mikusukeの赤石お散歩日記

mikusukeの赤石お散歩日記

2007年02月23日
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薄暗い部屋に幽閉された少女、そこに寄り添うようにコロチュウと呼ばれた子犬が
寝そべる。

ふと壁の外から話し声がアルテミスの耳に入って来た。

「そろそろだな」
「ああ、今夜はかなりまずい事になりそうだ」
「いっそのこと・・・」
「それは無理だ。我々にはどうにもならん」
「せめて、あの姉妹がもう少し育たんことには太刀打ち出来ん」
「長老、何時まで我々は怯えて暮らさなきゃなならないんだ」

「もう、もう無理です。私には耐えられない。此処にいるみんなは全て家族を殺された」
「例え自らの意思ではなくとも、彼女を許すなんて私は出来ない」

その時であった。無数の魔獣の咆哮が村中に響き渡る。

ウォーーーーーー!
グォーーーーーーン!

激しい獣の鳴き声と、血肉を削る音が部屋の中にも聞こえてくる。
中には悲鳴や断末魔の声までがアルテミスの耳に入って来た。
ふと、トリーシャに目をやると俯きながら小刻みに震えている。

「どうしたの?」アルテミスがトリーシャに近寄る。

「フハハハッハ、下部達よもっと暴れるがいい」
「赤い月夜に大地を血で染めるのだ」


俯いた顔が上下に揺れ、アルテミスと視線があった時少女の瞳が血の色に染まっていた。

ガーン!ガーン!ガガガ、ガーン!

突然の轟音と共に、地震のような揺れが部屋全体を襲い、壁がもろい陶器のように砕け散った。
閉じ込められた世界から開放された外の世界はあまりにも惨い世界であった。
黒い塊のように蠢く魔獣。

鼻につく異臭。
響き渡る獣の咆哮。

視界にはそこがほんの少し前まで人々の営みが行われていたなど想像出来ない世界に変わり果てていた。
希望の欠片も見つからない。
暗黒の世界。

ただ赤い月だけがあざ笑うかのように大地を照らしていた。

赤石物語 】
(Blackworld and Redstonestory)

~古都の南風 傭兵の詩~



ザードフィルの研究室、不気味な雰囲気が漂う中、花火がめくるザードフィルの日記に
三人は集中していた。

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XX年XX月XX日

日々、私の力が衰えてくる。
奴の力が増大しているのが肌で感じられる。
急がねば、奴が気づく前に研究を終わらせなければ。

今日、研究に大きな一歩が踏み出された。
やはり鍵はあの赤い石だったのだ。
あの赤い石の欠片を使って、人と魔獣の合成に成功したのだ。
魔獣の細胞組織に赤い石の欠片を特殊な条件下で合成すると、+RNA体のウイルスを
生成できることが解った。
ウイルス化した細胞は自信では増殖できず、人の細胞による偏性細胞内寄生により一気に増殖
する。
しかし、問題があった。宿主である人の精神面が非常に不安定となった。
私は宿主となった彼をミと名づけたが彼は失踪してしまった。
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XX年XX月XX日

もうダメだ、奴は気づき始めている。
念のため、この部屋には結界を張っておいたが何処まで効果があるか。

例の物は随分集まった。もう少しで全てが揃う。
しかし、私の手も多くの血に染まってしまった。

研究はおおいに行き詰まった。
人や魔獣にあの力を支えるキャパは無い。
前回の成果であるウイルスの受け皿が見つからないのだ。
又私は一から生命を作る作業に取り掛かった。
しかし、何度やってもダメだった。ウイルスの宿主になるには細胞組織と精神面の両方が不足
していた。
私は彼等を”ファ”と名づけ丁寧に葬った。
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XX年XX月XX日

最近は記憶を無くす事が多くなってきた。
私はこの不毛な闘いが、何の為であるかすら、あやふやになってきた。
しかし、時は奴を更に強大にしていた。そして奴の目的の準備は着々と進む。

例の物が遂に揃った。今は奴に気づかれないように封印した。
必ずや希望をもたらしてくれる。今は信じるしかない。彼がそうであったように。
そして、奴のもくろむ儀式の準備も整い始めた。
私は遂にある男に全容を打ち明けた。彼ならなんとかしてくれるだろう。
絡みあった、運命の糸を解くことが出来るのは彼しかいない。

研究は遂に後一歩の所まで進んだ。
彼女を助けるには、最後の賭けで私の研究にすがるしかなかった。
成功する保証など何処にもなかった。しかし、神は存在するのだろう彼女は不治の病から
救われた。
私の作ったレッドストーンのウイルスと彼女を蝕むウイルスが互いに侵食しあい、彼女の
身体の崩壊を止めたのだ。

しかし、1月後に最悪の事態が起きた。2つのウイルス同士が干渉しあい、新たなウイルスに
進化してしまったのだ。RNA体とDNA体を同時に持つ既にウイルスではない細胞となって
寄生母体である彼女の身体から独立し始めたのだ。
私は最後の手段をとらざるをえなかった。現在の彼女の身体を培養液で分解し、増殖し続ける
細胞の新たな受け皿として、鉱物を選んだ。
元々宝玉の欠片から生まれた力だからか、奇跡は起きたのだった。
彼女の意識体をそのままに不死の生命体をとして新たに彼女は生まれ変わった。
そして驚くべき事に、あの赤い宝玉の力をもコントロールする事が可能だった。
以前の彼女が優れた戦士であった事が幸いしたのだろう。

遂に私は目的を達したと感動した。しかしそうそう上手くは行かない。
巨大な魔力を放出することもコントロールも可能となったが、魔力の充電が追いつかない。
彼女が魔力を放出する時には、誰かが膨大な魔力を供給する必要が出来てしまった。
結局、私の研究はまた頓挫した、結局私に救えたのは彼女の意識体のみだった。
死に怯える苦悩から、死と接する事が出来ない苦悩を彼女に与えてしまった。
果たして、彼女は幸せなのだろうか。
私は新たな彼女の事を”ソ”と呼んだ。当然研究上の中だけである。
彼女に対しては旧友である昔の名前で呼んでいる。
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「・・・魔槍メタルビートル・・・」花火が呟く。

「まさか!」「何!」

楸とフクチが花火の声に反応し驚愕の表情を浮かべた。


<あとがき>
少しペースが速くなってきたかな?
でも次回は間を取ろうかとも思ったり、思わなかったりw

今回は少し科学的な事を書いていますが、雰囲気だけ味わって下さい。
多分嘘っぽいてか適当ですからw





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最終更新日  2007年02月23日 19時21分48秒
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