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2004.06.25
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
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【この映画について】
この映画は英国で実際に起きた出来事を元に製作された作品である。
舞台は英国のヨークシャーの婦人会の話で、いつも刺激が無くてつまらない話を聞かされたりしてうんざりとしていた主人公達。来年の暦の話が出たときもありきたりの風景の写真になるはずだった。
そこである突拍子も無いアイデアが浮かんだが、保守的な婦人会の幹部をどこまで動かす事が出来るのかが見所。
【ストーリー(ネタバレなし)】
英国の婦人会は全国的組織で英国王室がトップを勤める由緒正しき組織。そんな由緒ある組織も普段の活動は退屈な事ばかりで目新しい事はない。
ヨークシャーの田舎町ネイプリーの婦人会でもそれは例外ではなかった。そんな婦人会のメンバーにクリスとアニーも退屈な日々を送っていた。そのアニーの夫のジョンがある日白血病で亡くなりアニーは落ち込む。そんな折り婦人会では来年のカレンダーについて話し合っていたが、それも例年通りにつまらない発想のもの。
そこでクリスはアニーの亡き夫のジョンが世話になった病院に寄付する為にある提案をした。それは何と婦人会のカレンダーに ヌードを掲載することだ。しかもモデルは自分達だと。 最初は度肝を抜かれた提案も、徐々に賛同者が集まり遂に決意を決めた。だがそこから先は婦人会の本部の許可を取らなければならないが、固い頭の連中を相手に苦労するが最終的には何とかOKがでた。
そしていざ撮影となったがカメラマンは募集し、遂にカメラマンも決定。ヌードと言っても全裸姿を披露するのではなくて、さり気無く家庭の雰囲気を壊さずに一部を隠すのが趣旨。撮影中は夫部隊はパブで集まってそわそわと落ち着かない。何とか撮影も終わり印刷されていざ販売となる。
新聞やテレビへ前もって声を掛けていたので反響は物凄かった。狭い田舎の道路は取材の車でごった返し生活状況も一変した。新聞では面白おかしく裏話を掲載する。

いざハリウッドに到着してテレビ局や新聞、雑誌社の取材が殺到してすっかり舞い上がった。そんな時にCM撮影のスタジオでいきなり『脱ぐ』ことを要求された。そこで彼女等の一人が遂にキレタ。何とかなだめる彼女達も急に我に帰った。
ホテルの一室で重苦しい雰囲気になってスケジュールを切り上げて、帰国した。
当初は病院への寄付が目的だったのが、『ヌード・カレンダー』が注目されてマスコミの餌食になり我を忘れていた。最後に彼女達が今回の騒動で得たものは何だったのか?。そこは映画を最後まで観て感じて欲しいし、これ以上言うとネタバレ(もう寸前?)なので止める。
【鑑賞後の感想】
英国の田舎で実際にあった話しを元に映画化された。実はなのでリアリティがあるし、マスコミに格好の話題を振りまいたみたいだ。
田舎町でのどかな生活をしていた彼女等が一瞬みた華やかな生活はどう写ったのか?。そんな過程で彼女等やそれを取り巻く家庭がどういう風に変化して行ったかもしっかりと描かれていた。この微妙な心理の変わりかたも映像を通して感じた。
米国の映画だとこれをすこしオーバーに脚色して、面白おかしく仕立てるだろう。だがこれは英国を舞台にした英国が制作した作品で、さらにロケもハリウッドのシーン以外は英国で行われた。お笑いの部分もほんのりとした部分もあって楽しめる作品だった。
最後に余談だが、今回ヌードを演じた女優達の演(艶)技も見事だった。年をとっても恥ずかしがる事無く立派にヌードを披露していたのには、拍手を送りたい。





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Last updated  2006.06.13 22:26:44
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