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2004.05.30
高遠さんのボランティア活動の評価
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今回のイラクでの二人のジャーナリストの犠牲に関して、その家族の態度などが以前の人質事件の際の家族の態度に比べて「立派」だというようなものが、いくつかのBlogで見られた。このこと自体は、ある種の解釈だから、僕がそう思わなくてもそれは「見解の違い」というもので、何ら間違いというものではない。
しかし、このことを別の側面から見るとなかなか面白い考察が出来る。両者の家族を比べることで、一方は「立派」だと評価し、もう一方は「ケシカラン」と評価するというのは、実は相手を評価することで、自分がどのような「立派さ」の定義をしているかを物語っていることでもある。つまり、自分のものの考え方をある意味では表明していることにもなるのだ。
この「立派さ」に関する感想を、個人的な関係の中で表明するだけなら何ら問題を生じることはない。しかし、インターネットのような公の場で意見表明をするなら、これは批判の対象になる。特に影響力の大きい知名度の高い人の意見は、具体的な批判の対象になるだろう。
僕自身は、今回の事件でも、人質事件の際でも、どちらの家族の反応も特に「立派」だとも思わないし、「ケシカラン」とも思わない。あのような状況の中では、どちらもごく普通の態度だろうと思うだけだ。現象的に全く正反対のように見えるのもよく考えれば納得がいく。
最初の人質事件の時は、犯人の側が3人を生きたまま焼き殺すという脅迫をした。これは、あとから分かってみれば「脅し」に過ぎなかったのだが、あの時点ではそのようなことは分からないから、もし普通の感情の持ち主であれば、あわてふためいて感情的に、家族を助けるためならばどんなことでも主張したくなると言う気持ちは十分想像できる。だから、あの反応はごく普通の反応のように僕には見える。
もし確固たる信念があったら、政府に救助を「お願いする」などと言う行為はしなかっただろう。あくまでも、自衛隊の派遣が危険を増大させたのだという批判を毅然と行うだけだっただろうと思う。そういう態度であれば、僕は実に「立派」な態度だと評価しただろう。しかし、2度目に同じような事件が起これば、1度目を教訓にしてこのように考えられるかもしれないが、初めて事件に遭遇した人間に、そこまで求めるのは酷というものだろう。あわてふためいて感情的に発言するのは当然だと思う。「ケシカラン」ことでも何でもない。
今回の事件の場合は、前回のことが教訓になっていたので、家族の対応も「世間」の期待を配慮したものになっただろうと感じる。そして今回は、脅迫されたのではなく、亡くなってしまった事件なので、個人の意志を壊さないためにもうろたえることはしないように気をつけたのだと思う。これは「立派」と評価してもいいと思うが、僕は橋田さんの生き方からすれば、これが「普通」なのではないかと思う。ことさら「立派」だと思われたのでは、故人が違和感を感じてしまうのではないだろうか。
「立派」だという評価は、何を「立派」だと思うかという定義にかかわってくる。それは、誰もが共通に持っている定義ではなく、微妙な差があるものだろう。だから、ある行為を「立派」だと思う人がいて、それを「立派」だと思わない人がいても、どちらも見解の相違として成立するものだと思う。議論できるとすれば、それが「立派」かどうかではなく、「立派」だと評価した自分の定義が妥当なものかどうかと言うことが議論できるのだろうと思う。
そして、この議論は、自分の定義が分かるような具体的な記述がなければ議論にはならない。単に自分の印象を語るだけでは、その定義は全く分からないのだ。ここでやっと本題にはいるが、僕は、「山形浩生(評論家)氏の「自己責任論」批判」というものの中で「でも調べた限り、高遠氏のボランティア歴はかなりお粗末だし、イラクでの活動もシンナー遊びの若者支援」という文章を批判した。
一つの批判として、そこで終わらせても良かったのだが、もっと積極的な批判として、逆に僕が高遠さんのボランティア活動を高く評価する部分を提出することで、このような見方をしなかった山形氏の評価は、ものの見方として浅はかなのでないかという批判をしようと思う。それは、僕の見方の方こそが浅はかなのであるという反批判を呼ぶかもしれないが、このことで意見表明をするというのは、そういう批判を受け止める覚悟で表明するというのがある意味での「自己責任」だとも思う。
