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50代女性、左上5、インレー下2次カリエスま、治療と称して歯を破壊する行為を漫然と繰り返しているのが歯科業界で、迂闊に歯医者なんぞに通い続けるとろくなことにならないのが現状だ。虫歯の原因すら分からず、予防だ、歯を削らないなどと言っても虚しい限りだ。この症例もインレー下の2次カリエスは歯根側の深いところまで進んでおり、もう一度インレー修復ができるかというと多分できない。神経を取って被せ、ということになるのだが、そんなことが上手くいくか?というと甚だ心もとない。次は抜歯になるのが10年後か20年後か、その時までに寿命が来るかというと、これも甚だ心もとないwとりあえず神経は取らないで済む修復法というのはCRによる再建しかない。ここではCR充填のことをCR再建と称しているが、やっていることは充填ではないからだ。隔壁も使わないし、どうやってCRで再建するのだろうと思われるかもしれないが、使用する器具といえば細めの探針だけだ。では時系列でどうぞインレー合着用セメントは効いておらず、簡単に外れた。内部は黒色物質FeS:硫化鉄で覆われている。FeSは硫酸鉛還元細菌の代謝産物であり、インレーと歯質の隙間にこの細菌が生息していたことを示している。嫌気性細菌のこの細菌が棲むに適している環境では虫歯にはなりにくい。この細菌は酸産生菌ではなく、しかもFeSはイオン伝導を妨げるので虫歯になりにくいからだ。これを僕は「虫歯の電気化学説」として提唱している。虫歯の成因とは1、歯質周囲のプロトンの存在(酸性環境)2、歯質内外にプロトンを通り抜けさせるなんらかの起電力の存在これだけだ。細菌の存在はその本質ではない。裏装セメントを除去すると虫歯が残っているが気にしない。α-TCPセメントで再結晶化により自然に再硬化する。理想的なセメントなのだ。辺縁封鎖を確実にするために接着マージンの1mm幅だけは新鮮歯質を確保する。3MIX+α-TCPセメント1次CR完成。ストリップス:隔壁は使っていない。これができないと全ての症例には対処できないはずだ。
2022/12/05
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30代女性、左下5、しみる3年前に入れたメタルインレーがしみて困る。エキスカベーターで弾いたら簡単に外れた。セメントは効いていないし、アンダーカットがあってその部分に隙間があるwま、仕方がないのでCRで再建した。こういう小さなインレー窩洞をCRで綺麗に充填するのは難しい。狭いので器具が入らないからだ。素人さんにはこんなものかな・・?としか思われないかもしれないが、一般の歯科医師にはどうやってやるのか分からないと思う。ストリップスも使わない(使えない)しwでは時系列でどうぞ隣接面に裏装セメントらしきものが見えるが、これにも隙間があった。セメントをあらかた除去したところ3MIX+α-TCPセメントで歯髄側を覆とうする少しずつ積み上げていく積み上げ法で形成しているが、細い探針しか使っていない
2022/12/03
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50代女性、咬合性外傷(食いしばりあり)右上4、時々痛いこのところ孫が立て続けに3人も生まれて、歯を食いしばって孫守りに追われている。このような生活をしていると虫歯が急速に進む。ナイトガードならぬデイガードを作って差し上げたwこの虫歯はほとんど露髄しているのだが、とりあえず歯髄は保存した。通常の治療法は神経を取って被せということになるのだが、歯肉縁下なのでそのような通常治療は難しいかもしれない。僕が通常治療のオプションしか持っていなければ途方にくれるところだ。前回もそうだったが、エナメル質下の象牙質は溶けてしまって空洞になっている。これをどうやってCR充填するのか?素人さんはこんなものか、これが普通の治療でどこの歯医者に行ってもこれと同じことが受けられるのだな。。と思われるかもしれないが、そんな歯医者に巡り合うのは難しいと思う。玄人さんにしても、どうやってCR充填するのか分からない。ストリップスも使わずに??こんな感じだろう。見れば分かるように画像を選んでいるのだが。見ても分からないとすれば想像力が足りないのだろう。常に進化し続ける。。では時系列でどうぞ前回、水硬性セメントで仮充填。これで痛みは治ることが多い。セメントを除去していく内部ががらんどう。実はコンタクトポイント付近まで象牙質は失われている。2MIX+α-TCPセメントで覆とう歯肉縁下1mm1次CR充填角度を変えている。どうやっているか分かる?w充填後益出部のトリミング
2022/11/30
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20代前半女性、右上6、Fluoride bomb(フッ素爆発)しばらく前から痛くなってきたので歯医者に行かなくっちゃ、、と思いながら2年w手遅れだろ、、wレントゲン画像を見ると分かると思うが、外側のエナメル質だけしか残っておらず、内部の象牙質は溶けて無くなってしまった。6番の黒い部分がそうだ。現在歯科医学では通常ここまで進行してしまった虫歯では歯髄を保存することは難しい。というかできない。ではどうするのか?fluoride bomb というのはフッ素反対派が唱えている虫歯の一形態なのだが、歯科医師だけではない、人間の愚かさをよく表している。ここに詳しく述べているがただの虫歯だ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202108280001/何度でもいうが、虫歯とは酸性環境中でハイドロキシアパタイトが電気化学的に腐食する現象で、細菌とは直接には関係ない。虫歯の原因とは、1、酸性環境であること(プロトンの存在)2、そのプロトンを歯質の内外に向けて動かす起電力の存在この2つだ。電気のことなど全く知らず、スマホだパソコンだのと偉そうにほざいている多くの人間は恥を知らねばならない。以下、時系列で画像を並べていく。咬頭、つまり尖ったところからこの虫歯は進行している。これはこの部分が発生学的にはエナメル質が粗になりやすく、かつ咬合力がかかりやすいことに起因している。次に虫歯になりやすいのは小窩裂溝と呼ばれる深い溝の部分だ。これも発生学的に生じるものだ。初診時に水硬性セメントで仮充填している内部はがらんどうでスプーンエキスカベーターがズボッと入るこれ以上虫歯を取ると露髄するだけで何のメリットもない。虫歯は細菌感染症ではないので、虫歯の深部には細菌はいない。多くの歯科医師ですら、このような虫歯の内部には細菌がぎっしり存在していると頭から信じ込んでいるが、実際に見たことがあるのか? 位相差顕微鏡の1台でも購入して、見てみるがよい。細菌など全く見当たらないのに愕然とすること請け合いだ。小窩裂溝からも穴を開けたこれが3MIX+α-TCPセメントだ。このセメントは歯質と同じハイドロキシアパタイトなので、歯質が自然に修復されるのに必要な原料を供給する。最強のセメントなのに誰にも注目されずに生産中止になってしまった。なんとかセメントとかどうでもいい。1次CR
2022/11/29
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40代女性、左下5隣接面カリエス、自発痛++、ブラキシズムあり、左下6は当院に来院時には遠心根は抜歯されていた。さらに近心根は破折したので10年程前に抜歯・再植している。今回は3日程前に激痛に何度か襲われ、連休明けにやっと来院された時には歯髄は失活して手遅れになっていたかもしれないが、そのままCR充填した。これで感染せずに乾酪壊死に持ち込めれば何事もなく経過する。レントゲン写真では5番の虫歯は歯髄に達しているように見える5番の虫歯はそれほど大きいようには見えなかったのだが内部は虫歯が進行している。6番との接着が剥がれて隙間ができていたのかもしれない虫歯を取ると歯肉縁下1mmになっている。歯肉にプロトンが吸収されるので、プロトンが歯質中のカルシウムから電子を奪わない。これがこれ以上は虫歯は進行しない理由だが、その理由は現代歯科医学では説明できない。虫歯の電気化学説により初めて説明できる露髄しているのやら、していないのやらよく分からない。麻酔もしていないのだが、痛みは感じていない。失活しているのかもしれないが、このまま3MIX+α-TCPセメントで覆とうするこの後はCRを積層充填していく
