静かな時が流れる｢風の庭」

日本の、昔からお馴染みのヤブコウジ。　別名十両です。

草丈２０ｃｍくらいですが、これでも常緑性の低木です。

日陰や、寒さに強い、と書いてはありますが、

風当たりの強い北側の日陰に植えたヤブコウジは、

葉は元気ですが、花が咲かず、したがって赤い実もつけていません。

陽のあたる、椿の木陰に植えた写真のヤブコウジは、葉も実も綺麗です。

そういうことから判断すると、明るい日陰が好き、という性質でしょうか。

昨夜は、ふたご座流星群の見られる日。

一時間に五十いくつかで、一分間に約一個の割りに流れる、とニュース。

夜半から始まり、明け方がピークだとか。

う～ん、寒いし、どうしよう。

一時まで起きていて、カーテンを開けて、電灯を消し、

窓の中から、外を眺めてみました。

すぐに、一個が流れましたが、次が続きません。

でもね、次の流星を待ちながら、ずぼらに家の中から眺めていたら、

星たちが、ちかちかと瞬いて、おいでおいで出ておいで、と言います。

誘惑に負けて、すっぽりと毛布を被り、庭に出てみました。

オリオン座が真上よりやや北よりにいましたよ。

そして、まるで、空は、絵に描いたような星座の世界でした。

今夜は、お月様は休憩。　新月です。

一つ一つの星座が、線で繋がれたように、くっきりと輝き、

空全体が、輝く光で、ふわふわと上下しているような感じがしました。

ちょっとめまいがするような感じ、といえば分かってもらえるかしら。

美しい！　寒さを忘れて、ひとりで感激していましたよ。

あ、そうそう、肝心の流星は、30分間で４個だけ見ることができました。

それも、シューと一直線の流星ではなく、

花火の終わりの時のような、ふわ～んとした短い流星でした。

ほんとうは、降るような流星は見たかったけれど、

あんな綺麗な星空が見られたから、私としては、とっても満足しています。

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