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「iシェアーズ・バークレイズ米国総合ファンド(AGG)」と「iシェアーズ・バークレイズ米国TIPSファンド(TIP)」 ETFの連動対象は株価指数に留まりません。債券指数に連動するETFも海外には充実しています。 最初に紹介するのは、「iシェアーズ・バークレイズ米国総合ファンド(AGG)」で、「バークレイズ・キャピタル米国総合インデックス」との連動を目指す海外ETFです。 この「米国総合インデックス」は、アメリカの投資適格債券市場全体のパフォーマンスを測る指標として広く使われています。もともとは08年9月に経営破たんした、アメリカの証券会社リーマン・ブラザーズが算出・公表する「債券インデックス」のひとつでしたが、破たん後は、アメリカの証券会社バークレイズ・キャピタルがリーマンの米国地域を買収し、インデックス部門も掌中に納め、指数の算出・公表を引き継いでいます。 バークレイズ・キャピタルのインデックス・ファミリーに統合されたことに伴って、従来の名称からリーマンの名前が外れ、「バークレイズ・キャピタル米国総合インデックス」と名称変更されました。 さて、「米国総合インデックス」には、投資適格の米国国債、投資適格社債、モーゲージ・パススルー証券およびアセット・バック証券が構成銘柄として含まれています。 投資適格債券とは、格付け機関によって「投資適格」の格付けが付けられている債券で、ムーディーズではBaa、S&PではBBB以上が投資適格とされます。 ある程度格付けの高い債券で構成されることから、デフォルト・リスクは比較的限定されていると考えられます。 「AGG」の上場は2003年9月と4年超の実績があります。上場先は、ニューヨーク証券取引所 アーカで、運用はバークレイズ・グローバル・インベスターズが手がけています。分配金の支払いは、毎月行われており、直近の分配実績を基にして年率化した利回りは4.3%程度です。また、コスト面では、年率0.24%の運用報酬率が設定されています。なお、購入に最低限必要な金額は、90,000円程度です。 次に紹介するのは、「iシェアーズ・バークレイズ米国TIPSファンド(TIP)」です。「バークレイズ・キャピタル米国TIPSインデックス」を連動対象とします。TIPSとは、Treasury Inflation Protection Securitiesの略で、物価連動債のことです。物価上昇率に応じて元本と利息が調整されることから、インフレ・リスクのヘッジ手段として利用されます。 運用は「AGG」と同じくバークレイズ・グローバル・インベスターズが手がけています。上場は2003年12月で、年率0.20%の運用報酬率が設定されています。08年11月以降半年弱ほど分配金の支払いがなかったようですが、それまで、また、09年4月以降は分配金が毎月、支払われています。直近の分配実績を基にして年率化した利回りは4.7%程度です。なお、購入に最低限必要な金額は90,000円程度です。 これまで12回に渡って、海外ETFをカテゴリー毎にご紹介してきました。この1年間で、日本から購入できる海外ETFの銘柄数は倍以上に増え、楽天証券で取り扱う銘柄数は88銘柄(2009年6月現在)となりました。筆者は、「ショート」「ウルトラ・ショート」といったベア型のETFも売買できるようになれば面白いと思います。今後も多種多様な海外ETFにアクセスできるようになるでしょう。 ※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。 ==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第52号 2009年6月26日発行より)==========================================================
2009.06.26
「iシェアーズ S&P グローバル・エネルギー・セクター・インデックス・ファンド(IXC)」と「iシェアーズ S&P グローバル金融セクター・インデックス・ファンド(IXG)」 海外では、業種別ETFの種類も充実しており、単一国の業種別ETFにとどまらず、世界中の企業を集めて業種別に分類した「グローバル・セクターETF」もあります。今回は、その中から、エネルギーセクターと金融セクターを投資対象とするETFをご紹介しましょう。 ひとつめは、「iシェアーズ S&P グローバル・エネルギー・セクター・インデックス・ファンド(IXC)」で、「S&Pグローバル・エネルギー・セクター・インデックス」との連動を目指す海外ETFです。 