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『遠いうねり』グイン・サーガ127　栗本薫

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テーマ：今日どんな本をよみましたか?(94061)

カテゴリ：読書

『遠いうねり』 グイン・サーガ127　栗本薫　／ハヤカワ文庫

　まだまだ読んでいたいよ…

　ヨナとスカールコンビが楽しい♪

**coution!!　はげしくネタバレしています！未読の方は注意**

前巻がリンダのあのセクシーかつ真っ黒衣装の表紙だったのもあって、
草原の馬上のヨナのこの表紙はなんだか明るくて爽やかですね～

さて。まず出てきてないけど サイロン 。

サイロンの状況聞いた時、そんな場合じゃないけどうっかり興奮してしまいました！！
「七人の魔道師」の内容はすっかり忘れてますが、
空に浮かぶでっかい顔の場面は鮮明に覚えてます。
あの場面がついに訪れたんだ…！

ふと、この先は読めないんだなと思って愕然としますが…

前半は クリスタル 。
「あぁ！イシュトにスーティのことモロバレだ!!」
…てとこで終わった前巻の続きから。

ヴァレリウスがなんだかんだ誤魔化して切り抜けるんだろうと思いきや、
イシュト、成長してますねぇ。
いろんなことを考えてきちんとやらなきゃ！と
イシュトなりに思っていたんですね。
そんなイシュトの姿はヴァレリウスさえも感心してしまうほど。

ちょっと前までの小賢しいイシュトじゃなくて、

わたしは確かに望んでたし良い事なんだとも思うんだけど、

紅の傭兵イシュトヴァーンが好きだ！！

アニメイシュト、少し正統派すぎる気がしてちょっと違うかな？とも思うけど、
わたしあのイシュト好きです～マルスとの交流も好きでした
ムチを駆使した戦い方はちょっとどうかと思うけど…

そしてそして後半。

ヤガに乗り込みましたね！！
ミロク教の名前が最初に出てきたのっていつだろう？
結構初期から登場してましたよね？

前は、「ヤガへ巡礼に…」と言えばどこでも通れる
言い分けにピッタリのただの便利な教団だと思ってましたが（笑
いつのまにこんな風になっちゃったんでしょうねぇ。
「超越大師ヤロール」 とか、もう笑えてしょうがないんですけど

それにしてもヨナとスカール様のコンビが意外にも息があってて楽しい

ヨナって無口でちょっと憂いを帯びてて、
興味ないことはどうでもよさげな子だと思ってたけど、
結構感情豊かなんですねぇ。
スカール様を知識面で守ろうとしてはイマイチ失敗でしょんぼりしたり、
ご飯をおかわりしたり、なんだか一生懸命でかわいい。

それに、普段は堂々としていて貫録あって、
ヨナを「何かあったら守ってやるぞ」という スカール様 が、
ヤガでは勝手がわからずモゴモゴしてる姿も、
なんだか不器用でかわいいですねぇ。

このコンビ、うさんくさいヤガの陰謀（？）に早速巻き込まれますが、
全然心配はいらなそうですね。そんな気がします。

それにしてもヒゲがないスカール様のイラストが見たいっ

そして、新しい街…といえばおなじみのヤガ観光案内ですが、
食べ物がおいしそうで何度唾を飲み込んだことか…
ヤガの手前の町のお店の（ドウシュの店でしたっけ？）
卵のまんじゅうとか麺とか野菜あんとかすごい食べてみたいっ

毎回楽しく読んでましたが、この巻は久々に良かったですねぇ。
だけど、おもしろくなればなるほど落胆度も大きくなりそうな気がして、
悲しいです。

いつもはあとがきに（笑）（爆）ってしつこい位入ってるんだけど、
それが今回なかったんですよね。
4/29に書かれたこのあとがき、前向きでいようとしつつ
儚げな栗本さんの姿が見えてすごく切なくなりました。

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