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前回紹介したように、モーツァルトはザルツブルクを捨ててウィーンに定住し、そこで亡くなっていますが、没後しばらくして、彼の名声が高まると、思い出したかのようにザルツブルクではモーツアルトを奉り始めます。
いわゆる村おこしに近い発想で始まったのでしょう・・・。
国際モーツァルテウム財団(1880年9月20日発足)
ザルツブルクの街では、 1840年に、モーツァルトの銅像が街の広場に建てられ、モーツァルト広場に
名を変えています。
1880年にはモーツァルトの音楽を奨励し、保護し、モーツアルトを讃える事を主目的に「国際モーツァルテウム財団」が発足
。
通称「モーツァルテウム」と言うモーツァルト会館には、財団事務局、音楽学校、モーツァルト資料図書館、コンサート・ホールが備えられ今や、 モーツァルト関連の国際窓口の一つとなっています。
前回紹介した モーツァルトの生家は、1880年に財団が買収
。
タンツ・マイスター・ハウスは1938年に財団が買収。
それぞれ展示場になっています。
他にも有名なのが、毎年夏に行われる ザルツブルク・フェスティバル(音楽祭)です。これも、モーツァルトを記念した音楽祭
となっています。
前振りが長くなりましたが、 今回紹介するのは、お菓子のモーツァルト
です![]()
オーストリア共和国(Republic of Austria)
ザルツブルク(Salzburg)の菓子店
フュルスト(Furst)のモーツァルトクーゲル(Mozartkugeln)
モーツァルトと名の付いたチョコレート菓子は
、今や世界に出回っていて、知っている方も多いと思います。
ちょっと見は同じなのですが、 実は多種のメーカーから発売されている
のです。
今回紹介するのは、もちろん本家のモーツァルトクーゲル(Mozartkugeln)
ですが、歴史は1890年と、国際モーツァルテウム財団に近いくらい古いのです。
本家のはモーツァルトクーゲル(Mozartkugeln)の包装は他と少し違います。
包装紙にはモーツァルトの横顔。
包装紙だけではなく、ここの品は手作りなのです。(他の偽物は全て工場生産品)
本家はもともと 1884年創業のカフェ、フュルスト(Furst)。

・・アイアン・ワークが美しい。
菓子職人パウル・フュルスト (Paul Fuerst)
が試行錯誤の末に考案し、 1890年に完成
させたのが、モーツァルトクーゲル(Mozartkugeln)です。
新しいチョコレート菓子はザルツブルクの人気商品となり、 1905年のパリ菓子博覧会で金賞、受賞。
ところが特許をとっていなかたようで、包装までマネする会社がボコボコ現れた
ようです。
そういう意味で言えば、他は全て模造品なのです。
スーパーで安く売られている大量生産品のミラベル社(Mirabell)と比較してみました。
左側が本家フュルスト(Furst)・・・一見2層構造だけど3層構造。
ソフトな仕上がり。
右側がミラベル社(Mirabell)・・・・4層構造。
香料にくせを感じます。
値段は本家が1個0.9ユーロくらい(手作り)
ミラベル社のはスーパーで0.32ユーロくらい。
材料( 下、2枚の写真は、本家のドイツ版ホームページから画像を拝借。)

ピスタチオを練り込んだマジパンを芯に、ヘーゼルナッツ入りのチョコクリームを巻き付けチョコボールを作成。
そのチョコボールにスティックを刺して、をさらにチョコレート・コーティング。
完全なる家内制手工業ですね。本家のが高い訳です。
工場の生産品とは別物です。
最近流行しているスティック付きのチョコレート・ドリンクに見た目似てますが、乾燥させてから、スティックを外し、その空いた穴にもチョコレートをつめて・・・(ヘソになっています。)完成です。
昔と変わらない製法で味を守り続けています。
本家の手作り品は、製造個数が限られ、販売場所も系列店だけとか・・。
カフェ、フュルスト(Furst)は菓子店なので、モーツァルトクーゲルだけを売っているわけではありません。店の奥がカフェ。
ザルツブルクに行ったら自分用には本家のものをお奨めです。会社には安いので・・・。
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