名無し人の観察日記

名無し人の観察日記

2023.10.04
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関東大震災時の虐殺事件についてなんですが、 大災害で治安が崩壊した時に大事件が起こると言うのはまぁ普通によくある話 でして、今でも海外では良く 大災害が起きるとそこら中で略奪とかあるのは良く知られる話 です。先の東日本大震災等で 日本ではそれが起きなかった、と言うのが驚きと共に紹介される程度 には。
しかし関東大震災でも、軍が救援物資を輸送してきた際に、その受け取りのために人々が自発的に列を作って順番待ちをしている記録映像があったり、十万人以上が死亡した大惨事の後で早くも復興の動きがみられる事に驚く外国人の証言があったりで、 災害後に被災者が秩序を維持するという事は見られたようで、数々の虐殺事件が日本では割と珍しい、特異な事件である ようです。
東日本大震災や熊本地震でも、排外的なデマがネット等を通じて拡散されたりしましたが、 正直言ってこう言うのを無くすことは事実上不可能でしょう 。どんな社会にも一定程度混乱に乗じて愚かな事を始める輩は出現するものです。
しかし、 それに呼応して外国人を排斥するような運動が自然発生する事はありませんでした
こうした現状を見るに、 現在の日本は仮に大災害時であっても、排外的なデマや誤情報を鵜呑みにして大規模な社会的騒乱が巻き起こるような情勢にはない程度に社会が安定している と思うのですが、そういった事を一切信用せず、とにかく日本人は邪悪で差別的で、事あるごとに外国人を排斥虐殺する危険性がある、と思っているのが限界おリベ様です。

松野官房長官に尋ねたい

元ネタは毎日新聞の伊藤智永ですね。日が空いたにもかかわらず、前回に引き続き松野官房長官with政府の記録についてのお話です。まぁ本題の前にまずツッコんでおくと、そもそも

「政府内において事実関係を把握することの出来る記録が見当たらない」

と言うのは 政府の公式見解であり、松野氏は官房長官としてそれを繰り返しているだけであり、個人的見解を述べているのではない 事に留意が必要です。この問題で松野氏個人を問い質す事には全く意味がありません。記者会見と言うのは 官房長官がなんぞ面白いプライベートトークを披露する場ではない のです。
でも、基本的に法治を理解しておらず、人治主義的な政治を良しとする限界おリベ様は組織を代表して組織の見解を述べるという事が理解できないのでしょう。そういやジャニーズ事務所問題でも新社長が加害者だったかどうかにやたら拘っているアホがいましたっけね。 個人を吊るし上げて良しとするアホの存在を如実に表しています。
では中身を見ていきましょう。

>関東大震災後の東京再建はめざましく、6年半後には帝都復興祭が行われ、諸外国を驚嘆させた。ところがその15年後、東京は米軍の大空襲により再び廃虚と化す。天災から戦災(人災だ)へ。その間の短さは何を意味するか。

間の短さについて意味を考える前に、 「東京大空襲ではそれに乗じた虐殺事件とか起こらなかった」意味を考えた方が良い


>人々が「自分も人を殺せる」と信じるには、日常の中で暴力への拒否感を摩滅させる「訓練」期間が必要だったに違いない。

普通それは 徴兵期間中の訓練で養うもの で、日常的にやる話ではないんですよね。日頃からそんな事やってる国なんてたぶん北朝鮮くらいですよ。


>戦前の日本人は、どうして暴力へのタブーを緩めていったか。

昔の人は今ほど民度が高くなかったから、としか言いようがない ですね。べつに震災時の大虐殺だけが問題だったのではなく、これほどの犠牲者は出ないにしても 同族同士の集団暴力が民衆レベルで発生していたなど普通にあった時代 です。米騒動とか日比谷焼き討ち事件とか。戦後ですら首都圏国電暴動とかありましたし、 この人たちが賞賛するであろう学生運動や新左翼運動なんて戦前の人間でも普通にドン引きするくらいの独善的動機に基づく暴力の行使 です。


>関東大震災時の虐殺事件が重要なのは、日本人とは何者か、自分たちの本当の姿を知る上で無視できない経験だったからにほかならない。

「心置きなく日本人を絶対悪として糾弾しつつ意識高い善良な我様アピールができる絶好の場だから」 以外にないんじゃないですか?


>政府は大半を不問に付して記録を消し、流血の経験は沈黙のうちに蓄積された。
>戦える国になるための準備と勘ぐられても仕方あるまい。

どうも伊藤は 「国が国民の暴力性を高めて戦争に行ける訓練の場として大虐殺を利用した」みたいな風に思っているように見える んですが、これについては軍隊での訓練(徴兵制)が日常的に存在していた時代だった事、社会に普通に従軍経験者がたくさんいて、実戦経験も持っていた事、それらを抑制するだけの民度が備わっていない時代だった事を完全に無視してますね。
良くこんな歴史も何も無視した暴論に走れるなぁと思うのですが、 輪をかけてやばたんなのがこれを読んだお馬鹿ちゃんの感想です。


>松野官房長官がどういう政治家であるか、じっくり話を聞いたことはないが、それでも多分、安倍晋三と同じ種類の世襲政治家で、これと言った政治思想や信念を持っているわけではなく、仲間内でちょっと目立つ程度のリーダーシップを発揮して仲間を殖やし、それで自民党総裁選挙で勝てば総理大臣になれる、といった安直な考えしか持ち合わせてはいないであろうことは容易に想像が付きます。

松野氏は世襲政治家ではなく、自民党が公募した候補者として政治家になった人 なんですよね。
こういう佐原さんの

「自民党には無能な世襲政治家しかいない」

という思い込みから来る差別意識って、大虐殺をやらかした当時の人たちの

「朝鮮人や左翼はこの機に乗じて悪事を働く連中に違いない」

という思い込みとどこに差があるんでしょうね。まぁ 佐原さんは大震災当時生きてたら、まず自分が率先して大虐殺をやらかす類の手合いである事を自ら語っちゃっていますね


>それだけに、今の日本の政治は実に、危機的状態であるということだと思います。多くの国民がそのことに気付いていない、というのも深刻な話です。

隙あらば他者を思い込みで差別し、物理的手段があれば暴力による排除を厭わないであろう 事を、​ あれ ​や​ これ ​やの日記で自白してしまうような、 民主社会にあるまじき蛮族がコア支持層であるような政党が零細勢力でしかない 、というだけで 日本の政治は危機的でも何でもない 事が良くわかります。





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Last updated  2023.10.04 10:30:52コメント(0) | コメントを書く


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