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カラダの変調でしばらくアルコールを控えている。 これを機に順不同で、いままで飲んで特に印象が良かったワインを挙げてみる。生産者の中でも安め、すそ物のワインが多い。アフィリエイトは生産者の説明のためで、銘柄は必ずしも一致していないし価格も妙に高いので気にしないで欲しい。・ドメーヌ・ルー・デュモン ブルゴーニュ・ピノノワール2017Koji et Jae Hwa Bourgogne Pinot Noir 2019 / ルー デュモン ブルゴーニュ ピノ ノワール 2019価格:60,000円(税込、送料無料) (2024/4/28時点) 楽天で購入 最近飲んだワインでは特に良かった。感動するほどではないが、非常に良くできていると感じ、あっという間に1本飲み干してしまった。ルー・デュモンは以前と比べると人気が高くなったが、まだ過小に評価されていると思う。ブルゴーニュ中心部のワインが多く、競争が多いからだろう。店で見たら買って、然るべき後に飲むべきだ。・マルク・ソワイヤール ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ2018ブルゴーニュ ブラン モノポール クラ[2020]マルク ソワイヤール(ドメーヌ ド クラ)(白ワイン)価格:11,000円(税込、送料別) (2024/4/28時点) 楽天で購入 ビゾのお弟子さんで安く入手できるというので試しに買って、セラーが満杯になったので仕方なく開けたらとても美味しかったワイン。既に人気が高くなって、いつでも買えるということはなくなった。今は楽天市場でオートコートドニュイはヒットしない。 自然派と呼ばれる生産者で感動した経験は多くはないが、このワインは良かった。もう1本試してみたドラクラのブルゴーニュ赤はつまらなかった。畑の差は大きいかな。 以下、特に解説しないがこれまでに飲んで印象深かったワインを挙げるとこんな感じ。どれも昔は今ほど高価ではなく、簡単に試せた。何か2004年が多いな。・ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ ボンヌマール2004【5月1日エントリーで最大P20倍】【4月・特価セール】【最安値・ポイント2倍】ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ [2017] ボンヌ・マール グラン・クリュ 750ml【WA96】【フランス】【ブルゴーニュ】【赤ワイン】(Georges ROUMIER)価格:296,000円(税込、送料別) (2024/4/28時点) 楽天で購入 東急本店試飲コーナーで1杯5000円弱だった。・ドメーヌ・セシル・トランブレイ ヴォーヌロマネ2004Cecile Tremblay Vosne Romanee Vieilles Vignes 2020 / セシル トランブレイ ヴォーヌ ロマネ ヴィエイユ ヴィーニュ 2020価格:140,000円(税込、送料無料) (2024/4/28時点) 楽天で購入 とあるワイン会で抜群でした。新酒で入ってきたころは1本5000円ぐらい。・ドメーヌ・ルロワ ブルゴーニュ2004Domaine LeroyBourgogne Rouge [2004]750mlブルゴーニュ・ルージュ [2004]750mlドメーヌ・ルロワ Domaine Leroy価格:858,000円(税込、送料無料) (2024/4/28時点) 楽天で購入 マダムがデクラッセした2004年だからこそ、自分で試そうと思って買えたワイン。1本で1万2000円くらいだった。ふだんワインなんか見向きもしなかった父親(昨年冬に他界)が「ちょっとだけじゃ分かんないな」と言い、もっと寄越せムーブをしたのが良い思い出。・DRC エシェゾー 2001【最大1,000円OFFクーポン★期間限定】ロマネコンティ エシェゾー 2001 ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ DRC Echezeaux フランス ブルゴーニュ 赤ワイン【お買い物マラソン期間★4/24 20:00~4/27 9:59】価格:798,000円(税込、送料無料) (2024/4/28時点)楽天で購入 初見の人が多いワイン会で手堅いものを、と持参したワイン。期待に応えてくれた。取得コストは1本で3万円ぐらい。個人的には過去最良のDRC。
2024.04.28
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久しぶりのブログ更新。楽天さん、ブログでいろいろ新機軸を試しているようで、使い勝手が変わっています。プラスの効果があるといいですね。 先日、ある首都圏の老舗ホテルで会食し、そこでワインを選ぶ機会があった。分厚いワインリストはなく、ボトルは赤白数種類ずつ。このうちブルゴーニュは同じ村の赤白が1種類ずつ。なぜかリストに作り手の名前がない。 腑に落ちないので実物を持ってきてもらったところ、作り手は白と赤で別々だった。白は村名、赤はプルミエクリュ。赤はざっくり1万5000円ぐらいで、村名の白より安い。なんか変だな、と思いながら赤を選んだ。その場で飲んだ大人全員から好評であった。 帰宅してから同じワインをネットで調べたところ、もっとずっと安い値段で、今でもワインショップでひっそりと売られていた。「ホテルはちゃんと利益を取っていた上であの価格だったのか」と感心した。やはり、定評あるホテルのプロによるワイン選びは役に立つ。近いうちに自分で購入するので、それまではこのワインの生産者や銘柄、会食をしたホテル名は書きません。 最近はブルゴーニュワインの最新ビンテージの価格の上がり方がひどい。でも、今なら少し探せばこんなワインも国内に在庫がある。 今回の赤ワインのヴィンテージは数年前。新酒で輸入されたころはユーロ建てのワイン価格もほどほどで、ユーロ円相場も今より円が強かった。だから最新のヴィンテージに比べて、ずっと安い値段でワインが買える、飲めるというわけだ。 「いつか1ユーロ=120円ぐらいまで戻る」という相場観の人には当てはまらない話だが、そうではなく今ぐらいの相場が当面続くと考えるワインファンは、こうした国内在庫を今のうちに買っておいた方が良い。 著名生産者のレア物を追いかけていると、海外市場での価格高騰の影響をもろに受けてしまう。意固地になって著名なドメーヌ物を追いかけるより、もっと安く飲める、感動もほどほど、そこそこのワインを選んでいく方が趣味が長続きするだろう。「それでは、何を買ったらいいのか」。その答はワインショップではなく、ホテルやレストラン(のソムリエ)が教えてくれると思う。
2024.02.11
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あらすじを考えず、考えたことを書き残しておく。 タイトルにあるように、楽天に勧めたいワインがない。昔は「これが良いワインだけど高い」ということがあったが、いまは売り物がない場合が多い。例・レ・ジャルダン・ド・ラ・マルティニエール ロワールのワイン。日仏商事傘下のワイナリーで、ワインショップが運営するサイトには売り物があるものの、楽天にはない。・ドメーヌタカヒコ 一部で販売された形跡は残っているものの、人気が高くなって買えなくなってしまった。・ベルナール・ファン・ベルグ ブルゴーニュにあったワイナリー。2010年より以前には一部の日本のシッパーさんが輸入して国内で流通していたが、ワイナリー活動後期は日本にまともに入ってきていなかった(中国・東南アジアには入ってきていた)。 よそで買うなりするので良いけれど、こういうマーケットの状態で、楽天アフィリエイトで何を貼れというんだろうね。 アルコホリック・アルマジロさんは下2つの販売実績があるので、共感できる。
2023.04.30
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最近はこんなワインを飲んだ。・ジャン・フォーロワ ヴォーヌロマネ・レ・ショーム1990 予約から半年。販売店さんから「早めに引き取って」といわれて昨年末に購入したワイン。冬のボーナスのうちかろうじて自分の使える分がこのワインの輸入で吹っ飛んだが、外観の状態はあまり良くなかった。 早く飲んでしまおうと開けたところ、まずアルミキャップで指を切り流血。応急措置をし、コルクを開けようとしたところ液漏れの形跡。本当に古酒って難しいと考えさせられた。前回飲んだ同じジャン・フォーロワのニュイサンジョルジュ村名の時に感じた良い印象は全くなく、修行僧のような広がりのない味。まずくはない。状態がすべてか。・ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ2016 前日に上記の微妙なワインを飲んだので、厄払いも兼ねて開けた。当然ながら原料であるぶどうの印象が段違いに良く、結構長持ちするんだと感心した。また、タカヒコさんのワインは買って放置しているものが多くて自分が飲んだワインとしてはこの2016が最も新しいヴィンテージなのだが、以前に飲んだもっと昔のワインと比べて出来が良いという印象を持った。香味が葉巻。
2023.02.19
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最近はこんなブルゴーニュワインを飲んだ。飲んだ順。・コシュ・デュリ ムルソー(赤)2017 とても良かった。コシュ・デュリの赤は初めて。ネットで間違って購入し、手違いが重なりもう開けることになったが、とても良くできている。見直した。ブルゴーニュの高級赤ワインではあまり感じたことがない味(語彙力)。飲んでから既に1週間経過したので印象が薄いが、2日で飲みきってしまった。3万円以上したが、2万円なら出す価値あり。・ジェラール・ラフェ ジュブレ・シャンベルタン・コンボット1993 購入先の店主が最低な人物であると(改めて)判明したので、縁切りのためさっさと飲もうと考えて開けた。 ジャンの時代のワインがジェラールの名前で出ている。GC1級で南の方では特級畑に囲まれてレベルが高いとされる畑であるコンボット(ソースは爺)。コンボットらしい味は感じるが、ジャン・ラフェのワインは良くも悪くも軽やかな飲み口が多い。爺のワインの方が美味い。さっさと飲んで正解だったか。1万5000円以下なら別の店でまた買う。円安が進んだのでな~。・ラヴノー シャブリ・シャプロ2008 ロウキャップに亀裂が入っていたので、いつものように金づちとマイナスドライバーを使って頂上部分を割ってみたらコルク頂上部分が濡れていた。液漏れ。ロウキャップのおかげで外には漏れていなかった。キャップに亀裂が入っていたことと関係があるのかな、熱で中の空気が膨張したのか、などと考えてみたよく分からない。中味は良くできたシャブリで状態に問題はなかった。堅いロウキャップのおかげかも。2万円までなら出してもいいかな。
2022.10.23
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久しぶりにマイブログに投稿。海外ショップのワインリストを眺めて、注文する銘柄を決めるのに悩んでいる。今月から新型コロナ禍の水際対策が緩和されたとはいえ、自分の勤務先のコロナ対策が厳しめのままなので渡仏できない。また、ウクライナとロシアが戦争をしており、コロナ前と比べて欧州への渡航費はとても高額らしい。仮に勤務先の許可が出たとしても実際に渡航するのは難しいだろう。円安が進み、海外ショップのワインも気軽に買えない。例えば1000ユーロのワインだと、もろもろ費用込みで15万円。ルロワの古いネゴス物などは安くてもこれぐらい。どうせ海外ショップに依頼するなら、日本で見かけないものを…と思う。でも予算の制約があるのでニュイ・サン・ジョルジュやポマールの村名になりそうだ。夢がないね。その意味では、ドメイヌ・ソガは懐にやさしくて良い。オチはありません。
2022.10.15
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2021年はコロナ禍の中、日本の主要メーカー(サントリー、ニッカ、イチローズモルト)の限定ウイスキーを探してみた。結局、サントリーの「響ブロッサムハーモニー」は2本購入できたが、その他を含めると、ほぼ全敗に近かった。とはいえウイスキーの量は十分にそろったので、2022年はブルゴーニュワイン探しの生活に戻ることにした。高いけどね。 「響ブロッサムハーモニー」は昨年末、アマゾンに出ていたビールやシャンパーニュとのセットを4万円超出して購入した。その後、抽選により「定価で売ってやる」といってくれた奇特な店があったので買わせていただいた。交通費は高くついたけど、ご恩は忘れません。 「山崎2021limitededition」は、年末になっても入手できずにいたので、あきらめてヤフオクで1本買った。たまたまヤフオクがクーポンを提供していたので、いまアマゾンや楽天で酒屋が売っている価格よりは安い値段だった。本物かどうかの保証はない。 できればもう1本、定価で入手してみたいが、おそらく無理だろう。 抽選をしている「ビック酒販」や「高島屋」にも通ったが、何も当たらない。特に高島屋はクレジットカードを作るところから始めた方が良さそうだと思うようになった。 個人的に専有できるパソコンがないのがキツいな。この世界で「ボット」と呼ばれる自動プログラムが幅をきかせていることは学べたが、搭載できるマシンがないので仕方がない。 さはさりながら、若い頃に比べてウイスキーの飲める量が増えていることを身をもって知ることができたのは幸いだった。 また、限定品を探した副産物だが、やや入手難易度が低い他のウイスキーをいくつも購入することができた。「山崎12年」とか「白州」、「余市」、新旧「竹鶴」など。白州は、探していれば容易に入手できるようになった。ネットではいまも争奪戦だけど。 イチローズモルトはDDだけ複数入手した。くじ引き的なものはあまり買いたくないが、地方に赴任していた頃にお世話になった店が案内をくれたので購入したら、ダブってしまった。 年が明けてウイスキーの保管場所を眺めていて感じるが、自分の飲むペースを考えると日本ウイスキーは十分な量を購入できたと思う。転売する気はないので、よほど珍しいものを入手する場合以外、今後は争奪戦に参加しても仕方がないと思うようになった。 いろいろ飲んでみた結果、日本のウイスキーではピートの香る「余市」が気に入った。ピートが良いと感じるので、限定品の「余市ノンピート」はレアであっても必要はない。「宮城峡ピーテッド」は「宮城峡」をしっかり飲んでから買うかどうか考えるが、多分買わないだろう。なお、通常品の「宮城峡」も美味しいと思う。もちろんサントリーのシングルモルトも美味しい。 おまけのような形で入手したアードベックは実に美味しいが、匂いについて家族からの評判が悪い。 ザ・マッカラン12年Dカスクが2本ある。そのうち開けて飲もうと思う。 ジョニー・ウオーカー・ブラックラベルのオールドボトルは在庫が2本ある。もう少し手元にあってもいいと思うので、機会があれば拾っていきたいと思う。 オチはありません。追記 その他に探していたウイスキーは「白州ピーテッドモルト2021」、2020年の山崎シリーズ、イチローズモルトの限定品など。 本日は久しぶりに海外ショップにブルゴーニュワインを発注した。 いまは昔と同じように安く売られている、有名ではない作り手のオールドボトルに興味がある。面白いものを買えたのではとワクワクしている。 JRA根岸ステークスはハズレ。1着がヌケ。