2022/11/26
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40代女性、左下8、隣接面?頬側?カリエス何か詰め物が入っていたのか?大きく欠損している。親知らずだから抜歯の選択をする歯医者も多いのだろうが、僕は抜かない歯医者なので(?)抜くのは得意ではない。ま、保存しようかと思う。新鮮面を出して、深いところはα-TCPセメントで覆とうし、F0のフロワラブルCRでの一筆書き築成法で数回に分けて歯を作る。ま、それだけでは時系列でどうぞ
2022/11/25
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40代女性、左下6、そろそろ崩壊中w隣接面のカリエスがあるということは、咬合性外傷があるということを示唆している。ブラキシズムとか歯ごたえのあるものが好きということだ。もちろん、する必要もなかったであろう細いインレー。20〜30年ものだろう。これが2次カリエスとなって、内部の象牙質はドロドロに溶けてしまっている。歯科治療とは一体なんだろう。歯科医師にとって歯は喰いものにすぎない。反論できる歯科医師がいるのかな?wでは時系列でどうぞ実像、治療前。水硬性セメントで虫歯の穴を仮埋めしてあるインレーは簡単に外れる。そんなものは長期的には無意味どころか有害でしかないインレー下は広範囲の虫歯になっている。遠心隣接面のカリエスも除去した鏡像。近心の隣接面下を見て欲しい3MIX+α-TCPセメントで覆とう実像1次CR2次CR、鏡像。ストリップスを使っている3次CR以降何度かCRを築成して外形を作る。これが解剖学的形態。これが萌出するのは6歳の時。それから幾星霜。40年近く使われて、磨り減ったりする過程を咬合調整で再現する。
2022/11/23
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40代女性、右上2、CRの2次カリエス昨日に引き続き、極一般に行われているCR充填。前歯ほど簡単で、奥に行くほど難しくなる。奥に行くほど、見えない、器具が届かなくなるからだ。一般の歯医者では隣接面を含む虫歯のCR充填治療は前歯だけというところが多い。奥歯のそれはインレーを薦められるが、それは難しすぎて手に負えないからだ。型取りして外部で作って口腔内にセットする方が簡単だからということに過ぎない。この症例もストリップスは使用していない。ストリップスを使わない方が上手くいくことが多いようだ。では時系列でどうぞ
2022/11/18
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30代女性、右上2、隣接面カリエスCR充填が剥がれたのかもしれないが、極々普通のCR充填で、通常想定されているCR充填というものはこんな感じだ。前歯なので直視下で処置がしやすいので初級編。時系列でどうぞ
2022/11/17
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50代男性、左上7、メタルインレー2次カリエス時間がないので、1回で終わってくれ、というわがままなご希望w通常一番奥の7番のCRでの再建は無理筋なのだが、やってできないこともない。脱離して1週間ほど経過しているので、少し近心に7番が寄ってきている。正常な歯冠形態を再現するのが難しい。1次CRまではストリップスを使わなかったが、2次以降は併用した。ストリップスを使うとハミ出やすい。それは見えないからだが、控えめにするとボイドになるし、ウエッジを使うと出血させやすい。隣がメタルの場合は直接法の方が綺麗にできる。このハミ出た部分のトリミングに時間がかかった。では時系列でどうぞ1次CR
2022/11/08
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60代女性、右上3、歯茎部カリエス、咬合性外傷隣の4、5番を見ていただけると分かるが、補強冠が入っている。この歯も4、5と接着固定されていて、前方に折れる方向に外傷力がかかる。その外傷力は歯茎部に集中するので、この部分に微小クラックができ応力腐食割れが起こる。誰も言わないが、これがこの部分の虫歯のでき始めだ。時系列で画像をアップするが、歯肉縁下の虫歯にあらかじめ白い水硬性セメントを充填してあるのがチラッと見えると思う。ちょっと開けてみたかなり深いというか、折れそう歯肉縁下にズボッと入る当然これは積み上げ法でCRを盛るしかない
2022/10/24
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30代女性、右下4、自発痛-この虫歯は症状は出ていないが、真面目に軟化象牙質(象牙質の虫歯)を全部取ると露髄する可能性が高いので、歯科医師によれば神経を取って被せましょうということになる。というより遠心面は直視することが難しく、切削バーも届きにくい。それが上級編の意味だ。僕はα-TCPセメント+3MI◯で虫歯は再硬化するので、虫歯を全部取るということはしない。そうすれば露髄させることもない。なぜなら虫歯は細菌感染症ではなく、ハイドロキシアパタイトの電気化学的腐食だからだ。また同じ歯でも遠心(口の奥側)面が虫歯になりやすいのは、相対的に酸素濃度が低くなりやすいからだ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208190000/上図は鉄(Fe)の場合だが、Feを歯(HA:ハイドロキシアパタイト)に置き換えると、HAの場合は電子(e-)ではなくプロトン(H+)が電子とは反対向きに酸素(O2)が少ない方に伝導し、HA中のカルシウム(Ca)から電子を奪いH2となって外部に出て、CaはCa2+となってHAから溶出し、HAの結晶構造は崩壊する。これが遠心歯根面の虫歯だ。この方は年齢の割には歯周病もないのに歯茎が下がっている。もしかしたらデンタルフロスの使いすぎかもしれない。フロスは歯肉溝深く入れてはいけない。では時系列でどうぞこの症例ではストリップスを使ったように思う。また使わないでもできる。反対側は使わなかったので、ご希望があれば取り上げるつもりだ。実像と鏡像を交互にアップする
2022/10/14
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30代女性、右下5、遠心隣接面カリエス、自発痛+、咬合性外傷があり、歯ぎしりや食いしばりをしている。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208290000/咬合性外傷によるクラックがあると隣接面カリエスや歯茎部カリエスになりやすいが、さらに虫歯の進行を早めてしまう原因として黒砂糖や蜂蜜を頻繁に摂取するということがある。前々回ご紹介した症例はこのケースで、この糖質健康法は流行っているようだが、咬合性外傷のある方は注意する必要がある。今回の症例は妊娠授乳期が長く続き、唾液中の重炭酸イオンつまり重曹成分が不足し、酸性飲料や口腔細菌が代謝した酸を中和することが十分でなくなっているケースだ。いずれにしても飲食後速やかに重曹うがいをすることによってカリエスリスクを下げることができる。虫歯は酸性環境下で、かつ、歯牙内外の何らかの起電力が発生する場合にのみ発症する。このどちらか一方を無くしてしまえば良いのだが、起電力よりも酸をアルカリ(重曹)で中和して無くしてしまうのが最も簡単で効果的だ。この中和システムは炭酸緩衝系として生体には元々備わっている。これを強化するのが重曹うがいだ。今回はCR充填というより欠損部位の再建の一部始終を時系列でアップしてみる。穴の部分を拡大してみると辺縁隆線にクラックが2本見える。この部分は治療中に欠けて飛んで行った。