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2004年08月31日
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 遠くに住む友人達に、残暑見舞のメールを送ったところ、そのうちの一人は、メールの返信だけでは、飽き足らなかったらしく、昨日の夜遅く、電話をかけて来た。 彼女も学生時代の友人で、付き合いはカレコレ何十年。 イヤー、年を取って、少しは大人になったとはいえ、基本的な性格は変わらないもんですね。 延々2時間、こちらのことは殆ど聞かず、自分のことを喋りまくった! マ、いつも大体、お酒が入っての、深夜の長電話なんだけど。 相変わらず、ストレス溜まってんなあ、と思いつつ、耳を傾けていた。

 彼女も、一緒に放送劇を作り、ビートルズに熱狂した仲間で、よく学校帰りに、東芝EMIの本社まで、ビートルズの新譜をチェックしに行ったもんだ。 もちろん、ビートルズの東京公演にも、一緒に行き、座席から、立ちあがっては、二人とも警官に頭を押さえられたっけ。 その後、彼女は大学を中退して、当時全盛だったアングラ劇団にのめり込んだあげく、何時の間にか結婚して、妙高山の麓に移り住んだ。 浅草っ子の、アレヨアレヨの展開に、周囲はビックリさせられっぱなし。 そこで、かの地の、古い因習や人間関係に激しく落ち込み、想像を絶する冬場の雪を呪いつつ、しかし、負ける彼女ではなかった。 子育て時代は塾をやり、その後、マスコミ関係でちょっとした文化人になったと思ったら、何時の間にか葬儀会社でトップセールスになり、葬式プロデューサーを目指していた! 

 そして今、彼女の夫が社長を務める会社の売店で、古くからいるパートのオバサン達とバトルの真っ最中であるらしい。 売店に長年にわたって巣食っていた、やる気のないオバサン達を一掃して、売上増加のために合理的なシステムに替えようとした結果、権益を侵されることに反発したオバサン達の結託したイジメに遭っているらしい。 胃潰瘍になった、と私に訴えていたけど、ウーン、よくやるよなあ。 葬儀会社の時も会社の古いやり方に散々噛み付いて、結局、一人では歯が立たず、胃潰瘍になったんじゃなかったっけ? そう言えば、子供の学校の先生達にも、オカシナ規則を巡って、噛み付いていたよなあ。 理不尽なことに異義を申し立てるのは、私も決して反対しないし、実際に必要な時には、声を上げて来た。 だから、余計に思うんだけど、根回しをするとか、何とか、もうちょっと、マシなやり方ってないのかなあ。 ヤレヤレ。 

 あの、懲りないバイタリティはどこから来るんだろうか? 彼女も私と同じパイオニア型遺伝子を持っているに違いないが、あの攻撃的な変革への情熱は、とても私の及ぶところではない。 しかも、彼女は面倒見もよく、子供達や孫達(!)の面倒をなにくれとなく引き受けている、ゴッド・マザーでもあるのだ。 私が家族を連れて、夏休みやスキー・トリップに何回か泊りに行った時も、大歓迎してくれた。 もっとも、歓迎ぶりは、なかなかユニークで、こちらも、そう油断はしていられないのだけど。 

 ウチの娘達が笑って言うには、
 「★★オバチャン、私達のことは呼び捨てなのに、自分の娘には、チャン付けだよね。」 そう言えば、そうだ。 
数年前、私一人でフラッと訪れた時には、光栄にも、葬儀屋セールスの運転手に任命され、おかげで、あっち方面の道に詳しくなった。 しかも、最後に、有り難い忠告まで頂いた。
 「あんたの運転は恐くて! ウチの息子はすごく運転上手だから、安心して、乗ってられるけど。 あんたも、もうちょっと、運転技術磨いたら?」って、そりゃそうだろうけど、その前に、自分が運転免許取ったら、どんなもんかい? これ、この通り、彼女はどこに行っても、誰に対しても、大物ぶりを発揮するので、彼女の夫に、
 「いやあ、男だったら、すごいよね。」と、その才能と豪胆ぶりに、賛辞と苦笑を交えて、イミシンに舌を巻かせるのだが、確かに! ただ、本人は、自分が傷つき易くて、ナイーブな、乙女チックな女だと、いまだに思い込んでるから、オカシイ。


 「結構ですなあ!」 どちらも、彼女のお気に入りの場所だ。 そう言えば、しばらく前まで、ダイビングに凝っていた。 とにかく好奇心旺盛で、アレコレ見たさに、何のかんの、と口実を設けては、年に数回は海外へ脱出していたし、この頃はゴルフにも、はまっているらしい。
 「ね、ゴルフやろうよ! こっちのコース、気持ちがいいんだったら!」 だろうなあ。 彼女と、グリーンで、クラブを振りまわしている光景を想像すると、ちょっと笑える。 本人達は、結構真剣なつもりでも、周りはお腹を抱えて、笑っているような気がする。

 「イヤハヤ、あなたにゃ、とってもついていけないッスよ!」と、これはもちろん私の科白。 正直な感想だもの。
 「どういう意味? あんたのこと、やっぱり『嵐を呼ぶ女』だよねって、亭主と二人で、話てるんだからね!」

 エッ? エッ? 私のように、体力もなく、繊細で、優しい女が? 何かの誤解でしょ?!









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最終更新日  2004年08月31日 17時51分25秒
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書き込みありがとうございました  
makh  さん
どうも、ズバリなご指摘ありがとうございました。
このトピックについては長いこと苦しめられているんですが、謎がいっぱいですね。意外と無意識に精神的な駆け引きって起こってるんでびっくりです。 (2004年08月31日 18時50分58秒)

Re:書き込みありがとうございました(08/31)  
makhさん
>どうも、ズバリなご指摘ありがとうございました。
>このトピックについては長いこと苦しめられているんですが、謎がいっぱいですね。意外と無意識に精神的な駆け引きって起こってるんでびっくりです。
-----
身近な人間関係に悩んでいる女性って、案外多いような気がします。 限界以上に、自分のスタンスを崩さないことが大事なのかな、とこの頃思っていますが。 本当に謎ですよね。  (2004年08月31日 19時09分41秒)

Re:深夜の電話は侮れない!(08/31)  
alex99  さん
彼女はファイターなんでしょうね。
人間関係の把握に於いては主観的な人のようですが。
(2004年09月01日 01時45分51秒)

Re[1]:深夜の電話は侮れない!(08/31)  
alex99さん
>彼女はファイターなんでしょうね。
>人間関係の把握に於いては主観的な人のようですが。
-----
イヤー、その通りなんです! 面白くて、可愛い奴でもあるのですが。  (2004年09月01日 07時27分32秒)

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