「S&Pグローバル・セクター」は、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)とスタンダード・アンド・プアーズ社の共同開発による業種分類基準(GICS-Global Industry Classification Standard’sの略)に沿った10セクターから構成されています。 「IXC」の構成国の数は14カ国ほどで、時価総額でみると、アメリカ、イギリス、カナダの3カ国で全体のおおよそ7割を占めます。構成銘柄数は81社で、構成比では、エクソン・モービルが全体の17%程度を占めています。 上場は2001年11月と7年超の実績があります。上場先は、ニューヨーク証券取引所 アーカで、運用はバークレイズ・グローバル・インベスターズが手がけています。分配金の支払いは、半年に一度(6、12月)が予定されており、直近の分配実績を基にして年率化した配当利回りは2.6%程度です。また、コスト面では、年率0.48%の運用報酬率が設定されています。最低購入金額は28,000円程度です。 ふたつめは、「iシェアーズ S&P グローバル金融セクター・インデックス・ファンド(IXG)」です。「S&Pグローバル・金融セクター・インデックス」を連動対象とし、世界の大手銀行や保険会社、証券会社などに投資します。 サブプライム・ローン問題に端を発する世界的な金融危機から「IXG」は08年1月時点の77ドル台に比べて、09年3月には18ドル台と一時7割強の下落を余儀なくされました。その後、米国を始めとする各国の金融対策が好感されたり、一部の欧米金融機関の決算内容が市場予想を上回ったことなどから株価は反発し、現在は35ドル台まで回復しています。 「IXG」の構成国の数は20カ国を超えており、中国、韓国、ブラジルなどの新興国も含まれています。時価総額では、アメリカがトップで、全体の3割強を占めています。また、構成銘柄数は219社で、三菱東京UFJ銀行など日本の金融機関も構成銘柄に含まれます。運用は「IXC」と同じくバークレイズ・グローバル・インベスターズが手がけています。上場は2001年11月で、年率0.48%の運用報酬率が設定されている点も「IXC」と同様です。なお、購入に最低限必要な金額は33,000円程度です。 以上のように、セクターによって、構成国とその比率、また上位銘柄の全体に占める割合が大きく異なることから、投資の前には必ず、これらの点を確認しておきましょう。 次回は、「iシェアーズ・バークレイズ 米国総合 ファンド(AGG)」と「iシェアーズ・バークレイズ 米国TIPS ファンド(TIP)」をご紹介します。 ※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。 ==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第51号 2009年5月22日発行より)==========================================================
2009.05.22
今回は、特定のテーマに基づく指数に連動する海外ETFの中から、米国の「好配当株式」と「不動産関連銘柄」を投資対象とするETFをご紹介します。一つめは、「iシェアーズ ダウ・ジョーンズ好配当株式インデックス・ファンド(DVY)」で、「ダウ・ジョーンズ 米国 セレクト・ディビデンド・インデックス」との連動を目指す海外ETFです。ダウ・ジョーンズ社は、アメリカの経済新聞「ウォールストリート・ジャーナル」の発行元の出版社で、「ダウ工業株30種平均指数」の算出・公表をしていることで有名です。他にも、多くの指数を扱っていますが、その一つが「米国 セレクト・ディビデンド・インデックス」です。このインデックスは、配当利回り、(配当の)伸び率、配当性向、また、平均取引金額を基準にして選定した米国株式100銘柄で構成されています。業種別の構成比では、公共事業(25%)、金融(21%)、消費財(15%)、生産財(14%)、素材(9%)などが構成比率の上位を占めています(2009年4月17日現在)。上場は2003年11月と5年程度の実績があります。上場先は、ニューヨーク証券取引所アーカで、運用はバークレイズ・グローバル・インベスターズが手がけています。分配金の支払いは、四半期に一度(3、6、9、12月)で、直近の分配実績を基にして年率化した配当利回りは5.6%程度あります。また、コスト面では、年率0.40%の運用報酬率が設定されています。なお、最低購入金額は、3万5千円程度です。二つめは、「iシェアーズ ダウ・ジョーンズ米国不動産インデックス・ファンド(IYR)」です。「ダウ・ジョーンズ米国不動産指数」を連動の対象とし、アメリカの不動産投資・開発会社の株式やリートに投資するETFです。運用は同じく、バークレイズ・グローバル・インベスターズが手がけています。上場は2000年6月と9年程度の長い実績があります。