LYNNのいたずら毎日

LYNNのいたずら毎日

2003年01月06日
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 私は絵画が好きだ。好きだといっても、音楽ほどには情熱を傾けているわけでないので、必然的に詳しくもない。だけれども、好きなタイプの絵画を見ることは、好きな音楽を聴くのと同じくらい、楽しい。

 1月3日に、京都の「大レンブラント展」に行ってきた。レンブラントは子供の頃に「夜警」(ポピュラーで恥ずかしいのだが)の実物をこの目で見て以来、好きな画家の1人となった。門外漢なので彼のどこが好きなのか、優れているのかと問われたら答えに窮するけれど、それでも惹かれるものがある。昨年5月に訪れたインスブルックの宮廷美術館で偶然レンブラントの小品に出会ったときも、その老婆の小さな絵に釘付けとなった。同じ美術館にある皇后エリザベートの著名な肖像画よりも、この見るからに美しくない老婆の絵画のほうが、私には興味深かったのだ。

 その日は生憎非情な雨が降り続けたせいか、並ぶこともなくすぐに入館できた。最初の作品「エチオピアの宦官の洗礼」は、宦官の豪奢な光り輝く衣装の質感描写に驚く。初っ端からこれでは、と内心ワクワク、ドキドキ。歩を進めるうちに、とうとうサムソンに行き着いた。余りにも生々しい描写に軽い眩暈を感じたが、半ば狂気を感じさせるような表情のデリラは女の怖さを感じさせる(そういう自分も一応女のハシクレだ)。
この調子で書き続けてしまうと長くなってしまうので、このあたりでやめておくが、結論としては京都まで足を運んでよかったと思う。世界中に散らばっているレンブラントをこれだけ纏めて展示する機会などないと思われるから、これが日本で開催されるだけでも有難いことというべきだろう。

 これで天候に恵まれていたら…と残念に思うけれど、そこは並ぶことなく入館できたのだから、これも感謝せねばならないことかもしれない。未だの方は是非どうぞ。レンブラントの生涯の一端が理解出来る良い展示会であることは間違いないですから。





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最終更新日  2003年01月06日 22時26分38秒
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