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最近出版された「ワインを愉しむ基本大図鑑(講談社)」を立ち読みしたら、ブドウ品種の説明について、ジンファンデルの項には、その起源が明らかでなく、単にプリミティーボとの関連だけが書かれていた。最新の解説本で、その程度のことしか書かれていないのは情けない。カリフォルニアのジンファンデルと南イタリアのプリミティーボは、同一品種であることが知られているが、両方ともその歴史は短いため、両者の起源は、他の土地に求められていた。ダルマティアのPlavac maliがその候補に挙がったが、実際には、DobricicとジンファンデルのF1(子)がPlavac maliであった。その後、Kastelaのブドウ園で、Crljenak kastelanskiと呼ばれている古代品種が、9株生存しており、ジンファンデルに非常に良く似ていることが見つかった。その後、DNA解析によって、このCrljenak kastelanskiがジンファンデルと同一品種であることがわかり、ここに、ジンファンデルとプリミティーボの起源が明らかになった。http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fg20061110wc.html他にも、カリフォルニアには、プティ・シラーという特有の品種があるが、これも、長い間、その起源が謎であった。やはり、DNA解析の結果、フランスのDurifという品種と同一であり、シラーとPeloursinを両親に持つことが明らかにされた。シラーと関係が無いと言われることもあるが、実は親子関係なのである。
2008.01.12
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毎年、「この1本!」は、客観的ベスト1ではなくて、とても印象に残ったマイベスト1を選んでいるのだが、ここ4年を振り返ってみると、こんな感じである。2004年 ルビコン 1997 2005年 ベルヴェーゼ 20022006年 ル・ドーム 19992007年 チャールズ・クルッグ シラー リミテッド 2002なんか、裏ベスト1のような趣になっているが・・・で、今年は、何と、白が「今年の1本!」。ヒューバー・シャルドネ 2006 / ダイアトムこのシャルドネを一口飲んだ時のショッキングな印象は忘れられない。樽を使っていないのに、この価格。でも、それだけの価値は十分備えている。塊のような果実味があるのにかかわらず、透明感抜群で、しっかりした、きれいな酸も持ち合わせている。大胆さと繊細さを兼ね備えている白ワイン。これを飲むと、シャルドネに樽は要らないと思ってしまう。
2008.12.27
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