米国の不動産市況は、07年初頭の水準をピークに下落に転じました。米国の金融機関の体力低下を受けて、REITの資金調達環境が悪化し、不動産取引が一段と停滞したことなどから、「IYR」のパフォーマンスはこの半年間で-57%程度となりました。一方で、直近の分配実績を基に計算した「IYR」の配当利回り(年率)は9%程度まで上昇しています。「米国の不動産市場の調整もそろそろ終盤に差し掛かってきており、相対的に見て魅力的な投資機会が近づきつつある」と予想する向きには、「IYR」は低コスト(運用報酬率0.48%)な分だけ使い勝手の良い手段となるかもしれません。なお、購入に最低限必要な金額は3万円程度です。「スペシャルティ」に分類される海外ETFの中には、他にも、SRI(社会的責任投資)や水関連など多様なETFがあります。一度、チェックしてみてください。次回は、「iShares S&P GLOBAL ENERGY SECTOR(IXC)」と「iShares S&P GLOBAL FINANCIALS SECTOR(IXG)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第49号 2009年4月24日発行より)==========================================================
2009.04.24
世界的な経済危機で株価が低迷する中、実物資産である金や銀といった貴金属や原油などのコモディティの魅力が再び高まっています。今回は、コモディティ指数との連動を目指す海外ETFをご紹介しましょう。コモディティは株式や債券とは異なった値動きをする(相関が低い)ことから、ポートフォリオに組み入れて分散投資の徹底を図ることを勧める記事を、最近はよく目にするようになりました。さて、最初に紹介するのは、金価格との連動を目指す「スパイダー ゴールド・シェア(GLD)」です。金地金価格(ロンドン午後金値決め)との連動を目指すETFで、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSgA)が運用を手掛けています。昨年秋以降、信用リスクのない安全資産として、金に資金を移す動きが世界的に加速し、2008年の世界の金取引量は約1,900兆円と過去最高を更新しました。米金融危機以降、投資先の倒産リスクに警戒を強める米欧の年金基金が「GLD」の購入を増やしています。各国の中央銀行は外貨準備の一部として金を保有していますが、「GLD」の金保有残高は1,056.82トン(09年3月13日時点)となり、世界六位の金保有国であるスイスの残高を抜きました。「GLD」の上場は2001年11月と7年超の長い実績があります。上場先は、ニューヨーク証券取引所アーカですが、2008年6月には東京証券取引所にもクロス上場しました。現地の最小売買単位は1口であるものの、日本の証券会社では「10口以上10口単位の買い」が設定されていることから最低購入金額は9万円程度になります。より少額での投資には、東証上場の「SPDRゴールド・シェア(1326)」がよいでしょう。9,000円程度からスタートできます。なお、コスト面ですが、年率0.40%の運用報酬率が設定されています。もうひとつは、コモディティ指数の代表銘柄である「S&P GSCI(Goldman Sachs Commodity Index)トータルリターン指数」に連動することを目指す「iシェアーズ S&P GSCI コモディティ・インデックス・トラスト(GSG)」です。「S&P GSCI」は、原油や貴金属、小麦など26の商品先物で構成されており、商品市況全般の動きと同等の投資成果を期待することができます。また、複数の商品先物を投資対象とすることから、金ETFなど特定の商品を対象にしたものに比べると、コモディティの中で分散が効いているともいえます。運用はバークレイズ・グローバル・インベスターズが手掛けています。上場は2006年7月で、ニューヨーク証券取引所 アーカで取引されています。購入に最低限必要な金額は2.6万円程度と比較的少額でスタートできるのは嬉しいところです。なお、運用報酬率は年率0.75%が設定されています。次回は、「iShares DJ SELECT DIVIDEND Index(DVY)」と「iShares DJ US REAL ESTATE Index(IYR)」をご紹介します。==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第47号 2009年3月27日発行より)==========================================================
2009.03.27
