謎作家・船沢荘一「鵡鷺愚《ぶろぐ》」1.0

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2006.08.27
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カテゴリ: 特撮に血が滾る
天の道を往かないし、総てを司らない男 (笑)、
船沢です。m(_ _)m

高岩成二 中屋敷鉄也 (現・哲也)の 後ろ姿 には、
いつ見ても “男の色気” を感じます。
まさにヒーローって感じです。


今回の『 仮面ライダーカブト 』は、先週と今週、2回にわたって、なぜか 料理対決 に終始していました。

全編にわたって炸裂する 井上節 石田マジック
そのうえ、 いくら待ってもなかなか戦闘シークェンスに至らない ことから、
「これ『仮面ライダー』だよな?
 っつーか『仮面ライダー』だよな? (念押し)
とツッコまずにはいられないほどの 過剰な暴走っぷり でした。


特に料理シーンにおける すさまじいばかりの気合の入れよう には、
あのお方 たいそう悦ばれた ことでしょう。
というより、彼の 妄想が具現化した と見るべきなのでしょうか。


どういうわけか、 光と闇の料理人たちの斗いが語られる ところから始まり
(もちろん 本編は 完全無視 )、
“黒い包丁”を受け継いだ流しの料理人・生簀一郎が次々と名店をつぶして回る。
(演じるはインパクター・ロギアこと 阿部進之介 !)

この時点でも十分にヘンなのに、スタッフとキャストの暴走は止まらない。
天道兄妹がいきなり イタリア語で料理を注文 したり、
ZECT総帥(加賀美パパ)はなぜか キッチンスタジアムの主宰 になってるし、
田所チーフは 実家がそば屋で、しかも 弟がいる (大きくて人相も悪い)し、
天道はスランプに陥って まずい料理を作ってしまう し(視線も虚ろ)、
じいやには 山奥で暮らす双子の弟 (もはや 仙人 と化している)がいたし、
果ては天道と生簀の料理を食べた人々が、誰彼構わず 天使と化して昇天 する……。
もう わけが分かりません 。何なのでしょうかこの人たちは。

しかも、闇料理人・生簀につぶされた料亭の名前が
「しらくら」 (同番組のプロデューサーと同じ名前)。芸が細かいです。


今回のエピソードで オールドファンの何割かは ドン引き したかと思いますが、
まあ面白かった(というかバカバカしかった)ので良しとしましょう。
何より、“時代とともに常に変化し続けること”こそが
『仮面ライダー』の命題のひとつですしね。
……天国の石ノ森先生がその変化に満足しているかどうかは別ですが。


ちなみに私はこういう 「本編を完全無視した寄り道」 とか、
メタフィクション (本編中に別の作品を流したり、現実世界に干渉したり、
内輪ネタを流すことなどでフィクションと気づかせる演出手法)
とかといった、
きわめて バカバカしいお話 が大好きなのですよ。
また、マニアやおたくが思わずニヤリとするような、
ファンサービス 的な小ネタも大好きです。

このように(時には本編や世界観とのギャップを無視して)、
視聴者や読者の不意を突いて展開されるドラマや小ネタ、コントなどを、
私どもは 「飛び道具」 と呼んでいます。
特にしばしば、“ベタなネタ”を指す 「直球」 とセットで用いられることが多く、
私は何の脈絡もなく王道ネタをぶっ放す “直球の飛び道具” が好きです。
この技の巧拙いかんによって、 作家の技量 (と、 おたく度 が問われる といっても
過言ではないでしょう。
なぜなら、使い方を誤ると、 ストーリーそのものが破綻してしまう
危険性をはらんでいるからです。

マンガでいえば、吉崎観音 『ケロロ軍曹』 や空知英秋 『銀魂』
澤井啓夫 『ボボボーボ・ボーボボ』 (この場合はむしろ全編飛び道具)などが
“飛び道具”の典型例といえます。
脚本家で言えば 井上敏樹 大和屋暁 浦沢義雄 あたりが
こういう作劇を得意としているようです。
今回採り上げた『仮面ライダーカブト』なんかは、
第1話からすでに 飛び道具のオンパレードそのもの ですね。


ところで、仮面ライダーガタックの
ガタックエクステンダーライダーキック (仮称、しかも長い)は、
仮面ライダーSPIRITS 』への 逆リスペクト でしょうか。
そう思ったのはおそらく私だけではないはず。

そんなわけで、今回はこんなところで。ではまた。m(_ _)m






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最終更新日  2006.08.28 19:28:59


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