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2004.10.26
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【この映画について】
この映画は元々ミュンヘン映像映画大学で知り合ったモンゴルとイタリア出身の2人が、制作した作品である。その2人の卒業作品として制作したのが始まりであるが、各国の映画祭を通じて世界で紹介されているうちに評判が高まって来たようである。何とアカデミー賞にもノミネートされた。
日本では残念ながら渋谷のル・シネマでの文字通り単館上映のようで、全国での拡大公開の予定は今のところ内容である。
モンゴルを題材にした映画はあってもジンギス・カンやフビライ・ハンの話題であり、それ以外の題材は珍しいと思うので興味のある方は早めに観た方がいいかも。
【ストーリー】
この映画はドキュメンタリーのジャンルに入る映画なので、ストーリーと言っても主演男優や女優の魅力で惹き付ける映画ではない。
映画の舞台はモンゴルの荒涼とした大地で繰り広げられる。モンゴルは周囲に一切海が無い内陸国でその自然環境は厳しいのひと言に尽きる。モンゴルは元の時代からの遊牧生活を送っている人たちが未だに多く、そうした遊牧民はゲルと呼ばれる円形のテントで家族単位の生活をし、一つの集落を結成している。
基本的には自給自足の生活を営み、家畜の羊や山羊やラクダが彼らの貴重な財産である。村ではラクダの出産の時期を迎えて次々と新しい命が誕生していった。そんな中で最後に難産の末に生まれたラクダは白い肌を持つラクダだった。そんな子供を見てショックを受けたのか母ラクダは子育てを拒否してしまう。乳を子供が呑もうとすると足で子供を蹴って呑ませないし、子供が無邪気に近付こうとすると母ラクダは逃げてしまう有様だ。やむを得ず一家の母が乳を搾りそれを子ラクダに与える日々が続く。
この状況を打破する為に、一家はモンゴルの伝統行事に乗っ取って母ラクダを改心?させる為に街に行って馬頭琴奏者を派遣してもらうことにする。その役目を担うのは一家の兄弟だった。兄弟は馬で街まで向かうが弟は始めてだ。途中、親戚の家で休憩するが、その時に始めてそこで衛星テレビを眼にした弟はカルチャーショックを受ける。
砂漠の街に着いた兄弟は役場に行って祖父から預かった手紙を差し出し馬頭琴奏者を派遣してもらう。奏者は一日遅れでバイクで一家の元にやって来る。早速、事情を知った奏者はラクダの親子を連れてきて小高い地で一連の儀式を始める。これは馬頭琴奏者の弾く音色に合わせて、兄弟の母が歌うものだ。これらはモンゴルの遊牧民の伝統儀式で、これをすることでラクダの母親を改心させるのが目的だ。
母ラクダはこの音色に反応して苦しみと悲しみとも言えるすすり声を盛んに発する。明らかにこの音色に母ラクダの気持ちに変化が表れて来たのだ。そして遂に母ラクダの眼から涙のような水分がボロボロと流れてきた。これがこの映画のタイトルにもなっている「ラクダの涙」である。


今回のストーリーは何時もと違い最後まで書いたが、この映画は全国でも単館上映だし上映期間も多く残されていないので敢えて書いた。
この映画ではモンゴルのゴビ砂漠の荒涼とした風景、砂嵐や雷雨が激しく吹き付ける厳しい天気、のどかな一家の様子、伝統的なパオ、モンゴルの民族衣装、伝統音楽といったモンゴルの歴史や現状を感じさせるものがそこかしこにスクリーンに映し出されている。
それらとともに遊牧民のテントにも現代の文明の利器である衛星テレビやラジオやゲーム機やバイクが入り込んでいる。この対比も上手く映画の中で表現されていた。






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Last updated  2007.09.30 21:29:18
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