この批判がまともなものであればもちろん真摯に耳を傾けるが、聞くに値するものでなければ、それは無視しておく。これもごく当たり前のことで、僕自身も、これまで批判した野口氏や山形氏が僕を無視しても、それはごく当然のことだと思っている。批判した人間のすべてに応える必要はない。耳を傾けるに値すると思った人間だけに応えればよいことだと思っている。ただ、批判されることを覚悟して意見表明をすべきだと思っている。批判そのものをいやがってはいけないと思う。
さて、ここまでで十分長くなってしまったが、あとは字数制限の許す限りで、高遠さんの「愛しているって、どう言うの?」という著書から、僕が高く評価したいと思う高遠さん自身の言葉を引用しよう。それを同じように評価してくれる人は、僕が持っている評価基準と同じものを持っているのだろうと思う。そうでなければ違うと言うことだろう。違う人からの、正当な批判であれば真摯に耳を傾けたいと思うし、共感したというメッセージであれば、喜んでそれを受け止めたいと思う。それではいくつか引用をしよう。
「子供が愛したいと思うのは親で、愛されたいと願うのも親だとすれば、この子供たちはその存在を失ってしまったのだ。なのに、笑顔。やさしい、笑顔。そして、それは私を癒した。」(まえがき 6ページ)
この感覚は、夜間中学の映画「こんばんは」を撮った森監督の感覚に通じるものとして僕の目にとまった。森監督も、夜間中学を訪れると、仕事のことやプライベートなことで落ち込んでいた気分が癒されると言うことをよく語っていた。自分が何かをしてあげたいと思う対象が、逆に自分のために癒してくれるという「何かをしてくれる」存在でもあると思える感覚は、高遠さんのボランティア活動を「自己満足」という欺瞞から救い出してくれる感覚ではないかと思って、僕は評価したいと思った。僕の好きな弁証法の言葉で言えば、相互浸透が出来る感覚とでも言おうか。これは、相手を人格的には対等であるととらえる感覚でもあると思う。まず基本的な姿勢を評価したい。
「親子で物乞いをし、路上で母親に抱かれながら眠る子供と、食べ物と服と寝床には困らないこの孤児たちと、どっちが幸せなんだ?」(第1章「インド・カルカッタ」60ページ)
この引用は、高遠さんの問題意識の高さ・深さを物語るものとして僕には見えた。物質的な豊かさと、精神的な豊かさは、どちらの方が人間にとって価値があるかという問題に通じるものだと思った。このようなことを全く問題として感じない人は、物質的な豊かさを単純に幸せだと感じていられるかもしれない。しかし、宮台氏的な言い方をすると「超越系」という風に言っていたが、何か存在を越える価値観を求めずにはいられない人々が、このような問題意識を持つのではないかと思う。
このような問題意識を持つ人は、私的なものよりも、公的なものに生きる意味を見いだす人が多いものだ。「自己満足」の要素が全くないとは言わないが、それだけでは行動の原動力にはならないだろうと思う。ボランティアというものに携わる人間は、究極的にはこのような問題意識が絶対に必要だと僕は感じた。物質的に豊かになりさえすれば、自分の善意は伝わったと単純に考えるのは違うのではないかと思う。そういう意味で、この言葉を高く評価したいと思った。
「JICA(国際協力事業団)にも問い合わせてみた。彼らは言ってみればプロだ。情報も確実に入っていることだろう。“二次感染で病気になって、かえって向こうで迷惑をかけるようなら行かない方がいい”と彼らは言った。まさにその通りだ。ミイラ取りがミイラになってしまっては、お話にならない。そして私たちには特別なスキルがない。」(第3章「西インド大地震」103ページ)
この言葉は、地震の援助に行こうと思ったときに考えたことを綴った言葉だ。高遠さんを非難するときに、「自己満足」という言葉が使われたようなので、そのような評価とは全く正反対のことを思わせる言葉として、僕には目にとまった。何かをしたいという自分の思いにとどまることなく、それが客観的に見て、あまり役に立つものでなければ、手を出さないことこそが正しいという判断が出来る人だと言うことで、この言葉を評価したいと思う。
高遠さんの活動は、自分の思いを相手に押しつけるものではなく、相手から得られる「癒し」というものを報酬として、どうしたら相手に本当に感謝してもらえるかを考えたものだと僕は思う。
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最終更新日 2004.05.30 09:45:37
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