2022.01.30
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〇 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種予約を受け付ける自治体で、電話やネットで申し込んだがつながらず予約できない、〇分で予約が打ち切られた、というニュースを読む機会が増えた。 「池の鯉にエサをやる」方式の旧態依然とした予約システムは、インターネットで稀少ワインを売るショップも相変わらず利用している。こういう自治体や店は、世の中の変化に敏感であるべきじゃないだろうか。利用者は不満だらけだ。 (以下、今回加筆の部分) ワインショップのメルマガの購読先を絞ろうと思い、自宅の庭の池で飼っている鯉にエサをあげる「華麗なる一族」に登場する銀行家のような(たとえが分かりにくい?)売り方をしているネットのワインショップに断りの連絡を入れた。 「配信停止はこちら」と書かれているリンクを踏んで終了という仕組みがない店だったので、メールで連絡した。「メルマガを読んですぐに訪問しても、誰もが欲しがるようなワインの在庫があった試しがなかった。売れ残りを買えといっている印象しかなかった」と書き添えた。送ってから、店主の気分を害するような書き方をしたなと反省したが、本当にそう感じていたので、長い目でみればお店のためにもなるだろう。 一定水準以上の作り手によるブルゴーニュワインは単価が上がり、世界的に需要が増えたこともあり、各店に分配されるワインの本数は減った。争奪戦にならざるを得ないが、個人的には、先着順で全て売り切れないように何らかの配慮をして欲しいと感じる。 単品で売ると特定のキュヴェが瞬時に売り切れてしまうことに疑問を感じるショップは、抱き合わせ販売をすることが多い。個人的に抱き合わせ販売は良くないと考えているが、貴重なワインだけを持って行かれることがないように、購入者に他のワインも買ってもらい応分の負担を強いるというのは解決法の1つとしてはありだろう。 個人的には、完全に抽選方式にしてもらい、他人を使って複数の応募をする人を排除するような仕組みを入れて欲しい。しかし、新たにソフトウエアを導入するなど設備投資も必要になると思うので、難しい問題だ。 最近はワインの他にウイスキーもぽつぽつと買うようになったが、そこで知ったのは、自動購入ツールを使う人しか買えないような販売方法が横行していることだった。「山崎12年」などのサントリーのエイジ物ウイスキーは出品直後にほぼ瞬殺という状態で、手動で購入手続きをして買える人はごく少数だろう。ワインの世界はまだかわいい方だったのだ。転売ヤーさんが儲かる商材は、今後も入手困難の状態が続くだろう。
2021.05.03
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最近、ウイスキーのオールドボトルに興味を持ち、探している。身近なところで買おうというわけで、ヤフオクやメルカリに入り浸っている。 今日はヤフオクで落札したバランタイン17年のオールドボトルが自宅に届いた。「価値がある」と自慢するにはほど遠い、青黄の紋章、緑色のボトルで、入手コストは約6000円。にわかで得た知識では、1980年代ごろのものだろうと思われる。もっと高い値段でメルカリで売りに出ていた同時期のバランタインの入手交渉が破談した後、もう少し安く落札できたので非常に満足している。 ウイスキーのオールドボトルは誰かの家や古物商店に在庫していたものなので、ピカピカの新品にある魅力はない。しかし、保管状態が厳しく問われる種類の酒ではないので、オールドボトルでも気軽に手が出せる。 ウイスキーを物色していると、ワインていうのは高価な酒だとつくづく思う。エマニュエル・ルジェの2018年の新酒が出回りはじめているが、クロ・パラントーなどはこのバランタインよりも2桁も高い。また、ワインは開栓したら、それほど日数をかけずに飲み切らないといけない。 海外ウイスキーでも高額で取引されるものもあるのは承知している。しかし、昔ながらのブレンデッドウイスキーの代表格であるバランタインやジョニーウォーカー黒のオールドボトルと比べると、はるかに高額で取引されている最近の品薄なジャパニーズウイスキーや、ブルゴーニュの高額ワインは、まるで金融商品のように思えてくる。転売すれば儲かるかもしれないが、飲んでそこまで満足できるもなのか。勝沼のトンネルカーブに多少在庫を抱えているが、「実際に飲めば、それほど価値はないと分かるよ」と言いたくなるワインが少なくない。 最近飲んだワインで美味しかったのは、アンリ・ノーダン・フェランのオート・コート・ド・ニュイのクレマティス2015。現地酒店から通販で(高い送料を1本当たりで減らすための数あわせで)購入したが、生命力のある力強い白ワインだった。国内で売られているボトルの状態は知らないが、あまり問題はないだろうと思う。アンリ・ノーダン・フェラン ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・クレマティス・ヴィタルバ・ブラン[2016](白ワイン・辛口・フランス・ブルゴーニュ)価格:6050円(税込、送料別) (2021/3/27時点)楽天で購入
2021.03.27
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最近、訳あってインターネットでワインを販売している国内や海外の店を検索しているが、実在するショップのサイトや、大手ポータルサイト系のネットショップで「これ、偽物じゃないの?」と考えさせられるワインをみつけた。 まず、ドメーヌ・ルロワのミュジニー1985年を販売している店があった。といっても生産者名が正確に「ルロワ」とは書かれていない。サイトには赤キャップのボトルの写真が掲載され、その意味では「ドメーヌ・ルロワ」で間違いはないと思うのだが、このドメーヌの設立年は1988年だ。ルロワの公式サイトhttps://www.domaine-leroy.com/homepage/ ネゴシアン「メゾン・ルロワ」のミュジニー1985年は実在するようなので混同されている可能性もあるといえばあるが、ワインは日本語で説明がなされ、赤キャップの写真が掲載され、どういうわけか写真では小さい方のラベルからヴィンテージが画像の加工により消去されている。 おかしなワインの売り方だが、この店を平気で登録している大手ポータルサイトは大丈夫なのだろうか。ポータルサイトには違反商品ではないかという連絡をした。 次はルロワほどではないが、結構有名な生産者のワインを探していて出会った。ボトルの写真が掲載され、オート・コート・ド・ニュイの赤ワインだが、この生産者のオート・コートは、この店以外だと白ワインしかネットで売られた痕跡がない。ワインのヴィンテージは数年前で、新たに畑を取得した可能性もあるが、生産者の公式ページがないので確かめようがない。書籍は参考にできる新しいものを所有していない。 トルショーさんのように2005年で終了だと思っていたら、一部の銘柄で06年のワインが生産され流通したというようなこともあるので、ゆっくり調べたいと思う。 日本に著名生産者のワインが入ってこなくなり、海外サイトに物色しに行ったりしているのだが、国内も海外も含め、昔の楽天市場のように安心してワインを買うことができなくなっているのが残念だ。
2020.10.18
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楽天ブログだから楽天市場の悪口を書くのはためらいがあるのだけど、書いておく。楽天市場はワインの品ぞろえに魅力がない。このブログを始めた頃とは大きく変わった。極端な例だとアルマン・ルソー。この生産者はネットで自分たちのワインを売るなと求めたこともあって、いま並んでいる品物はすべて割高。飲む側の財布の事情など考えていない、中抜き大好きな人たちが運営しているワインショップがどこか、検索結果をみればよく分かる。同じブルゴーニュの生産者でも、デュジャックぐらいになるとだいぶマシにはなる。需要が少ないものになれば選びやすくはなるが、それってモールとして意味があるのだろうか。ITサービスは、かつて競争を勝ち抜いた企業が、本業といえるサービスをキャッシュカウ扱いしサービス改善を怠り、新規参入組にシェアを奪われる例が目につく。ヤフオクがメルカリに追われ、楽天もBASEなどにある程度は市場を奪われるのだろう。楽天は異業種参入で売上高を広げてきたが、城の本丸の防御ががら空きだと思う。もうどうでもいいのかも。何度かお世話になった楽天上の名古屋のTODAさんのページを訪れてみたら、もぬけの殻で驚いた。楽天が時代の変化に取り残されているような気がしたので、備忘録がわりに書いておく。
2020.07.15
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最近考えていることをブログに書き残しておきたい。こんなニュースが流れた。 「“ティッシュ品切れはデマ” 熊本市長がツイッターで注意 2020年2月29日 2時30分 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて紙不足になるという誤った情報が流れ、ティッシュペーパーなどの日用品の品切れが起きているとして、熊本市の大西一史市長は27日、自身のツイッターで注意を呼びかけました」(NHKニュースウェブより) ティッシュの品切れはデマか? 断じて違う。 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、首都圏でも使い捨てマスク、消毒液、ティッシュやトイレットペーパーが品薄で、小売店の棚はからっぽになっている。ただし、ティッシュやトイレットペーパーは、割高感のあるコンビニではかなり在庫がある。 この件でデマを飛ばしているのは、他ならぬ政治家である。 報道によると、熊本市長はこう書いた。 「熊本市の大西市長は27日、自身のツイッターで、「デマにご注意。確認したところティッシュ等はほとんどが国産で製造に全く影響ありません。まとめ買いしなくても大丈夫です。皆さん落ち着いて行動してください」と投稿しました」(同) 市長が話していることは、大筋では間違ってはいない。 しかし、「ティッシュ等はほとんど国産で製造に全く影響」がないことと、小売店でティッシュやトイレットペーパーが売り切れ在庫がないことは、正確には別の話だ。自宅のトイレットペーパーが足りなくなれば、困るのは一般人である。 「まとめ買いしなくても大丈夫です」といいながら、こうした家庭紙の品薄状態を、結果責任が求められる政治家が自ら解消できないのであれば、熊本市長自らデマを発していると言わざるをえない。 この市長には何も恨みはないが、偉そうなことを言うなら何とかしろ、市長だろ、ツイートしている場合か、と思う。 しかし、国がしたことに比べれば、単に良識的な発言をしただけの熊本市長に目くじらをたてるのは正しいことではない。 政府は2月12日、こんなメッセージを発信している。 「マスク不足 来週にも解消へ 1億枚以上供給可能に カテゴリ:国内 2020年2月12日 水曜 午後6:52 新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクが品薄状態になっていることについて、菅官房長官は、早ければ来週にも、品薄が解消されるとの見通しを示した。 菅官房長官「(マスクの品薄解消の見通し時期は?)考えているのは、来週以降ということであります」 菅長官は12日午前の会見で、「1月28日に増産を強く要請し、24時間生産などの態勢強化で、現在、1億枚以上を供給できる見通しができた」と述べていた。 そして、午後の会見で、品薄状態が解消される時期について、早ければ来週との見通しを示した」(FNN) 同じ2月12日に、経済産業省はツイッターでこう説明している。 「経済産業省 @meti_NIPPON 2月12日 マスクを慌てて買い置きしなくても大丈夫です。厚労省や企業の皆様と連携し、毎週1億枚以上、お届けできるようになりました。花粉症などマスクの必要な時期が続きますが、風邪や感染症の疑いのある人にマスクを届けるため、ご協力をお願いします。#マスクの使い方を考えよう #新型コロナウイルス対策」https://twitter.com/meti_NIPPON/status/1227504602171371520?s=20 このブログを書いているのは2月29日朝である。マスクが品薄な状況は変わっていない。1年で最もマスクが必要な時期に、マスクが品薄で手に入らない人が続出している。官房長官の発言を聞いて、また経済産業省のメッセージを読んで、「1週間も経てばマスクが小売店で入手できるようになる」と期待した人たちは裏切られた。 朝の満員電車に乗ると、今もマスクをしていない人が多い。新型コロナウイルスに感染するリスクがあるのに、「風邪や感染症の疑いのある人にマスクを届けるため」(経済産業省)、犠牲となっているに等しい。 肺炎でも発症しないと、やすやすとはマスクは譲ってもらえない状況だ。 書きたいことはヤマほどあるが、いいたいことを1点に絞る。 ティッシュやトイレットペーパーを慌てて買う人間は、デマに踊らされているのではない。 転売して儲けようという不届き者を除けば、卸から小売店への供給が潤沢な状態に戻るまで、念のため多めに買っているというだけに過ぎない。災害に備えて水や食料を買うのと同じだ。 ここで「デマだから買い占めるのはやめよう」と言ってみても、自分の生活、自分の家計に責任をもって行動しようとする人間がマスクやティッシュ、トイレットペーパーを買う行動は止められない。 足元で起きていることは供給不全、サプライサイドショックである。 何年かに一度起きるこうした事態に備え、家庭に一定程度の備蓄は持つべきだし、足りないと分かった瞬間から全力で動き、マスクや家庭紙を確保すべきだ。 一般人がとるこうした合理的な行動を、政治家は「デマに踊らされる人」などと呼んではならない。一般住民の良識に働き掛けるようなデマを振りまく前に、供給不足を解消し、政治家に求められる結果責任を果たすべきだ。
