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May 21, 2011
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新海誠監督の最新作。『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』等の過去作品は観たいと思っているのですが、なかなか機会がなくて未見です。 山間の町に暮らす少女・アスナは高台の岩場に登って父の形見の鉱石ラジオを聴くことを日課にしている。ある日、鉱石ラジオから聞こえてきた不思議な唄に魅せられる。再びこの唄を聴きたいと願っていたとき、異様な獣に襲われたアスナを不思議な少年・シュンが助ける。シュンはアガルタという国から来たと語り、2人は心を通わせるが、まもなくシュンは遺体で発見される。産休の教師に代わってアスナのクラスの担任としてやってきた教師・モリサキから地下世界の神話を聞かされる。この地下世界はアガルタと呼ばれているという。 再び高台の岩場に行ったアスナは、シュンに瓜二つの少年・シンと彼を狙う男たちの争いに巻き込まれる。アスナとシンは地下に逃げ、ついにアガルタへの扉が開かれた。 小学生の少女が異世界から来た少年と出会い、旅をして、別れ・・・「それは、”さよなら”を言うための旅」のキャッチコピーそのままの雰囲気です。アスナが住む山間の町のロケーションがいいです。木造の小学校、人と鉄道が共用の鉄橋、高台の岩場。田舎の町の雰囲気もいいです。アスナは幼い頃に父親をなくし、母親と2人暮らし。看護師の母親は忙しく、家には1人。あまり友達付き合いもありません。そんなアスナが出会った少年・シュン。しかし、彼が死んだという話を聞かされてショックを受けます。新たに赴任してきた教師・モリサキは実は・・・そして、地下世界「アガルタ」へ。明確な目的を持ってアガルタにやってきたモリサキ。どこか満たされないアスナもモリサキとともに行動します。過去の経緯からアガルタの掟は地上たちの人間を受け入れません。人間も、人とは呼べないような存在も。唯一、村の長老だけがアスナとモリサキの味方になります。2人といったんは別れたシンも2人を追うことになります。しかし、シンの心の中は少しづつ変化が。 そして、旅の先にあったものは・・・ただ、「ケツァトル」をはじめとした存在の雰囲気がどことなくジブリ・・・というか『もののけ姫』のような雰囲気でした。たぶん、監督の中では同一の存在して捉えているのでしょうが・・・亜流みたいな印象も与えられてしまうので、もうちょっと違うものにしてもらいたかったというのはあります。でも全体の雰囲気もよく、けっこういい映画でした。あと、新海監督の過去作品もぜひ観ないと。 トラックバックはこちらへ。
May 14, 2011
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ジャック・ブラック主演のお馬鹿でお下品なコメディー。ファミリー向け・・・と言えないこともない? 109シネマズ川崎にて3D吹き替え版を観賞。 ガリバーはニューヨーク新聞社にメール係として勤務しているダメ社員。長年想いつづけている旅行記事担当のダーシーに声もかけられず、今日来た新人にも「これが限界」とたしなめられるような情けない男だ。 そんなガリバーはダーシーの気を引きたくて、自分の文章として旅行記事サイトのコピペを出したところ、バミューダ・トライアングルの取材に抜擢される。早速出かけたガリバーだが、嵐に巻き込まれて難破する。 気がつくとそこは、小人たちの王国「リリパット」だった。最初は小人たちの捕虜として扱われていたが、隣国のブレフスキュの工作員から王女を助け、王様を火事から救って信頼を得る。そしてブレフスキュの大軍を撃退して英雄となり、有頂天になるガリバーだったが・・・ シンプルなストーリーで、なかなか楽しい映画でした。下品なネタも多々ありましたが・・・どちらかというと子供たちが喜びそうな下品さです。ぱっとしない、オタク趣味の情けない男が文字通りビッグな存在になって有頂天になるが挫折、その後立ち直って成長するというストーリーです。リリパットの国に漂着したら、浜辺の拘束シーン。ここでも倒れたガリバーの尻に小人の1人が・・・あとのモノローグから死んで。