くんちゃんの・・・

くんちゃんの・・・

が~ん!!癌?!?

が~ん!!癌?!?(’96年8月)


 「残念ながら…こないだの結果良いモ ノじゃありませんでした。」‘青天の霹靂’ってまさにこのこと!?それは、思いも寄らない‘告知’から始まった…。

 丁度1週間前胸に“しこり”を発見した私は、この病院で癌検診を受けたのだ。怪しいしこりに直接針を刺して、その細胞の悪性度を調べる細胞診の検査である。
「まぁ、十中八九悪いモノとは思えませんけど…
 2週間後に結果が出ますからその頃来てくださいね。」
と軽いノリの主治医の言葉に、私自身検診を受けたことさえ忘れていた。ところがその1週間後突然の病院からの呼び出しTEL。
「検査の結果が出ましたので、出来るだけ‘早め’に来院なさってください!」
‘早め’を強調され、しかも約束の日より1週間も早い呼び出し。ナースである私にとってそれが何を意味するものか簡単に予測は付いた。ただ、脳天気な私は
「きっと境界域で再検査になるんだろう。」
くらいの、まだ甘い考えだった。

 ところが予想に反して…主治医の眺めるカルテには「クラス5(※1)」に○の付けられた検査報告書が…。
「え~?!私、癌なの?35才で?うそ!オッパイなくなっちゃうの?!子供は?夫は?…。」
「アタマの中真っ白ってこういう事言うんだな…!」
混乱した自分と妙に客観的な自分が変にバランスをとっていた。

 ‘告知をされる’なんて夢にも思っていなかった私は、こんな時に車を運転してきた自分を軽く後悔しつつ…車に戻った。ドアを閉めたと同時にそれまでの緊張の糸もプツリと切れた。気が抜けてしまって涙がぽろぽろあふれ出した。どこをどうやって運転して自宅までたどり着いたのか…未だに思い出せない。

(※1:『細胞診』というのはその細胞の顔つきを顕微鏡で診て、悪い順にクラスⅤ~Ⅰ、すなわちクラスⅤというのは「明らかに癌だ」と言う烙印を押されてしまったも同然の結果なのだ。)


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