うたのおけいこ　短歌の領分

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2012年11月17日

「安倍さんって、お腹痛いって言って尻尾巻いて逃げた人」はナイナイ

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カテゴリ：シチュエーション・アナリシス

■ ナイナイ「安倍さんお腹痛くて逃げた」

【Ｊ－ＣＡＳＴニュース　１６日】

私の短歌を読んでもらえば分かるだろうが、私は諧謔やお笑いの感覚は大好きだし、ナインティナインも、大ファンというほどではないが何ら含むところはない。
とりわけ岡村隆史が、近年やや社会派・時事ネタめいた毒舌を芸風の一つとしていることも承知している。
この発言も、深夜のラジオ番組で、関西芸人のおふざけの度がちょっと過ぎたというところだろう。あまり野暮なことは言いたくない。

が、この発言の一連の流れを改めて読んでみると、やや看過できないタチの悪さを感じるのも事実である。

岡村「安倍さんって１回シッポ巻いて逃げた人ですよね」
矢部「お腹痛い言うて」
岡村「お腹痛い言うて。その人がまたワーって言うてはる」
矢部「お腹治ったから」
岡村「治ったから、また今度行くぞみたいなことかもわかりませんけど、もうええわ」
矢部「またお腹痛くなるかもしれんけどね」
岡村「（首相を）やったらね、やりはったらいいんでしょうけども」

一国を代表するような政治家について、冷笑的に過ぎる。
また、発言することによって真っ向から論評や批判をするのならまだしも、単に一過性の笑いを取ろうとしている。もちろん、政治家を戯画化（カリカチュアライズ）したり揶揄したりすることは、表現の手法として十分あり得ることだが、この場合はいかにも低次元で下品であり、発想が貧困と言わざるを得ないだろう。

安倍氏が罹っているのは厚労省が難病に指定している「潰瘍性大腸炎」だという。このような不可抗力に近い病気を、こういった文脈でことさらにあげつらうのも不穏当であり、見方によっては差別表現や誹謗中傷に当たる可能性もある。同じ難病に苦しむ多くの患者さんに対しても、きわめて失礼であることは言うまでもない。

ナインティナインに一定のファン層がいるように、安倍晋三氏も広汎で強固な支持層を誇る有力な政治家である。
若い世代に影響力があると思われる人気者として、やはり言動には十分気をつけてもらいたいと、野暮は承知の上で、ひと言釘を刺しておきたい。

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最終更新日 2012年11月19日 17時01分04秒
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■コメント

Re:「安倍さん、お腹痛いって言って尻尾巻いて逃げた人」はナイナイ(11/17)

新宿会計士さん

問題の発言、当職もネット等で閲覧したのですが、「政治的表現の自由」というよりも、むしろ単なる下劣な揶揄にしか聞こえませんでした。ご指摘の通り、岡村氏も矢部氏も、若年層を中心に人気の高い有名人ですが、発言の直後にラジオ局に対して大量の抗議が寄せられたみたいですね。

それはそうと、最近は新聞・テレビが「第三極の台頭」を煽っているように見受けられます。よっぽど、安倍晋三を選挙で勝たせたくないのでしょうね。しかし、一見して「政治的な中立」を装いながら、特定の候補を貶め、あるいは特定の候補を持ち上げる報道手法は、もっと大きく問題にされるべきでしょう。
(2012年11月17日 19時38分28秒)

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メディアの偏向は根深い問題ですね

くまんパパさん

新宿会計士さん、そうですね。本文にも書きました通り、私はお笑い・諧謔の感覚は好きですし、売れているトップレベルのお笑い芸人たちは、天才集団といっても決して大げさではないと思っていますが、こと政治がらみの話題になると、極端にレベルが低くなることが多いと思います。

そもそも彼らは、政治にほとんど真摯な関心がないようですので、あまり軽はずみなことは言わないでもらいたいというのがのが正直なところです。

・・・「第三極」はどうなんでしょうね。未だによく理解できていませんし、どの程度支持されているのかも掴めていません。現時点では、世論調査の数字もかなりばらついているようですね。
確かに、彼らをマスコミが過剰に持ち上げている感じもありますね。

購読する読売新聞を愛読している限りではあまり感じないのですが、一部メディアの政治的偏向は、本当に根深い問題だと思います。

この問題は、われわれの上の、糸の切れた凧のような「全共闘世代／団塊の世代」が死滅するまで、最終的には終わらないのかな～と、能天気な私にしては珍しく、やや悲観的な感じも抱いております。
(2012年11月19日 16時59分47秒)

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