わたしのこだわりブログ(仮)

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2009年06月15日
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イギリスの代表的なロマン派詩人であるウィリアム・ワーズワース(1770年~1850年)がこよなく愛した湖水地方からの紹介です。

北西イングランドの湖水地方と呼ばれるウインダミア(Windermere)湖の北に位置するグラスミア(Grasmere)という小さな街は、詩人ワーズワースのダヴ・コテージがある為に毎年何十万もの旅人が訪れる街です。(ワーズワースの聖地)

グラスミア・ジンジャーブレッド(Grasmere Ginger Bread)

グラスミアの街には、セイラ・ネルソン夫人(1815年~1904年)が1854年に立ち上げたグラスミア・ジンジャーブレッドのお店があります。創業当時よりそのレシピを150年以上守り続けたジンジャーブレッドの味は、湖水地帯では知らない人がいない程の人気で今も存在しています。(もちろん美味しいからです。)

下はグラスミア・ジンジャーブレッドのお店の看板です。
ジンジャーブレッド 5
お店はここに1件しかありません。
今はインターネットで注文を受け付けていると言う事で、世界中から注文が来ていると言っていました。
ジンジャーブレッド 4
上は、ジンジャープレッドの包装で、下がジンジャーブレッドです。
ジンジャーブレッド 2
1枚のサイズが8cm×5cm位? 写真上は1つ6枚包みでの上2枚が見えています。
味と食感はパンと言うよりもグラノーラ(Granola)に近いかもしれません。少し柔らかいクッキー? でしょうか? 「甘くスパイスが効いている。」との事ですが、「甘すぎる」と言うわけでもなかったです。味はまずまずOK ? ガイドさんの話では、「登山などの時に携帯して食べる。」と言っていましたから、結構カロリーが高いのかもしれませんね。

下はショップの中です。6枚で2ポンド20となっているので、日本円で350円くらい? 1枚60円くらいでしようか。
ジンジャーブレッド 3
セイラ・ネルソン夫人が12才の時から奉公に行っていたマリー・ファークワ公爵令嬢のグラスミアの館でケーキやペストリーを焼いている時に考案したそうです。それは、マリーや他のお客様にもとても喜ばれ、近隣の館に売り分ける為にたくさん焼いたのが店の起源のようです。

下は、聖オズワルド教会の横に建つお店です。
ジンジャーブレッド 1
ここは店であると同時に、セイラ・ネルソン夫人のコテージの場所でした。そして、彼女が購入する前、ここはワーズワース自身がこの街に住み着いていた時に教鞭をとっていた学校の跡地でもあります。
隣にある聖オズワルド教会には、ウィリアム・ワーズワースと彼の家族のお墓がある為に、ワーズワース信奉者達の聖地巡礼の一つとして、この街、この場所を多くの訪問者が立ち寄るわけです。

セイラ・ネルソン夫人がこの店を立ち上げた1854年には、ワーズワースはすでに亡くなっていますが、セイラ夫人が売り歩いたジンジャーブレッドをきっと彼は食べているに違いありません。そして、もしかしたら「彼と親交のあった詩人のシェリーやキーツも食べているのかもしれない。」と思うと、やはり来訪記念にジンジャーブレッドを食べて行かなければならないのでしょうね。

変わらないレシピは秘伝中の秘伝として彼女は金庫にしまい決して人には見せなかったと言います。その彼女のレシピを唯一継いだのが夫人の兄弟(ジャーマン家)の孫娘だったそうです。その当時店の使い走りをしていたウィリアム・ウィルソン少年が後にこの店の権利を買い、現在(3代目)にいたっているそうです。






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Last updated  2020年02月03日 03時36分23秒
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