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ディジョンの中央駅に向かう途中、前回来た時にはなかった小さなワインショップ2つにひやかしで入る。日本では有名な生産者であまり目にしないマグナムボトルがごろごろあってめうつりしたが、7年前のような「エマニュエル・ルジェがなんでこんなにゴロゴロあるの」みたいな驚きはなかった。その「なんでこんなに」と感じた店はこの日は閉まっており、のぞいてみると品ぞろえも随分変わっていたようなので、明日また来ようと考え後にする(しかし、結局は時間不足で再訪はかなわなかった)。
快速電車TERに片道1時間ほど乗り、終点Besancon Viotte駅に到着した(cはセディーユ付)。なぜか「ブザンソン・ビヤー」と読む。読めるか!。すっかり日は暮れていた。 駅前にいたタクシーの運転手さんと「黒崎さんという若いジャポネーズの学生が失踪した大学寮に行ってみたいんだけど」「大学寮の場所は分かるよ、乗りなよ」というわけで乗車。駅も大学寮も市街地中心部の外側にあり、田園都市線沿線の駅付近のような起伏のある車道を進む。やがて、広々とした学生寮が林立する地区に到着した。
運転手「ほら、あそこの建物群だよ」
私「どこらへんに黒崎さんがいた寮があるの」
運転手「詳しい場所は知らないんだ」
しょうがないので、部外者だが、ずかずかと敷地に入る。ここから先は入ってはいけないというような柵はなかったのが幸いだった。はしの方から確認していくと、反対側のはしの方に目当ての建物があった。テレビのニュースでみた印象とは違ったが、看板には見覚えのある「Theodore Rousseau」の文字がある。アルマン・ルソーとジャン・ジャック・ルソーは知っているがテオドールって誰だよ、と思ったのがこの事件に興味をもったきっかけだった(フランスの有名な画家だとか)。
この出入口から出てきた留学生のお姉さんに「ここは黒崎さんのいた寮ですか」と尋ねると「そうよ」と答えてもらったので、ここなんだと確信した。建物の入口にあるはずの黒崎さんの写真入りの尋ね人の紙は、捜査機関の発表後だったこの時点では既にはがされていた。建物や周囲をスマホで撮影していると、電池が残り35%ぐらいあるはずなのに、電源が完全に落ちて強制終了となった。
=禁無断転載=
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