【この曲について】 スニーカーはスティーリー・ダンの影響を受けたAORバンドとして'80年代の前半に活動して、'82年には日本公演も実現している。この時のライヴは21年後の2003年にライブ盤として突如発売されたのには驚いた。 グループ名と同じタイトルのアルバムの2曲目に収録されている 「More Than Just Two Of Us(邦題:想い出のスニーカー)」
は彼らの代名詞にもなった名曲だ。この曲以外のアルバム収録曲は、スティーリー・ダンの影響を感じさせる曲も多い。だがこのグループは、やはりこの曲なしでは語れない。 曲全体のイメージはアルバム・ジャケットのように、どこか哀愁を感じさせると同時に青春のほろ苦さ?みたいな雰囲気も漂っている。私がこの曲に接したのは大学生時代であり、バイトで稼いだ少ないお金ではLPを買うわけにもいかずレンタルで録音してカセットテープで聴いていた。 メロディ・ラインの素晴らしさに彼らのコーラスが絡んで見事な曲となった。プロデューサーのジェフ・バクスターは スティーリー・ダンやドゥービー・ブラザーズ
のメンバーでもあったので、彼らのサウンドを良く理解していたと思う。 シングル・チャート24位という好成績を残したが、この曲以外にはヒット曲に恵まれなかった。所属レコード会社が弱小会社でもあり倒産したあおりを受けて解散。彼らのアルバムはこれと2003年発売の日本公演のライヴ盤、このアルバムの次ぎ用に録音していた曲を編集したアルバムの3枚だけだ。だが事実上この一枚のアルバムだけを歴史に残しただけだったが、この曲の持つ輝きは何時までも消えないことでしょう。