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シュールストレミングという、スウェーデンの食べ物があるそうだ。ウィキで調べたら、ニシンを塩漬けにして缶の中で発酵させた漬物の一種ということで臭いが強烈なことから 「世界で一番臭い缶詰」 という異名までとっている。そんなに臭いって、どんなに臭いんだろう。生ゴミを直射日光の下に数日放置した臭いとか、魚が腐った臭いだとか表現がかなり強烈で、それなら納豆やゴルゴンゾーラなんてかわいいものじゃないか、なんて思ってしまう。缶によっては発酵が続いてガスによって缶詰がパンパンになるそうだ。そういうのを開けると、すごい勢いで中の液体が飛び出したりする。You tubeで見つけた動画によるとシュールストレミングを開けるこの女性はかなりキャーーーーとはしゃいでいるが、こんな臭い液体とガスが飛び出てきたら、やっぱり大騒ぎしてしまいそうだ。下手に家で開けて、キッチンが取り返しのつかない状態になるよりも、外でおそるおそる開けて見たほうが無難な食べ物のようだ。このおにーちゃんもかなり気持ち悪がってます。(>_
Jan 30, 2010
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このリンク先の画像、10枚を見て欲しい。移民労働者たち戦争から逃げてきた難民のキャンプ?ホームレスの住む所?そんなことを想像させるこの画像。イタリアの南部、カラブリア州にあるロザルノという市内にある閉鎖された工場内の様子である。ここにはアフリカからの移民たちが寝泊りしている。トイレ、水、電気など生活に必要なものは一切なし。毎朝夜明けになると、菜園や果樹園から雇い主がトラックでやってくる。そして身体の頑丈そうな男達を選び、日雇い労働者としてトラックに乗せて行く。ここでは丁度みかんの収穫時である。1日12~14時間労働。夜明けから日が暮れるまでの労働。日給は18~20ユーロだという。イタリアの家庭の食卓に、今の時期毎日登場するミカンも彼らの手によって収穫されたものである。彼らは 「移動労働者」 と呼ばれる。オリーブの収穫時にはプーリア州へ、オレンジの収穫時にはシチリア州へ春先になると各州の菜園へと日雇い労働に出る。彼らの大半が正式な労働許可のない不法移民である。そして果樹園や菜園のオーナーの影にはマフィアがいる。マフィア達は不法移民の弱みにつけこんで、1日20ユーロという違法な低賃金で移民たちを搾取する。祖国には帰れない、かといってイタリア政府にこの搾取を訴える事もできない、(現在の法律では、不法移民はすぐに祖国に送り返される)正式な労働許可証がないから住む所もみつからない。こんな状況の中で、それでも生きていくために働く。まるで奴隷のような生活。そして木曜日の夕方、仕事を終えてこの古い工場に帰ってきた男達に3人のイタリア人が車で近つ゛き、エアガンを発砲したという。この3人は目撃者によると、「今日は仕事には行かないのかい?」と、からかうように接近したという。そして発砲後も笑っていたという。2人の移民が怪我をし、それに気がついた他の移民たちが騒ぎ始めた。そして事情を知り、今までの我慢や不満などが爆発した。何百人もの移民たちが街に出る。そして路上に駐車してある車、店先のウインドーなどを破壊する。マンションの柵を取り外したり、公共のゴミ捨て用のコンテナに火をつける。自宅のまわりに移民たちがあふれているのを見て、慌てたのだろうかイタリア人男性が空に向けて発砲する。それが引き金になったかのように、騒ぎは暴動と化する。警察が出動し、騒ぎは少し収まった。しかし移民たちの怒りはおさまらない。そして被害を受けた街に住む市民たちも、この破壊行動に苛立つ。金曜日の夜、これからの暴動を防ぐために移民たちのほとんどが警察の用意したバスで移動させられた。現在のイタリア政府は、移民をできるだけ排除しようと試みているのだが、イタリアから移民労働者を排除してしまったら、一体どうなるのだろうか。イタリア人が嫌がる、いわゆる3Kの仕事は移民たちがしているというのが実情。不況になって失業者が増えた現在、仕事ならなんでもいいというイタリア人ももちろんいるが、だからといって、今まで3Kの仕事をしてきた移民たちをポイっと捨てるわけにもいかないだろう。散々働かせておいて、賃金はスズメの涙。人間らしく暮らせる住居もなく、動物のように地面にダンボールを敷いて眠る生活。極限の生活を何ヶ月も続けていた人たちの我慢が、暴力となって現れたのを非難するのは簡単だが、理解しようという気持ちも大切だと思う。インタビューに答えていたアフリカ人男性の1人の言葉、「私達は動物じゃないんだ。」と何度も繰り返していたのが印象的だった。
Jan 9, 2010
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