2020.02.29
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帰国便のカタール航空は快適だった。フランクフルトからドーハまではエアバスの機体でイラクを横断、ドーハから成田まではボーイングの機体でイランを縦断した。2020年の年明けにコッズ部隊のソレイマニ司令官が殺害された余波で、イラン国内で航空機が撃墜される事件があった。そう思うと、あまり飛びたいと思わないルートである。 後日談。先日、ワインの趣味の方2人とワイン会を開き、ヴォルパトを1本開けた。入手経緯が前述の通りだっただけに「状態が悪かったらごめんなさい」と前置きして開けたが、ちゃんと美味しく飲めた。オレンジのニュアンスがして興味深かった。他のヴォルパトのワインもたぶん、大丈夫だろう。周囲に飲みたい人がいれば、また持ち込むことになると思う。 つくづく感じるのは、日本国内では、欲しいワインを単品で手に入れるのが難しくなったということ。これからは多少割高でも、海外の売り物も視野にいれ、飲みたいワインを1本ずつ探していこうと考えている。また機会があれば、直接海外のドメーヌやワイン店舗を訪問したい。また、日本で人気が集中するブルゴーニュワインの作り手は限りがあるように感じている。優良な作り手なのに、他の人気の作り手と抱き合わせで販売されるようなワインの中から、自分が気に入ったものを安く入手して飲めば、価格高騰の続くブルゴーニュワインであっても、それなりの値段で楽しめるだろう。 おまけ 年明けのAJCC(1月26日、中山)はブラストワンピースが勝利。軸に選んだミッキースワローは4着、相手の馬が1~3着。素直にブラストワンピースを軸にしていれば3連複が当たったのだが…。修行が足りないな。=完= ※無断転載はご遠慮ください
2020.02.05
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予約していたJALの成田直行便がキャンセルとなり、代替便の確保するため電話を掛けまくった。ここで自分がとった行動の詳細を書くのは簡単だ。しかし、ここで詳細を書けば、対応してくれた関係者に今後余計な負担を掛けることになるかもしれないし、他の人が大切にしているノウハウをさらすことになるような気もする。というわけで、伏せ字多めで説明する。 電話した先は、ちょっとした盲点だったと思う。電話がつながった時、自分が置かれた状況を説明し、何とか休日中に国内に戻れる代替便を確保して欲しいと頼んだ。そして、普段国内で仕事でしているのと同じやり方で、次回から連絡が簡単になる方法を確認した。 数十分して、先方から提示されたルートは2つ。(1)連休中に帰国するなら、カタール航空でドーハで乗り継ぎ成田へ(2)連休明けの平日初日の帰国で良ければ、フィンエアーでヘルシンキ、関空、伊丹経由で東京へ ワインのことを考えると(2)が良かったが、そのために職場の有給休暇をもう1日取得するのは良くない。そう考え、(1)にしてもらった。「手荷物にワインがあるので、何とか連休中にヘルシンキ経由で帰る便はありませんか」と頼んでみたが、選択肢はなかった。連休中に帰国便を確保できただけマシだった。カタール航空の乗り継ぎ地ドーハは、夜でも30度以上の場合があるようだった。仕方がなく、ワインはクロネコヤマトの別送便を使うことにした。出費がいたい。パリとは異なり、ヤマトの支店はフランクフルト空港の保税地域にある。空港のロビーからはタクシーで行くしかない。ただ、フランクフルト市内にあるHISの支店が提携店で発送できるということだったため、代替便を確保した翌日にHISを訪問した。土、日はヤマト、HISとも休みとのことで、発送手続きの締め切りが迫り、タイトな行動を迫られた。HISの事務所も、また帰国便に乗る土曜日に訪れた空港のANAカウンターでも、帰国便が確保できない旅行客とのやりとりに追われていた。 台風で週末の帰国便が欠航となると、帰国難民が大量に発生し多くの影響が出ることを知った。迅速に対応してくれたJAL関係者の手際の良さに唸った。いろいろな意味でJALは偉かったなと思う。(続く)帰国日のフランクフルト空港ANAカウンター。この少し前には、帰国便が欠航となった大勢の旅行者がANA社員を囲む様子もみられた。空港に着いてから代替便の話を知らされ、ホテルを探してくれという話となり、言うANA社員も言われる旅行者もキツそうだった。
2019.11.14
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朝、ドルトムントを出発する特急はウィーン行きだった。デュッセルドルフ、ケルン、マインツなどライン河沿いの主要都市を、東海道線普通列車並みの時速120キロ程度で結ぶ。 のろい。 欧州で乗る特急はフランスのTGVに限る。独ICは時間の浪費である。 列車の中で、ブリンコフを買い忘れたことに気づいた。ケルン通過 ライン河フランクフルト中央駅は再訪となる。ミュンヘンやハノーファー、ドルトムントなどの駅と違い、駅のどこを出ればどこに出られるか、おおむね分かっているので気楽だ。前に来た時は随分大きい駅と感じたが、ミュンヘンや他のドイツ語圏の中央駅に比べると、むしろ少し小ぶりに感じた。 ミュンヘン中央駅では、地上ホームの乗り場である一番人が集まる場所は、ブラートブルストを売る店が軒を連ねていた。一方、フランクフルト中央駅ではクロワッサンやピザを売る店が主役で、いわゆる「フランクフルト」を売る店は端に追いやられていた。前回来た時には分からなかった違いだ。日本の駅に無理矢理たとえると、立ち食いそばの店がすみに追いやられ、神戸屋のようなパン屋が目立つ場所に並んでいるような風情だ。 今回利用するホテルは、前回泊まったホテルから少し離れたところにある「東横インフランクフルト中央駅前」。ホテル職員は日本語が通じ、国内に戻ったかのような気分だった。ホテル前のバス乗り場は、17年に来た時と異なり随分きれいになった印象がある。フリックスバスが一日中、各地から到着していた。 このホテルで、とあるワインショップにインターネットで注文していたエマニュエル・ルジェのワインを受けとった。ワインサーチャーで探したルジェだ。写真を載せた2014年のエシェゾーと、2016年のニュイ・サン・ジョルジュの2本。日本国内でルジェを入手するには、店が行う抽選に当たるか、他のワインと抱き合わせで買うしかなく、ボーっとしていたら入手する機会すらない(そんなに熱心には探さないが)。今、ネットで販売されているルジェは、こうした普通に販売していた店よりも価格がはるかに高く、それゆえに在庫となっている。クロパラントーに至っては、20万円台が中心だ。こんな高い価格では買えないし、飲みたくない。また、マイクロドメーヌに比べると、ルジェは海外であれば入手できないことはない。日本に入ってくる本数が減り、それを昔と同じくらいいるファンが奪い合って手に入らないに過ぎない。今回渡欧する機会に、クロパラントーのようなトップクラスのものではなく、以前よく飲んだ村名などを買っておこうと考えていた。実際に日本で今売られているルジェより安く入手できた。免税手続きをして手荷物で日本に持ち帰れば、普通に輸入するより安くすむという目算があった。しかし、店に再三英語で依頼したにもかかわらず、免税手続きに必要な書類がきちんとそろっていなかった。写真の通りエシェゾーはラベルが少し汚れ、いまいち印象が良くない。本当はパリやディジョンで入手したかったが、曜日が合わず、旅程もタイトでかなわなかった。いずれにせよ、ワインは店を訪問し、ボトルを吟味してから買う方が良いという教訓を得た。ボトルを確認し、明日の直行便に手荷物で持ち込めるように荷造りをしようとしたところ、突然JALからメールが届いた。なんと、首都圏を襲った台風の影響により予約していた直行便は欠航になったというのだ。 「まずい。休み明けに会社に出勤できない」。 代替便の確保は時間との勝負。そう直感し、ホテルの部屋の固定電話から外線電話を掛けまくった。(続く)
2019.11.13
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イベントとは、サッカー親善試合ドイツ代表対アルゼンチン代表の観戦である。 試合が行われたのは、日本の香川選手が活躍した強豪チーム、ボルシア・ドルトムントの本拠地ドルトムント。渡欧する間に、どこかでサッカーを観戦したいと考えて探したところ、この時期は代表戦が行われる時期だった。フランス代表は遠征していたので、ドイツで行われる親善試合を観戦することにした。チケットはドイツサッカー協会のウェブページから予約。ドイツ語と格闘しながら、席を選んで購入できた。チケットはクレジットカードで決済し、旅行出発前までに日本の自宅に送られてきた。今回の旅程では、パリで行われる凱旋門賞と、ドルトムントで行われるサッカーの試合が旅行期間中の柱となるイベントとなり、この2つを結びつける作業をした。行ってみたい場所や、してみたいことをいろいろと列挙したところ、ミュンヘン観光の優先順位が高かったため、ここまで書いてきたような行程となった。 もしミュンヘン行きがなければ、ブルゴーニュからTGVを乗り継ぎ、ストラスブールか、パリ・ケルンと経由してドルトムントに向かっただろう。予算面でも体力面でも、その方が楽である。ドイツ国内の移動は案外、時間がかかるのだ。ドルトムント中央駅の駅前にあるボルシア・ドルトムントのオフィシャルショップとスタジアムのジグナル・イドゥナ・パルク以外、あまり見るべきものはなかった。20時45分からサッカーの試合を観戦した。 隣に座ったのは、イングランドのリヴァプールサポーターの男性で、「日本にも観戦に行ったよ。試合中に『オッオッオー』と声を合わせて応援しているのが珍しかった」と話していた。日本のサポーターの応援って今もそんな感じなのかと心に引っかかったが、特に口には出さなかった。 試合中はドイツ代表選手の名前が分からず困った。スマホでグーグル検索したところ、目の前で行われている試合の出場選手一覧が日本語で読めた。改めてすごい時代になったのだな。得点シーンでは実に盛り上がり、「ニッポンチャチャチャ」のオリジナルといわれる「ドイッチュラン!」のかけ声が聞けたのもよい経験になった。結果は2対2の引き分け。試合終了後、徒歩数分の場所にある地下鉄駅からホテルまで直行した。地下鉄は始発だから空いていたし、ホテルまで30分も掛からなかった。 ドルトムントで印象深かったのは、地元のビール「ブリンコフ」だった。ジグナル・イムド・パルクの外は、このビールを売る店が目立った。スタジアム内では「ブリンコフ」ブランドのノンアルコールビールが売られていた。飲んでみたところ、日本のノンアルと比べ、かなり美味しいと感じた。 ホテルに戻り、通常の「ブリンコフ」を飲んだ。旨い。ラガービールで、ホップの効き方が大変好みである。ミュンヘンで飲んだHBより良い。過去に飲んだドイツビールでは、ルフトハンザ機内で出るヴァルシュタイナーや、フランクフルトでよく見る神父の絵柄のビールを美味しいと感じたが、ブリンコフはこれらに勝るとも劣らない。 翌日の出発前に駅で買い込もうと考えていたが、時間に追われ買いそびれた。次の目的地フランクフルトでは探すのに手間がかかった。日本帰国後にアマゾンなどを調べたが取り扱いがない。ドイツビールは意外と入手が難しいのだ。美味しいビールなので、欧州事業に強いアサヒビールに輸入してもらえると良いのだが。ヴァルシュタイナーピルスナー 330ml 瓶【単品販売】輸入ビール 海外ビール ドイツ ビール オクトーバーフェスト 長S価格:302円(税込、送料別) (2019/11/4時点)
2019.11.06
