
今日は、どんよりとした梅雨空です。
そんな季節に、いちばん似合う花、ガクアジサイです。
十数年前、ここ群馬に越して来たとき、切り花で頂いたものを挿し木したものです。
それいらい、毎年咲いているのですから、植物ってすごいですね。
今朝の朝日新聞の投稿欄に、83才の女性の記事が載っていました。
子供や孫に、「長生きしてね」と言われるのは、素直に嬉しい。
同年輩の友達同士、「お互いにがんばって長生きしようね」 と励ましあうのは良い。
しかし、他人から言われると、微妙に寂しい気持ちになる。
高齢だということを、あらためて思い知らされる。
という内容でした。 そして、
長生きだけが幸せだとは思えない。自分よりも年上の高齢者には、
長生きして下さい、と言わず、元気にお過ごしください、と声をかけている。
と結ばれていました。
この記事を読んで、なるほどな、と妙に感心し、また複雑な気持ちにもなりました。
土曜日に、93才のY先生と、施設におられる92才のS子さんを訪問しました。
車中、Y先生が、近ごろね、私なんかいてもいなくてもいいような気がするの、と言います。
先生を囲むまわりの皆さんが、先生を目標にしているんですから、
そんなこと言わないで、長生きしてくださいね、 と私、言ったばかりだったんです。
S子さんの部屋で、三人で食事しながら、おしゃべり(食事は作っていきました)。
また、Y先生が言うんです。
私ね、いまが死にごろ、だと思うの。
死にごろ、という言葉が面白くて、おもわず笑いそうになったら、
私の笑いが出る前に、S子さんが、私も同じこと考えていた、と言うのです。
まあ、書くと長いので省略ですが、お二人とも、心がめげることがあったのです。
それにしても、いつも明るいS子さんが、あまり顔色も良くないし、
暗い話をするので、Y先生がトイレに行かれて二人になったときに、
S子さん、今日はどうしたんですか。いつもと違いますよ、と言ったら、
ぽろっと涙を流して、
「チマミさんの来られたときだけ、ついわがままを言ってしまって。
ちょっと甘えてしまったの、ごめんなさいね。今日会えたから、また元気出すわ」
孤独は辛いですね。
割り切って、しっかり生きているつもりでも、心のひびのすき間に、
塩辛い水が、しみこんでくる日は、だれにもありますね。
その水を、そっと拭き取り、自力で、また元気になってくれることでしょう。
私には、これ以上も、これ以下も、お手伝いできないことなのです。
よそのポトス、うちのポトス 2016.07.31 コメント(6)
ノリウツギ。アジサイのドライフラワーを… 2016.07.29 コメント(12)
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