穴を開拡していくと内部の象牙質は軟化している。これがいわゆる象牙質の虫歯だ。象牙質は有機質を30%含むので、リン酸カルシウムは溶出しても有機質は残る。これが軟化象牙質で、触った感じはカマンベールチーズ様だ。エナメル質の虫歯は白濁している。エナメル質はほとんどリン酸カルシウムという無機質なので、ところどころ結晶構造が乱れたところが白く見える。スリガラスと同じだ。クラック部分は飛んで行った。内部は1/3程象牙質が失われていて、中心部には2次象牙質が見える。ちっとだけ周囲より暗く見えるところがそれだ。ペラペラのエナメル質でもなるべく残す努力をする。α-TCPセメントで軟化象牙質部分を覆とうする。虫歯は細菌感染症ではないので、軟化象牙質(虫歯)を全部取る必要はない。全部取ると露髄してしまう。露髄してもα-TCPセメントで直覆すればすぐに直下に2次象牙質ができるが。軟化象牙質はα-TCPで再硬化する。なぜならα-TCPは象牙質の無機質部分の主成分そのものだからだ。現在の歯科医学では虫歯は細菌感染症で取り残すと再発するというか、虫歯は全部取らないと進行し続けると信じ込まれている。虫歯を全部取ると神経は出るし(露髄)、それでも虫歯を完全に除去することはできず。感染した歯髄は後で痛くなるので、取るしかないということになる。通常の歯科医療ではそうせざるを得ないが、3MI◯+α-TCPセメント+CRを使えばその限りではない。今回はストリップス(隔壁)を使う余裕があった。コンタクトポイント直下までCRを充填する。コンタクト部分は直接CRを流しても良い。エキスカでこじると剥がれる。フロアラブルレジンはSHOFUのビューティフルフローF00が使いやすい。非常に審美性も高く、僕が見ても歯質との区別がつかない。
2022/08/31
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30代女性、右下5、遠心隣接面カリエス、自発痛+、咬合性外傷があり、歯ぎしりや食いしばりをしている。レントゲン写真を見るとかなり虫歯が広がっていて、痛みが出始めたので、慌てて来院された。痛みが出ても、とりあえず濃いめの重曹水でクチュクチュうがいをすると、痛みは治まる。まだ細菌が歯髄に侵入する前の虫歯の痛みは象牙細管や歯質そのものを通り抜けることのできるイオンが原因と思われる。イオンの中でも水素イオン(プロトン:H+)は歯質内外の電位差があれば歯質を通り抜ける。歯髄に水素イオンが達するには歯髄内部が外部に比してマイナスになるような電位差が発生する必要がある。まだこの仮説は実証されていない。もう1つ、歯髄の内外の浸透圧の差でも良いと思うがこれも実証されていない。重曹水中の重炭酸イオンは水素イオンと中和反応を起こし、水と二酸化炭素に変化する。つまり痛みの原因と思われる水素イオンが消えてしまう。これが瞬時に痛みが消える理由だ。3年前の画像と今回の画像を比べてみる。色が白濁していたり、咬合面に穴が開いていたりするので、虫歯が進行しているのが分かると思う。また辺縁隆線にクラックがあり、この延長線上に虫歯ができている。矢印を描いてみた。3年前の画像今回の画像、前回の症例に引き続き、虫歯の進行が早すぎると思われる症例なので、原因と思われる事柄を問診してみた。この方は子供が7歳を筆頭に3人で、今4人目を妊娠中だ。妊娠授乳期は女性ホルモンが多量に出ていて、これが重炭酸イオン(重曹成分)を消費する。つまり体液が酸性に傾きやすいと言われている。この状態が何年も続いている。虫歯は酸性環境でないとならないので(水素イオンが歯質を通り抜ける時にカルシウムから電子を奪うときに虫歯になる)、口腔内が常時酸性に傾きやすい状況というのは虫歯が急速進行してしまうリスクが非常に高い。この対策としてはこまめに重曹水を口の中に入れるだけという非常に簡単なことだ。妊娠授乳期に不足しやすい重炭酸イオン(重曹水)を口腔内に補給してあげるということになる。もちろん飲み込んでも構わない。つづく
2022/08/29
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30代女性、右下3、近心カリエス前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208220000/この方の虫歯の原因は咬合性外傷の他に砂糖(蔗糖)の摂り過ぎだろうと思われる。砂糖はご飯やパンなどの長鎖の多糖類であるでんぷん質の20倍も虫歯になりやすい。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200901200000/上手くリンクが貼れません。1つ前の記事に移行してみてください。では充填治療の過程は時系列でどうぞ。咬合性外傷が良くわかるポイントとして糸切り歯が異様に磨耗していることがある。元の形を再現しています。
2022/08/28
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30代女性、右下3、近心カリエス前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208200000/実はこちらの方が主訴だったのだが、4年前はなかった、あったとしてもそれほどでもない虫歯が4年で大きくなってしまった。通常成人の場合、4年でこんなになることはない。咬合性外傷の他に別の要因があるのではないかと思って訊いてみると。黒砂糖を摂るようになったというのだ。慢性的な疲労感やアトピーに悩まされていたのだが、糖質を摂ることによって改善するというのだ。そういうことを提唱している先生がいらっしゃるということだった。砂糖は蔗糖とか呼ばれる果糖とブドウ糖が結合した2糖類で、なぜがウ蝕原性が非常に高い。要するに虫歯になりやすいということだ。多分虫歯菌の親玉のミュータンス菌が好む糖質だからだろうと思う。ミュータンス菌は蔗糖をデキストランというネバネバ物質に変え、それで歯面に張り付いている。そしてそれが彼らの食べ物なのだ。さらに別の細菌がそれを足がかりにて繁殖する。そればいわゆる歯垢とかプラークと呼ばれているものだ。その直下で虫歯が進行する。酸素濃度差腐食の一形態だ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200801260000/砂糖(蔗糖)は長鎖の糖質のでんぷんの20倍虫歯になりやすく、他の単糖類や2糖類の2〜4倍虫歯になりやすい。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200901150001/糖質を摂りたいのなら、ブドウ糖と果糖の混合物である蜂蜜の方が虫歯になりにくいだろう。4年前の画像今回の画像。虫歯ができている。次回は大きくなりすぎている右下3の治療の予定。つづく
2022/08/22
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未だ30代女性、右上7、インレー2次カリエスhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208100002/あれから4年経って、欠けたので再治療して欲しいということだったが、他にもあるというので、拝見することにした。この右上7の近心辺縁隆線が欠けたのは、見た感じ1年程前のように感じたが、あるいはもっと最近のことだったのかもしれない。他の部分を見た限り、虫歯の進行が早すぎると思ったからだ。この歯は内部を開けてみたが、α-TCPセメントに守られていたので、4年前とそれほど変わらなかった。ただ欠けた近心の歯肉側は深い虫歯にはなっていたが、なんとか充填できた。α-TCPは歯質と同じ成分のハイドロキシアパタイトで、結晶が密ではないので、イオン化傾向が歯質より大きいと思われ、先に溶けて歯質を守る。これは他のセメントにはない大きなメリットだと思う。これを腐食工学分野ではカソード防食とよんでいる。鉄を亜鉛メッキすると錆びにくいというのがその例だ。他の部分の虫歯も4年経過にしては咬合性外傷があるにしても進行が早いようだったので、訊いてみると、砂糖を非常に多く摂っていたということがわかった。それに関してはまた次回にでも。では時系列でどうぞ遠心のクラック(矢印)もそれほどでもない。近心の虫歯(楕円部分)は歯肉縁の深いところまで進行していた。欠けたらすぐにいらっしゃればここまで進行していなかったと思う。再度α-TCPセメントで覆う。前回と見比べてもクラックは塞がっているようにも見える。CRで再建して終わる。内部の象牙質は失われているので、強く噛むのは避けた方が良い。つづく
