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2008.05.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
堂々たる勝ち組み投資家になるために
-敗因の研究と、成功への処方箋-

第60回  「儲け過ぎたぁ」と真剣に反省する株名人の真意は?

 株の雑誌関係のお仕事でご一緒している投資家の方がいるのですが、とても株
の売買が上手で、私としては関心して見ています。
 株が上手な人というのは、「独特だけど、よく聞いてみると理屈が通ってい
る」ような考え方を身につけているケースが多いですが、その人からも、そうい
うことを強く感じます。

 たとえば、ずっと狙っていたある株がタイミング良く買えて、そのあと順調に
上昇しました。そして、あとは、どこで利食いをするかという段になります。こ
頭か
らしっぽまで(高値から安値まで)、その株の値動きを丸ごととってしまった
けです。

 さて、この話を聞いて、皆さんどうお感じですか?

 「そういう取引が出来たら、さぞ気持ち良いだろうな」と感じますよね、普通
は。私もそうでした。
 ところが、 この人がその時に言ったセリフ 「あ~、しまった」 でした。それ
以上の結果はありえないわけで、どう考えても失敗した部分はありません。「も
う少し利益が取れたのに…」ということは無いわけですから。
 ちょっと嫌味な人なのかと勘違いされてしまうかもしれませんが、全くそんな

心底「あ~、しまった」と言っていました。

 ちなみに、この人のスタンスは数ヶ月くらいの期間で売り買いする感じです。
数ヶ月の波動を取りに行くわけですから、頭からしっぽまで取れれば、かなりの
利益になります。まさに完璧です…。
 しかし、この株名人さんにとっては、どうもそのこと自体が気持ち悪いらしい


 ちょっと分りづらいのですが、この人の話しを聞いていると、どうも「 共存の
思想
」みたいのがあるみたいでした。つまり、マーケットそのものや、そのほか
のマーケット参加者と共存していくような感覚です。
 「 私がすった高値で売れたということは、それを買った人もいるんでしょ…・
そういうのを考えるのが、なんか嫌で…。もっと高値より手前で売れれば、そこ
で買ってくれた人も、利食いのチャンスがあるわけで…」
ということを言ってい
ました。

 なんとなく分る気もするけど…という感じですよね。
 ただ、もっと話しを聞いてみると、納得できる部分がありました。

 この人は、かなりラフな考え方をしていく人です。つまり、「 だいたいの安値
を買えて、だいたいの高値を売れれば良い 」という人です。逆に、あまりにも
「大底」や「すっ高値」をズバリ狙いに いってしまうと、 感覚が狂ってしまう
いうことがあるようです。

 この感じは、なんとなく分かるような気がしませんか?
 狙いに行き過ぎると、逆に大きく外してしまう…という感覚。ラフに狙って
いった方が、上手く行く、という感覚・…。

 この株名人さんは、そういう感覚を大事にしているのに、 ついつい「ドンピ
シャの売場」を探してしまった
ということで、それは「 たまたま上手くいったけ
ど、そういうことをやっていると、本来の感覚が狂ってしまう…
」ということの
ようです。その人本来の株売買のリズムが狂ってしまうというような…

 よく、「頭としっぽは、他人にくれてやれ!」ということを相場の格言でいい
ますね。その人と話しをしているうちに、この格言の本当の意味が、なんとなく
分るような気がしました。

 そういえば、かの ウォーレン・バフェット がよく使うセリフで、「 正確に間違
うより、ラフに正解しろ
」という言葉があります。
 また、最近「マネーマスターズ列伝」(日経新聞社)という本を読んでいた
ら、著名なファンドマネージャーである著者の ジョン・トレイン は、「 成功の最
大のリスクは、ついつい成功し過ぎてしまうことにある
」ということを言ってい
ました。
 何か、共通したものを感じます。





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Last updated  2008.05.26 02:38:33
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