今回は、新興国市場の株価指数(単一国)との連動を目指すETFの中でも、香港証券取引所に上場している海外ETFをご紹介します。一つ目は、「MSCI チャイナ指数」との連動を目指す 「iシェアーズ MSCI チャイナ・トラッカー(02801)」です。運用はバークレイズ・グローバル・インベスターズ傘下のバークレイズ・グローバル・インベスターズ・ノース・アジア・リミテッドが手掛けています。上場は2001年11月と7年超の長い実績があります。分配方針は年1回で、例年12月に分配金の支払いが行われています。配当利回りは2%程度です。構成銘柄数は90銘柄弱ですが、業種別の内訳が、金融(32.95%)、通信サービス(23.49%)、エネルギー(18.08%)と上位3業種で全体の7割強(2008年12月末時点)を占めており、これらの業種の株価動向が比較的大きく全体のパフォーマンスに影響する点に注意が必要です。運用報酬が年率0.99%と海外ETFの中では高めであり、保有コストの面で、若干、見劣りしますが、購入に最低限必要な金額が3万円程度(売買単位は200株)と比較的少額で済むのはうれしいところです。なお、アメリカに上場している新興国ETFの場合、新興国とアメリカの間の時差によって、取引所で売買される価格がポートフォリオの純資産(NAV)に対して、大きく前後する傾向にあることを前回指摘しましたが、「iシェアーズ MSCI チャイナ・トラッカー」の場合は、投資対象である中国株と上場先である香港証券取引所は同じアジア圏にあり、中国株の時価を反映する形で同ETFの価格も形成されるので、連動性の点でアメリカ上場の中国株ETFよりも優位にあると考えられます。もう一つのETFは、「リクソー ETF MSCI インディア(02810)」で、「MSCI インディア指数」との連動を目指すETFです。運用を手掛けるリクソー・アセット・マネジメントは、フランスの金融機関であるソシエテ ジェネラルの子会社で、同社の提供するETFのマーケット・シェアは世界全体の4%強を占めています。欧州では、バークレイズ・グローバル・インベスターズのiシェアーズに次ぐ規模を誇っています。「リクソー ETF MSCI インディア」が、香港証券取引所に上場したのは2007年4月と比較的最近のため、分配の実績はまだありませんが、基本方針としては、年1回を考えているようです。構成銘柄数が60銘柄弱で、業種別の内訳は、金融(24.08%)、エネルギー(20.64%)、情報技術(13.93%)と上位3業種で6割弱を占めている点に注意しましょう。(2008年12月末時点)コスト面では、運用報酬率が年率0.85%と海外ETFの中では若干高めの水準にありますが、こちらも最低投資金額が3万円程度(売買単位は50株)と比較的少額から購入できるのは好ましいところです。次回は、「iShares S&P GSCI COMMODITY INDEXED TRUST(GSG)」と「SPDR Gold Shares(GLD)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第45号 2009年2月27日発行より)==========================================================
2009.02.27
今回は、新興国市場の株価指数(単一国)との連動を目指すETFをご紹介します。一つめは「iシェアーズ FTSE/新華チャイナ 25 インデックス・ファンド(FXI)」です。連動対象の「FTSE/新華チャイナ 25指数」は、香港市場に上場している中国企業の中から時価総額が大きく、流動性の高い大型企業25社で構成される株価指数です。上場日は2004年10月で、アメリカのNYSEアーカで取引されています。運用報酬は、年率0.74%と海外ETFの中では高めですが、新興国株式型の公募投信の信託報酬率が平均1.8%程度ですから、半分以下の保有コストで運用することができます。配当利回りは3%程度で、分配金の支払いは、6月と12月の半期に一度が予定されています。なお、業種別の内訳は、金融(41.21%)、通信(17.65%)、石油・ガス(16.93%)と上位3業種で全体の75%程度を占めており、一部の業種のリスクを比較的大きく取っている点に注意をしてください。(09年1月13日時点)もう一つは、「iシェアーズ MSCI ブラジル・インデックス・ファンド(EWZ)」で、「MSCI ブラジル指数」との連動を目指すETFです。2000年7月に、ニューヨーク証券取引所に上場しており、8年ほどの実績があります。運用報酬は年率0.63%です。配当利回りは6%程度で、昨年は6月と12月に分配金が支払われました。構成銘柄数は70銘柄程度で、業種別の内訳は、素材(25.38%)、エネルギー(25.24%)、金融(19.97%)と上位3業種で7割程度を占めています。(09年1月13日時点)08年は世界的な金融危機を背景に世界の株式市場が急落、特に、新興国市場の下落率は目を疑うほどでした。