2022/08/20
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30代女性、右上7、インレー2次カリエスもう4年前のことになるが、他院で神経を取る治療になると言われてうちに来られたと思う。内部の象牙質は広範囲に失われていて、ペラペラのエナメル質は残っているが、強い咬合力がかかると壊れてしまいそうだ。口腔内を見た印象では、抜歯矯正治療を受けられていて小臼歯が4本便宜抜歯されている。もちろん歯が少ないということは咬合性外傷がある方には不利だ。一本当たりの咬合力負担は多くなるからだ。右半分の歯列が潰れており、右側を下にして寝ているとか頬杖をつくなどの習癖がある(あった)ことを窺わせる。右側の咬耗が大きい、右上3、右下6の咬耗がひどいことが分かる。歯並びが乱れている所為かもしれないが、こちら側で歯軋り等をしている可能性は高い。また歯槽骨が大きく隆起しており、これも咬合性外傷の結果であることを窺わせる。前振りはこのくらいにして本題の右上7のCR充填に移りたい。初診時には痛みや凍み等の症状があったのかもしれない。亜鉛化ユージノールセメントが充填してあった。ユージノールは歯髄の炎症を抑える効果があるとされているが、僕は確認したことはない。亜鉛は歯質よりイオン化傾向が大きいので、虫歯の進行を阻害するが、これは僕が提唱する「虫歯の電気化学説」によるもので、まだ一般化してはいないようだ。両隣の歯よりも黒いのは内部の歯質が失われていて、硫酸塩還元細菌の代謝産物の硫化鉄(FeS:黒色物質)に覆われているからだ。ただFeSはプロトンのイオン伝導を阻害するので、黒い虫歯の進行は遅いと言われる所以だが、これも経験的には知られてはいても、まだその理論は一般化していない。エナメル質を極力保存しつつ軟化象牙質を除去したところだが、内部は大きな空洞となっている。α-TCPセメントで覆罩した。このセメントは歯質の主成分のハイドロキシアパタイトそのものなので、象牙質が再硬化する時の原料を供給し、CRや歯質が欠けた時には歯質より先に溶けて歯質を守る性質がある。このセメントが製造中止になったのは「虫歯の電気化学説」が一般化していないからだが残念だ。黒矢印のクラック、黄色矢印のクラックから歯牙破折する可能性が高い。充填後
2022/08/10
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30代女性、下顎左右7の遠心カリエス今回は右下7が痛くなったのでいらっしゃったのだが、前回は3年前にこの治療をする予定だったのだが、コロナで来れずに3年開いてしまった。もう限界だろうと思う。多くの歯科医師はこの7番は充填どころか神経を取って被せの治療すら困難で、親知らずと一緒に抜歯になると思うのだが、なんとかCR充填してみた。3年前今回次回は、どのような虫歯なら充填せずに放置しても良いかという話だ。つづく
2022/07/29
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前回のつづき、当時20代男性、上顎左右7、歯冠崩壊、自発痛+https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202207180000/8年後に左上7も歯茎部の2次カリエスの補修をしていた。今日はその左上7の補修というのがどのようなものなのか画像をアップします。CRによる再建は問題が生じた時はその部分だけやり直せば良い。通常治療の冠のように全部外して再治療になるということはない。それだけ歯質を削る必要がないということなので、長期的には歯が長持ちする。ただ問題なのは、歯医者なら誰でもできるかというとそうではないということだ。元々器用な上にかなりの修行が必要になる。歯科医師国家試験にも実技試験が必要だと思う。これから資源エネルギーの減耗時代に突入し経済が縮小していくと、最小限の機械器具材料だけで歯科治療が完結してしまうCR再建(ダイレクトボンディング)が主流にならざるを得ないだろう。3Dスキャナー、CAD/CAMはどんなに不器用な歯医者でもそこそこ使える補綴物を作ることができるが、製造、メンテナンスが高価になりすぎて誰も受けることができない治療法になる。2030年には世界が経済的に破綻してしまうので、その後はCR再建だけしか歯科治療法は残らないだろう。もちろんここでは、そういうことも意識して歯科治療の理論や方法論を構築している。・・CR再建法はトラブルとしては前回のような部分的な欠けと今回のような2次カリエスだ。もう1つ、接着剥がれによる漏洩、それに伴う染みるなのど不快症状だ。どれも咬合性外傷が原因だが、冠と違って問題が起こっても分かりにくいということはない。すぐに補修が可能だ。冠は内部が虫歯になっても外からはわからないことも多く、気がついたら抜歯になってしまう症例は多い。今回は接着剥がれによる2次カリエスか、咬合性外傷による歯質の応力腐食割れかそんなところだ。では時系列でどうぞ
2022/07/19
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前回のつづき、当時20代男性、上顎左右7、歯冠崩壊、自発痛+https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202207060000/初診から12年経過してどうなったか?画像があるので、アップしておきます。右上7は7年後少し欠けたので補修しているが、それ以外は特に何もしていない。としていたが、過去の画像を全部見てみたのだが、右上7だけというのは記憶違いで、8年後に左上7も歯茎部の2次カリエスの補修をしていた。今日は右上7の補修というのがどのようなものなのか画像をアップします。CRによる再建は問題が生じた時はその部分だけやり直せば良い。通常治療の冠のように全部外して再治療になるということはない。それだけ歯質を削る必要がないということなので、長期的には歯が長持ちする。ただ問題なのは、歯医者なら誰でもできるかというとそうではないということだ。元々器用な上にかなりの修行が必要になる。歯科医師国家試験にも実技試験が必要だと思う。これから資源エネルギーの減耗時代に突入し経済が縮小していくと、最小限の機械器具材料だけで歯科治療が完結してしまうCR再建(ダイレクトボンディング)が主流にならざるを得ないだろう。もちろんここでは、そういうことも意識して歯科治療の理論や方法論を構築している。・・CRが部分的に欠けた。内部のα-TCPセメントは綺麗だったので、新鮮歯質とCRを出して再CR充填した。では時系列でどうぞ次回は左上7の補修だ。
2022/07/18
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20代男性、上顎左右7、頬側面カリエス今日は左上7の治療だが、前回と同じく他院ではダイレクトボンディング(ここでやっているCRによる再建)は不可能ということで断られたという。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202207170000/こちらはほっぺが柔らかだったので、引っ張ると虫歯部分が見えるので、前回ほど難しくはなかった。それでも歯肉縁下だし、通常治療ではCRでは難しく、神経を取って被せということになるだろう。しかし歯肉縁下にはラバーダム装着はできないので、予後は不良だと思う。その予後というのは10年もすると根管内に残った細菌が繁殖して症状が出るということだ。そうなっては抜歯も有り得る。これは時系列でアップするが、いつもと同じなので解説は必要なかろう。知りたい方は過去記事に遡って全部読んで欲しい。5年分消えてしまったので、それほど多くはないはずだ。遠心には虫歯が残っているが、お互い疲れたので、次回ということになった。重曹うがい等の対策をして、もたせてください。次回はトラブルが発生した事例を紹介する。その場合は補修が必要となる。
