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2004.02.14
戦争のウソとプロパガンダ
(4)
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神保哲生氏が、マル激トーク・オン・デマンドで語っていたことに「ナイラちゃん事件」というものがあった。これを記憶している人がどれくらいいるだろうか。10年以上前の、最初のアメリカとイラクの戦争(これはブッシュ・パパの戦争だった)の際に、センセーショナルに宣伝されたニュースだった。概要は次の通りだ。
「一九九〇年一〇月イラクのクウェート侵攻から二ヶ月後のこと、 米国議会下院の公聴会で一五才のクウェート人少女 (名前をナイラという) がクウェートから奇跡的に生還し、 次のような証言をした。 「病院に乱入してきたイラク兵たちは、 生まれたばかりの赤ちゃんをいれた保育器が並ぶ部屋を見つけると、 赤ちゃんを一人ずつ取り出し床に投げ捨てました。 冷たい床の上で赤ちゃんは息を引き取っていったのです。 ほんとうに恐かった……」 と。 この証言がメディアを通じて報道され、 ブッシュ大統領 (現大統領の父) やマケイン上院議員などが十数回も引用し、 それがまた報道されました。 そして、 米国議会は52:47で湾岸戦争への参戦決議を可決したのです。」
http://www.usiwakamaru.or.jp/~gifkyoso/top/information/kumiai/2004/01/osiego/index3.htm
ここまでを記憶している人は多いんじゃないだろうか。ナイラという名前を忘れてしまっても。しかし、上の文章には続きがある。こんな風に綴られている。
「湾岸戦争から一年後、 「ナイラの涙」 の証言が事実無根の 「ヤラセ (嘘)」 だったことが判明しました。 ナイラは、 在米クウェート大使館の娘でクウェートに行っていなかったのです。 米国政府と広告代理店のでっち上げだったのです。」
ナイラは、この広告代理店から演技指導まで受けていたと言われている。このニュースが完全な捏造であったことまで覚えている人はどれくらいいるだろうか。今日はこのことを考えてみたい。
センセーショナルなニュースが飛び込んでくると、我々はそのニュースの衝撃に思考停止状態になってしまう。素朴な疑問でさえもどこかに吹っ飛んでしまう。上のニュースも、イラクがいかにひどいことをする国であるかという憎しみをかき立てるにはかなりの効果があった。米国議会の参戦決議の可決にかなりの影響を与えただろう。
しかし、よく考えてみるとかなりおかしいところに気がつくはずだ。まず、「なんのために」このような残酷な行為をするかと言うことがある。これは、ほとんど意味がないというか、残酷であると言うことを示す以外の意味がない。なんの目的があって、自らが悪党で残酷なやつだと言うことを宣伝しなければならないんだろうか。イラクの連中なんて、そういう狂った連中なんだという偏見でも持たないと、それが理解できない。
赤ちゃんを保育器から取り出して、それを床に投げ出すと言うことは、戦争においてなんの意味があるのだろうか。ナチスの残虐行為には「優生思想」という基礎があった。これは思想にまで高められたおかげで、その歯止めがかからなくなったという根拠を一応理解できる。イラクにはそんなものがあったのだろうか。それとも、それ以前にイラクの方がもっとひどいことをされていたので、その復讐の気持ちがこのような行動に至ったのだ、と言うようなことでもあれば少しは理解できる。
このようなことが何もないのに、ナイラの証言だけで、それが事実だと思い込むとしたら、それは偏見によって目が曇らされていたと言われても仕方がないだろう。センセーショナルなニュースを、確認もせずに信じてしまう傾向があるとしたら、自分の中の偏見をもう一度見つめ直してみた方がいいだろう。
それについての詳しい事柄は、「ウソの戦争」という題で、次のところで見ることが出来る。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/war_of_lies.htm
これを見ると、意図的なウソではないが、全く流されない情報というものにも気をつけてみると、その情報操作の意図がよく分かる。今度の戦争では、ミサイルが建物を爆撃する様子は何回も報道されたけれど、イラク兵が実際に殺されている場面は僕はほとんど記憶がない。それがいかに残酷な兵器で殺されているのかと言うことは、全く報道されていないのだと思う。
クルド人虐殺に関して、イラクはかつて化学兵器を使ったではないかと言うことで、イラクを非難する宣伝がこのところ成されている。しかし、これもプロパガンダの一つとして疑いの目を持って眺めることが必要だろう。次のような記述が東京新聞にある。
「■クルド人虐殺で議会は制裁否決
中東調査会客員研究員の大野元裕氏は「八八年に、イラクの化学兵器によるクルド人虐殺事件が発覚した時、米議会は対イラク制裁を否決。農業借款を再開する便宜も図った。それを後ろで支えたのがラムズフェルド米国防長官ら。化学兵器などの裏事情を暴露されたくなかったのだろう」。
八四年に米国はイラクをテロ支援国リストから外しハイテク技術の輸出制限を緩和。これで大量破壊兵器の開発を可能にするスーパーコンピューターなどを輸入できるようになった。
国際政治学者の浜田和幸氏は「米国が困るのは、大量破壊兵器に関してしゃべられることだ」と断じる。
「イラクがどういう生物化学兵器を持っているかを米国は熟知している。もともと材料を米国が売ったのだから。カーター以降の歴代政権内部での石油利権も表ざたにしてほしくない話だ。八三年に中東特使としてフセインと会談したラムズフェルド国防長官は(米石油関連サービス大手の)ハリバートンの代理人としてパイプラインの建設に関する交渉をしたともされている」と指摘する。
だが、「フセイン拘束」に酔う米メディアは、米国とイラクの「過去」に触れようとはしない。
明治学院大の川上和久教授(メディア論)は「米国はフセイン逮捕以降、情報を巧妙にコントロールしていて、不都合な情報を排除している。その広報戦略はほぼ百パーセント成功している」と説明する。」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20031219/mng_____tokuho__000.shtml
クルド人虐殺において化学兵器が使われたという事実は、それが発覚したときになぜ非難されなかったのか、なぜ世界で話題にされなかったのかというのが素朴な疑問であり、このことが情報操作であると言うことを物語っているのだと思う。今は、イラクを非難する材料に使えるが、かつてはそれがアメリカ自身にも飛び火して非難される恐れがあったので取り上げられなかったのだ。
最近のニュースでも一つ衝撃的なものがある。
「北朝鮮の人体実験、活動家が機密文書公開
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040211-00000014-yom-int
」
これも、その報告の衝撃に幻惑されて、その残虐性に感情的になって思考停止になってはならないと思う。この背景にどういう整合性があるのかを見なければならない。それは、弁護したり擁護したりすると言うことではない。単なる残虐性や、ひどい国だからひどいことをするんだというような単純な理解をしたくないと言うだけだ。
たとえば、かつて日本軍も731部隊がひどい人体実験をしていた。しかし、これは日本人が特にひどい性質を持っていたということではなく、化学兵器の開発が戦争を勝利に導くという考えと、実際にそのような兵器での戦争が行われるという可能性があったために、今から考えると信じられないような非人間的なことをしていたんだと理解できる。
上の人体実験のニュースに短絡的に反応して、やっつけてしまえと感情的になるのではなく、いかにしてそれをやめさせることが出来るか、実効的な方向を考えるために、整合性を追求する必要があるのだと思う。何故にこのようなことをしなければならないのか。報道がこれだけで終わったのではそれが考えられない。続報がないようなら、これは報道と言うよりもプロパガンダなのだと受け取った方がいいだろうと思う。
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最終更新日 2004.02.14 10:58:11
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