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2007.03.23
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カテゴリ: アメリカ映画
24.ラスト・キング・オブ・スコットランド

■製作年・国:2006年、アメリカ
■上映時間:125分
■鑑賞日:3月21日、池袋HUMAXシネマズ2(池袋)
■公式HP: ここをクリックして下さい
□監督:ケヴィン・マクドナルド
□脚本:ピーター・モーガン、ジェレミー・ブロック
□原作:ジャイルズ・フォーデン
□製作:アンドレア・カルダーウッド、リサ・ブライアー、チャールズ・スティール
キャスト

◆フォレスト・ウィテカー(イディ・アミン)ウガンダの独裁者で大統領
◆ジェームズ・マカヴォイ(ニコラス・ギャリガン)スコットランド出身の医者でアミンの主治医
◆ケリー・ワシントン(ケイ・アミン)アミンの第2夫人でニコラスと不倫関係に陥る
◆サイモン・マクバーニー(ストーン)ウガンダ駐在の英国の高等弁務官
◆ジリアン・アンダーソン(サラ・メリット)村の診療所で働く医師の妻でニコラスと危ない関係に
◆ステファン・ルワンギェジ(ワッサワ厚生大臣)アミン政権の厚生大臣だったが...

【この映画について】
ガイルズ・フォーデンの処女小説を元にしたドラマは、スコットランドの青年医師ニコラスが人助けの理想に燃え、ウガンダにやって来るところから始まる。
これにアミン大統領をはじめとする実在の人物や、エア・フランス機のハイジャック事件などの歴史的出来事がからみ紡がれていくラストシーンまでの流れは見事だ。
アミン役はフォレスト・ウィテカー、独裁者の光と影の部分を見事に捉えた熱演を披露し2006年のほぼすべての映画賞で、主演男優賞を総なめにし アカデミー賞主演男優賞を授賞 した。
そんなウィテカーとぶつかりあいを繰り広げるニコラス役のジェームズ・マカヴォイは、スコットランド人俳優。ニコラスがアミンと関わる事で自分の理想とかけ離れてゆく焦りと人間の欲望への誘惑に悩む姿を好演している。
撮影の大部分をウガンダでのロケに費やしたことでリアリティをより一層感じるし、アフリカのリズムを強調した音楽も見事に映像とマッチしているので注目してもらいたい。
【ストーリー(ネタバレなし)】
スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは、父と同じ医師の道を目指した。しかし自分の技術を困ったいる人の為に役立てたいとの志を胸に、偶然選んだウガンダにある診療所で働くことを決めた。
ニコラスが現地に着いたのは1971年。軍事クーデターによってオボテ政権が倒れ、イギリスの支援を受けたイディ・アミンが、新ウガンダ大統領の座についた直後のことだ。 軍隊のヒーローであるアミンは、国民の期待を一身に集める希望の星だ。 そんな彼が、診療所の近くで演説すると聞き、興味を抱いて出かけて行くニコラス。診療所の先輩医師の妻であるサラは関心を示さなかったが、半ば強引に彼女を誘って演説を聞くニコラスは熱弁をふるうアミンのカリスマ性に、集まった多くの民衆と同様に強くひきつけられるのを感じる。そんなニコラスとアミンの運命がひとつに交わる出来事が、演説会の直後に起こった…。
アミンの気さくな態度にニコラスは好印象を抱いたのだった。
この時にアミンに与えた好印象が、後日、ワッサワ大臣がニコラスを迎えに来て首都カンパラへ連れアミンの主治医になることを要請された。一度はその場で村の診療所での仕事を口実に断るが、アミンはニコラスがサラに関心を寄せている事を見抜き半ば強引に主治医就任を受諾させたのだった。
こうしてアミンの手厚い保護の下で優雅な生活を送るニコラスだが、アミンは彼を全面的に信頼し多忙なアミンに代わって重要な会議に出席することさえ珍しくなかった。
ニコラスは医師としての志を満たす為、アミンの権力を傘に病院建設や医療施設及び器具の充実に尽力していく。 その過程で彼はカンパラ駐在の英国高等弁務官ストーンと知り合うが、ストーンの官僚的態度に嫌悪感を感じていた。
ニコラスが或る日、ホテルの地下のバーで一人寛いでいた時偶然にもストーンとワッサワが意味有り気にヒソヒソ話をしている様子をキャッチした。そして、彼は後日アミンにこの事を話すことになるが...
国民の絶大な支持を集めていたはずのアミンだったが、側近として直に接していた彼は 徐々にアミンの本質に気が付く。 その時、スコットランドへの帰郷を申し出たのだったが果してアミンは?
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。

2.アミンが独裁者として取った政策とは?
3.粛清の標的が自分に向けられることを恐れたニコラスが頼った相手とは?
4.アミンの冷酷な性格が如実に現れた出来事とは?
5.ウガンダを揺るがすハイジャック事件が起きたが、その時アミンとニコラスはどう対応したか?
6.ニコラスは無事に故郷へ帰国出来るのか?

などを中心に是非映画館でご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
アフリカを題材にした映画が続々と公開されるが、そこにはいずれもアフリカの暗部に切り込んでいる点では共通している。
この作品ではイディ・アミンという実在の暴君を取り上げているが、側近として取り立てられたニコラスは複数の実在の人物から創造されたキャラクターだが一概に架空の人物と言い切れない部分もある。崇高な理念をもってアフリカに赴任してきた若者だったが、やはり、人間の湧き上がる欲望に勝てなかったのも事実。アミンには権力と金があり、ニコラスには医師としての理想があった。世間知らずだったニコラスは若年だったこともあり 「女、金、権力」 の魅力に浸かっていく。そして気が付いたら後戻りできないところまで来ていた。頼りにしていた人たちも彼から離れていく。
この映画では人間の欲望を欲する気持ちと権力を手にした指導者が初心を忘れるとどうなるかと言ったことをテーマにしているように感じた。

アミンを演じたフォレスト・ウィテカーはこの演技でアカデミー賞主演男優賞を授賞したのは立派である。テキサス州出身のウィテカーがわざと訛りを強調しながら喋る英語や、気まぐれな性格、独裁者、一夫多妻の夫といった多面的な要素を見事に演じ分けていたのは授賞に値する活躍だ。
最後に、この映画ではウガンダロケを敢行しこの映画にリアリティを与えた。ウガンダの景色って日本人には想像出来ないだけに景色もしっかりと観ていただきたい。
【自己採点】(100点満点)
80点。 フォレスト・ウィテカーの演技は見事!

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Last updated  2007.10.22 00:22:05
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