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安里屋ユンタ

■■ 安里屋ユンタ ■■(八重山民謡)

【工工四】

■■■ 「エクセル」で「工工四」を作ってみました。 ■■■

asatoya_kun.jpg


【歌詞】

 1.
 サー  安里屋 アサドゥヤ ぬ くやまに やぅ ヨゥ  サーユイユイ
 あん チュ らさ  りばし やぅ ヨゥ

 マタハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ


 2.
 サー  イミ しゃから  アファ りばしい サーユイユイ
ゆさから  シル でぃばしい

 マタハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ


 3.
 サー  目差主 ミザスィシュウ ぬ  乞よ クユ うたら やぅ ヨゥ  サーユイユイ
当親 アタリョヤ ぬ  ヌズ みよた やぅ ヨゥ

 マタハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ


 4.
 サー  目差主 ミザスィシュウ や  バ 否やぅ ンバヨゥ  サーユイユイ
当親 アタリョヤ や くり 嫌やぅ ユムヨゥ

 マタハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ


****************************************
【訳】

 1.
 安里屋の「クヤマ」は
 とても美しく 生まれたよ
 とてもきれいな娘さんよ

 2.
 幼い頃から美しく生まれて
 小さい頃から生まれつき色白で
 とてもきれいな娘さんよ

 3.
 目差主の賄婦にならないかと請われ
 当親も(賄婦に)望まれた
 とてもきれいな娘さんよ

 4.
 目差主(の賄婦になるの)は 私は嫌です
 当親も また嫌いです
 とてもきれいな娘さんよ

【解説】

■「安里屋ぬ くやま」(アサドゥヤヌ クヤマ)
 竹富島に住んでいた実在の人物。「安里屋」の「クヤマ」さん。
 管理人の両親は、「竹富島」出身なので「クヤマ」さんは本当にいたのか確認したところ、『歌にもなっているのだから、あたりまえだろ。』とのこと。
 昔から、歌にもあるように「村一番の美人」であったと言い伝えられている。
 ちなみに管理人の祖母の名前は「クイタ」である。

■「目差主」(ミザスイシュウ)
 本島から派遣された役人。
 今の役人の地位で言えば村役場の助役クラスか?

■「当親」(アタリョヤ)
 村長さん

■賄婦
 役人の任期中だけの現地妻。当時の時代背景から見ても、断ることはできなかったように思えます。

■「マタハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ」
 正直、管理人には意味がわかりません。「サーユイユイ」のようにお囃子のようなものだと思ってました。
 そこで、調べてみると…。

 諸説がたくさんありまして、
 一番有力なのが「インドネシア語(マレー語)」語源説。

 「MATAHARI-MU」(あなたの太陽)
 「CINTARA」(愛する)
 「KAMI」(我々)
 「SAMA-YO」(SAMA-SAMAの短縮:同様に、等しく)

「あなたの太陽は、等しく我々を愛してくれている」というふうに解釈できる。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=794810&rev=1 (より引用)

やはり、皆さんお悩みのようです。
ちなみに親父に聞いてみたところ、「とてもきれいな娘さん」との事で、竹富の方言ではないようです。


【工工四 TAB譜】

■■■ 管理人制作のオリジナル。こちらも「エクセル」で作ってみました。■■■

asatoya_tab.jpg

 まだまだ、改良の余地は沢山ありますが、管理人のように「工工四」がはじめての方には、読みやすいのではないでしょうか?
 実際、管理人はコレを作りながら「工工四」が読めるようになりました。



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