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2004年07月02日

では、まず借金は法的には何と言うのでしょうか。
借金は「消費貸借契約（しょうひたいしゃく・けいやく）」と言います。

まずはこの条文をご覧ください。

第五百八十七条　消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる。

「受け取ることによって」という言葉に注目です。
つまり、物やお金を受け取らない限り契約は成立しません。
これが売買契約とは違うところです。

これは、当たり前といえば当たり前ですね。
売買をして、その代金を払わないから裁判をするというのは聞いたことがあります。
でも、銀行からお金を借りる約束したのにいつまで経ってもお金を貸してくれないから裁判をすると言うのは聞いたことがリません。
これはお金を実際に受け取るまでは契約が成立していないことの表れです。

よく銀行が中小企業の社長さんに「融資をしますよ」と言っておいていざ、その日になると貸してくれないという話を聞きます。それは、お金を貸すまでは契約が成立していないのでお金を貸さなくても銀行には責任が発生しないから、そんな酷いことを平気でするのかなと思います。

これが、売買だったら口約束でも契約が成立しますから裁判して何とかする余地が生まれるのですが・・・。
難しいものです。

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