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中国への旅行や出張で最も困ることは、スマホがほぼ使えない状態になること。ホテルでWifiつないでも…Google、YouTube、LINE、X、インスタ…ほぼ全滅です。(もちろんパソコンでも…)空港でSIMカードを購入しても同じ。以前は、空港で中国用のSIMを買って、それとは別にVPNサービスに加入して…それでも繋がったりダメだったり超不安定でした。今回の出張時はどうするべきか?悩んでいると、Youtuberの「しげ旅」の北京編が更新されたので、見てみることに。しげ旅さんの動画は、訪問国の通信事情を丁寧に解説してくれると評判なので、果たして北京ではどうするのか?と、動画を視聴しました。その中でお勧めされていたのが「ByteSim」でした。eSIMでしかもVPNが内蔵されています。さっそく出張前日に登録してサービスを購入しました。実際に現地に行って使用してみると、普段通りSNSも使用できました。YouTubeの視聴にも問題ないスピードでした。さらに容量無制限にしたので、テザリングでPCに接続して普段通り使用可能に。中国に出張して25年。これほど便利なeSIMが購入できるようになるとは…感無量です。レジャーサービス研究所のPodcast
2025/02/23
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先日、中国人経営者たちの遊学のアテンド仕事で東京ディズニーシーをご案内しました。現地に到着すると、総勢25人のうち、4人が乗り気でない様子。女性経営者4人組で、訪日中いつも一緒のお仲間とのこと。「心ここにあらず…」と言った感じで、本音は「銀座でブランド品を買いたい」でした。「明日は、銀座の予定だから今日のところは…」と主催者がなだめてました。入園して30分くらいしてトイレ休憩後に全員集合すると、少し遅れて4人組が走って来ました。しかも全員カチューシャをつけてご機嫌!カチューシャを買ってからの4人組は楽しみ方も変わりました。『自撮り合戦』が始まり…やがて、爆買いモードへと移行しました(笑)。俗に言う『ディズニーの世界観』に入ったのでしょう。考えてみれば彼女たちが買ったカチューシャは、日常生活には全く使えないモノです。少なくとも帰国時の空港では外すはずです。例えば、お子さんのお土産にミニーマウスのキーホルダーを買った…くらいならわかりますが、ディズニーに全く興味がない人たちがパークに入園後に雰囲気や環境に影響されて『自分用のカチューシャ』を買ってしまうのは、凄いことです。銀座の百貨店などでよく見かける中国人の爆買い光景とは違います。百貨店の場合は、事前に『買い物リスト』が決まっていて、それを買い求めているケースがほとんどです。現地の雰囲気で爆買いしているわけではありません。しかし、今回の東京ディズニーシーの場合、この4人組は興味がなかったので、当然何も買う気はありませんでした。つまり購買意欲「0」の人に、爆買いのスイッチを入れる仕組みがあると言うことになります。それは小売業界から見れば『魔法のスイッチ』と呼ばれるほど羨ましいものです。では、その『魔法のスイッチ』の正体は何か?そこに注目が集まるのも当然です。ちなみに、東京ディズニーシーからホテルに戻って会食中に、「今日はお疲れ様!明日は予定通り銀座の買い物タイムでいいですね?」と確認すると、4人組は「私たちは東京ディズニーランドに行きたい!」と言い出す始末。「買い物はどうするの?」→「ネットでも買えるから…」と言うことで、結局、銀座チーム7人と東京ディズニーランドチーム18人に分かれることになりました(笑)。~~~~~~~~~~~~~~~~~~レジャー・サービス研究所上海楽暇堂商務諮詢有限公司斉藤茂一http://www.lsi-web.net/~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2019/06/26