はいないようですが。その後、牢屋で小人の男・ホレイショと出会います。この男も情けない男ですが・・・このガリバー、情けない男ですが虚勢を張るのは得意です。王女と王様を助けたことで、この虚勢がエスカレート。でも小人たちは信じます。そして、迫りくる大艦隊も撃退して有頂天に。小人たちは大工仕事が得意・・・とかそういうレベルじゃないです。ガリバー用の大豪邸を建て、シアターを作ったり。このシアターで上映される劇が映画のパロディです。小人たちに話した身の上話が映画のパロディで、それを信じる純朴な?小人たち。そして、町並みもタイムズ・スクエアのようになったり。リリパット王国に異文化が流入していくのも面白いです。そして、ガリバーに司令官の座を追われたエドワード将軍が巨大ロボットで登場。もう、なんでもアリです。そして、ちょっとだけ巨人の国に行って、戻ってきて大団円。3Dの効果は・・・コメディだから2Dでもよかったような。どうせやるなら、火事の消火シーンを王様の視点で3Dにしたら面白かったのに。まあ、古典が原作で今風に菜って、下品で、映画パロディもたくさんあって、楽しめた映画でした。何も考えないで楽しむ映画です。 トラックバックはこちらへ。
May 13, 2011
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異世界とつながった街、、ヘルサレムズ・ロット。相変わらず世界滅亡級の危機が日常茶飯事な街です。 前巻までにもいろいろなキャラクターが出てきましたが、まだまだ出てきます。ストーリーが急展開ということはなく、街と秘密結社ライブラの面々の日常が展開します。 「Day In Day Out」ヤクザに財布を奪われたレオとそれを見ていたチェイン、スターフェイズのホームパーティーの話が並行して展開します。社交的で友人が多いように見えるスターフェイズの孤独。ホームヘルパーのエレンのキャラクターがなんかほっとします。ヤクザはあくまでも一般人として能力を使わないレオが真面目です。一方、レオのことを全く相手していないようにみえるチェインですが実は・・・不器用さがとてもいいです。そしてオチも。 「パンドラム・アサイラム ラプソディ」「震撃の血槌」もはや頻繁に起こる、世界の危機。非常識な悪者たちに対するライブラのメンバーたち。熱いノリがとてもいいです。最高。一身同体となった凶悪犯罪者と純朴な青年、ブローディ&ハマーの掛け合いが面白いです。ハマーの間の抜け具合がいい。そして、いざというときの切り札がレオの能力。この巻も面白かった。でもやっぱり、大判で読みたくなる漫画です。 トラックバックはこちらへ。
May 8, 2011
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オーストラリアで製作されたクレイアニメです。実話を基にした重そうなテーマをクレイアニメでユーモラスに表現しています。1976年、オーストラリアのメルボルンに住む8歳の女の子、メアリー・ディンクル。彼女は額に痣があり、母親にはいろいろ問題があり、学校ではいじめられていました。彼女はある日、「誰かさん」に手紙を書くことを思いつき、手紙を送ります。 メアリーの手紙を受け取ったのは、ニューヨークに住むマックス・ホロウィッツ。彼は身長190cm、体重160kgの44歳のおじさん。人付き合いが苦手で、孤独に暮らしていました。 メアリーからの手紙に戸惑ったマックスでしたが、思い切って返事を書きました。こうして長きに渡る2人の文通が始まったのです。 映画の冒頭に「実話を基にした物語」とあり、実話をベースにふくらませた話のようです。実写でこういう話を作ると「感動のストーリー」という感じになるのでしょうが、クレイアニメで表現することでユーモアたっぷりの映画になっています。メアリーは容姿にコンプレックスを持っていて、友達がいません。母親は酒が手放せず、万引き癖があったりと問題があり、父親は仕事と趣味だけ興味を示して、メアリーの相手をしません。向かいの家に住むヒスロップさんは戦争で両足を失い、広場恐怖症で外に出られません。映画内ではユーモラスに表現されていましたが、改めて挙げると、なんかすごい家庭環境です。 一方のマックスは44歳独身、過食症で肥満体型、そしてアスペルガー症候群(自閉症)です。