mikusukeの赤石お散歩日記

mikusukeの赤石お散歩日記

2007年02月20日
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無数に増殖した巨大な魔物が屈強な戦士達を蹂躙する。
多くの者達が傷つき、後方の天使達に保護されBIS達に回復を施される。

「くぅ、きりが無いな」ザードフィルが口惜しそうに呟く。

そこに、新たな魔物が姿を現す。その姿形は他の魔物と酷似していたが表皮は血のように赤く
そこから溢れ出るオーラは他の魔物とは比べられない位に巨大で、真っ黒なオーラが部屋全体を
覆っていた。

「くくく、愚かな地上界の虫けらどもよ。敵わぬと判って何故に死に急ぐ」
「我は赤き宝玉の主、ロシペル。どうせこの地上界の全ては消え去る」
「無駄に死に急ぐのは馬鹿らしいぞ」


ロシペルを包む暗黒のオーラにより、神殿の壁や床に亀裂が入り部屋全体が崩壊し始める。
崩れた壁が浮遊し、異常な力場が戦士達の自由を奪う。その圧倒的な力に屈強な戦士達の
表情に絶望が浮かび上がる。
ザードフィルが眼を閉じ、何かを決心したように再び眼を見開き戦士達に声を掛ける。

「悪いが皆、俺に命をくれ。これから最後の勝負に出る」
「レッドストーンの力が完全に開放される前、今しか奴を倒す時は無い」

「何、今更言ってんだ。あの赤い光を感じた時、あの時から生きて戻れるなんて思っちゃいないぜ」

「家族や友のため、我らの命など安いもんさ」

「私の計算では、奴が覚醒したら7日で世界は崩壊する。今惜しんでも同じことです」

「全ては未来のために」

口々にザードフィルに戦士達が答える。20名の戦士達の誰一人として自分の命を惜しむ者はいなかった。


「奴の力そのものを使って、次元の狭間に奴の体ごと引きずり込む」
「皆の力を俺に貸してくれ」

20名の戦士達がザードフィルを中心に手をつなぎ、それぞれのオーラを解き放つ。
赤や青、黄色や緑、それぞれの体から溢れ出るオーラがロシペルの黒きオーラを押し返す。

「無駄無駄、何をやっても人間如きが我の破滅の力に逆らうことは出来ん」とロシペル。



「和風!」sakezukiが声を掛けるが和風は軽く左手を上げたまま笑っている。

「悪いが俺は付き合えない」と和風が笑う。

「何故だ和風」ザードフィルが問う。

「誰かが奴を食い止める必要がある。それは俺にしか出来ない」

「馬鹿な!誰も一人では太刀打ち出来ないぞ」ゲルニカが制止するも和風は笑っている。

「お前達は未来に必要な奴等だ、次元の狭間に飛ばされた奴が復活した時奴を止めるのはお前らだ」
「それに、簡単に死にはしない。お前達が上手くやったらさっさと逃げるさ。俺は臆病だからな」

「虫けらが一人で何が出来る。簡単に捻り潰してくれる!」

ロシペルの巨大な足が和風を襲う。

「サイドオン!、ダミー全開!」

ロシペルの攻撃をかわし、無数の分身でロシペルの前に立ちはだかる和風。

「さぁ、ここから和風ちゃんスペシャルのおでましだ」
「いけぇー、風の槍!」和風の手から緑色に輝く槍が宙に突風を纏い投げ出される。
「炎の槍!」紅蓮に覆われた槍が同じく宙に浮かぶ。
「大地の槍!氷の槍!闇の槍!」次々と投げ出される槍がロシペルの周りに浮かぶ。
「そして、これが希望の、光の槍だぁー!」眩しく光り輝く槍が和風の手から解き放たれる。

6本の槍がそれぞれに光を放ち、その光が円を結ぶようにロシペルを囲む。

「さぁ槍に宿りし全ての精霊よ、古の盟約に従いその力を解き放て!」

和風の掛け声と共に6本の槍が共鳴したように激しい音と光が溢れ出しロシペルを包む。

「ぐぅおおおおお、たかが人間如きの技で私の力を抑えれるものかぁ」

言葉とは裏腹にロシペルの動きは封じられ、周りにいたロシペルの分身達も蒸発したように消えうせた。

「今だ、ザード!」

和風の声に頷くザードフィル。

「さぁ皆、行くぞー!」

19名となった戦士達が手を繋ぎ、それぞれのオーラを高める。

「オーラ、最大開放!出力全開!シンクロ率120%」

すさまじいオーラが戦士達を包み、天空に向かい一気に放出される。その力で神殿は崩壊し天井には
夜の空が顔を出した。ロシペルの放つ黒きオーラは戦士達の放つ7色のオーラに押し戻される。
しかし、戦士達への負荷も想像以上で特にその中心で全ての戦士のオーラを纏めるザードフィルの体は
崩壊しかかっていた。

