1.Michael Gonzales/Fire In My Soul,Mountaintop(2in1の2枚1セット)(1980/1983) 2.Alzo/Takin' So Long(2004) 3.Vapour Trails/Vapour Trails(1979) 4.U2/18 Singles 5.Dave Grusin/Mountain Dance(1980) 6.Bob James/Two(1975)
1はCCM( C
hristian C
ontemporary M
usic )界で活動するマイケル・ゴンサレスが1980年と1983年に発表した2枚をCDの特性を生かして1枚に収録した。CCM出身らしく神(キリスト)を称える歌詞があちこちに出てくるが、サウンド的には当時流行のAORの要素も随所に取り入れているのが特徴。 2は1960年代後半から1970年代に掛けて活動していたアルゾの幻のソロ・アルバム2作目だ。アルゾはアルゾ&ユーディーンとしてデュオでの活動を経てソロ活動に専念していた当時第2弾アルバムとして完成していた。しかし所属レコード会社の解散で発表間近にお蔵入りとなり、その後、2004年になって日本側の働きかけもあって発売に漕ぎ着けた。しかし、再発を目前にして米国で急逝してしまった。サウンド的には当時のサウンドを思わせるフォークが主体で、彼の12弦ギターは優美で癒されること間違いない。 3は私が長年探していたAORの名作アルバムで遂に購入した。このグループは「VT'S」とも称していたが、「飛行機雲」を意味するグループ名を冠している。イギリスの主にスタジオ・ミュージシャンによって結成され、本国イギリスで録音中にドラマーのスティーヴ・ホリーがデニー・レインとの交流から最終期のWINGSに急遽加入しポール・マッカートニーと行動を共にしたため、別のドラマーを補強しラリー・カールトンのプロデュースにてLAで録音し完成した。「Don't Worry Baby」は人気TV音楽番組「ベストヒットUSA」のオープニング・テーマに起用され人気を博したが、グループとしてはこのアルバム1枚に終わってしまった。 それでも「Don't Worry Baby」の日本での人気は高く、何度か再発されていたようだがこの度の再発でやっと手に入れた。当時流行のウェスト・コースト風のAORサウンドが全編に渡って聴ける質の高いアルバムだと私は思う。 4はU2の最新アルバムで彼らのキャリアを総括し1枚に纏めた点で意義のあるベスト盤。CDは一冊のブックレットのような豪華な作りで、各曲の歌詞と当時の写真など豪華である。限定盤では付属DVDとして2005年イタリア・ミラノでのライヴが55分に渡って収録されているのでこちらにも注目。 5はフュージョン界でキーボード・プレイヤーとして、作曲家として、プロデューサーとして、そして映画音楽家としても活躍するデイブ・グルーシンのアルバム。多才な才能を発揮するグルーシンだが、ここではミュージシャンとして作曲家としての姿を発揮している。タイトル曲は映画「恋におちて」に起用され、まるでこの映画の為に書いたかのような輝きを発揮している素晴らしい一曲だ。 6はボブ・ジェームスの多才な才能が凝縮された一枚で、中でも1曲目の「Take Me To The Mardi Gras」はBGMとして余りにも有名だがパティ・オースティンをフィーチャーしたヴォーカル曲やクラシックをアレンジしたナンバーなども収録されているところは流石だ。エリック・ゲイルやスティーヴ・ガッドのスタッフの連中の演奏も見事です。