2022/07/17
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20代男性、上顎左右7、頬側面カリエス右上7の治療途中の画像だが、一番奥の歯でほっぺに隠れているので、直視できない。器具も届かない。他院ではダイレクトボンディング(ここでやっているCRによる再建)は不可能ということで断られたという。こういう症例に慣れている僕でも難しい。治療には1時間以上かかっている。写真を撮るのも難しいので、綺麗な写真が得られないのは仕方がない。エナメル質の穴は、その下の虫歯を見るための便宜的に開けたものだ。この部分の虫歯ができやすい理由は一般的には、唾液腺の開口部よりも後ろにあって唾液によって洗い流されないからだと言われているが、それだけではない。もちろん唾液中に含まれる重曹成分(重炭酸塩)によって酸が中和されるということももちろんあるが、決定的な原因はほっぺがピッタリと歯面に覆い被っていて、酸素濃度が他の部分よりも低くなってしまうからだ。ここで提唱している「虫歯の電気化学説」では金属腐食工学分野で言われている「酸素濃度差腐食」と言われている現象と同じものとしている。これを防ぐにはどうすれば良いか、その部分のほっぺを歯面からいつも引き剥がしておけば良いのだ。いつもおしゃべりをしたり、みんなで楽しく飲食をしたりすることが大切だ。引きこもって、食事も1日1回だけ、がっつり食べて、あとはおしゃべりをすることもなく、ひとりスマホやパソコンの画面ばかり見ているというような日常生活では必ず虫歯になる。歯磨きも追いつかない。また寝相も問題だ。横向き、うつぶせ寝ではほっぺが歯面にピッタリくっついてしまう。人間は仰向けで寝た方が良い。歯並びもそうだが、虫歯にもなりにくい。飲食後と寝る前の重曹うがいも忘れずに。今日は右上7の治療だが、時々痛いということだったので、露髄しかかっているのだろう。虫歯を全部除去すると半分以上歯質がなくなる。虫歯をこれ以上取ると必ず露髄(神経が出る)するので、ボンディング材が効くようにマージン部分だけは新鮮歯質を出すように努めた。画像では分からないが歯肉縁下3mmとなって、出血のコントロールが難しい。辺縁封鎖が上手くいっていないと後日沁みたり痛くなったりなど症状が出る。その時は再治療するしかない。通常治療では神経を取って、または歯髄切断法をして被せるということになるだろうが、歯肉縁下3mmではラバーダムもかけられないので、予後不良になるだろう。やはり一発で決めるしかない。中心部の軟化象牙質(虫歯)は残してるので、3◯IX+α-TCPセメントで覆罩して軟化象牙質の再硬化を図る。つづく
2022/07/17
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前回のつづき、当時20代男性、上顎左右7、歯冠崩壊、自発痛+https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202207050000/初診から12年経過してどうなったか?画像があるので、アップしておきます。右上7は7年後少し欠けたので補修しているが、それ以外は特に何もしていない。CRでこんなにもってしまっては、既存の歯科医療とは何なのか?疑問は限りなく湧いてくるというものだ。次々に最新医療だとか何とか考え出して患者の歯を食い物にしているだけではないのかと?やはり、歯科医療はマッチポンプというやつか?CRで歯冠を再建するには、初期投資は必要なくて、ポータブルのタービンセットだけで良い。後は腕を磨くだけだ。日本人も貧乏になってきているので、貧乏歯科医師の皆さんは挑戦されてみられては?wbefore12 years after
2022/07/06
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前回のつづき、当時20代男性、上顎左右7、歯冠崩壊、自発痛+https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202207040000/今日は上顎左右7の再建の画像だ。歯髄は生きているのか死んでいるのか、実はそんなことはどうでも良い。歯髄に感染していなければ問題はない。歯学部に通ったことのある人間なら乾酪壊死という言葉を聞いたことがあるだろう。3◯IXがある現在、それを実現することができる。軟化象牙質は除去する。少なくとも接着マージン部分は新鮮歯質を確保しないとダイレクトボンディング材が効かない。内部は露髄していようがしていまいが、α-TCPセメントでカバーすれば良い。根管治療など歯を壊してしまうだけの愚かなことはする必要はない。根管治療と称する西洋歯科治療はできもしない理想を追求しているドン・キホーテということだ。後はCRで歯冠を再建するだけだ。ここにはそれなりのテクニックが必要で、できるようになるには厳しい修行が必要となる。技工士にやらせれば良いとかマシン(3Dスキャナー、CAD/CAM)を導入すればいいや、、と思っている歯科医師には永久にできない。型取りして口腔外で作ることはできないからだ。信じられないかもしれないが、これで12年もっている。従来の歯科医療がなんだったのか?あまりにも寂しくないだろうか?では時系列でどうぞ右側7から左側7次回は13年後のbefore/after だ。つづく
2022/07/05
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当時20代男性、左右上顎7、カリエス、というより歯冠崩壊に近い、時々痛いこの手の虫歯の原因は、うつ伏せ、横向き寝により奥歯に酸素が行き渡らないので酸素濃度差腐食が起こることによる。また唾液で酸を中和することもできない。それに食いしばりや歯軋りなどの咬合性外傷や開口があるなど、この歯に外傷力が働きクラックが生じることも最初のきっかけになる。この症例はもうかれこれ10数年前のことになる。この子は今も定期的に来院しているので、途中1回部分補修をしたが、10年以上問題なく経過している。最近の画像もアップできると思う。この症例を神経も触らずCRで修復するには超絶技巧を要するので、一般の歯科医師はどうやってやるのか、見当もつかないと思う。しかし、やっている人間がいるのだから、やればできるはずだ。通常は神経を取って冠を被せるということになる。それどころか、治療不能につき抜歯を選択する歯科医師も多いと思う。あるいは、部分的に歯髄を取って冠を被せるというのもあるかもしれない。それはなぜかというと口腔内で直接歯冠を再建する技量はないので、土台を築成し、型取りして外注するしかないからだ。いずれにしても型取りに持ち込めなければ抜歯、型取りできれば冠を被せるということになる。しかし抜歯も抜髄もすることもなく歯冠を再建することができる。それにはこの程度の歯を作れる技量は必要だし、狭い口腔内でそれをやる技巧も必要だが。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202207020000/今日はレントゲン写真でのbefore/after まで。9年後の画像だ。神経を全く取らず、こんなことができる。もしこれをできる歯科医師が増えればどうだろうか?歯科医療に革命が起こるだろう。右上7beforeafter左上7beforeafter
2022/07/04