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旅行前のホテルの手配が遅れ、滞在日がオクトーバーフェスト終了翌日となったせいもあったためか、ネットで探したミュンヘンのホテルは価格の割に魅力のないところしかなかった。 お金を出せば良いホテルも見つかるが、単身旅行にそんなお金を使うのはつまらない。次の日に控えているイベントのことも考え、夜行列車「ナイトジェット」で寝ながらドイツ国内を北上することにした。 ナイトジェットはオーストリア国鉄OEBBが運行する夜行列車。いす席、ベッド、個室ベッドなどが選べる。ワインやスーツケースを抱えて単身で旅行していたので、少し値段が高くても個室を使いたかった。ただ、乗車券分はレイルパスを使い、個室指定に関わる料金だけを払おうとしても、ウェブサイトの仕様により不可能だった(事情に詳しい鉄チャンのブログを読むと、数年前までは可能だったらしい)。 列車が発着するドイツの駅の切符売り場に行けば、個室代のみの支払いは可能なようだが、個室は人気があるため当日の予約取得は難しそうとの評判だった。やむを得ず、ネットで乗車券分も含めて料金を支払い、PDFのコピーを持って乗車した。海外の夜行列車は初経験だ。 乗車すると運行会社OEBBのロゴが入ったノベルティ(スリッパとか)やウェルカムドリンクのプロセッコがもらえた。スマホの充電も可能だ。室内には洗面所兼用の専用シャワーもある。発車間際にさっとシャワーを利用しベッドに戻り、パジャマを着て窓のブラインドを開けたところ、郊外駅のホームで帰宅する途中の男性と目が合った。 朝ごはんのパンやチーズなどはある程度の範囲から選ぶことが可能。夜、車掌さんに紙を渡すと、朝起こしにきてくれる時に一緒に持ってきてくれると聞いていた。しかし、実際はミュンヘンで乗車してすぐに、この車両を担当する女性車掌さん(若くてかわいい)がすぐやってきて「朝ごはんを選んで。今すぐ選んで」という感じで、その場で注文用紙の選択肢にマークをさせられた。ドイツ語のメニューは全く理解できず、彼女のお勧めを少しずらして適当に頼んだ。水気のないパンが2つ届いた。 夜にちゃんと眠ることができるか心配していたが杞憂だった。むしろそれまで泊まったホテルより快適なくらいだった。列車の揺れが、ゆりかごのように心地よかったためだ。朝7時過ぎにハノーファー駅に到着した。
2019.11.05
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ブルゴーニュからドイツのミュンヘンに向かう。昼から夜までの半日観光だ。 時間の節約には飛行機が望ましく、リヨンやパリの空港からミュンヘンに飛ぶことも検討もしたが、複数本のワインをスーツケースに入れて安全に梱包する手続きに不安があり、最終的にはレイルパスを使い、スイス経由で向かうことにした。スイスはやたら物価が高く、節約したい旅行者には厳しい。 翌朝、フリックスバスでミュンヘンに向かった。正午前にはミュンヘンに到着するはずだったが、定刻から45分遅れた。オーストリアとドイツに入国するたびにパスポートコントロールがあり、時間を浪費した。飛行機を選んだ方が良かったかもしれない。 ミュンヘンでは中央駅の売店でいわゆるジャーマンドック(ブラートヴルスト)で腹ごしらえし、市庁舎、ナチスのミュンヘン一揆で衝突が起きた将軍廟、ダッハウ収容所跡、ビュルガーブロイケラーの跡地を回った。ダッハウ収容所跡では想像以上に興味深い展示内容で、半分も見ないうちに予定の時間を大幅に超えてしまった。 ビュルガーブロイケラーはヒトラー暗殺未遂事件が起きた場所で、現在のミュンヘンフィルハーモニーの拠点施設ガスタイクの敷地脇にあたる。そこに暗殺計画の首謀者を振り返るレリーフがある。着いたのが夕方になり、暗くて場所が分からず、ガスタイクの建物にいた音楽学校の学生とみられる若者に英語で場所を尋ねた。「ヒトラーの暗殺計画については知らないが、この楽器の像なら建物の外にある」と教えてもらい、ようやく地面に埋め込まれたレリーフと対面できた。 ダッハウ収容所や、レリーフ近くにあるガスタイク内のカフェのガラスには、鍵十字が写った当時の新聞や写真が掲示されていた。しかるべき場所で過去の歴史を伝えるためなら、ナチスのシンボルであっても公共の場所に示しても良いのだろう。 ドイツでは、ビール優先と決めていた。観光ガイドにも掲載されているビアホール、ホフブロイハウスで食べた白ソーセージはつみれ風で、これでもソーセージなのかと新鮮な印象だった。選んだビールの味はまあまあ。エビスやスーパードライの方が好みかな。(続く)ジョッキ付☆【クラフトギフト】ホフブロイ3種3本セットホフブロイ飲み比べセット330ml(ヘーフェヴァイツェン&ドゥンケル&オリジナルラガー) 飲み比べ セット ドイツビール 正規輸入品価格:2200円(税込、送料無料) (2019/11/3時点)
2019.11.04
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ボーヌには魅力的なワインショップが数多くあるが、日本に手荷物として持ち帰ることができるワインの本数は限りがある。ブルゴーニュに来た時にはほぼ寄っているショップはここから遠く、城壁沿いの道で待っていても、流しのタクシーなど来ない。時間がないので、あらかじめピックアップしてあった近くの食堂でランチを食べて帰ることにした。 「マ・キュイジーヌ」という店で、帰国してから日本にもファンの多い有名な店だと知った。ここに行くきっかけになったブログの記事がなぜか見つからないのだが、ここを教えてくれたブログ主であるワインスクール女性講師には感謝している。時間は1時間ほどしかないので、定食をとる。前菜、テリーヌ、牛肉のブランケット、プリン。メインの肉料理が口の中でとろけて美味しかった。 ワインはグラス売りが充実しており、1杯目がコント・ラフォンのモンテリー白、2杯目がミクルスキーのレジオナル赤。1杯目のラフォンのモンテリーが絶品で、昔国内で飲んだ同銘柄よりも随分と美味しく感じた。ミクルスキーは普通のレジオナル。グラス売りのリストには知らない作り手のジュブレ・シャンベルタンの赤があり、多少高くても、こういうお店が勧めるワインを試すべきだった。料金は全部で49ユーロ。ボトル売りのワインリストも実に内容が充実していたので、次に来ることがあれば、1本まるごと飲みに来たい。■【お取寄せ】ドメ−ヌ フランソワ ミクルスキ ブルゴ−ニュ ル−ジュ[2015]価格:3795円(税込、送料別) (2019/11/2時点)
2019.11.03
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価格が価格だけに状態がいまいちでも仕方がないが、ボトルの由来は気になる。 店はネットで通販もしていた。ただ、楽天の店などと違って「店に受け取りに行く」という選択肢がなく、旅行まで日数がなかったため、購入手続きをする場合は日本までの送料を含めた料金をカードで決済しないといけなかった。それは困るので「●日に店に行くので、それまで私のためにキープしておいて欲しい」「当日ボトルをみて不満がなければ買う」とメールで伝え、了解してもらった。 もし、ボーヌ駅前にフリーのタクシーがいれば乗車し、ヴォルパトを予約している次の店と、その次の店まで乗るつもりだったが、案の定タクシーは不在。この時点で、ボーヌ駅から遠い2つめの店に行くのは、ほぼ絶望的となった。 蛇足だが、昼間のディジョン駅なら駅前でタクシーに乗れる確率が高いが、ボーヌ駅では待機しているところをみたことがない。シャニー駅もいない。以前、足を伸ばしたマコン駅やブザンソン駅では、1台だけタクシーが待機していた。東京都内の駅のように乗車待ちのタクシーが大量に控えているなんてことはないので、地方の駅からタクシーを使うのであれば予約はした方が良い。お金に糸目をつけないのであればディジョンで乗った車を数時間借り切れば良い。ではなぜ「ボーヌ駅前にフリーのタクシーがいれば」という前提条件を置いたのかというと、旅行前の手間や、現地での出費を減らすため。でたとこ勝負でルートを決めるのは観光旅行の楽しみであるし、タクシーを使い過ぎるのはお金の無駄である。 ボーヌ駅前にタクシーがいなかったので、店まで歩く。スーツケースを運びながら歩くのは不便で、少し道に迷ったが、スマホとグーグルマップを使えばすぐに店の位置が分かる。便利になったものだ。 初めて訪れた店は、1階と地下室にワインが置かれている、よくあるタイプのつくりの店だった。ヴォルパトは以前から販売されていた98と、ラベルが傷んでいる新着の91の2種類があり、在庫は98が1本、91が4本。全部買い占めると荷物が重くて旅行が辛くなるので、98と、2本の91を選んだ。最初は2本だけ買うつもりだったが、もう手に入らないだろうからと、1本余計に購入した。 ボトルの由来を尋ねたところ「個人の所有」とのことだった。フランスのワインショップは「ワイン買います」という店が頻繁にあり、この店のウェブサイトにも記載があった。個人から持ち込まれ、買い取ったのだろう。こういうワインは、保管状態を気にする愛好家は避けるかもしれない。ただ、ワインショップがボトルをみて買い付けたものであり、個人的には気にしないので買う。昔から何度も行ったことがあるブルゴーニュの店(前出の「2つめの店」)でも、アンリ・ジャイエなど古いヴィンテージのワインはこうして入荷していたのだろう。次の客が来たので、店のカードをもらい礼を述べて引き揚げた。店名はあえて伏せるが、許可を得て撮影したカーヴの写真を掲載しておく。どこの店か分かる人は重度のブルゴーニュワインオタクだと思う。(続く)
2019.11.02
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ブルゴーニュを訪問した月曜日の行程は、旅行に出発する直前まで決まらなかった。いつも行くワイン店に行くつもりだったが、直前に長年探していたワインが見つかったので、そちらの入手を優先した。ワインの生産者の名前はレニ・ヴォルパト・コスタユ。 シャンボール・ミュジニーのワインを探していると、ヴォルパトの名前に出会う。ロバート・パーカーが書籍で紹介したため、古くからファンがいたようだ。言及例 ・ブルゴーニュ魂 ヴォルパト「現実問題として飲むことは不可能に近く、飲みたくても飲めないワインの代表格である。金の問題ではなく、存在の問題である」http://www2.odn.ne.jp/~cdj80950/wine/wine22.html ・MORITAYA ポンソ/DOMAINE PONSOT * モリタヤ MORITAYA*「シャンボル・ミジュニー・キュベ・デ・シガール2002*この畑はレニ・ヴォルパトから買い取った畑です。 ここのところもりたやのキーワードはヴォルパトですね。 長年探し続けてきたので楽しくてしょうがないんです」https://sakemorita.com/ponsot.html ・エノテカシャンボール・ミュジニー キュヴェ・デ・シガール | エノテカ - ワイン通販「こちらは、シャンボール・ミュジニーの村名キュヴェ。ポンソの所有する村名ワインの中で、最も人気を集めるキュヴェです。味わい深いワインを造っていた伝説のドメーヌ、レニ・ヴォルパトから畑を買い取り、2002年から造り始めました」https://www.enoteca.co.jp/item/detail/021260040 ネットでドメーヌ名で検索すると、2010年には閉鎖されたと表示される。 ドメーヌ当主の消息などはワインの専門家に任せたいが、モリタヤさんやNOISY’S原酒店のサイトで名前を知り、「伝説の作り手」などと古いワインファンがはやすので、一度飲んでみたいと考えていたが、とにかく手に入らなかった。 今回、販売している店をみつけたのはワインの検索サイトwine-searcherのおかげ。ルジェを入手しようと旅行先の店を中心に検索をしていたところ、偶然、ヴォルパトを販売するお店に行き着いた。ネットで店のページをみると、1本につき40ユーロ、60ユーロ程度でシャンボール・ミュジニーの村名ワインが売りに出ていた(続く)ドメーヌ・ポンソ シャンボール・ミュジニー 1er レ・シャルム [2013]750ml価格:19492円(税込、送料別) (2019/10/30時点)楽天で購入
2019.10.30
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ボーヌではワイン店1カ所、食堂1カ所を訪れ、ディジョンに戻った。その話を書く前に、ブルゴーニュでワインを選ぶ難しさについて触れておきたい。 日本国内でブルゴーニュワインを選ぶこと自体、価格や希少性など考慮すべき点が多く難しいが、何回かブルゴーニュで素人旅行をして感じるのは、現地に行くとワインを選ぶ上で悩むことがさらに増えるということだ。 日本に届くブルゴーニュワインは、奥の深いブルゴーニュワインの世界の一部でしかない。現地で何気なくワイン店に入ると、なんだこの生産者は、というワインが結構ある。ロバート・パーカーら著名評論家が紹介するワイナリーは、ランクの高い、いわば上澄みのようなワイナリーで、その他の生産者も見捨てたものではないのに、どうにも接する機会がない。現地のショップでこういうワインをみると、何を買っていいのか分からず困る。しかし、こうした中にもジャッキー・トルショーのように、何かのきっかけで日本でも欲しがるファンが急増するワイナリーが眠っているはずなのだ。 今回の旅行前、ある日本人の旅行記のブログを読んでいた。この方は特にワインの愛好家ではなく、「ワイナリーめぐりのバスツアーなどに乗るお金はない」という理由で、ディジョンで借りた自転車で南下しフィリップ・ルクレールやデ・ヴェロワイユなどを訪問し、試飲をされていた。私もヴィニフィケーションの時期でなかったらこういう旅行をしていたかもしれないと思うくらい、楽しい内容だった。 で、この方が最初に訪れたのはマルサネのワイナリーなのだが、写真ではボトルやラベルに見覚えがなく、分からない。日本では紹介されていないワイナリーだろう。 ヌーヴェル・セレクションなど後発の輸入業者が積極的にワイナリーを開拓した結果、フランス人が日常的に飲んでいるブルゴーニュワインの生産者が日本に紹介されるようになった。しかし、人気に火がつかない限り、そういうワインの輸入は滞ってしまう。 上澄みのような優良ドメーヌのワインさえあれば、日本国内にいる愛好家が飲む量は足りるのかもしれないが、ブルゴーニュにはリーズナブルなワインを売る生産者がいるはずなので、何とかそういうワインの中から好みのワインに出会う機会を増やせないかと考えている。 というのも、私がブルゴーニュワインを飲むようになった2000年ごろと比較すると、大幅に値上がりした「上澄み生産者」のワインが少なくないからだ。ミュニエ氏のワインなどは随分値上がりし、ルジェ、Gルーミエ、アルマン・ルソーなども価格が上がりすぎ、気軽に飲めなくなった。あげく、ワインを飲む富裕層はアジアなどで増えており、日本にまわってくる数量自体が減ってしまった。 価格が安くてそれなりに美味しい作り手というと、ジャン・フルニエとかアニエス・パケ、ルー・デュモンなどが好みだが、こうした作り手のワインも、いつ価格が高騰し手に入らなくなるか分からない。 かといって、何でもいいわけではない。特に名前はあげないが、信用している国内店が推している白ワインの作り手などは、買って飲んでみたが好みではなかった。この作り手は現地ショップのハイエンドな作り手のワインリストの中で価格が安く、それなりの評価しか得ていないことが分かる。こういうワインしか日本国内で飲めなくなるのかもしれない、難しいな、と思うのだ。 ワイン店に行くといっても、目的意識がないと、お土産として何となく珍しいワインを買って終わってしまうので、旅行に出る前にネットでいろいろと調べてみた。その結果、とある店を発見し、訪れることになった。(続く)ポイント5倍:正規品:[2016] オークセイ・デュレス ルージュ (アニエス・パケ) Auxey Duresses Rouge (Agnes Paquet)【NVSC】価格:4840円(税込、送料別) (2019/10/28時点)
