名無し人の観察日記

名無し人の観察日記

2009.01.09
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 なかなか暇が無いのですが、今年二回目の最低人2838観察記をはじめたいと思います。
 通常国会が始まり、早くも国会は定額給付金の扱いをめぐってヒートアップ中ですが、マーサ氏の暴走もヒートアップ中です。と言うかそれが常態なのか。

 まずはこちら。今日も歴史知識は胡乱ですよ、な話。

麻生フラフラ(だって三成が言ったから)

>麻生総理は(おかか様がこう言ったから受取らない)(三成がこう言ったから考える)と、ついに関が原の秀頼の態を現し始めた。

>さあーお楽しみ。今度は清正が御換言遊ばしたら、どの様な態度に出るか。



自民党内の小早川の皆さん、時期を逸すると折角の(ご馳走仕り候)が無駄になりますよ。

>今、島津(渡辺)は首脳部に対し最後の換言を行い、それを退けられ、腹を決めた。

>お後は小早川の皆さんの行動次第です。皆さん、よーくお考え下さい。小早川が後一歩行動が遅かったら、その功は認められず、その(お仕置きよろしからず)だったでしょう。



 関ヶ原合戦の事を引き合いに出していますが、 例によって歴史知識が破綻しています
 まず第一の日記から。関ヶ原合戦当時、豊臣秀頼は 八歳の子供 に過ぎず、三成が何を言おうと自分から何らかの意思表明をできる能力はありません。
 秀頼が母親(淀の方)のわがままに振り回されて積極的な意思表明が出来なかった、とされるのは大阪の陣の際の出来事ですが、最近ではむしろ秀頼が主体的に対幕府戦を主導したと言うのが有力になりつつあります。また、当然この時には石田三成も加藤清正も死んでおり、いずれにせよこの日記における秀頼のたとえ話は、 まともな歴史の知識に基づいておらず 、小説や講談もののレベルの知識で語っている上に、 いろんなものを混同したでたらめ極まりない物
 二つ目の日記ですが、 島津義弘と小早川秀秋を同列に扱っている時点で大間違い です。
 島津家は関ヶ原合戦時に東軍に味方することを考えていたものの、成り行きで西軍に与する事となりました。しかし、西軍に参加したらしたで、大将の島津義弘は 勝利のための献策や提案はしっかり行っており 、筋を通しています
 前哨戦の大垣攻防戦で、義弘が夜襲を提案し、それが退けられた為に西軍側への積極的な貢献を行わない方針を選択し、関ヶ原では自衛戦闘に徹していたのは事実ですが、戦闘終盤に東軍側に投降したりせず、 東軍勢を撃破しつつ撤退 。形としては最後まで西軍側を貫いています。「ご馳走仕り候」どころか、島津勢を追撃した東軍部隊はいずれも大損害を受けており、さすがの家康も島津の武威を畏れ、戦後処理において島津家への報復を行えなかったほどです。
 積極的な二枚舌政策で勢力拡大(筑前30万石⇒備前・美作55万石に加増移封)に成功した小早川秀秋と、武威を見せ付けて生き残りを図った島津家では、 戦略も立場もまったく違うのです 。マーサ氏はそれをまったく理解せずに、渡辺喜美氏=島津、その他の議員=小早川、という 激しく誤った例え で日記を書いています。二人の戦国武将に祟られてもおかしくないレベルの駄文です。
 とりあえず、豊臣ファンと薩摩人と長州人はマーサ氏をフルボッコしても許されると思いますね。


 次は予想通り馬鹿が餌に食いつきましたよ、と言う話。

麻生一族が戦時中に捕虜を死亡させつつ飯を食べていた事が国会で判明

二日の日記 で書きましたが、 戦時中に捕虜を労働させる事は違法ではありません 。死亡率を考えれば、麻生鉱業はまだマシな部類でしょう。連合軍でさえ、捕虜の死亡率は5%を超えています。
 まぁ、そんな死亡率云々の話はどうでも良くて、要するにマーサ氏は民主党同様、 祖先の罪を現代の子孫に問うても良いとか、個人の罪が九族に及ぶとか言う、近代的な法律の原則を無視した行為を行うことを是認する わけですね。さすがとしか言いようがありません。まぁ、 歴史知識も地理知識も読解力も全てが怪しいのに、法に関する知識だけマトモな筈も無い ですが……
体質的に法に関する常識が欠けているとしか言いようが無い と思うのですが。そんな事を言って「お前の父親は滝川事件で言論弾圧をしたから、その責任を取れ」と言われたらどうする気なんでしょうかねー。


 馬鹿が餌に食いつきましたよ、と言う話、その2。

がっぽり溜め込んだ内部留保を手放さず、非正規社員大量首切りを実行した企業(お前達を雇っておくと会社は危なくないが、内部留保が減少する)

