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447 名前:傭兵稼業 08 投稿日:2002/11/26(火) 17:45 ID:Cc4yk/TUタロンギとは打って変わって緑の草原が広がるサルタバルタ。
「うわーー、緑と空が綺麗ですー」
俺はサンドリアの湿った空気も好きなのだが・・・(根暗だ)
さっきはじっくり見れなかったヤグードを傍でつんつんつついたりしながら少年は歩いていく。
ここまで来ればもうウィンダスは目と鼻の先だ。
「なんかあっという間でしたねー、もうウィンかー」
「・・・まだ着いてないぞ。気を緩めるな」
「はーい。わかってますよう」
最初は俺の口調におっかなびっくり答えていた少年も
すっかり慣れたらしい。俺をからかうようにおどけてみせる。川を越え、ウィンダスのゲートが見えてくる。
なんとなく寂しい気分になりながらゲートを指差し、
「あれがウィンダスの町の入り口だ」
「わあ、ついに到着ですね!やったあ」
「町の中で迷うなよ」
「大丈夫ですよう。・・・たぶん」
「さ、到着だ。ようこそ、ウィンダスへ」
「えへへ。先にはいりまーす」
エリア切り替え。俺の傭兵稼業もここで終わりだ。
448 名前:傭兵稼業 09 投稿日:2002/11/26(火) 17:56 ID:Cc4yk/TU
森の区を歩きながら、楽しげなBGMと共に弾むように歩く少年。
「うわー、タルタルだらけですねえ」
「・・・自分もタルタルじゃないか」
「それはそれ、ですよう」
とりあえずサンドリア領事館へ案内してやると、丁度友達がこっちに来る、と言う。依頼完了、だ。
「髭さん、今日はお世話になりました。ご恩は忘れません」
「俺は傭兵だ。慈善活動でやったわけじゃない。 さ、じゃぁ報酬を貰おうか。あんたとの契約はここまでだ」
口ではそういいながらもすこし寂しい俺。少年はごそごそとカバンを探って500ギルをよこした。
「えへへ・・・お金なくなっちゃいました」
「なに・・・余裕です、とか言ってただろう・・・」
「実はセルビナで魔法買っちゃって。えへへ」
「後先考えない奴だな・・・仕方ない。初回だからまけてやる」
そう言って400ギル返す俺。もともと報酬に興味は無い。
「え、でも悪いです。ここまで送って貰ったんだし」
「次回まで、ツケといてやる。金を貯めておけ」
そう言うと少年の顔がぱーっと輝いた。
「分かりました!次はちゃんと払います!」
「そうしてくれ。何かあったらTellをよこせ。 連絡先はここだ」
そういってフレンド登録を申し込む。少年からもすぐ返ってきた。
「次までにもうちょっと強くなってますからね」
「あぁ、死なない程度に頑張れよ」
「あ、友達来たみたいです。髭さん、また!」
手を振りながら少年は去っていく。
449 名前:傭兵稼業 終 投稿日:2002/11/26(火) 18:01 ID:Cc4yk/TU
こうして俺の『傭兵稼業』は幕を下ろした。
少年からはレベルが上がるたびにTellで報告が来る。
どうやら新しい仲間も見つけ、LSにも入ったらしい。いい事だ。
それ以降、『傭兵』はやっていない。
俺の手元には100ギルと、1人の賑やかなフレンド。
次の依頼はどうやらジュノ護送になりそうだ。
「髭さん、20になったのでジュノまで行きたいんです。 仲間が3人いっしょなんですけど、大丈夫でしょうか」
「任せておけ。報酬は・・・」
終
451 名前:エセ傭兵 投稿日:2002/11/26(火) 18:02 ID:Cc4yk/TU
以上。長々とすまんかった。
趣旨に合わなかったらすまん。
適当に読み飛ばしてくれ。
【今日も】FF11ちょっといい話9【どこかで】より