「FXI」の08年の騰落率は▲48%程度、一時は▲64%程度まで下落しました。「EWZ」の騰落率は▲40%強、5月下旬に付けた08年のピークから▲65%程度の水準で08年末を終えました。新興国市場は価格変動が激しく、リスクが高い点を念頭に置いて投資判断を行ってください。また、アメリカに上場している新興国ETFの場合、ポートフォリオの純資産(NAV)に対して、取引所で売買される価格が大きく前後する傾向にある点にもご注意ください。これは、主に、新興国とアメリカの間の時差に因るところが大きく、例えば、「FXI」の場合、香港市場が引けた後に、アメリカの株式市場が開きますが、「FXI」のNAVは現地市場が引けているので評価額は既にひとつに決まっています。一方、アメリカの取引所では、新しい情報を織り込みながら、「FXI」が売買されることになり、結果、固定のNAVに対して、市場では大きくプレミアム/ディスカウントで取引されることになります。インデックスとの連動性に影響を与えかねないことから、過去のプレミアム/ディスカウントについては事前の確認が必要でしょう。次回は、「iShares MSCI CHINA TRACKER(02801)」と「Lyxor ETF MSCI India(02810)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第43号 2009年1月23日発行より)==========================================================
2009.01.23
前回紹介した「iシェアーズ MSCI コクサイ インデックス ファンド(TOK)」の出来高が比較的少ないことから、その代替手段として、米国のS&P500株価指数(米国の主要企業500社で構成)に連動するETFとMSCI EAFE指数に連動するETFを組み合わせる方法があります。S&P500株価指数に連動するETFについては、第1回で「スパイダー・トラスト・シリーズ 1(SPY)」と「iシェアーズ S&P500 インデックス・ファンド(IVV)」の2つのETFをご紹介しました。今回は、MSCI EAFE指数に連動するETFとの連動を目指す「iシェアーズ・MSCI EAFE・インデックス・ファンド(EFA)」をご紹介します。EAFE指数のEAFEとは、Europe、Australia、Far Eastの頭文字を取ったもので、北米を除く先進国21カ国で構成される、いわばアメリカ人にとってのグローバル指数です。S&P500株価指数と組み合わせることで、先進22カ国への分散投資が可能になります。「iシェアーズ・MSCI EAFE・インデックス・ファンド(EFA)」の構成銘柄数は、821銘柄で、国別の内訳は、日本(21.97%)、イギリス(21.42%)、フランス(10.79%)、ドイツ(8.97%)、スイス(7.83%)が上位を占めています(2008年9月末時点)。個別銘柄では、イギリスの銀行であるHSBC ホールディングス、スイスの食品メーカーのネスレ(食品)、イギリスの石油会社であるBP PLCやフランスの石油会社トタール、スイスの製薬会社ノバルティスといったグローバル企業が名を連ねています。上場は2001年8月と、長い実績があります。また、運用報酬は、年率0.34%と外国株式投資信託の報酬水準と比べて低めです。配当利回りは7.5%程度で、分配金の支払いは、6月と12月の半期に一度が予定されています。もうひとつのETFは、「iシェアーズ・S&P・グローバル100・インデックス・ファンド(IOO)」で、「S&P・グローバル100指数」との連動を目指すETFです。「S&P・グローバル100指数」は、スタンダード・アンド・プアーズ社が選んだ、先進国の株式市場を代表する優良企業100社で構成される株価指数です。2000年12月に、ニューヨーク証券取引所に上場しており、長い実績があります。運用報酬は年率0.40%。配当利回りは5.1%で、分配金の支払いは、6月と12月の半期に一度が予定されています。「iシェアーズ MSCI エマージング マーケット インデックス ファンド(EEM)」と組み合わせて、先進国と新興国を含めたグローバルなポートフォリオを組むこともできます。次回は、新興国を連動対象とする「iShares FTSE/Xinhua CHINA 25 Index(FXI)」と「iShares MSCI BRAZIL Index(EWZ)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第41号 2008年12月26日発行より)==========================================================
2008.12.26
「海外ETF入門」も今回で最後です。これまで海外ETFのメリットを中心に紹介してきましたが、今回は「リスクと注意点」について触れておきましょう。海外ETFは、値動きのある外貨建て資産に投資をします。預貯金とは異なり、市況の悪化に伴って投資元本を割り込み、損失が生じる可能性が考えられます。海外ETF投資に伴うリスクは、「ポートフォリオに起因するリスク」と「ETF固有の要因によるリスク」に大別しておくと、理解しやすいでしょう。「ポートフォリオに起因するリスク」とは、海外ETFが組成するポートフォリオに組み入れられる有価証券に起因するリスクです。具体的には、価格変動リスク、信用リスク、流動性リスク(1)、金利リスク、為替変動リスクなどが考えられます。一方、「ETF固有の要因によるリスク」としては、流動性リスク(2)、上場廃止リスク、連動性が損なわれるリスクなどがあります。なお、流動性リスク(1)とは、ポートフォリオに組入れられる銘柄群の中に流動性の低い株式が含まれている場合、資産を換金するまでに時間が掛かり、無理に売却しようとすると価格変動率が高くなったり、相場状況によっては大幅な安値での売却を余儀なくされたりするリスクを指します。一方、流動性リスク(2)とは、市場で取引されるETFそのものの流動性に伴うリスクです。次に、海外ETFに投資する際の注意点をまとめておきましょう。第一に、ETFの価格は需給によって決まるため、状況によっては売買が成立しないことがあり得ます。投資信託だと、よほどの状況に陥らないかぎり、基準価額での売買が日々できることから、確実な換金を望むのであれば、こちらを選択すべきでしょう。第二に、ビッド・アスク・スプレッドを見落とさないようにしましょう。ビッド・アスク・スプレッドとは、購入価格(ビッド)と売却価格(アスク)の間の差額のことです。例えば、購入価格(ビッド)が42.60ドル、売却価格(アスク)が42.70ドルのとき、スプレッドは0.10ドルです。買い手が 42.60ドルで買いたいところを、売り気配の42.70ドルで買わざるを得なかったとしたら、この差額分は買い手にとって実質的なコストになります。最後に、1取引当たりの手数料が定額の証券会社を利用する場合、購入資金が小額だと割高な手数料率で購入するようなケースが考えられます。また、売買を繰り返すことによって手数料がかさみ、コスト負けするような状況もあり得るので、購入に際しては、中長期の観点から投資を検討することが大事です。積立商品として難点があること、払いだされた分配金を自動的に再投資に回すことができないことなども課題ですが、日本でもETFを取り巻く環境はかなりのスピードで改善しています。今後の動向が注目される、ホットな金融商品であることは間違いないでしょう。==========================================================金融アナリスト 愛川正博 (楽天マネーニュース[株・投資]第30号 2008年7月11日発行より)==========================================================
2008.12.12
「iシェアーズ MSCI KOKUSAI インデックス・ファンド(TOK)」と「iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット・インデックス・ファンド(EEM)」海外ETFのメリットは、小額の資金でも、グローバル株式指数に連動するETFを1単位、購入するだけで、十分に分散されたポートフォリオに投資することとほぼ同じパフォーマンスを享受することができるところにあります。今回は、グローバル株価指数との連動を目指す2つのETFをご紹介します。最初は、MSCI Barra社が提供するMSCIコクサイ指数を連動の対象とする「iシェアーズ MSCI KOKUSAI インデックス・ファンド(ティッカーコード:TOK)」です。MSCIコクサイ指数は、日本を除く先進国22カ国を投資対象とし、海外分散投資のベンチマークとして、日本の機関投資家に採用されることの多いグローバル株価指数です。投資国の内訳は、時価総額上位の順に、アメリカ(57.5%)、イギリス(10.9%)、フランス(5.3%)、カナダ(4.5%)、ドイツ(4.3%)です。大型・中型株の約1,370銘柄で構成されています。(2008年10月末時点)「TOK」は、2007年12月にニューヨーク証券取引所Arcaに上場しました。運用報酬は、年率0.25%と公募型の外国株式投信に比べるとかなり低めに設定されており、グローバル・ポートフォリオを低コストで組むうえで大変魅力的な商品です。ただし、今のところは資産規模がそれほど大きくなく、日々の出来高も比較的少ないことから、今後の盛り上がりが期待されるところです。