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densuke369 @ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
alex99 @ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…
December 10, 2003
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一人で秘めていた最初の10時間は不安と喜びでごちゃごちゃな気分だったが、人に打ち明けるに連れて不安の方は薄くなり、喜びの方が増してくる。母親がいつも「家族で気持ちを分かち合うと悲しみ・苦しみは半分に、そして喜びは倍になる。」と言っていた。旦那にも、日本の家族にも、楽天で縁があって知り合った皆さんにもたっぷりと祝福してもらい、私の気持ちは今おなかにある新しい命に期待と喜びで一杯だ。本当にありがとう。頑張ります。

この前の生理が終わってからだから、今は5~6週目ぐらいだろう。身体はとてもあったかいみたい。つわりはいまのところ全く無し。ジムでジャグジーにいつもどおりの時間で浸かると酔うみたいだ。なので今は、早めにあがることにする。今まで玄米や焼き魚などを中心に食事をしていたが、脂っこい物が無性に欲しくなる。グラタンとか、フライドチキンとか、ステーキとかそんな物が思い浮かんでくる。でも、食べない。ダイエットのリバウンド中の時、夢に出てくる食べ物は全く同じような物だ。もうだまされるもんか!太らないぞ!・・・と、それ以外はすこぶる調子がいい。

あ、あと一つ違うといえば、創作意欲が湧かないことだ。幾つか日記を書き始めたり、クリスマスカードに添える文を作成したりしているのだがなかなか完結しない。書いてる途中で終わる前に疲れてくる。単に書き疲れただけかもしれないが、集中力の低下になんとなく気づく。


私のオフィスはアメリカにでもまれに見る「喫煙オフィス」だ。所長みずからタバコ、でなくて葉巻、をがぼがぼオフィスで吸う。トップがこれであるから、他も節操がない。熟年独身の女性トゥルーディーも自分で巻いたタバコを吸うし、時々やってくる研究者達もパイプをいつもくわえている。インターンシップの学生でさえも葉巻を吸う。

所長は豪華な木製の葉巻ケースを持っており、まるで映画のようにそこから一本出しておいしそうに吸う。タバコのような安物は勿論吸わない。コーヒーなんていう庶民的なものも飲まない。飲み物はいつも紅茶と決まっており、私に注文する時は紅茶の種類も指定する。手にはステッキ、ネクタイはボウタイ(蝶ネクタイ)、冬はシルクハットとマントを着用する。最初に彼の姿を見たときは、口をあんぐり開けたものだ。オーソドックスのユダヤ人だからかもしれないが(一番厳格なレベルのユダヤ教で、とても古い格好を今でもする人々)、彼の真っ赤でかなりアンティークな車を見るとただ単に金持ちだからそんな格好をするのかもしれないとも思う。

私の朗報を聞いた彼は早速私のところにやって来て、「いいニュースを聞いたよ!」と言った。私が御礼を言うと彼は「いい名前を考えたんだよ。」と言う。私は「なんですか?!」と聞いてみる。

「フプリってどうだい?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
「それって・・・もしや・・・」と私。
「ははは。研究所の頭文字をつなげて読んだのさ♪あっはっは~」
そんな冗談のうまい彼は長身で昔はなかなかかっこよかったのだろう、と想像させるような紳士でもある。


私の朗報を聞いたJanは大喜びして私とハグをした。オフィスでパートナーであり友達でありお母さん代わりの彼女は、上司のアレンと夫婦であり子供が2人いるが彼女が産んだ子供ではない。ガンでなくなったアレンの前妻の子供達だ。だからJanは子供を産んだことがないのだが、母親精神は人一倍ある人だ。「私のベイビーが、ベイビーを産むのね!!!」と涙を流して祝ってくれた。

私達は働き始めた時期もほぼ一緒であり、ポジションも同じような立場なのでなおさら仲がいい。彼女は昔、香水を売っていたことがあり、ファッションにとても敏感だ。そして、見た目も心も若い。私の母親も十分若いが、彼女が自分の母親に近い年齢なんてそれでもちょっと驚いてしまう。

あれから毎日、私のおなかの命について二人でわいわい話しているが今日、「M、今年のクリスマスプレゼントどうしよっか?」と聞かれた。

「いいよ~気を使わなくても・・・」
「いやいや、今年はマタニティークローズかしらね!」

と話していると、突然、

「そうだ。煙が辛いっていってたわよね。」とJanが思い出す。

ここ最近、つわりは来ないが私は臭いに随分敏感だ。私の仕事するエリアは窓がなく、換気が出来ない。しかし、オフィスの数人が葉巻やパイプやタバコを吸いながら歩くおかげで私のエリアはいつでも煙くさい。煙が溜まってくると胸がむかむかしてきて、頭がさらにぼーっとする。

「空気清浄機買おっか?クリスマスプレゼントとしては面白くないけど・・・」と、Jan。
「いやいや、そんな・・・」と戸惑うと、
「これは経費で落とそう。こんな煙くさいままじゃ身体に差し支えるもの。」
「え・・・」
「とびっきりいいの買って来なさいよ。遠慮して値段が安いの選んじゃだめよ。」
Janは私のことをよく知っているので私がしそうなことはよく分かっている。経費だから節約しなきゃ・・・と私はいつも迷ったりするのだが、受付エリアに置くものだからしっかりした物を買っておいた方がいいかな?とも思えてきた。

Janは会社のカードを私に渡して、私は厚くお礼を言って早速電気屋に向かった。

職場のビルから2ブロック離れた所のラジオショックで、空気清浄機を見つける。3個ぐらい種類があったが、一番大きくて機能があるやつを何気に買った。(感謝、感謝)ストックがなかったので後日配送になる。

オフィスに戻ると、小錦のような巨体のビジネスマネージャー、Harryに呼び出される。彼のオフィスは私のエリアから離れて所長の真横。窓がない。彼は巨体であまり自由に身動きが取れないので、私が彼の手となり足となりいつも物理的な手伝いをする。

「あのさー、この(葉巻の)煙耐え切れないからいつものやつ買って来てくれる?」とお金を渡された。

いつものやつ、とは約1.8リットルのアイスティー3本とソフトプリッシェル1本(フィラデルフィア名物でイースト菌臭い固いパン)である。カートを使うには全く微量な買い物だがはっきりいって、アイスティー3本もとなりの店から運び込むのは随分重い。うちのオフィスには、男性が沢山いるが誰も力仕事をしない。全部、私とJan任せだ。

私が身動きできなくなったらHarryの飲み物は誰が買うのだろう。今だって、あんまり重い物を運びたくはない気がする。そういえば昨日、わざと目に付くところにおいたメイリングの山は誰も下のポストまで持っていってくれなかった。例え煙の臭いが消えても、これからJanの仕事が何気に増えるかもしれない、と今から心配になった。


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Last updated  August 4, 2004 06:31:23 AM
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