「ザードフィル大丈夫か」榎が声を掛ける。

「大丈夫だ俺の事は心配するな。集中力を乱すな」
「行くぞー!ロシペルのオーラとシンクロする。」
「ぐっぐう」

全員のオーラと更にロシペルのオーラを自らに取り込みザードフィルの崩壊は加速した。

「皆の力を一つに!」
「解き放て!」
「次元開放ー!」

ザードフィルを中心に空間が歪む。その中に引きずられるようにロシペルが入っていく。

「ぐぅおおお、我は必ず復活する。憶えておけ人間共よ。赤い悪魔は滅びはせん・・・」

ザードフィルの中心で空間の歪みが戻っていく。

「やった!」「やったぞー!」所々で戦士達の歓喜の声が上がる。

それを制するかのようにザードフィルが手を横に広げ、その後地上に降り立ち一人の戦士が横たわる場所
へ近寄った。それは全ての力を使い果たした和風の亡骸であった。その和風の亡骸を抱えるようにして
戦士達が集まる場所へ足を向けるザードフィルの体も何故か半透明となっている。

「ザード、お前・・・」

「ああ、流石に俺の体も耐えれなかったみたいだな」
「しかし、悲しむ事はない。戦士の志は皆の中にある。私は長い間戦ってきた」
「戦士にも休息は必要だ。少しの間休ませてくれ」
「さぁ、もう行くさ。戦士がたどり着く場所は皆同じ。少しばかり先に行っている」

ザードフィルと和風の体が更に薄くなり、今では光の屈折でしか形が判らない位になっていた。
その形の中心には光る球体が和風、ザードフィルの中心にあり今にも消えそうな弱い光となっていた。
全ての戦士達が涙を流し俯いていた。しかし本当に光が消えそうになると、誰からか右手を額の横に当て
敬礼をし始め、やがて全ての戦士達が敬礼をしザードフィルと和風の死を称えた。


一瞬であった、ほんの気の緩みだったがアルテミスは壮絶な闘いを見守った後、戦士達の悲しみに
共感し視線を地面に向けた。
その時、視界が真っ黒に染まり数人の戦士達の姿がザードフィルの体と共に消えうせていた。

_そうです。これは終焉ではありません。

頭の中で聞き覚えのある声が聞こえる。

_全ての始まり、ここから全ての悪夢が始まったのです。
_赤い日と呼ばれる日から。

_守護者?
_どうなったの?

_レッドストーンの力は絶大で命をかけた戦士達の力でも完全には封じられませんでした。
_ロシペルは最後の力を使いザードフィルを含め数人の戦士達を次元の隙間に道連れにしたのです。
_さぁ次はもう少し後の時代へ行きましょう。


赤石物語 】
(Blackworld and Redstonestory)

~古都の南風 傭兵の詩~



「ザード様、ザード様」

「あ、ああ」

「いかがなさいました。少しうなされていた様でしたが」

トリーシャがザードフィルに声を掛けるが、ザードフィルは空ろな表情を浮かべていた。

「いや、少し夢を見ていたようだ」

「そうですか、メイヴィの身柄を拘束しましたがいかがなさいましょう」

トリーシャの傍らには、メイヴィが気丈な表情でザードフィルを睨みつけている。

「ああ、少し話しがしたい。お前は下がっていろ」

ザードフィルに命令され、トリーシャは部屋を後にした。


塔の中程ではフクチ、楸、花火の三人が魔物達と戦闘を繰り広げながら部屋の詮索をしている。

「フクチ大佐、楸、無理しなくても私がなんとかする」

「俺は大丈夫だ、力を使う度に少し頭痛がするが耐えられない程じゃない。それより大佐が問題だ」

「これでも一応軍の人間だ、魔法は使えなくとも体術の心得はある。心配しないでいい」
「それに、元々体は頑丈に出来ているしな」

花火達三人は人質の救出と他にザードフィルの本当の目的を探す事にしていた。
ワザワザ何時でも殺せる子供を捕らえたのだから、何か目的があるはずだ。
しかも、何かの儀式を行うと言っていたザードの言葉がどうしても気になっていたからだ。
そして、その儀式までは少なくとも子供達は無事であると確信していた。
何箇所かの扉を開け、部屋を捜索している時。異様な部屋に出くわした。
それは、研究室なのか書斎なのかザードフィルがここで何かを行っていた事は間違いなかった。

<あとがき>
いやぁ、かなり気合を入れた展開にしましたがどうでしょうか?
あまりに前半に力を注ぎすぎて後半はおまけになっていますw
ザードさんを結構カッコ良くしましたが、皆さん違和感を感じないように^^
和風さんも大活躍でしたね、まぁ直ぐに死亡しましたが><;

相変わらず、マタリの更新ですが懲りずに見てくださいねノシ





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最終更新日  2007年02月20日 17時18分47秒
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