なお、配当利回りは0.8%程度で、分配金の支払いは、6月と12月の半期に一度が予定されています。もうひとつのETFは、「iシェアーズ MSCIエマージング・マーケット・インデックス・ファンド(ティッカーコード:EEM)」で、「MSCIエマージングマーケット指数」との連動を目指すETFです。時価総額と出来高が多く、海外でも人気の高いETFです。「MSCIエマージングマーケット指数」は、787銘柄で構成され、投資国の内訳は、時価総額上位の順に、中国(15.4%)、ブラジル(14.2%)、韓国(13.5%)、台湾(11.7%)、ロシア(7.5%)です。(2008年10月末時点)昨今の金融環境を考えると、単一の新興国に投資するよりも、「EEM」のように複数の新興国の中で広く分散されているETFのほうが安心です。2003年4月に、ニューヨーク証券取引所に上場しており、5年超の実績があります。運用報酬は年率0.74%と同タイプの公募投信に比べると有利ですが、ETFの中では若干高めの水準に属します。(最近、日本でも取り扱いの始まった「バンガード・エマージング・マーケットETF(VWO)」では、年率0.25%とかなり低い運用報酬率となっています。)配当利回りは、5.6%で、分配金の支払いは、半期に一度です。また、過去2回(2005年6月と2008年7月)、3対1の株式分割を行っています。次回は、「iShares MSCI EAFE Index Fund(EFA)」と「iShares S&P GLOBAL 100 Index(IOO)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第39号 2008年11月28日発行より)==========================================================
2008.12.01
今回は、9月下旬より取り扱いが始まった、米国のバンガード・グループが運用する海外ETF2銘柄をご紹介します。バンガード・グループ(Vanguard Group)は、アメリカのミューチュアル・ファンドの中でもインデックス・ファンドのパイオニアとして知られています。1976年に他社に先駆けてインデックス・ファンドを始め、今では、約1兆4,000億ドル(2007年12月末時点)の資産を世界で運用しています。バンガードのETFは、「バイパーズ・シェア(VIPERS Shares)」というブランド名で、38本が提供されています。世界のETF残高に占めるシェアは6.0%で、世界で3番目に大きなETF提供会社です(2008年4月末時点)。中でも、「バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF(VTI)」が代表的です。「バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF(VTI)」は、「MSCI USブロードマーケット・インデックス」を連動対象とするETFで、ニューヨーク証券取引所Arcaで取引されています。「MSCI USブロードマーケット・インデックス」とは、米国の大型、中型、小型および超小型銘柄を含んでおり、米国株式市場の時価総額の99.5%強をカバーする株価指数です。超小型まで含んだ米国株式全体のエクスポージャーを取るうえで、とても手頃な投資対象といえます。構成銘柄数が3,500銘柄強もあり、ポートフォリオの管理・維持に比較的手間が掛かっているはずですが、運用報酬は年率0.07%と海外ETFの中でもかなりの低水準に抑えられているからです。ちなみに、「S&P500株価指数」との連動を目指す「スパイダー・トラスト・シリーズ 1(SPY)」と「iシェアーズ S&P500 インデックス・ファンド(IVV)」の運用報酬は年率0.09%台です。なお、上場は2001年5月と比較的長い実績を持っています。分配金の支払いは、3月、6月、9月、12月の年4回(投資家への支払いも同月)で、配当利回りは2.90%程度(10月15日時点)です。もうひとつのETFは、「バンガード・スモールキャップETF(VB)」で、「MSCI USスモールキャップ1750インデックス」を連動対象とするETFです。米国の小型株全体のエクスポージャーを取りたいという投資家に向いています。上場は2004年1月で、ニューヨーク証券取引所Arcaで取引されています。運用報酬は年率0.10%であり、同じ米国の小型株を対象とする「iShares S&P SMALLCAP 600(IJR)」の運用報酬が0.20%であることと比べると、「VB」のコストの低さが分かります。分配金の支払いは、3月と12月の年2回(投資家への支払いも同月)、配当利回りは2.18%(10月15日現在)です。次回は、「iShares MSCI KOKUSAI Index(TOK)」と「iShares MSCI EMERGING MKT(EEM)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第37号 2008年10月24日発行より)==========================================================