 内部保留に関しては 別の日記 で詳しく書きましたが、ものすごく簡単に言うと、内部保留と言うのは「企業が積み上げてきた利益の歴史」であって、現ナマがそれだけ唸っているという話ではありません。既に設備に投資したり、自社ビルを建てたり、といった形で簡単に換金できない資産に変化しているものが多いのです。
 以前に霞ヶ関埋蔵金騒動が持ち上がったときもそうですが、決算表を見慣れていない人々が、「特別会計」とか「内部保留」といった耳慣れない言葉を聴かされて、 企業や政府が莫大な資産を悪辣な手段で調達し、隠匿していると思い込まされている のが、この問題の本質だと思います。
 はっきり言ってしまうと
「埋蔵金をちょいといじれば財政問題は一発解決!」
 という民主党の主張と、
「内部保留をちょっと崩せば雇用問題は一発解決!」
 と言う共産党やユニオンの主張は、

「とりあえず大きな金額でインパクトを与えて人々を騙し、困難な問題を解決できる魔法があると錯覚させるとともに、企業や政府を悪として責任を押し付ける」

 と言う、これこそ 非常に悪辣な詐欺的手法 だと私は思ってますが、 その詐欺にころころ引っかかるバカ がマーサ氏と言うことでしょう。
 第一、特会にしても内部保留にしても、基になっている資料はマーサ氏が悪と断じて弾劾皇してやまない現政府や大企業や官僚組織の出している決算なんですけど、 元資料を出した相手は信用できなくて、その資料を基にイチャモンをつけるだけの連中は信用できる 、と言う発想は 倒錯的 としか言いようが無いと思います。
 ところで、この件に関しては与謝野経済担当大臣まで内部保留を取り崩して……と言う意見を言い出したのには呆れました。本気で言ってるのか、世論を宥めるためにとりあえず迎合して見せたのか判じかねますが、どっちにしても 詐欺に与するような発言はやめてほしい ものだと思います。


 お次は味噌と○の区別もつかんらしい、と言う話。

鹿島、キャノン裏金問題で自民党議員総選挙前に逮捕者続出か!?(今こそ鹿島、キャノンの裏金と自民党への多額献金の関係を暴け!)

 元になった記事を確認すると、鹿島とコンサル会社が共謀して架空工事をでっちあげ、裏金を作ったらしい、と言う事はわかります。しかし、マーサ氏はキヤノンも共犯のように思っているようですが、 キヤノンはむしろ被害者に見えるんですがね 。コンサル会社の社長が御手洗キヤノン会長との個人的交友関係を利用して金騙し取ったんじゃないんですか?
 で、マーサ氏は記事の最後にゼネコン各社とキヤノンの政治献金を書いて、いかにも裏金と関係があるように見せかけようと……たぶんしてないですね。こういう自民党への献金は、 全て後ろ暗いお金に違いないと思い込んでいる のでしょう。


 お次は、しつこく過去の日記を再掲してんじゃないよ、と言う話。

お金がほしーい!自民党議員は乞食か!政治資金法を改正してまで金を欲しがる。(キヤノン御手洗は何故自民党に献金したがるのか!)

キヤノンへの憎悪が臨界点に達した のか、去年の九月ごろにアップしていた日記を再度アップしてきました。これに関しては、第八回で矛盾をさらして自爆しまくっている事を指摘済みなので、もっぺん張っておきましょうか。

外資50%超でも献金0K 政治資金規正法を改正
(47NEWS:06年12月13日)

外資系企業による政治献金の規制を大幅に緩和する改正政治資金規正法が13日午前の参院本会議で、与党と 民主党 などの賛成多数で可決、成立した。

 その後、キヤノンは民主党に二百万円の政治献金をしています。とりあえず、民主党も乞○ということでオッケーですね、と言ったらマーサ氏は 脳内の血管が全部ぶちきれる と思いますがどうなんでしょうか。
 ところで、今「脳内のけっかん」を変換したら、第一候補が 「脳内の欠陥」 でした。ちょっとお茶吹きそうになりました(笑)。


 と言った所で、本日の定点観測です。1月9日1:00現在「政治について」トピックは百個中四十個がマーサ氏の日記。重複投稿は六組十七個(四個重複・三個重複一組ずつ)でした。

 例え話はデタラメ。政府を攻撃できそうな餌にはウマヅラハギよりも簡単に食いつく。過去のバカ日記再掲……と、今週のマーサ氏は暴走しまくりでした。しかし、ここまで知識がデタラメだと、マーサ氏はどこでどんな勉強をしてきたのか気になりますね。今時ゆとり教育を受けた子供でももっと物知りだと思いますよ、本当に。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.01.10 01:49:36
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Comments

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: