LAUNDRY ROOM

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2006/02/13
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カテゴリ: TRIP & TRAVEL

「遠野城下町資料館」

ここは、まず遠野の町の成り立ちを知りたいという方に、私が一押ししたいところだ。

遠野南部氏、中央から離れた奥まった場所を治める、わずか12000石の殿様にもかかわらず、なぜこんなに瀟洒で雅豊かな文化を守り育ててこられたのか?と、多分ここに遺された展示物を眺めると、そのようなことに気付いていただけるのではないかと思える。

実は私、ご存知の方からは不見識とお叱りを受けるだろうが、中央通の洋装店で詳しくお話を伺うまで、遠野を「城下町」という捉え方をしていなかった。
教えていただいたとおり、この資料館で、「民話の里」だけではない遠野の高い文化の側面に触れることができたと思う。
保存状態も抜群に良く、見ごたえ充分でもある。

黒地打掛 。ガラス越しの撮影なので拡大しても無駄だったが、金糸銀糸の縫い取りが見事で、とても軽そうで暖かそう。


お姫様もの多数のうちから、数点。
貝合(かひあはせ) の絵柄もくっきりで、 かんざし もそのまま使えそう。
細かい細工もごく薄い繊細な部分も、見た限りまったく欠損がない。
遠野 髪飾り・かひあはせ


遠野 鞍

この鞍も、たいへん綺麗。

南部駒 で知られるとおり、 馬もまた遠野では重要な役割 を果たしていて、たくさんの 民話の中 でも、保存されている 「曲がり家」


この資料館にも馬具類の展示がたくさんあり、こじつけのようだが、
私が最初に 岩手の「遠野」と北海道の「十勝」とのつながり を感じたのは、間違いなくここの 馬具類 を見た時だ。


遠野 駒
これは 多分殿様が使った と思われる馬具なのだが・・・他の道具の細かい部分、 馬そり を思い出させる。(私は、十勝で馬そりに乗った最後の世代。)
ガラス越しなので、あまりお見せできる写真がないのが残念。

どれもこれも悔いのない時間なのだが、この日の最後、城下町資料館での残り時間の少なさだけは悔やまれる。

2月の後半に行われる 遠野町家の雛祭り のための人形展示が始まっていて、資料館出口付近にも少し飾ってあった。

遠野 雛1

遠野 雛2

下は一体が数cmの小さなものだが、雛人形としては違和感があって面白かった。なんだか マトリョーシカの一番中の子に無理やり着物を着せて躍らせた みたい。
遠野 雛3
松本大洋が喜びそう、と思ってしまった。。。なんという連想か(恥 ^^;



もう約束の5時迄、5分そこそこ。あわてて遠野駅に向う。
急いでいるのについ目が。。。こういう小物も完全に イメージを統一している街づくり
遠野 消火栓

5時ちょうどに遠野駅に到着、迎えに来てくださった 「娘さん」のような「お嫁さん」 の運転する車で向った お宿 とは・・・・・・・



知る人ぞ知る、 「MILK INN 江川」 さん

次回の予告のために、夕食の写真を載せておく。
これ一人分! これでも、写りきっていない。
MILK INN 江川 夕食

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最終更新日  2006/02/14 03:12:56 AM
コメント(20) | コメントを書く


■コメント

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Re:東北冬紀行-7-民話の里「遠野」3(02/13)  
ロックストン さん
姐さん おはよーっす
43位ぃ~!!

遠野が城下町とは露知らず・・・
貝合やかんざしもきれいに保存されててすごいですが、十勝で馬そりに乗った最後の世代っすか。永久保存版ですねぇ^^;

そーいや、うちの父の父は街中で馬を扱ってたというようなことを聞いたことがあります。詳細不明ですけど・・・
函館も昔は馬そりが走ってたようですからねぇ。

次回はmaman'sグルメレポートっすか?
河童鍋とか、座敷童子揚げとか、まよひが握りとか・・・
それともmaman飲み比べ??
(2006/02/14 08:09:41 AM)

Re:東北冬紀行-7-民話の里「遠野」3(02/13)  
確かにマトリョーシカちっく。
説明を読んでから人形を見ると、踊っていたのはコサックダンス、ではなかったですねえ。
(先入観てこわい)
実物ではない(写真ですから)ですけれど、興味深く見入ってしまいました。
いまさらですが、リンク貼らせていただいてよろしいでしょうか? (2006/02/14 08:47:09 AM)

これは貴重な画像ですね  
 すごいなあ・・・。

すみませんねえ。教養無くて・・・。

 貝合、かんざしきれいですね。
 ほしいなー。 (2006/02/14 10:15:12 AM)

遠野紀行びばっ!  
sunny さん
なにかもう、胸いっぱいでPart3までコメント書けませんでした。
すごいところですね、本当に。
本州でありながら、中央(という言い方は嫌ですが)とは違った文化を花開かせた土地でもあり。
イーハトーヴォだ、柳田邦夫だ、スゴイわ~。
行きたくて胸がドキドキしてしまいます。

mamanさん、すごい紀行文をどうもありがとうございます。
続きがますます楽しみです(^^)ワクワク! (2006/02/14 11:21:58 AM)

Re:結構先進性のある町だった  
tamachi さん
・・・・ようです、遠野は。
海・陸からの物流の中継地で、馬産の里でしたから、遠方からもさまざまな情報や物資が行き交ったようです。

驚くのは、とある豪商の館には当時大名でさえ持たなかった「天文台」があったそうです。
(いや・・・てんもんだい、は先ず好奇心が先かな~?)
中には、個人で神社を建て、わざわざ京の正一位のお稲荷さんから御神体を勧進し、更には江戸から庭師を呼んで庭園を造らせたという豪商もございます。今も残っていますよ。

お人形さん群!
今、「町屋のひなまつり」中でした。なかなか珍しいのがあるようです。

(ン)待ってましたァ!
「MILK-INN江川」どぶろく体験記。
想像していた通り、家庭的な料理ですね~。これだけでも「腹くっつぐ(一杯に)」なりそうです。 (2006/02/14 10:28:35 PM)

昔の道具ってどういっていいかわかんねぇけどいい!  
俺、馬そりってどんなのか知らねぇんだけど、どんなの?
そういや、もうすぐひな祭りだな。時ははえーよ。消火栓おもしろいな、いいわ、これ!うわ、これってご飯に牛乳とか?あわねぇー!! (2006/02/14 10:44:24 PM)

ロックストンさんへ  
maman.m  さん
まいどっ!
良かった、知らない方がいて...私だけかと。

はい?永久保存ですか?
もうすでにバケモノ(or バカモノ?)とか、化石とか、数々の称号をいただいておりますれば。。。
そのあたりでなんとか、手を打っていただきたくm(_ _)m

お父上、馬を扱って?
まさか、博労さんではないですよね・・
(北海道弁;ばくる の語源の職業ですヨ)

欲張ると帰ってこれなくなるので、程ほどにいたしましたよ~。
お楽しみに!
(2006/02/14 11:09:42 PM)

ららららんたさんへ  
maman.m  さん
なんだか、顔の表情とか、ちょっと日本人形やこけしとかと違っていますよね!

>コサックダンス、ではなかったですねえ。

だったら、怖いよねぇ。コサックダンスの雛人形...

>いまさらですが、リンク貼らせていただいてよろしいでしょうか?

嬉しいです。
私は、楽天以外の外部の人だけなので、相互にならなくて申し訳ない!
それでもいいかなぁ・・・?良ければ、ぜひに。


(2006/02/14 11:16:15 PM)

ローズヒップさんへ  
maman.m  さん
なーにをおっしゃる(笑)
私も、今回、地元の人に教えられっぱなしで、何と知らないことの多いことよ!でした。
面白かった~!!

> 貝合、かんざしきれいですね。
> ほしいなー。

笑いません、私も同じこと考えたし。
だって、そのままデパートのショーウィンドウに出せるくらいの状態でしたよ。(値札は・・・考えたくないですね!)
(2006/02/14 11:23:47 PM)

sunnyさんへ  
maman.m  さん
海外のファンタジー、特にケルト神話系に傾倒している人なら、感じるところが満載だと思います。

>本州でありながら、中央(という言い方は嫌ですが)とは違った文化を花開かせた土地でもあり。

鋭い! 中央・奥まった、どちらも色々ためらった挙句の言葉でした・・

>続きがますます楽しみです(^^)ワクワク!

ふふふ、ここからですよ、ここから。
幻滅させたら、ごめんよぉ~。食い気一直線かも。
(2006/02/14 11:34:08 PM)

tamachiさんへ  
maman.m  さん
そう、tamachiさんがおっしゃっていることも、地元の方々に色々教えていただきました。
さらに、南部家は元を正せば・・・ということもあって、奈良とのつながりも深かったようです。
ある意味、貴族的なプライドも強く持ち、でも専制的にならなかった(性格的なもの?)ので、愛される支配者だったようですね。

>中には、個人で神社を建て、わざわざ京の正一位のお稲荷さんから御神体を勧進し、更には江戸から庭師を呼んで庭園を造らせたという豪商もございます。今も残っていますよ。

それが、tamachiさんが紹介してくださっていた曲がり家なのかな?
次回、訪れてみたいところのひとつなんですよ。

お雛様、準備が始まっている時で、ついてるねぇと言われました♪

>「MILK-INN江川」どぶろく体験記。
>想像していた通り、家庭的な料理ですね~。これだけでも「腹くっつぐ(一杯に)」なりそうです。

くっつぐ というか、裂けるぅ~ でした(爆)
(2006/02/14 11:48:38 PM)

a bloody roseさんへ  
maman.m  さん
コメントありがとうございます。

「馬そり」、一番分かりやすい例えは、サンタクロースのそりです。
トナカイではなく馬が、空ではなく地面を曳いて、サンタではなく、私の場合は「じじちゃん」が操っていました。
サンタのプレゼントの替わりに、荷物と共に私が乗せられているというのを、想像して!

>うわ、これってご飯に牛乳とか?あわねぇー!!

はい、この白いビンは、牛乳ではないのです。
よろしければ、どうぞ続きをごらんくださいませ。


(2006/02/15 12:01:42 AM)

Re:東北冬紀行-7-民話の里「遠野」3(02/13)  
melrose8505  さん
まさしくドブロク^^

ちょっと酸っぱい感じがちびちびやれて最高にしんみり^^。

かひあわせか,,,もうすぐお雛様だし,こんなの実物でみたら雛人形のこと思い出すんだろうな。。
ママンさん,すいません,わたしも強要ないから~~^^本題それてありのまんまっ♪

遠野か~,行ってみたい,本当に^^☆ (2006/02/15 12:30:47 AM)

melrose8505さんへ  
maman.m  さん
MILK INN で、引っかかるのは、melroseさんかと思っていたら、↑、常連さん以外で。。。
申し訳なかった~

>まさしくドブロク^^

そう、どぶろく ですよ。

>ママンさん,すいません,わたしも強要ないから~~^^

はいはい、強要ね、イッキ強要はいけませんね。
チビチビです。
(2006/02/15 12:53:07 AM)

おいしそー  
gomacookie  さん
今お腹が空いているので
またもや お料理に釘付けです♪

親元から離れると こういった家庭料理(自分で作るものとは違うお料理)
が恋しくって♪♪

次回の予告ですね。じゃあ、次回を楽しみにしています♪♪♪


貝合… 繊細で 趣きがあって、さりげなく贅沢で…。
この画像でも 保存状態の良さがわかりますね。
きっと お姫様は大切に使われていたのでしょうね。

(2006/02/15 02:44:15 AM)

Re:ロックストンさんへ(02/13)  
ロックストン さん
maman.mさん
>もうすでにバケモノ(or バカモノ?)とか、化石とか、数々の称号をいただいておりますれば。。。

どっひゃーー
生きた化石っすか^^;

>まさか、博労さんではないですよね・・
>(北海道弁;ばくる の語源の職業ですヨ)

うーん、どうなんでしょうねぇ。
蹄鉄がどうのとか裸馬に乗ったことがあるとか聞きましたが・・・
それにしても「ばくる」の語源とは・・・良くご存知で^^;
(2006/02/15 07:46:15 AM)

gomacookieさんへ  
maman.m  さん
次の記事でご説明しますが、今回の泊まり先は、この「自給自足」とも言える食べ物と飲み物が
「知る人ぞ知る」という場所なのですヨ。

>貝合… 繊細で 趣きがあって、さりげなく贅沢で…。
>この画像でも 保存状態の良さがわかりますね。
>きっと お姫様は大切に使われていたのでしょうね。

そうですよねぇ。
それを保存して守ってきた方々も、お偉いなぁと感じ入りました。

(2006/02/15 09:03:41 AM)

ロックストンさんへ  
maman.m  さん
おはようございます。
すっかり居直っています(笑)

>生きた化石っすか^^;

特に、ソフトウェアの世界では、ソースコードが紙テープの頃からの人間ですからね♪
紙テープ8ビット2列の16進コード、読んでいたのですから、お褒めの言葉と受け止めましょう。。。

>うーん、どうなんでしょうねぇ。

ごめんなさい、悩まないで!
開拓時代の「ご職業」ですから。

>それにしても「ばくる」の語源とは・・・良くご存知で^^;

私の親の世代の「えげつない」話の数々、まだ記憶あるうちに(笑)書いておこうかなぁ・・・
でも、仕事とブログと平行してさらにでは、無理ですね(爆)

40位ぃ~!

(2006/02/15 09:16:58 AM)

mamanさん  
maman.mさん
では、さっそく。
ありがとうございます。 (2006/02/15 12:11:19 PM)

それはねぇ、  
tamachi さん
ヒ・ミ・ツ・・・じゃなく(笑)。

遠野のよく知られた豪商は「村兵商家」といいます。新町(町場のやや外れ、鍋倉山の北西辺り)にその家が移築されています。品があるお屋敷ですよ。春は桜とのナイスなまっちんぐが見られます。

そして、その村上兵右衛門が立てさせたのが、松崎町光興寺にある「村兵稲荷」です。これもちゃんとのこっていますよ。ここの枝垂桜もよさそうです(桜の季節は、まだ見ていない)。

オラホのページの右下に「検索」欄があるので、そこにキーワードを入れれば出てきます♪

*村兵商家
*村兵稲荷

と入れればOKです。

本当に、辺境の山奥だなんてとんでもない、様々な文化の影響を受けているようですが、中途半端ではなく本物を求めた人が多かったのでしょうね。

また、あの時代では珍しい「女の殿様」が治めた時代がありましたから・・・・

しかし、「町屋のひなまつり」直前に訪れたのが良かったんですね。プラスαのお得体験でした。
mamanさんの日頃の善行の賜物でっ。

いや~、お腹が裂けなくて良かったです。
目がつぶれそうになったり、この旅、ちょっとお身体に毒だった?! (2006/02/15 04:24:45 PM)

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