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かつて私は「精神主義」は大事だと思っていました。しかし、コンサルタントになって勉強していくにつれ、「一所懸命」とか「おもてなしの心で」という精神主義的なものと徐々に距離を置くようになりました。きっかけは、第二次世界大戦の勉強をしなさいと当時の師匠に言われて貪るように本を読むようになってからです。改めて当時の日本軍の精神主義に驚きました。武器もろくに開発しない、または揃ってないのに「全機出撃!」とか威勢のいい号令ばかりで、事前の作戦や準備が組織の都合や人事の都合で不備だらけ。アメリカに負けたとは言うものの、原因の半分くらいは「自業自得」だったことに気が付いたからです。無数にある原因をまとめれば「優先順位を決めない」つまり「幕の内弁当的」発想が、あらゆる場面で行われていました。偵察機のパイロットに対して、「敵艦隊を発見したら全速力で帰還せよ」という命令でいいものを、「もしできれば、爆撃したら尚よい」とか「しかし同時に天皇からの預かり物である機体に被害を受けてはならん」と、いざ出陣になるとそれぞれの上官があれこれ少しずつ「追加注文」をするわけです。これには参ったと言う当時のパイロット証言がありました。これは現代の日本企業でもあまり変わってないなと思います。戦闘機に搭載される機関銃も、7.7mmと12.7mmと20mmの三種類も積まれてしまう有様で、それぞれ飛距離も違うし弾道も違うから、うまく当てられるようになるにはその分訓練時間は多くなります。当然、弾薬も三種類搭載しなければなりませんでした。対してアメリカはこの戦闘機に搭載するのは全て「12.7mm」に統一!と決めてしまって、それを徹底的に訓練して来ます。空中戦で、どちらが有利かは明らかです。加えて、「あとは現場で何とかする」という上官の命令で、300時間しか訓練していないパイロットが次々と戦地に送られてしまいました。対するアメリカは600時間、700時間訓練してくるわけで、日本の未熟なパイロットはミスを連発して逃げ惑うばかりで、「マリアナの七面鳥打ち」と言われるほど迎撃されてしまったのです。なんともメチャメチャな話ですが事実です。あれもこれもと欲張るが、実は準備は適当で「あとは精神力で、、、」「お国のために頑張れ!」という命令なのか?励ましなのか?何しろそれらをうまくミックスして、「具体的な作戦」もなく「あいまいな命令」によって多くの若者の命が失われたわけです。ある戦争経験者の方からは、「精神力というのは本当に一番最後の部分で、その手前のやることがある。最初から精神を押し付けてはダメ」という教訓は教えて下さいました。これはサービス業の現場でも、まだ行われています。(ある意味で「何も変わってない」のかもしれません)それ以来、現場の仕事を手伝う際には、必ず「優先順位」を決めるようにしています。クライアントと事前に確認するわけですが、やっぱり「幕の内弁当」が多い(汗)。優先順位を決めるのが管理職の仕事のはずが、責任を回避したい「本能」から指示命令が「幕の内弁当化」してしまうのです。十分な準備と人員を確保しないで、「そこをなんとかするのが現場の心意気」とばかりにスタッフを煽ります。そういう担当者から来るオーダーは、「何しろスタッフのやる気がない。気持ちを鼓動するような感動する話をお願いします」という感じです。それで「できればディズニーランドの話をお願いします」という展開になるんですが、ディズニーランドは、まさに前出のアメリカ軍と同じで、十分な人員とそのトレーニングに完全に整備された施設があるわけで、その前提があって、初めて素晴らしい運営サービスを実施しているので部分的に話してもあまり参考になりませんよ、と断ります。(ますは同じレベルで準備しましょう、それが大事です)ディズニーランドのスタッフのモチベーションのことばかりクローズアップされるますが、実はこうした環境の違いが語られないのは、かつての(日本軍)二の舞みたいで嫌な気分がします。現場のサービス指導でも、使いやすいから「おもてなし」の話から入ってしまいがちですが、それは一番最後の精神の部分で、その手前をしっかりトレーニングしなければなりません。その地域、その業種に合うサービスをするには、いきなりスタッフのモチベーションの話は必要なくてまずは準備(人員や物資など)をする。そして、仕事の優先順位を決めてあげる。優先順位が決まっていれば、皆、それなりに活躍できるものです。
2012/08/01
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