気分にさせてくれた素敵な本である。


羊と鋼の森 (文春文庫) [ 宮下 奈都 ]





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最終更新日  2025.09.17 22:15:26
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Re:読書レビュー 「羊と鋼の森」宮下奈都:著 文春文庫(09/17)  
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