2019.10.29
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「ヴィニフィケーションの時期で忙しい」-。凱旋門賞に合わせて渡仏を決めたが、ワイン造りの時期に重なったため、ドメーヌ訪問依頼には色よい返事をもらえなかった。ワインを中心に旅行を計画していたら、この時期の渡仏は避けたかもしれない。今回の旅行では他に行きたい場所もあり、ブルゴーニュでの滞在は数時間となった。 これまで訪問したことがない新規先も含め、事前に生産者の関係者に打診した結果、ドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエにご挨拶に行くことにした。彼らもヴィニフィケーションの時期で忙しいことに変わりはなかったが、長女の生まれ年のワインにサインをしてもらいたいとお願いし、短時間なら良いと了解してもらったからだ。長女の生まれ年のワインとしては、前回の渡仏時に隣家のクリストフ・ルーミエ氏からももらっている。その際に「ミュニエさんにもお願いすれば良かったな」と少し後悔していたので、今回リクエストを受けてもらえて幸いだった。少し会話をし、フィンエアー機内で買ったキャラメルをお渡しし、そそくさとシャンボール・ミュジニー村から離脱した。時間があれば、アミオ・セルヴェルをはじめ訪問したいドメーヌがあったのだが、なにせ今回の滞在時間は数時間しかないため、はなから諦めていた。 当初はディジョンヴィル駅でスーツケースを置いて行動する予定でいたが、どこに預けるのかよく分からず、有人窓口だと分かった時には長い列ができていた。やむをえず、スーツケースを持ったままタクシーでドメーヌを訪問し、終了後は近隣のヴージョ・ジリー・レ・シトー駅まで行き、そこから鉄道でボーヌに向かった。たまたま乗ったタクシーの運転手や、ヴージョ駅の待合室にいた老夫婦は、日本で開催中のラグビーW杯の話について話しかけてきた。日本チームは強いな、と褒めていた。【ハーフ瓶】ニュイ・サン・ジョルジュ 1er クロ・ド・ラ・マレシャル [2015]375ml(ジャック・フレデリック・ミュニエ)価格:8162円(税込、送料別) (2019/10/27時点)楽天で購入
2019.10.28
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やや話が前後する。日本からパリへの往路はフィンエアーだった。過去も含め、渡欧は貯まったJALのマイレージが失効し始めるために航空券に切り替えて敢行するケースがほとんどだったが、今回はJALのHPで買える安い空路便として提携航空会社のフィンエアーを選んだ。後述するが、帰国便はJALの直行便を選び、買ったワインを預けて運ぶ想定をしていたが、首都圏に来た大型台風の影響で変更を迫られ、コストがかさんだ。 乗り継ぎで利用したヘルシンキの空港は摂氏3度の寒さだった。西欧各都市に向かう途上にある都市であり、乗り換えのタイムロスがないとの触れ込みを信用していたが、実際はEU域内に入国する審査の顔認証システムでパスポートを差し込む口の利用方法が分かりにくく時間を要したり、機内で体調不良の日本人利用客が出て出発が1時間近く遅れたりと、直行便に比べかなり時間が掛かった。乗り換え便は1列廊下の小型機で、バスを降り寒空のなか、ゆっくりとしか進まない列に並びタラップを登って乗った。急激な気温の変化は身体に厳しかった。パリについたら前回利用したオデオン近くの食堂で、グラスで飲めるベルギービール「レフ」と一緒に安いステーキ定食でも食べようと考えていたが、飛行機が遅れ、あてが外れた。パリのシャルルドゴール空港からは当初、タクシーの利用を考えていた。しかし、行き方が分かるうちは鉄道を使い、時間とユーロを節約しようと考え、RERのB線→レ・アルでRERのA線に乗り換え→ラデファンスでトラムに乗り換え→ピュトー、と乗り継いだ。RERのA線は混んでいて乗り降りは苦心したが、差し引きで50ユーロは節約できた。途中通過したラデファンス駅の地下道にあるマクドナルドで売られていたクロワッサンを買い、周囲に店がないホテルの中で、日本のコンビニで買ったパンと一緒に遅い夕食を食べて眠った。(続く)
2019.10.27
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秋に渡仏する余裕ができたので、どこへ行くか考えた。せっかく行くならイベントにあわせようとカレンダーを調べ、10月上旬にパリで開催される競馬の凱旋門賞に焦点を定めた。渡仏時はいつもワインを買って帰るので、競馬が終わったらブルゴーニュに行くか、と軽く考えて決めた。 凱旋門賞のチケットはピンからキリまであるが、指定席以外で観戦場所に制約がない自由席を購入した。凱旋門賞がある日曜日の当日券、事前販売で80ユーロぐらい(だったかな?)(←65ユーロ)。府中の東京競馬場(自由席200円)に比べると、かなり高い。 前日夜にパリ西部に隣接する郊外ピュトーに投宿し、翌日朝トラムに2駅乗って、最寄り駅から20分ほど歩き、セーヌ川を越えて到着した。競馬のイベントは華やかだが、日本に比べると馬券は実に買いにくい。馬券売り場で尋ねると最低2ユーロとのこと。前年、前々年の勝者エネイブルを軸に馬連総流しで買い、同馬2着で的中はしたものの、配当が投資額を下回るトリガミに。日本馬のブラストワンピース、フィエールマン、キセキの単勝や複勝も買い期待したが、どれも上位に食い込めなかった。過去のレースに2着に入ったナカヤマフェスタやオルフェーブルが、偉大だったのだろう。日本の競馬関係者は凱旋門賞での勝利を目標にしているという。会場で出会うアジア系の入場者はことごとく日本人で、余裕のある方が多かった。バブル経済の雰囲気が残る90年代初頭に、パリに初めて来た頃を思い出した。レースは、アイルランドから渡仏していた日本人の留学生と一緒に観戦し、ブラストに騎乗する川田騎手を応援した。パリ市内のワイン店は休日のところが多く、土曜夜に宿に到着し、月曜朝にパリを出るとなると、ショップめぐりの時間はなかった。おみやげを買う関係で近くに行ったため、マドレーヌのラヴィーニャに足を伸ばしたが、店は閉まっていた。旅の始まりなので重い荷物となるワインを買い込むのも得策ではない。ワインは何も買わず、10月7日朝にリヨン駅からTGVでパリを離れた。(続く)※動画含め無断引用はお断りします。
2019.10.26
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帰国した。直行便で帰国する予定が、週末に首都圏を襲った台風により欠航となり、予想外なことに中東ドーハ経由で帰国することになった。ワインはクロネコヤマトで送ることになった。ブルゴーニュ滞在は数時間。ランチの店で飲んだグラスワインのコント・ラフォンは絶品だった。12ユーロ。また気が向いたら滞在記でも書き残しておこうと思う。
2019.10.16
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渡欧間近ということで、このところワインの海外在庫の検索をしている。以前ブログの更新をよくしていた頃からずいぶん時間が経過しており、そのために「え、こんなに高いワインになったの?」というものが多い。・ドーヴネのアリゴテは5万円近くで取引されている・ドメーヌ・ビゾも5万円超・セシル・トランブレイも値段がすっ飛んでいるドーヴネのアリゴテは、高島屋に年1回入荷して物好きな人が争って買っているらしいのだが、手に入るだけマシだね。トランブレイも、お金を惜しまなければ手に入ることは入る。ビゾはどこに行ったのだろう。2005年近辺のヴィンテージは、日本では結構頻繁に開栓されていた気がするのだが。
2019.10.04
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またフランスに旅行に行く計画を立てている。いつも行く店に行ければいいな。
2019.09.11
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◇先代のドニ・モルテのワインを初めて飲んだ。ジャーナリストの原さんのサイトの記事で、クロード・デュガ、デュガ・ピィとともにジュブレ・シャンベルタンの代表的な作り手として取りあげられた一節があり、それ以来、何となく同列に考えていたドメーヌだった。 飲んでみた感想は「何事も経験だな」。このような甘い口当たりのワインは飲んだことがほぼなかったし、この3ドメーヌのワインは全く違う。 今回飲んだのは「ジュブレ・シャンベルタン メサンクテロワール2004」。レンタルセラーに長年縦置きで放置していた。コルクのことが気になるし、同じ作り手、ヴィンテージの1級ワインもまだ1本残っているし、ということで飲むことにした。 コルクが沈まないように、最初は通常のT字型ソムリエナイフとハサミ型ソムリエナイフを併用して途中まで引き上げた。最後は、ハサミ型ソムリエナイフだけを差し直して抜き取った。やはりコルクは上半分と下半分が別物のようになっていた。 最初に口に入れた瞬間は、ジュース、味の濃いサングリアという印象で、全く渋みが感じられず、とてもブルゴーニュワインとは思えなかった。ただ、中盤になるとジュブレ・シャンベルタンらしい渋みが感じられた。 残りの3分の1は常温で放置し、2日後に飲みきった。口当たりはさらにまろやかになり、甘いワインという印象を強くした。 この口当たりの甘さについては、同じブルゴーニュワインでは、あえて言うと、ずいぶん前に飲んだルシアン・ルモワーヌの赤ワインに近かった。海外の特定の地域では、こういうワインが受けるのか、などと感じた。 ドニ・モルテは先代が亡くなると、稀少性が高まり入手困難となった。ドメーヌは跡継ぎが承継し今も続くが、承継した当時は中味が別物になったという話が聞かれ、他のワインより価格が少し高めということもあり、買い集めることもなかった。先代のワインを15年越しで飲み、現当主のワインも飲む気になった。 最初に挙げた3つのドメーヌのうち、個人的に飲んだ経験が多いのはデュガ・ピィで、デュガはまだ数えるほどしかない。ドニ・モルテは今回初めてだった。ヴィンテージがそろっていないし、そもそも経験不足なのだが、現時点での個人的な印象を書いておきたい。 デュガ・ピィは緻密なワイン。華やかさに欠けるが、味はブドウの健全さが想像される濃厚なもの。長期熟成に耐えるヴァンドギャルド。 デュガは華やかな香りのワイン。口の中全体を緩慢に刺激し、何杯でも飲みたくなる。 ドニ・モルテ(先代)は果実味を存分に引き出したワイン。口当たりの良いワインが好きな人にはたまらない存在だろう。(蛇足) 「ヴァンドギャルド」は3歳の競走馬(「ヴァンドガルド」ではないのかと)。人気が高いのに負け続けるディープインパクト産駒。とにかく早く重賞を勝ってもらいたい。(出典)https://race.sanspo.com/keiba/news/20190129/etc19012910420001-n1.html
2019.05.02
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◇長年探していた作り手のワインが入手できた。 作り手はメオ・カミュゼの醸造責任者を務めたフォーロワ(Jean Faurois)で、入手したのはニュイ・サン・ジョルジュのレ・ラヴィエール1991年。それほど値段も高くなかったので2本購入した。協力してくださった方に感謝している。 フォーロワを知ったのはQさんのブログ。CdV 1990 (J,Faurois) メオ・カミュゼに関連した作り手といって思い浮かぶのはアンリ・ジャイエやエマニュエル・ルジェだが、他にも著名な方がいる。メオのワインも個人的によく(すそ物ばかりながら)飲んできたので、フォーロワも一度は飲んでみたいと考えていた。 届いたばかりなので外観をみているだけだが、室内灯にかざすと、同じ年の同じ畑のワインなのに、ワインの色の濃さがまったく違う。 明るい色のワインは、ボトルを傾けると、帯状になった細かいおりが天の川のように流れる。飲む時は注意しないとダメだな。 ボトルの裏には、このワインはフィルターを掛けていないよ、という内容の注意書きが貼られている。ジャイエより情報量が多くて面白い。最後のdépôtは「沈殿物」、つまりおりのこと。こういう注意書きのシールの貼られているワインは、最近あまり見ない気がする。 最近はブルゴーニュの高級ワインにICチップやQRコードが貼られるようになった。時代の変化だ。
2019.04.20
