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実はアイアンワークの発展の年代史を調べていたのですが、どこにも見つからない。
池袋のジュンク堂でもさんざん探したのですが、ここも写真集はあれど、それに言及している書物が無かったのです。
で、もしかしたら鍛冶屋の歴史に関係するかとも思ってみたのですが、ヤフーでは日本の鍛冶屋しか出てこないし・・・。
そこで、仮説を立ててみた。もしかしたら中世の甲冑(かっちゅう)から何か見つかるかな? と・・。
結果、板金鎧であるプレートアーマー(Plate Armor)の成り立ちとか、それを負かす武器とかには詳しくなったけれど答えはやはり見つからなかったのです。
すでにアイアンワークの写真を登録しているので、今回、見切り発車で一部紹介する事にしました。引き続き調べてみますが・・。
アイアン・ワーク (iron work)中世の看板
ドイツ圏で見られる鉄で細工された看板・・・鉄看板(iron signboard)はアイアン・ワークと呼ばれるものです
。
ドイツ、オーストリア、スイスの 歴史の古い街では、今も中世の看板が生きていて、慣習か? 現代の新規の参入店も鉄細工の看板を造らせて下げている
のです。
鍛鉄製の看板は家々の2階あたりから道に突出して掲げられています。
昔は文字の読めない人達が多かったので、それは店の商品を示すサインボードとして絵や図形といったロゴ化した美しい絵柄で示されている
のです。
ザルツブルクの目抜き通り
図柄のパターンは3通り
1. 屋号をゴロで合わせたタイプ
店名ローター・ベア(赤熊屋)なら赤く塗られた熊の柄の付いた看板。
2. 商売を現したタイプ
パン屋なら・・プレッツェルの図柄。
3.その他何か意味合いのあるもの
といったように2番のものは私たち日本人にも解るのである。
屋号をゴロで合わせたタイプの看板
マクドナルド・・・・街に合わせて新規参入(ザルツブルク)
商売を現したタイプ
パン屋のプレッツェル(ローテンブルク)

傘屋(ザルツブルク)
スペインの洋服屋ZARA(日本にも店はある)・・・街に合わせて新規参入(ザルツブルク)
はさみとリボンと紳士淑女が図柄に・・。
魚屋・Nordsee 1930年創業(ザルツブルク)

その他何か意味合いのあるもの
ホテル ティルマン・リーメンシュナイダー1559年創業(ローテンブルク)
ライオンがローテンブルクの紋章をひっくり返してつかんでいます。
ホテルはたいてい動物がマークに使われているようです。
さて、やはり気になる歴史ですが、騎士の着用する甲冑の方から鋳物を見ると、
中世11世紀頃には鉄の調達が増えた事と、水力ハンマーや足ふみ研磨機などの工業化が進み、様々な異なるサイズの甲冑の量産ができるようになったとあります。
今まで、非常に高価なオーダーメイドの甲冑は金持ちしか着用出来なかったのが、少し安くなったので、兵士身分でも着用できるようになってきたと言う事です。
そして、それは、鉄の値段だけでなく、鋳物のローコスト化が進んでいったと言う事も言えて、鉄は特別な人達のものではなくなってきつつあった・・・事を意味するでしょう。
で、 実際に街にこうした看板が出回るのは16世紀以降ではないか? と推察できます。
15世紀には街の親方職人も市議参政権の資格を得るなど商人ギルドだけでなく、手工業ギルドの力が増している事が一つに挙げられるでしょう。
もう一つは、看板の老舗ホテルの年代が16世紀中頃に多い事です。
結論は、もう少し調べて見ますが・・・。
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