こちらもいろいろ問題を抱えています。そして、2人の周囲についてもユーモラスに紹介されます。 画面の色もメアリーは淡い暖色系、マックスの側は灰色っぽい色で描かれています。 そんなメアリーとマックスが文通を始めます。互いにチョコレートを送りあい、日常の話題を書いたり。でも、スムーズに行かないこともあり、時に途絶えたり。特にマックスの方は病気で倒れたり、事件を起こしたり。アスペルガー症候群のため恋愛関係の話題が全くダメです。こうして月日が経ち、メアリーは大学でアスペルガー症候群の研究で成果を挙げ、結婚して有頂天に。でも、それに対してマックスは・・・心温まる交流だけでなく、互いに傷つけあったり、それが生活に影響を与えたり。この部分もクレイアニメで描かれることで、悲惨な状況もそう感じさせないようになっています。そしてラスト、マックスの部屋を訪れたメアリーが目にしたものは・・・こういう表現もできるんだ、というのを感じた、興味深い映画でした。 トラックバックはこちらへ。
May 7, 2011
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109シネマズ川崎にて映画の日1000円で鑑賞。第二次世界大戦中のある父娘の物語で、1994年の『太陽に灼かれて』の続編だそうです。(未見です)まあ、前作は見ていなくてもストーリーはわかりました。 1943年3月、KGBのドミートリ・アーセンティエフ大佐はスターリンの私邸に呼び出され、ある命令を受ける。それは、革命の英雄だがスターリンに背いた罪で逮捕されたコトフ大佐の行方を捜すことだった。コトフは記録上は銃殺刑になっているはずであるが、スターリンは彼が生きていると考えていたのだ。ドミートリは1936年にコトフを逮捕した張本人だった。彼はコトフの消息をたどってゆく。1941年、コトフが収容されている政治犯収容所。6月22日に突如ドイツ軍はソ連に侵攻を開始し、収容所にもドイツ軍の爆撃を受けた。その混乱の中コトフは収容所を脱出する。 同じ頃、かつてのコトフの妻はドミートリの妻となり、コトフの娘のナージャはドミートリの娘として少年少女団に所属していた。ナージャは意志の強い少女へと成長し、自分が反逆者であるコトフの娘であることを友人に話したりするなど、ドミートリは気が気ではない。ナージャはドミートリの言動から、父が生きていることを確信する。少年少女団の疎開で赤十字の船に乗り込んだナージャだったが、その船はドイツ軍の攻撃を受けて沈没。生き残った彼女は一緒に漂流した牧師の言葉により自分は父と再会するために生き残ったと悟り、父を探す旅を始める。 一方、コトフは懲罰部隊に一兵士として参加し、劣悪な環境で戦闘に参加していた。 前作『太陽に灼かれて』は、かつての恋人だったコトフの妻を取り戻すためにドミートリがコトフを陥れる、という話だそうです。まぁ、詳細はわからなくてもコトフとドミートリに因縁があることと、歴史的背景がわかればストーリーがわからなくなることはないです。ストーリーは前後編の前編といった感じで、後編に続く・・・で終わっています。内容も大河ドラマの総集編といった感じで、1本の映画としては中途半端の感は拭えません。ナージャはかなり信念の強い少女で、養父のドミートリも持て余している感じです。そしてさまざまな経験を積んで成長してゆきます。コトフは的確な判断力で状況を切り抜け、生き延びます。 彼も娘に会うために生きています。ドミートリはKGB幹部としての恐怖で周囲を抑えます。ストーリーは彼がコトフを追ってゆく過程で・・・という感じで展開してゆきます。爆撃される収容所、避難民ごと爆破される橋、赤十字の船を挑発する爆撃機と挑発にのる負傷兵、その後の悲劇、ある村でナージャが遭遇した惨劇、絶望的な状況で戦う懲罰部隊とエリート部隊の混成軍、など迫力のある、そして悲惨なシーンもたくさんあります。一つ一つのエピソードはけっこう見ごたえのあるものも。ただ、ところどころでテンポが悪かったりするのが残念。内容は盛りだくさんでしたが、未整理だったり、中途半端だったり。続編を見てみないとなんとも・・・という感じの映画でした。 トラックバックはこちらへ。
May 1, 2011
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