LYNNのいたずら毎日

LYNNのいたずら毎日

2003年08月22日
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 父は、自分で魚をおろす。おろしてみたいという気持ちも分かるが、彼の場合、おそらく友人の鮨職人からいただいた各種包丁を試すつもりが、魚おろしにはまってしまったのだろう。目的よりも、道具を愛しその道具を使いこなすことに快感を覚える、彼の男っぽい面の現れなのか。

 嫁入り道具の一つに、父がくれた出刃包丁がある。小出刃に近い大きさなので、女性でも楽に扱える。凝り性の父が愛用していた品だから、手入れも行き届いている。結婚してからその出刃を使う機会はなかったのだが、秋刀魚や烏賊が安かったので、出刃包丁を試すのに良いチャンスだと思い、昨晩、初めて出刃包丁をふるってみた。

 まず烏賊。烏賊をおろすのは初めてだったが、簡単だった(だって本の通りにやればいいから)。胴の部分を切り開いたとき、その切れ味に感動。足の吸盤もするする切れる。流石である。次に秋刀魚に挑戦。三枚おろしも初めてだったため、一匹目は一応おろせたものの、身がささくれ立ってしまい、失敗。二匹目は、一匹目の反省事項をもとにさばいてみたら、身も美しくおろせた。

 こうやって魚と格闘してみると、実に面白い。面白いように切れる包丁があるからなのか、解体作業が好きなのか、わからないが、道具と対象物と自分の腕と、三位一体となった結果、綺麗にさばけると、快感だ。夜遅く帰宅した夫に話してきかせたら、「そういうの、大好きで楽しいでしょ」と言われた。きっと楽しそうに話をしたのだろう。

 今度帰省したときに、父がもう一本大きい出刃包丁をくれる予定になっている。その包丁では、どんな魚をおろそうか、考えるだけでも、楽しい。





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最終更新日  2003年08月22日 17時49分21秒
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