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◇先日このブログで取りあげた競走馬シャケトラ。天皇賞に向けた調教中に骨折し安楽死処分となってしまった。シャケトラ安楽死…天皇賞・春1週前の悲劇[2019年4月18日 05:30 ] 天皇賞・春(28日、京都)に出走を予定していたシャケトラ(牡6=角居)が17日、栗東CWコースで1週前追い切りを行った際にラスト1F地点でバランスを崩して調教を中止。その後の診断で左第一指骨粉砕骨折および種子骨の複雑骨折と判明。予後不良とされ安楽死の処置がとられた。(中略) 同馬は1年1カ月の長期休養明けとなった今年初戦のAJC杯を快勝。続く阪神大賞典も断然の1番人気に応えて連勝し、天皇賞・春の最有力候補に挙げられていた。 競走馬の世界にはよくあることとはいえ、大変残念だ。 先日の阪神大賞典では馬連しか買わなかったが、馬名入りの単勝や単複の「がんばれ」馬券を買っておきたかったな。冥福を祈りたい。近いうちにイタリアの「シャケトラ」ワインを購入しよう。
2019.04.20
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◇エマニュエル・ルジェは赤ワインの入手が困難で、実に困惑している。 稀少性をあおっているだけのワインなら見向きもしないのだが、かつてはよく開けて飲んでいたので、もはや飲めなくなるのは残念だ。 海外のショップにはプレミア価格で並んでいるため、日本のインポーターが買い負けているようにみえる。日本国内で、安定的に買ってくれる愛好家に販売して利益をとりおしまい、ということで満足しているようにみえる。 最近、ネットショップで売り出す案内を読んだが、時すでに遅しで買えていない。かといって、村名に2万円以上も出すのは、単純に、他のワインとのバランスが合わないような気がしている。 手持ちのエシェゾーやクロパラントーを大事に飲むしかなさそうだ。
2019.03.31
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◇よく存じ上げている方が、ユーチューブで古くなったコルクの抜き方について教えておられました。偶然動画をみてビックリ、最初に20~30秒、濡れたタオルをあてるのは合理的です。ソムリエナイフ2本技は難しそうだな。
2019.03.31
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◇土曜の昼下がり、スマホでネットオークションをのぞいていると、ニコラ・ポテルの「ヴォーヌ・ロマネ1級レ・ゴーディショ 2002年」をみつけた。ワイン愛好家の方らしく、きちんとした説明がなされている。 レ・ゴーディショは、DRCの「ラ・ターシュ」に隣接する畑。現在のラ・ターシュ区画の一部はゴーディショそのもので、後からラ・ターシュに組み込まれた。 組み込まれなかった残りの「ゴーディショ」についても、現在ではラ・ターシュに準じる畑とみなされ、他の生産者が造るワインが高値で取引されている。 実は私は、ネゴシアンであるポテルのレ・ゴーディショは「DRCの造ったワイン」あるいは「DRCのブドウを絞ったジュースを醸造したもの」だとばかり思っていた。 しかし、この出品者の方によると、DRCのブドウを購入してポテルが造ったワインであり、途中の年からはユドロさんという別の方のブドウも混ぜて製造していたとの記述があった。えー、知らなかったな。 私が1本だけ持っている2005年のポテルのゴーディショは、DRCのブドウですらないかもしれない。購入したショップは何も説明せず売っているのだから、こちらが勝手な思い込みをしていたというわけだ。 途中まで正しかった情報が、ある時点から過去のものとなり、不正確になることはブルゴーニュワインの世界ではよくある。かつて、別の作り手のワインについて、ある楽天ショップの販売ページに書かれていることが間違っていることに気がつき、「生産者から直接話を聞いたが、その情報はもう不正確だ」とメールで伝えたことがある。店の対応は「はいはい、分かったよ(ケッ)」というもので、商売の邪魔をするなといわんばかりだった。(問題であれば上のスクショは削除するつもり) 一方、この際なので英文記事も探して読んでみようと検索したところ、とあるブログ記事にたどりついた。それによると、ユドロさんはマシャール・ド・グラモンに貸していると書いてあった。マシャール・ド・グラモンのワインではゴーディショが抜きんでて価格が高く、ドメーヌの顔のようなワインである。何が本当か分からないが、日本語で読んだネットオークションの出品者の説明が正確なのではないか、との印象を受けた。 以上の記事を読んで考えたことは、ラ・ターシュの隣だからという理由で、ゴーディショのワインを有り難がっても仕方がないということだ。 この英文のブログによると、DRCはゴーディショのブドウを(ポテルのような)ネゴシアンに売却するか、自社製のキュヴェ・デュヴァール・ブロシェに使っていると記述されている。情報が正しいのかどうかはさておき、ラ・ターシュの片鱗を感じたいなら、デュヴァール・ブロシェを探して買うのが一番妥当ではないかな。DRC以外の生産者が造るワインにはその良さがあり、「ラ・ターシュの隣」という点にこだわっても仕方ない。 余計なお金を使わないという意味では、ゴーディショがラ・ターシュに隣接する畑であるという知識そのものが邪魔な気がする。ヴォーヌ・ロマネには、マルコンソールなど他にも良い1級畑があるので、レベルの高い作り手のワインを適正な価格で買って飲めば良い気がする。
2019.03.30
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◇本日、中京競馬場で行われた高松宮記念の馬券ははずれ。 ミスターメロディは馬券圏内もあり得ると視野に入れていたものの、セイウンコウセイやショウナンアンセムが来るとは想像できなかった。というか、1番人気ダノンスマッシュの単複しか買っていなかったので、仕方がないのだが。 1200メートルという短距離では、どんな結果でもあり得るという教訓を思い知った1日だった。 コルクが折れやすいという話題の続き。 昨日、3月23日に飲んだローラン・ルーミエのボンヌマールも、ソムリエナイフを刺したところ全く手応えがなく、途中で折れそうな予感がしたため、2本足のハサミ型コルク抜きに切り替えて、ことなきを得た。ソムリエナイフで強行したら、多分コルクが途中でちぎれただろう 写真1枚目のビン横にあるコルクが抜栓直後のもの、2枚目が1日経過し撮影したもの。 抜いた直後に触ってみると、液面と反対側、キャップシールと接していた側3分の1ほどは乾いたスポンジのように軽く、スカスカ。反対の液面側の部分はしっかり堅さが残っており、全く別物のような感触だった。ところが1日経った今は、スカスカだった部分はかなり堅さが戻っている。ビンから抜いたことで、空気中の水分を吸うからかもしれない。 このボンヌマールは5年以上立てて保管した後、自宅のセラーに持ち帰り、この半年ほどはビンを横にしていた。コルクの中盤部分あたりまでいったん乾いてしまったことで、注ぎ口近くのコルク部分はスカスカとなり、元に戻らなかったということかもしれない。 コルクにもいろいろ種類はあり、先日開けたジョルジュ・ルーミエのモレサンドニプルミエクリュについてもビンを長期間立てて保管していたものの、ソムリエナイフでの抜栓で全く問題がなかった。使用しているコルクの種類によっては、こういう問題は起こらないのかもしれない。 生産者であれば、使用しているコルクの材料となる木などの違いは分かっているだろう。コルクの価格が高騰し、良いものが入手できないという話も当時はたまに聞いた記憶がある。 あるワインで問題が起きた場合は、同時期の同じ生産者のワインでは同じようなことが起きうるというふうに身構えておけばいいと思う。
2019.03.24
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◇最近、ソムリエナイフで開栓するとコルクが折れるトラブルが頻繁に起きている。大切に保管してきた自分のワインを飲もうとした直前にコルクが折れるのはつまらない。コルクの破片やカスがボトルに入ると、いくら自分のワインとはいえがっかり感が大きい(案外、飲めないことはない)。古いワインの提供を仕事としているソムリエなら、商品を台無しにすることになるため焦るだろう。 どうやら、レンタルセラー内で保管場所がなく、ボトルを立てて保管していたワインでコルクが折れる現象が多く起きているようだ。ソムリエナイフで開栓する場合、コルクはある程度しなる必要がある。コルクの真ん中から上部までが乾燥していると、必要なしなりが得られず、ボキッと折れてしまう。 レンタルセラーは湿度、温度とも問題はないはずなのだが、年単位の長期にわたりボトルを立てておくのは良くないようだ。近々、セラーに行き、スペースが足りないため立たせていたワインを自宅セラーに引き揚げ、寝かせて保管しようと考えている。 ちなみに、ごく最近コルクを折ってしまったワインは下記の2本。ちょっと古い。・ブシャールP&F ヴォーヌ・ロマネ・デュ・シャトー(リジェ・ベレール)1999・シャトー・ブラーヌ・カントナック1999 そのほか、長年寝かせて保存していたコント・ラフォンのムルソー・シャルム2005のコルクも、写真のように完全に折れる寸前だった。 保有している古いワインを開ける機会が多くなるので、下のような二本足の栓抜きを購入した。コルクを抜く感覚はT字型やウイング型、ソムリエナイフのどれとも違うので、慣れないとヒヤヒヤする。横にして保管してきたジョルジュ・ルーミエのモレサンドニ・クロドラビュシエール2003で使ってみたら、うまく抜けた。 サントリーがユーチューブで配信している動画によると、樹脂コルクなど固いコルクに使うとビンが割れるらしい。新しめのワインのコルクを抜く場合は、コルクの種類をよく確認してから使うべきだ。ワインオープナー ファンヴィーノ 伊製GITANOコルク抜き イタリア製 3804 プロングタイプ(はさみ型)価格:606円(税込、送料別) (2019/3/21時点)楽天で購入サントリーワインスクエア 失敗しないワインの開け方『コルク番外篇(ワインオープナー:T字型/ハサミ型/ウイング型/スクリュープル型)』 4分55秒 サントリー
2019.03.21
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いきなり競馬から入る。 2017年の有馬記念(キタサンブラックの引退レース)を最後に長期休養に入った後、今年復帰しAJCC、阪神大賞典の2戦を連勝したシャケトラ。シャケトラという名前の由来は「イタリアの幻のデザートワイン」。【6本〜送料無料】 [375ml]シャッケトラ 2016 カンティーナ チンクエ テッレ [ハーフボトル][甘口白]Sciacchetra Cantina Cinque Terre価格:7797円(税込、送料別) (2019/3/18時点)楽天で購入【ヤマト運輸で厳重梱包配送!】チンクエ・テッレ シャケトラ 375ml [2016] カンティーナ・チンクエ・テッレ <白> <ワイン/イタリア>価格:7765円(税込、送料別) (2019/3/21時点)楽天で購入 3月17日(日)の阪神大賞典は1番人気となり、格の違いをみせたまま圧勝した。 馬主さんは、きっとこのワインが好きなのでしょう。 だけど、楽天市場で「シャケトラ」を検索すると、結構ヒットする。幻のワインというけれど、日本国内ではロマネコンティの方がよっぽどマボロシだ。ワイン屋さんのいう「幻」には、いろいろな程度があるということだ。 競馬を楽しむようになり、ワインに対する視野が少し広がったかもしれないと考える。
2019.03.18
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バロー訪問の続きを書く予定だったが、私生活がややドタバタし、ワインをゆっくり楽しむ時間もなくなったので、2年ほどブログを放置していた。 今は家族ともども新居に移り、ちゃんとしたワインセラーも購入し1年が経ち、ワインを楽しむ余裕が戻ってきた。書きたい話も増えてきたので、ぼつぼつブログを再開しようと思う。 ブルゴーニュワインは一段と高価になり、入手困難になったが、ワインを集めはじめた2000年代前半に比べるとマシになったことも多いので、あまり悲観していない。また、最近ばかみたいにワインを買ったので、そんな話も含めて更新していこうと考えている。 競馬が新たな趣味になった。馬券購入は赤字続きながら、中央競馬は仏語使いでワイン好きならにやりとさせられることも多く、新鮮な気分でみている。 先日、とあるユーチューバー氏のライブで山梨県石和温泉にあるWINS(場外馬券売場)の話題となり、「ワインを飲みながら馬券が買えますね」と何気なくコメントしたら、このユーチューバー氏や視聴者の間でWINSにあるワイン風呂の話題が続いた。やさしい人が集まっているな、としみじみした。 ワインにはまる前の欧州文化として親しんでいたF1レースの中継も、再びみるようになった。シューマッハーが引退して以来で、時が経つのは速い。本日のホンダPU搭載車の表彰台はとても感激した。そんなこんなを、前とは違う観点で書いていきたい。 なお、2年前の訪問記は今更なので中断。書き漏らしたことは、おいおい書くかも。
2019.03.17