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50代男性、左上5、外傷性隣接面カリエス、自発痛+痛みが出ている歯は不可逆性の歯髄炎と言って、治らないので神経を取るしかないと歯学部では習うのだが、実はそんなことはない。3◯IX+α-TCPセメントで覆罩して辺縁漏洩がないようにCRでカバーすれば瞬時に痛みは治る。これは理論的根拠の乏しい従来の歯科医療の体系が100年以上も墨守され続けているからで、少なくとも抗生物質を使えるのが当たり前になっている現在では、教科書の全てを書き直す時期に来ている。この症例の場合、通常の治療法では、神経を取ってセラミックの冠を被せるということになる。日本では混合診療が行われているので、世界平均の治療費から見るとかなり安いかもしれないが、それでも今回のように神経を取らずにCRで歯冠を再建するのに比べると、ざっと10倍の値段の開きがある。これでは余程の物好きでないと誰もしたがらないと思う。だから誰も教科書を書き換えようなどと考えない。自分の首を絞めるだけだからだ。それだけではなく、その場で歯冠を再建することのできる歯医者は皆無なのだ。なぜなら、歯冠修復の実際をするのは歯科医師ではなく、歯科技工士やマシンの仕事だと頑なに信じている。だから自分で歯を作る練習はしない。歯科医師は実用になる程度には歯の形を憶えていないのだ。僕は技工士のライセンスも持っているので、歯の形は手が憶えているレベルには習熟している。みずさん、この現状をどう思われますか?経済的にも技術的にもここでやっているような治療というのはハードルが高すぎる。見習え、、と言われても。。怒り出す歯医者がほとんどですよね?・・では時系列でどうぞ
2022/06/29
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20代女性、右下6、インレー不適合簡単に脱離したが、内部は裏装セメントがあったので、大した虫歯にはなっていなかった。このセメントは質感からα-TCPセメントだったのかもしれない。セメントを除去すると内部はサホライドが塗布されているようで、黒くなっていた。これも虫歯があったので、少し除去したが、露髄したので、そこで止めた。むしろサホライドを塗布しない方がよかったと思う。露髄してもボスミンで止血して3◯IX+α-TCPセメントで覆罩して、心配なら抗生剤を1服飲ませれば良い。今回も1次CRの後はコンタクトポイント以下はストリップスを使う方法を採った。やってみたい方は参考にされると良い。ここの記事は主に歯科医師向けだ。患者さんから、他にも同じことができる歯医者はいないのか?とよく言われるのです。では時系列でどうぞ
2022/06/18
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50代男性、左上6、咬合性外傷、インレー脱離脱離と共に近心口蓋咬頭が破折してインレーに付いてきた。インレーの合着セメントはとうの昔に崩壊していて、内部は虫歯になりつつあった。咬頭にインレーが強く嵌合していたので、脱離しなかったのだろう。いくら丁寧に作ってもインレーとはこのようなものだ。その他、遠心のクラックから隣接面カリエスになっていく途中経過を見ることができる。この部分はストリップスを使った。また近心の隣接面も1次CRの後は隣接面直下まではストリップスを使って、隣接面から上は使っていない。この方がコンタクトがゆるくならずに済む。7番より後ろはストリップスを使う方が難しくなるが、6番なので、使うことは難しくはない。築成過程など、色々と見どころはあるので、画像数が24枚になってしまった。では時系列でどうぞ
2022/06/17
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40代男性、右上7、頬側面カリエス前回と同じく超絶技巧を要する症例で、通常は神経を取って被せ、ということになるだろうが、やはり予後は良くないだろう。CR充填に挑戦してみたが、唾液との戦いになった。大きな平行測定用のミラーが入らなかったので、通常の小さなデンタルミラーでの撮影となっている。どのくらい狭い作業スペースかということが分かるだろう。形成時に出血をさせないことはもちろん、唾液が来る前に処置を終わらねばならない。ボンディングプライマー塗布後の20秒が永遠の時間に感じる。では時系列でどうぞ
2022/06/10
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20代男性、右上7、頬則面カリエス頬側に傾斜しているので、頬粘膜に密着していてこの部分は常に酸素濃度が低い。もちろん歯ブラシも届きにくい、唾液もかかりにくいとあっては酸素濃度差腐食が起こるのは必然だ。この部分の治療も難しく、器具も届かず、直視も難しい。もちろん撮影も難しい。一般的には頬側を大きく削って被う4/5冠にすることは多いが、がっつり削るし、セット時に唾液がかかるなど予後は不良となることは多い。CR充填をするにしても同じような困難が伴うのだが、なんとかやってみた。では時系列でどうぞ
2022/06/10
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50代男性、右下6、インレー脱離セメントはとうの昔に接着は剥がれているが、ひどい虫歯にはなっていない。現代歯科医学では科学的な理由が解明されていないのでスルーされているが、嫌気性細菌が生息できる程度の隙間ならそれほど問題にならない。セメントが発明される以前の鋳造クラウン・インレーにはセメントは使用されていなかった。金箔充填やアマルガムはもちろんセメントは必要ない。嫌気性の硫酸塩還元細菌は生息できるが、好気性・通性嫌気性の酸産生菌は生息できないので、虫歯にはなりにくい。なぜなら硫酸塩還元細菌の代謝産物の黒色物質、硫化鉄(FeS)はイオン電導を妨げるので、ハイドロキシアパタイトは腐食しにくいのだ。今回もストリップスを使用している。ストリップスの欠点は隣接歯とのコンタクトがゆるくなりやすいことと、歯肉縁下の充填には使えないことだ。では時系列でどうぞ
2022/06/09
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40代女性、左上5、隣接面カリエス、自発痛+痛みが出ていても、辺縁封鎖が完全なら、瞬時に痛みは消える。3◯IX+α-TCPは使っているが、最も重要なのは辺縁封鎖性だ。インレー、クラウンの辺縁封鎖性は良くない。CRにはかなり劣る。この症例はストリップスは使っていない。では時系列でどうぞ
2022/06/09
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40代男性、右下6、2次カリエス?、自発痛ー他院で神経を取るどころか、抜歯になると言われて来院された。確かにインレーを除去すると内部はボロボロで通常治療では保存は難しいかもしれない。通常治療というのは根管治療>ポストコア>冠の作成・装着ということだ。インプラントをしているところは大喜びだろう。頬側歯茎部にも白ごまが入る大きな穴がある。しかし、3◯IX+α-TCP でボロボロになっている虫歯が治る可能性がある。歯髄は失活しているように見えるが、これも何もする必要がない。歯科業界には乾酪壊死という言葉がある。感染を防ぐことができれば良いのだ。では時系列でどうぞ今回もストリップスは使っていないというより使えない。何も使わないCR再建過程を見て欲しい。
2022/06/07
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この時のつづきというわけではないが、Fluoride bombと呼ばれることもあるが、特別な虫歯ではない。Fluoride bomb (フッ化物爆発?)という物騒な名前が付いているが、普通の虫歯だ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202110100002/若い子に多く見られるので、フッ素反対派がフッ素塗布によりエナメル質表面は硬くなる(溶けにくい)が象牙質は硬くならない(溶けやすい)ので、このようなエナメル質は残っているが象牙質が溶けてしまっている虫歯をこう呼んでいるようだ。しかし僕の見解ではそうではなく、解剖学的に小窩・裂溝部分のエナメル質が薄く、裂溝が深い歯牙の場合、酸素濃度差腐食が起こりやすく、一旦エナメル質が溶けて無くなってしまうと異種金属接触腐食が一挙に進み象牙質だけが溶けてしまう。たまたまこのような解剖学的形態の歯を持ってしまった子がなってしまう虫歯の一形態だ。・・14歳女性、左下7、咬合面カリエス、自覚症状なしレントゲン写真を撮ってみたが、冠部歯髄と虫歯はほとんど繋がっているように見える。痛みが出る寸前に見える。虫歯を全部除去しようと思うと露髄してしまい、神経と取らざるを得ない羽目になる。虫歯とはハイドロキシアパタイトの電気化学的な腐食に過ぎず、細菌感染症ではないので、虫歯を残しても虫歯が進行して痛くなったりしない。さらにハイドロキシアパタイトそのものであるα-TCPセメントで覆罩すれば虫歯の再硬化が促進される。虫歯表面がエアブローで乾燥できて、露髄しない程度に軟化象牙質を除去すれば良い。では時系列でどうぞ
