
カクトラノオ。
茎が四角くて、花穂が長く伸びていて、先のほうが細くなっていきす。漢字で書けば、とても雰囲気がよく出ていて、 角虎の尾。

昨日の午後、老人施設のS子さんをお訪ねしました。
いつもご一緒するY先生は、今月はお休みで、私ひとりです。
お部屋に行ったら、ベッドに横になっていて、ドキッとしました。
来る、と分かっているのに、そんなことは始めてなので、ちょっとびっくり。
「大丈夫、大丈夫。近ごろ、ちょくちょく休みたくなることがあるのよ。
再来月で92才、なんだか衰えてきたな、と思うのよ。」
「夕べから、会えると思うと、嬉しくて、楽しみにしていたのに、ごめんなさいね。」
二時間、彼女の話を聞くことをして帰ってきました。
お正月、お盆休み、敬老の日、と家族のいる人は、
迎えが来て、家へ帰るので、施設に残るのは、いつも決まったメンバー。
割り切ったつもりなのに、そんなときは、やはり寂しい、と言います。
先日、施設の中で、夏祭りが催されて、
家族券が出て、食事を一緒にできるんだそうです。
そのときも、そんな疎外感を味わい、「チマミさんに、来てもらえば良かった」
私は、笑顔で黙っています。 そうね、とは言えませんでした。
だって、家族ではないから。
少し頑なかもしれませんが、自分では一線を画してるつもり。
今までは、それで何年もいい関係が続いています。
でも、S子さんの気持ちが、少し衰え、少し弱ってくると、
ええ、いいですよ、家族ごっこをしましょ、と言わない私に寂しさを感じるでしょうね。
聡明で明るいS子さんにも、だんだんに忍び寄る老い。
秘かに心の奥底で、恐れていることが、いつかは現実になるんだな、
と、少し暗い気持ちです。
でも、訪問することを止めるという選択肢はありませんが。
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よそのポトス、うちのポトス 2016.07.31 コメント(6)
ノリウツギ。アジサイのドライフラワーを… 2016.07.29 コメント(12)
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