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ドメーヌ・バロー。いま彼らのワインのラベルには「ダニエル・エ・ジュリアン・バロー」と表示されているが、現地のドメーヌでもらったパンフレットには「ドメーヌ・バロー」とある。ここだけは事前に訪問の予約をしていた。今回の旅のメインイベントである。素人の私でも、メールでの訪問依頼を快諾してくれた。 なぜバローに訪問したかったかといえば、このブログの、今回の旅行記を始める少し前のエントリーに書いた通りで、とにかく国内で買ったり飲んだりする機会が多かったということに尽きる。きちんとした店なら、どのワインを飲んでも外れはないし、価格もリーズナブルだ。 よく使っているネットショップは、品薄の人気商品を売り出す際に「他の生産者のワインを同数買ってください」と条件を出すことが多い。こういうときは、真っ先にバローの在庫を探している。2月にも、そうやって1本購入した。財布への負担があまり重くないのがありがたい。 マコン駅からバローがあるヴェルジッソンにタクシーで向かう。田舎の道沿いには建物も結構多く、飽きなかった。やがてヴェルジッソンの役場に着き、横の坂道を登ったところにドメーヌの建物があった。 出迎えてくれたのはマダムのマルティンさんと、娘さんのアナイスさんの女性陣2人。案内はマルティンさんがしてくれた。「ウイスキーを飲む人はいますか」と尋ねるといるということだったので、「多分こちらでは珍しい日本のウイスキーです」といって、楽天で購入したイチローズモルトのダブルディスティリーをお渡しした。 ドメーヌでは、作業場と樽を置く貯蔵庫の2つの部屋に通していただいた。貯蔵庫の一角に試飲スペースがある。室内の照明は明るい柔らかい色合いで、かなり清潔だった。樽からではなく、既に開栓済みのブテイユからグラスに入れて飲ませてもらった。残念ながら、この中に人気の高いアン・ビュランはなかった。 レコーダーを聴き直してからブログエントリーにしたいので、試飲の内容については(もとより大した内容ではないが)次回に続く。プイィ フュイッセ アン ビュラン[2014]ダニエル バロー(白ワイン ブルゴーニュ)[2014] ダニエル・エ・ジュリアン・バロー プイィ・フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエーユ・ヴィーニュ750ml
2017.03.01
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朝、ディジョンから出発したバスがシャンボールミュジニーに着いた時間が午前8時過ぎ。ドメーヌ2軒を訪問してからバス停に戻ったのが9時ごろだった。この時間になると、最寄りのヴージョの駅だけでなく、かろうじて歩いていけそうなニュイ・サン・ジョルジュにもTERは停車しない。ボーヌ駅までタクシーを呼んで行くつもりだったが、特に予約はしていなかった。 マコンに行くために乗る電車がボーヌ駅を発車する時刻は9時56分。ざっくり1時間もあれば、タクシーを呼んで十分間に合うだろうと考えていたのだが、たまたまディジョンに戻るバスが来たので、深く考えず乗った。 バスに乗ってから、目的の電車がディジョンを出発する時刻を調べると、9時37分だった。ディジョンからシャンボールミュジニーに来た時には約30分かかっている。ということは、道が混んでいたら乗り損ねるということだ。これはまずい。 途中通るマルサネのバス停は信号機付きのロンポワンにあり、バス停に行き、マルサネを離れて北上するまで、ぐるぐると同じところを旋回した。ディジョンへと北上する道は、朝方より車で混んでいる。ディジョンの駅前はトラムがあり、駅に戻るルートは自動車にやさしくないレイアウトに変わっている。これはまずい。 結局、バスがディジョン駅に着いたのは9時33分ごろだった。バスを飛び出し、速歩きをしつつ駅構内の出発案内の表示を読む。目当ての電車が駅舎に一番近い側のホームに来ていることを確認し、ワインを持ったまま階段を駆け上る。駆け込み乗車というほどギリギリでもなかったが、5分以内の乗り換えというのは冷や汗ものだ。 ちなみに、TER乗車後にバスの時刻表でディジョン駅の到着時刻を確認したところ、9時35分だった。運転手の女性は乗客で最後まで残った私の焦りを感じ、急いでくれたのかもしれない。気のせいかもしれないが。 乗車したTERは平日の中途半端な時間だったためか乗客は少なかった。ボーヌ、シャニー、サロンシュールソーヌなどに停車した後、10時55分にマコンについた。マコン駅前に停車していたタクシーに乗り、ドメーヌ・バローへ向かった。
2017.02.27
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アミオ・セルヴェルは、シャンボール・ミュジニー村で有名なドメーヌのひとつだ。日本のワインショップに並ぶ高品質のワインの作り手としては珍しく、ドメーヌに直売所を設けている。ただ、アポイントをとっていないと入ることはできない。 前回2010年にここを訪れ、長男の誕生年のアムルーズを入手した(http://plaza.rakuten.co.jp/leclosducaillou/diary/201101080001/)。今回も訪問して長女の誕生年のアムルーズをゲットしようと何度かメールを送っていたが、最終的に約束をとりつける前に日本を出発してしまった。つまり、アポイントはとれていなかった。 この日、シャンボール・ミュジニー村は冷たい雨が降っていた。役場前のバス停跡(ここまで入る路線は廃止された)の横から学童バスが出ていくのを眺め、付近にある著名ドメーヌの入口で何となく写真を撮った。そして、来る時に降りたバス停まで戻ろうと歩いていて、アミオ・セルヴェルに近づいた。 ベルを鳴らそうか、と考えていたその時、家の玄関のドアが開いた。走り寄ると、ドアを開けた女性は再び家の中に戻っていくところだった。 私「すみません。すみません。ちょっと前にメールを送った者です。ワインを売ってくれませんか?」 女性「いま?」 私「いま」 女性は苦笑しながらカギを取り、直売所に招いてくれた。前回お会いしたクリスチアン・アミオ氏の奥様だった。急なお願いだったので、奥様の写真は撮影しなかった。 バックヴィンテージがごろごろ並ぶ直売所※画像は一部加工済み 販売用のリストをみると、アムルーズ2014年など人気商品は軒並み「品切れ」だったが、1本なら販売してもいいというので、ありがたくいただくことにした。クロ・サン・ドニは「本当に少なくて在庫がない」とのこと。滞在中に飲むため、村名モレ・サン・ドニも1本購入することにした。 クレジットカードが利用可能で、ここに入れば気楽にワインが買えて本当に良い。価格はアムルーズが特級の2銘柄(クロ・サン・ドニとシャルム・シャンベルタン)をおさえて最も高く、132ユーロ。一方、モレ・サン・ドニは27.50ユーロで、村名の赤ワインでは一番安かった。売り場には2000年以降ぐらいのバックヴィンテージのボトルがごろごろしているので、好きな人は一度行くと良いと思う。クリスマス用のノベルティもいただき、売り場を離れた。 バス停に戻ると、到着した時と違ってすっかり明るくなっていた。幻想的な風景だった。マコンのドメーヌに行くため、まずボーヌまでタクシーを使うつもりでいた。タクシーを呼ぶならバス停が目印になるのでちょうどいいと考えて、バス停まであと少しというところまで近づいて写真を撮った。すると偶然、のぞいていたカメラの画面右側から、ディジョンに戻る路線バスが到着した。タイムロスが少ないので、ディジョンに戻って目的の電車に乗ればいいだろうと軽く考えて乗り込んだ。あとで慌てることになるとは知らずに。=禁無断転載=
2017.02.18
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翌1月10日、朝は小雨が降っていた。この日の午後7時過ぎにディジョン中央駅を出発するTGVがタイムリミットである。頑張って周遊しようと意気込む。 宿泊したのはディジョンだが、本当は過去何度か利用しているシャニーの駅至近の有名レストラン「ラムロワーズ」に泊まりたかった。オーナーが変わり、ああだこうだ言われているレストランを実際に自分で利用してみようと意気込んでいたのだ。しかし悲しいかな、1月はラムロワーズはお休みだった。前回2010年の旅行は12月の早い時期だったのでギリギリ利用できたことを、出発が近づいてから思い出した。次の宿泊希望先だったモレ・サン・ドニの「カステル・ド・トレ・ジラール」も1月はお休みだった。やむをえず、前回利用したディジョンの、とにかく安い宿を選んだ。ここは日本人にはあまり利用されていないかもしれない。最低ランクであれば1泊30ユーロぐらいから泊まれる。今回宿泊したのは下から2番目のランクの暖房しかない質素な部屋だったが、広々としていた。オプションで付けた朝ごはんのパンは、前と同じように美味しかった。必要最低限のサービスで、改めて気に入った。 スーツケースは宿に預け、朝7時ごろショルダーバッグ1つで出発した。 今回は初めてバスを利用した。ディジョン駅前からボーヌに行くバス「トランスコ」に乗る。前に来た時に入手したバスの路線図には、ムルソーなどに向かう路線もあったのだが、今はボーヌから南のコート・ド・ボーヌへ向かう通常便は廃止されたようだ。 小雨降る夜明け前にディジョン駅前を出発したバスは、ぐいぐいと南下する。モレ・サン・ドニまでは車幅の広い国道をずっと走るのだが、次のシャンボール・ミュジニーに向かうところで、ぐいっと西へ折れる。 シャンボール・ミュジニー村は、ジュブレ・シャンベルタンやモレ・サン・ドニに比べて集落が西側にある。このバスは近くまで連れて行ってくれるので便利だ。片道1ユーロ50セントは、距離を考えるとかなり安い。車内は日本の路線バスと違い、あまり多くの停車ボタンはないので、あらかじめ乗車時に運転手に行き先を告げた方がよさそうだ。私は慌てて、バスが走っている間に廊下を歩いて「次降りる、次降りる」と運転手に伝えた。 バスを降りた瞬間は「ここはどこだ?」と戸惑った。集落がある西側の方に歩いていくと突然、アミオ・セルヴェルの前に出た。ここを右に折れるとモレ・サン・ドニ、まっすぐ行けばシャンボールミュジニー村の中心部だ。女性パイロット、カロリン・エーグルの表札も眺めながら、ぶらぶら散歩する。ヴォギュエなど、あちらこちらのドメーヌから仕事を始めるのかな、という感じの物音が聞こえた。 初めてクリストフ氏にごあいさつできたのは大変良かった。「実は7年前にもこの近くにはきたんです。隣のミュニエ氏のサインもほら」とノートを開くと、なぜかルー・デュモンの仲田さんのサインが出てきた。テイスティングのアポイントをとって来たわけではなく、次に行くドメーヌの予約時間もあるので、日本から持ってきたレジオナルのワインボトルにサインをもらい、写真を撮り、早々に引き上げた。クリストフ氏は、バックラベルを確認するためボトルをくるっとまわした。こちらが「ラック・コーポレーション」と話すと、満足そうにしていた。=禁無断転載=
2017.02.17
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日はすっかり暮れ、学生寮のある地区を歩く人はまばらだった。 建物をのぞくと、あかりの付いた部屋で一心不乱に勉強する学生の姿が見えた。 ここで勉強した彼女たちはいずれ日本に戻り、フランスを専門とする大学教員になったり、フランス語の先生になったり、道を踏み外して愛好家向けに高額なワインを売ったりするのだろう、なんて考えていた。それにしても寂しい。 駅に戻る道すがら、待っててもらったタクシーの運転手さんと会話した。 運「この事件は本当にミステリーだよ。女子学生が失踪したときの目撃談も痕跡もない。証言もほとんどない」 私「そうですね。随分寂しい場所ですね」 運「昼間は学生が結構いるよ。夜だからそう思うんだよ」 運「何週間前だったかな、事件が発覚すると日本のメディアが押し寄せてさ。4時間ぐらい拘束されたよ」 私「彼らは日本でも同じようなことをしていますよ」 帰りは市街地の方へも下っていった。フロントグラスの先にみえる夜空の下、高い丘の上に、ライトアップされた明るい遺跡のような建物がみえた。 私「あれは何ですか」 運「シタデル(城塞)だよ。見るところがいろいろあるよ」 私「今度、明るい時に来たら訪れてみたいね」 黒崎さんに関するニュースでは、丘の上から撮影した黒崎さんの上半身が撮った写真がよく使われていた。フェイスブックの写真だろう。確認はできないが、ひょっとしたら、このシタデルを訪れた時の写真かもしれない。帰りのTERでうとうと眠り、ディジョンのホテルに戻った。=禁無断転載=
2017.02.16
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ディジョンの中央駅に向かう途中、前回来た時にはなかった小さなワインショップ2つにひやかしで入る。日本では有名な生産者であまり目にしないマグナムボトルがごろごろあってめうつりしたが、7年前のような「エマニュエル・ルジェがなんでこんなにゴロゴロあるの」みたいな驚きはなかった。その「なんでこんなに」と感じた店はこの日は閉まっており、のぞいてみると品ぞろえも随分変わっていたようなので、明日また来ようと考え後にする(しかし、結局は時間不足で再訪はかなわなかった)。 快速電車TERに片道1時間ほど乗り、終点Besancon Viotte駅に到着した(cはセディーユ付)。なぜか「ブザンソン・ビヤー」と読む。読めるか!。すっかり日は暮れていた。 駅前にいたタクシーの運転手さんと「黒崎さんという若いジャポネーズの学生が失踪した大学寮に行ってみたいんだけど」「大学寮の場所は分かるよ、乗りなよ」というわけで乗車。駅も大学寮も市街地中心部の外側にあり、田園都市線沿線の駅付近のような起伏のある車道を進む。やがて、広々とした学生寮が林立する地区に到着した。 運転手「ほら、あそこの建物群だよ」 私「どこらへんに黒崎さんがいた寮があるの」 運転手「詳しい場所は知らないんだ」 おいふざけるな。 しょうがないので、部外者だが、ずかずかと敷地に入る。ここから先は入ってはいけないというような柵はなかったのが幸いだった。はしの方から確認していくと、反対側のはしの方に目当ての建物があった。テレビのニュースでみた印象とは違ったが、看板には見覚えのある「Theodore Rousseau」の文字がある。アルマン・ルソーとジャン・ジャック・ルソーは知っているがテオドールって誰だよ、と思ったのがこの事件に興味をもったきっかけだった(フランスの有名な画家だとか)。 この出入口から出てきた留学生のお姉さんに「ここは黒崎さんのいた寮ですか」と尋ねると「そうよ」と答えてもらったので、ここなんだと確信した。建物の入口にあるはずの黒崎さんの写真入りの尋ね人の紙は、捜査機関の発表後だったこの時点では既にはがされていた。建物や周囲をスマホで撮影していると、電池が残り35%ぐらいあるはずなのに、電源が完全に落ちて強制終了となった。=禁無断転載=
2017.02.15