2022/05/31
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50代男性、右上6、CRの2次カリエスこの歯はCRで再治療して10年以上経過しているのだろうか?かなり傷んではいるが、インレーほどには2次カリエスはひどくはない。なぜならCRの窩洞形成にはアンダーカットがあっても良い。インレー窩洞のように抜き差しできるように作らなくても良いのだ。このことがインレー・クラウンの致命的な欠点であり、逆にCR充填の最大の利点でもあるのだ。問題は近遠心的にクラックが入っていることだ。補強冠を入れたいところだが、時間がない。大臼歯のCRでの再建は口腔内で行うので、1時間はかかる。奥の方なので、難しいということだ。患者も僕も苦行だ。患者は1時間口を開けておかなくてはならない。僕は全速力での作業だ。もちろん麻酔もストリップスも使っていない。どうやっているのか、よく見て欲しい。では時系列でどうぞ
2022/05/30
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50代男性、左上6、メタルインレー2次カリエス通常この手の症例は、再治療はありえず、神経を取って被せるということになる。それには色々な大人の事情があるのだ。それはまず技術的に困難。儲からないので食べていけない、スタッフの時給すら出せないという経済的な理由が主だ。日本は保険が効くのでしょう?と言われても、1時間かかって、僕の手はボロボロになってしまうのに、3,000円では誰もしたいとは思わない。というか、したくてもできないというのは現実だ。日本の歯科医療の保険診療報酬は1965年から、57年前から変わっていない。歯科業界は超絶ブラックな世界なのだ。しかしそれでは、次は抜歯が視野に入ってしまう。歯を失うのは何年先なのか分からないが、この方はまだ生きている可能性が高い。神経を取って被せをするというのは人生50年時代はそれでもよかったが、人生80年どころか90年、100年ともなると、絶望的だ。この歯も形があるようには見えるが、ペラペラのクラックだらけのエナメル質が残っているだけだ。こんなものでもCR再建できれば、多少の補修は必要になるとしても、10年単位で抜歯を先送りできると思っている。インレーの黒くなっている部分はセメントは利いていない。近心の白い裏装セメントの下にも隙間ができている。遠心の隣接面はクラックから虫歯になっており穴が開いている。穴にはポリープが入り込んでいる。底の方は黒いFeSが沈着しているので、少なくともインレーによる再治療は2回はしていると思う。では時系列でどうぞ
2022/05/29
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40代女性、右下6、遠心隣接面カリエス、時々痛い今回の見所は、痛みが出ている歯の神経を残せるのか?というところでしょうかね?とても深い虫歯なんだが、頑張ればどうにかなる。しかし、これと同じようにやってくれと近くの歯医者に迫っても、ほとんど絶望的だと思う。学校で習わなかったので、できない、とかwそんなことをしても儲からない、とかw経済的、技術的なできない理由を並べて、怒り出すか、他所を当たってくれ、とか言うはずだ。このケースの場合、一般的には、神経を取って、被せるというお定まりのコースなんだが、ほとんどの歯科医師にしてみれば、それがやっとなのだ。神経を取る治療ができれば、一人前の歯医者と言われる。歯を作るのはできなくても、型取りを歯科衛生士に任せて、歯を作るのは歯科技工士に外注すれば良いと考えるからだ。一般の方は、こんなものか。。と思われるかもしれないが、多くの歯科医師は、そんなことができるの??と不思議に思うはずだ。メタルインレーのセメントは効いていなくて、内部は細菌が侵入していて黒いが、実はほとんどのインレー・クラウンはこんなものだ。インレー・クラウンの辺縁封鎖性は非常に悪いと思って良い。絶望的だ。もう一つの見所は、ストリップスを使わないでも隣接面の深い窩洞を充填することができる。一般の歯科医師には理解不能だと思う。
2022/05/21
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50代男性、右下6、遠心歯根面カリエス今日も前回に引き続き超絶技巧系だ。同じ歯でも奥の方が虫歯になりやすい。現在の歯科医学ではその理由はわかっていないのだが、「虫歯の電気化学説」では酸素濃度差電池が形成され、酸素濃度の低い遠心(奥の方)が腐食電極となりやすいからだと説明できる。当然奥の方なので、充填治療は難しい。ほとんどの歯科医師は充填治療を諦めて、神経を取って被せると思う。それでは次がない。次は抜歯になってしまう可能性が高まるのだ。一般人にはこんなものか。。と思うかもしれないが、専門家ほどどうやってやっているのか分からないと思う。では時系列でどうぞ
2022/05/12
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20代女性、左上7、遠心カリエス親知らず(8番)がうまく萌えて(生えて)いないので、虫歯になっている。7番ももちろん虫歯になっているが、通常は充填治療は難しい。痛くなってしまうと、7番も8番も一緒に抜歯になるしかないかもしれない。しかし抜歯も困難だ。上顎洞が近く、抜いたときん上顎洞底も一緒に抜けてしまって、鼻と口が繋がってしまうかもしれない。8番だけ抜けても、7番の歯根は細い単根歯だし、遠心の歯槽骨は失われているので、骨植が悪くグラグラして噛めない、抜けてしまうかもしれない。充填治療が困難な場合は神経を取って冠を被せることになるのだが、そんな治療が上手くいくとも思えない。なおさら歯の寿命は短くなるだろう。八方塞りだ。とりあえず、7番の遠心カリエスの充填治療を成功させた後、8番を抜歯する。7番を保存するにはこう言う治療方針しかないだろう。レントゲン写真での before/after からbeforeafterこれは口腔内の直視画像だが、誰が見ても7番の遠心の虫歯にどうやってアクセスしたものか、歯医者でなくとも絶望的になると思うがどうだろうか?平行測定ミラーでは撮像は可能だが、遠心のカリエスは小さなデンタルミラーでなんとか撮像が可能という悪条件だ。メタルインレーを除去した後、コンパクトヘッドのタービンにラウンドバーを浅く付けて、トンネリング技法でなんとか虫歯にアクセスしてみた。8番の抜歯は次回にでも。忘れていなければwでは時系列でどうぞ
2022/05/11
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40代女性、左上3、遠心カリエス、咬合性外傷この数年様子を見ていたのだが、去年辺りから急速に虫歯が進行し始めたので、介入に踏み切った。2018/08/252020/09/122021/10/16で、今回2022/04/30クラックは見えます。そこが強く当たりやすい。では時系列でどうぞ
2022/05/02
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このところ忙しすぎて体力が追いつかない。ブログアップしているうちに寝落ちが続いているW30代女性、右上6、時々痛い、咬合性外傷、メタルインレーの換装時々痛いということで、歯根膜炎もあるし、クラックでもあるのかと思って開けてみることにした。確かにクラックはある。濡らして見るとわかりやすい。20年以上経過しているということだったが、開けてみると2次カリエスにはなっていなかった。立派なものだ。黒くなっているところは、合着セメントは効いていなくて、内部には硫酸塩還元細菌が侵入していたと思われ、黒色物質である硫化鉄FeSの沈着が見られる。FeSはイオン伝導を妨げるので、虫歯の進行は抑えられる。カッパーセメントで裏装してあったが、虫歯が深かったようで裏装セメントを除去するのに時間がかかり痛かったと思う。今日はミラー画像から実像
2022/04/09
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40代女性、右下7、自発痛+子供のこととか、自分の病気のことで、自分の歯にかまっていられなくて、放置していたが、とうとう痛みが出て、我慢できなくて、やってきた。この歯は僕が10年以上前にCRで再建したものだと思う。痛みが出ると神経は取らないと後で痛くなるとよく言われるが、それはウソだ。適切な処置をすれば、歯髄も保存できる。後ろ半分が崩壊していて、歯肉縁下の虫歯になっていたので、歯肉切除している。歯質も非常に薄くなっているので、神経どころか、コアを立てられないので、抜歯の選択をする歯医者も多いと思う。この症例も直視下での処置ができないので、形成も充填もミラーテクニックが必要なので、超上級編だ。では時系列でどうぞ
2022/03/18
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60代男性、右下7、舌側歯茎部カリエス、自発痛+多分外傷性のカリエスと思われるが、4〜5日前から痛くてたまらなかった。今日のクリーニングの日まで我慢していたそうだ。見た目は地味な症例だが、直視できないので、ミラーテクニックを使わないと処置ができない超上級編に分類できる技術的に難しい症例だ。通常は神経を取って被せることになる。処置が終わった途端に痛みが消失する。こんな患者フレンドリーな処置が広まればいいのに。。後継者を育てて欲しいとおっしゃる方は多いのだが、それは難しい。ほとんどの歯科医師は適正でこの道に入っていないからだ。できる人は歯科医師でなくてもできるし、逆に歯科医師でもできない人はできない。では時系列でどうぞ
2022/03/17
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50代女性、右上3、自発痛+痛みが出ていると、不可逆性歯髄炎と言われて、もう神経を取らないと痛みは治まらないと習うが、実はそうではない。3◯IX添加α-TCPセメント+CR充填で痛みは治る。神経を取って、そのままでは長持ちしないので、冠をかぶせないとダメ、というのは歯医者の営業トークに過ぎない。セラミックの冠を入れて儲けたいからだ。もうそろそろ、本当のことを公開するべきだと思う。第三次世界大戦も始まったし、資源エネルギーは今の文明(石油文明)を維持できるほどには残っていない。だから神経を取って冠を被せるとかの資源の無駄使いをする時代ではないと思われる。そして、その歯は必ず悪くなる。では、時系列でどうぞ最近はストリップスも使っていない。
2022/03/09
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70代男性、左下3、WSD(楔状欠損)WSDがどうやってできるのか?という理由はわかっていない。この業界にはわかっていないことが多い。虫歯の原因さえわかっていないのだw多分、咬合性外傷により応力の集中する歯茎部にマイクロクラックができ、そこから崩壊していく応力腐食割れという現象に、歯ブラシで擦りすぎるとこのような楔を打ったような形状になるのだろう。今は痛くないが、1週間ほど前、痛かったということで充填してみた。WSDは根部歯髄つまり神経に達しているのだが、露髄していない。なぜなら、2次象牙質で覆われているからだ。これは自然の歯の防御機構だ。人間の歯というものはとても強い。それを簡単に削ってしまう歯科治療とはいかなるものなのか?考えさせられてしまう。
2022/03/08
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50代女性、左上5、CK脱離後放置歯根にはクラックが入っていて、しかも歯肉縁下の症例で、通常は治療不能で抜歯になる。残っている歯質も非常に薄く、型取りにも耐えられそうにもない。で、その場でCRで歯冠を再建してみた。ストリップスは使わない方が上手くいく。時間はかかる。したくはないのだが、仕方がない。では時系列でどうぞ
2022/03/07
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60代女性、左上4、インレー脱離、自覚症状なしこのところ患者が殺到していて、身動きが取れない状態が続いている。僕の治療の予約も3週間待ちの状態だ。今まではそんなことはなかったのだが。。明日でも大丈夫だよ。。と言っていたのが嘘のよう。割れた、外れた、しみる、噛むと痛い、ストレス性の咬合性外傷によるものだろう。新型コロナワクチンの副作用と思われる歯がしみる、、というのもあった。血栓症の疑いだ。歯髄の毛細血管の血栓症だ。もう直ぐ、人類社会は崩壊する。みんなそれを無意識のうちに感じているのだ。ウクライナでの戦争は、ほんの始まりの始まりに過ぎない。もちろん、高齢化で身体もガタガタ、、患者も僕もだ。老老介護という状態。これもある。・・この方はうちで歯周病の管理中、食いしばりのある方で、補強冠も多数入っている。ナイトガードも必須だ。メタルインレーが爪楊枝を使ったら、ポロっと外れて、うちに電話したが、3週間後しかアポが取れないということで、アポがすぐに取れた近くの女医のいる歯科医院に行った。そこで、痛いのでしょう?(痛くはない)、神経を取ったら痛くなくなるわよ?(イヤイヤ、痛くないし、そんなことはしたくない)、ヘンな銀歯も白くて綺麗にしましょう(イヤイヤ、そんなのは気にならない)、来週来てください(それはちょっと、、)、で、うちに来たwその女医さん、50万、儲けそこないましたねw・・では時系列でどうぞ
2022/02/28
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40代男性、左下7、インレー下2次カリエスこのインレーは、この子がまだ高校生の頃、僕が自ら作ったものだ。27年経過して、とうとうだめになった。27年が長いか、短いか?わからない。悲しいことに、昔は僕も「削る歯医者」だったのだ。では時系列で
2022/02/19
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40代女性、右上4、外傷性の虫歯、しみる。この方、かなりの歯ぎしり、食いしばりがひどい。このところ、この手の患者が非常に多い。この世は生きているだけでストレスなのか?死ぬのもストレスだろう?ストレスを緩和することは、歯科医師の仕事ではないかもしれないが、考えてはいる。ソーラーハウスもそのためなのだが。。歯科医師の仕事は、まず、咬合性の外傷に気がつくこと。気がついている歯科医師は増えつつあると思う。次はなんだ?コントロールすること。どうやって?それは、個々人でそれぞれ違う。これはその人と話をすれば、なんとなくわかる。話をするということは、なに?波動を感じる。あ、この人が求めているのは? アレ?みんな、いい子だ。・・この方の心の奥底はわからない。わからないが、手を打つことはできる。できれば、先手先手を打てれば良いのだが。厳しい、先は見えるのだが、その人に付きっ切り、というわけにはいかない。手遅れにならない、ギリギリを狙っていくしかない。内部の象牙質は失われている。外装のエナメル質しか残っていない。破折の可能性は大だ。今回は非常に丁寧に作られたゴールドのインレーはそのまま残すことにした。その歯科医師を知ってるので、彼に敬意を表するという意味もある。では時系列でどうぞ
2022/02/18
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