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ブルゴーニュ地方の拠点であるディジョンに到着したのは1月9日の夕方だった。2010年にも滞在した中心市街地にある2つ星ホテルに地図なしで向かったところ、道に迷った。いったん途中まで元に戻り、記憶を頼りに違う道を選んでいくと、前にクリスマスのイベントをしていた広場や、見覚えのある教会に突き当たり、何とか無事につくことができた。このディジョンのホテルだけ、日本で地図をプリントしないで出発したのだが、慢心は災いのもとだと痛感した。 7年ぶりにディジョンの駅前に立って驚いたのは、駅前からトラムが出ていたことだった。新婚旅行で最初に訪れた時はタクシーがたくさん待っている乗り場だったのだが、前回2010年には狭くなっており、今回はそこにトラムの駅が誕生し、景色が一変していた。 正味24時間の滞在時間しかないため、この日も生産者の直売所やワインショップめぐりをしようと意気込んでいたが、到着してから急きょ予定を変更してブザンソンまで足を伸ばすことにした。 ブザンソンでは、筑波大学から留学している女子大生の黒崎愛海さんが大学の寮から失踪したことが話題になっていた。お金を使ってワインを買いあさりたい気持ちより、事件の現場を見たいという野次馬根性が上回った。また、滞在日数より長い日数のものしか販売がなかった乗り放題のフランスレイルパスを有効に使いたいという思いもあった。=禁無断転載=
2017.02.14
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1月に渡仏しようと思い立ったのは2016年の初春。きっかけは前回の2010年の時と同じでJALのマイレージがたまったからだった。JAL&東急カードで獲得した過去のマイルの中に失効するものが出始め、月がかわるごとにマイルの一部が失効していく状態となり、早く特典の航空券に交換する必要があった。 大量のマイレージの失効を控えていたある月末に、ディスカウントマイルであればあと150マイルで交換可能、という水準になった。不足分は「ポンタ」のポイントを交換することで何とかクリアした。日頃、ローソンを使っていた甲斐があった。 16年初春の段階では、職場が異動になる可能性があった。忙しい職場に移れば、最悪の場合は特典チケットを捨てることも覚悟しなければいけない。ディスカウントマイルでいけるのは12~2月。12月や2月ではなく1月に決めたのは、どこの職場に移っても比較的ヒマだろうという大まかな理由からだった。 行きと帰りのフライトをおさえた後、ふと考えた。「パリを起点にブルゴーニュを往復するばかりでは進歩がない。だから、今回はフランス以外にも1カ国まわろう」と。旅行時期が近づいてからドイツに行くことにしたが、目的地については迷った。サッカーのある時期ならバイエルン・ミュンヘンの試合を観戦しよう、ナチスの勃興期の舞台もみておこうという理由でミュンヘンを最有力候補としたが、その後、サッカーのリーグ戦はこの時期はないと判明した。ミュンヘンのほかベルリンなども候補にあがったが、最終的にはボジョレーヌーボーの初荷をANAが運ぶ際に使うフランクフルトの国際空港をみたくなり、ブルゴーニュにも比較的近い、という理由でフランクフルトを選んだ。 しかし、最初はフランスしか行くつもりがなく、5泊6日(最終日機内泊)と短く組んでいたため、移動時間におされる窮屈な日程になった。初日の到着が深夜となるフランクフルトで2泊し、最終日に念のためパリ市内に戻る前提で検討すると、ブルゴーニュは正味24時間しか滞在できない。仕方ないが何とかなるだろうと割り切り、羽田空港を飛び立った。=禁無断転載=
2017.02.13
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既に2月も上旬が過ぎようとしているが、1月上旬に渡仏した話を、これからヒマをみつけながらブログに書いていきたい。 このブログの過去エントリーによると、前回の渡仏は2010年で、実に7年ぶりである。前回の渡仏以来、海外には行っておらず、海外旅行自体も7年ぶりとなった。 旅行の期間は1週間に満たず、ブルゴーニュやワインにテーマを絞ったわけでもなかった。とはいえ、ブルゴーニュに立ち寄り、楽しい体験もできた。欲しかったワインも入手できて、満足している。 掲載した写真のドメーヌ主にごあいさつできたことはとてもラッキーだったと思う。誰のツテも使わずに会えたことは幸いだった。詳細は省くが、素人には素人なりのやり方があるということが分かったのが今回学んだことだ。 実は、旅行前に手紙やファクスを送り訪問希望を伝えたものの、返事をもらえないままの作り手や企業がいくつかある。アポイントを取り付けながら行かなかったところはないが、今から、改めて訪問できなかった理由を仏語で書くかというと、そういう意欲も時間もないのが自分としても残念である。=禁無断転載=
2017.02.09
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いつにもまして品がないが、お金にまつわる話題。 アンリ・ジャイエの価格は今となってはとてつもなく高額だが、彼の名前が売れ始めた頃は著名なレストランで「美味しくて安い」と評判だった、とどこかできいた。多分、私が産まれて間もない頃の話だ。 過去10年もブルゴーニュワインのファンをやっていれば、どこかで意地になってジャイエのボトルを入手した経験がある人も多いのではないだろうか。 「私の戦闘力は53万」とか顔に書いてありそうな金持ちがうようよしているオークションに出入りしたことはないが、最近でも海外ショップのリストでアンリ・ジャイエが売りに出たのは見た(すぐ売れた)。探せばまだ売り物はあるようだ。だけど、偽物も多いらしい。 ある日ふと、外国人に「おまえが最初に買ったジャイエは、どの銘柄でいくらだった」と聞かれたらと考えた。とっさには答えられないと、唖然としながら気がついた。 私などは本当に少数のジャイエしか購入した経験はないが、最初に買った銘柄はよく覚えている。1986年のエシェゾーで、ネットショップの松澤屋の会員向け販売で購入した。記憶が確かなら1本10万円ちょっと(詳細は非開示w)。12万円台で同年のクロパラントーも売りに出たが、無知ゆえに「1級なのになんでこっちが高いんだ?」とか首をひねっているうちに蒸発した。 「おまえが最初に買ったジャイエは、どの銘柄でいくらだった」と聞かれたら、百貨店の売り子のように「これだよ」と電卓を叩いてみよう。そう思って、ひとりでやってみた。購入額を現在のユーロ・円のレートで割ると、出た価格は約880ユーロ。ん? いつもメールでもらっている海外ショップのワインリスト。このエクセル表の税抜き価格の欄を降順にして眺めてみた。そこから抜粋した通常のブテイユのワイン価格は以下の通り。Richebourg Meo Camuzet 2007 903.0 Echezeaux DRC 2011 892.5 Corton Renardes Leroy 1992 819.0 Echezeaux DRC 1984 819.0 メオのリシュブールは買えない。DRCのエシェゾーが買えるかどうか。ルロワのコルトンのバックヴィンテージもいけるかも、という結果が出た。ちなみにアルマン・ルソーのトップ2(シャンベルタン、クロドベーズ)は900ユーロ台で、メオのリシュブールより高い。 日本だと、DRCならチャンスがあればグランエシェゾーあたりまで買えるかな。 私は当時、清水の舞台から飛び降りたつもりでジャイエのエシェゾーを買った。ということは、当時の私と同じぐらいの年齢で、同じぐらいの給与の人は今、DRCのエシェゾーを買うことすら相当悩むだろう。 「ワインは飲まれて減るし、新興国の需要が増え続けるから投資価値が上がる」といった、くだらない記事を「選択」に書くライターもいるが(誰が書いたか大体想像がつく)、それがなぜクソみたいな話かというと、資産家ではなく勤労者の若い愛好家が入り込めない、新規参入ができない状況になっていることへの問題意識がないからだ。 毎年新ヴィンテージが出る作り手のワインで、トップクラスの銘柄がこういう価格では、日本のふつうのサラリーマンには趣味として続けられない。投資価値が上がると煽る者には「日本のブルゴーニュファンが減ることがそんなに嬉しいのか」と批判したい。
2016.12.30
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最近、ブルゴーニュワインのリストを眺めながらよく考える。大して思い入れのないワインに1万円以上出すのはやめた方がいいと。1万円以上するワインを惰性で買っていると、いざ欲しいと思うワインがたとえば5万円で売りに出ても、現金が足りず、借金するのも億劫で、結局買うことができない。つまり、1万円以上するワインをだらだら買うことは、5万円のワインを買い損ねるチャンスロスにつながる。 目の前に東急百貨店本店の来年1月のワインのオファーリストがあるが、こういう視点でみるとヴォギュエもデュジャックもメオ・カミュゼも、ほとんど買えない。14年は子どもの誕生年だから長期熟成向きのワインを入手したいのだが、軍資金には限度がある。 思い入れのあるワインもないことはない。デュジャックならクロサンドニ(3万2400円)、ヴォギュエならミュジニーVV(9万720円)。しかし、本当にいい値段である。 ブルゴーニュワインに親しみはじめた2002年頃、ヴォギュエのミュジニーVV2000年は東急本店で3万円だった。買うのに逡巡し、次の日に意を決して買いに行くと無くなっていたのでよく覚えている。ざっくり3倍である。 クロサンドニ。最初に購入した頃は1万円台後半から2万円程度だったように記憶している。現在の価格は2倍程度となる。 さて。ヴォギュエとデュジャックの掛け目の差は、どこから来るのだろうか。そう考えると、ヴォギュエに手を伸ばすのはさらに億劫になる。 では、金輪際高いワインを買わないのかといえば、そうではない。新酒で出る時以外、買いにくくなるような希少な長期貯蔵用の銘柄で、なおかつ本当に欲しいと思う銘柄であれば、貯金を崩してでも買う。具体的にはロマネコンティであり、同じDRCのモンラッシェ、シャブリのラヴノーの大半の銘柄。過去に見学させてもらったJFミュニエも、思い入れのある分、長期貯蔵用に買っておきたい作り手に入る。ミュジニー、ボンヌマール、アムルーズを入手できるなら買うだろう(もっとも今はまず入手できないので杞憂もいいところだが)。こうした銘柄が入手できなくなり、お金が余っていたら、ヴォギュエのミュジニーVVやデュジャックのクロサンドニに手を伸ばすと思う。 以上を踏まえると、余計なワインは買えない。お付き合いするお店はリアルもネットもかなり減った。 こういう姿勢だと、買うべきワインの入手機会は減る。ただ、インナーサークルの如き閉鎖的な店やシッパーと無縁でいることは、買うべきワインを入手するチャンスを失う以上に優先すべきことだ。買い物をしていて気分が悪くなるような関係者とは付き合いたくない。 先日、ある大手百貨店を退職した人と飲んだが、ワインの購入に関する個人的な経験を話したら「そんな店とは付き合いたくなくなりますよね」と意気投合した。今お付き合いしている東急百貨店やその他の店は、こういうインナーサークル的な悪弊を排除する仕組みを採り入れているので、安心して通っている。 余計なワインを買わないためのノウハウは、余計な情報を頭に入れないことに尽きる。注目の新規生産者には目配せしない。店に通っているだけでも新しい名前を目にするので、その範囲にとどめている。 前回渡仏した2010年以降、どんなブルゴーニュワインを飲んだか考えた結果、この作り手が一番多かったと思う。ネットショップでレアな銘柄を買うチャンスがある時に「他のワインも同数買え」という指示をされると、だいたいこの作り手を選んでいた。どれを飲んでも美味しいと感じている。プイィ フュイッセ ラ ヴェルシェール[2014]ダニエル バロー(白ワイン ブルゴーニュ)価格:3996円(税込、送料別) (2016/12/23時点)[2013] Saint Veran En Creches - Daniel BARRAUDサン・ヴェラン アン・クレシュ - ダニエル・バロー価格:3218円(税込、送料別) (2016/12/23時点)
2016.12.23
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久しぶりに来たら、ブログの管理画面ががらっと変わっていて驚いた。最近、ウイスキーを飲むようになったせいか、二日酔いになることが増えた。ウイスキーをやめてワインを選ぶと、簡単に一本空けてしまう。翌日はウイスキーより楽なのだが、いずれにしてもあきらかに飲み過ぎ。そこで考えを改めた。出勤前日は、勤務時間中のQOL維持のため酒類を飲むのをやめた。懇親会や飲み会の日は除く。これで酒量は抑えられるはず。最近飲んだワインは日本ワインが多い。シャトーメルシャン、中央葡萄酒、小布施、ドメーヌ・タカヒコ、くらむぼんワイン。最近はネット店でクリサワも入手した(我ながらミーハーだね)。そういえばキザンやタケダワイナリーを最近飲んでいない。飲みたい。飲みたい日本ワインがいっぱいだ。必然的にブルゴーニュを飲む機会が減っている。最近飲んで美味しかったのはフーリエのモレ・サン・ドニ・クロソロン2013。それからブルゴーニュではないけど、ニコラ・ルナールのソーヴィニオン「ジャンヌ」2014。どれも在庫整理、1晩で1人で1本飲んでしまう系。それからアラン・モーリス・ガヴィネのオートコートドニュイ2012。今どき珍しく2000円未満で買えた。案外いけた。結果的に、5ケタ円以上のブルゴーニュワインは、気軽に買えなくなった。コレクション用に欲しいものを除くと、しばらくは買わなくなるかな。2014年は集めたいヴィンテージだったけど、購入したワインは今のところ日本ワインが多い。そのうちDRCとかボルドー1級にも触手を伸ばすつもりだが、量より質でのぞみたい。
2016.11.07
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