2008.12.01
今回は、香港の代表的な株価指数である「ハンセン指数」や「ハンセンH株指数」に連動する海外ETFをご紹介しましょう。「ハンセン指数」は、香港市場に上場する有力企業で構成される代表的な株価指数です。現在の組入れ銘柄数は43銘柄(2008年8月末現在)で、業種別に見ると、金融・不動産の比率が高いという特徴があります。時価総額加重平均型の株価指数で、ハンセン銀行グループのハンセン・インデックス・サービス社が算出・公表しています。「ハンセン指数」を連動対象とするETFとして、「トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(ティッカーコード:2800)」が、香港証券取引所で取引されています。上場は1999年10月と、アジアでも実績のあるETFです。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・アジアが運用しており、運用報酬は年率0.05%と低水準です。分配金の支払いは、4月と10月の年2回(投資家への支払いは翌月)で、配当利回りは3.35%(9月19日現在)です。売買単位が500株であることから、投資に最低限、必要な金額は13万円強です。なお、「ハンセン指数」を連動対象とするETFには、他にも、「ハンセン・インデックスETF(ティッカーコード:2833)」(ハンセン銀行の子会社であるハンセン・インベストメント・マネジメントが運用)がありますが、運用報酬が年率0.10%と「トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン」よりも高めで、また、投資に必要な金額も53万円程度とより多くの資金が必要となります。一方の「ハンセンH株指数」も知名度の高い株価指数で、「トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン」と同じくハンセン・インデックス・サービス社が算出・公表する時価総額加重平均型の株価指数です。「H株」とは、香港証券取引所上場の中国本土企業株を指します。中国本土市場の影響を強く受ける指数で、現在の構成銘柄数は42銘柄です。この「ハンセンH株指数」に連動するETFとして「ハンセンH株インデックス・ETF(ティッカーコード:2828)」が香港証券取引所で取引されています。上場は2003年11月で、ハンセン・インベストメント・マネジメントが運用しています。分配金の支払いは、6月と12月の年2回(投資家への支払いは翌月)、配当利回りは2.36%(9月19日現在)です。運用報酬は、年率0.55%と「トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン」に比べるとかなり高めに設定されています。売買単位は200株で、購入に最低限必要な金額は27万円弱になります。次回は、「VANGUARD TOTAL STOCK MKT ETF(VTI)」と「VANGUARD SMALL-CAP ETF(VB)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第35号 2008年9月26日発行より)==========================================================
2008.12.01
今回は、同じインデックスを連動の対象とするものの、上場先が一方はアメリカ、もう一方は香港という海外ETFをご紹介しましょう。連動対象であるインデックスは「NASDAQ100指数」です。アメリカのナスダック市場に登録されている銘柄の中でも,時価総額が大きくかつ売買高の多い100銘柄(金融業を除く)で構成される株価指数です。アップル、マイクロソフト、グーグルやインテルなどの情報技術やインターネット関連企業が構成銘柄の上位に名を連ねています。この「NASDAQ100指数」との連動を目指すETFに、「パワーシェアーズ・QQQ・トラスト・シリーズ 1(QQQQ)」と「リクソーETFナスダック100(02826)」があります。「QQQQ」は、キューブズ(Qubes)と呼ばれ、前回、紹介した「スパイダー・トラスト・シリーズ 1(SPY)」に次いで米国で取引高が多く、人気のあるETFです。上場は99年3月と10年近い実績があります。アメリカの資産運用会社であるインベスコ傘下のETF提供会社パワーシェアーズが運用しています。分配金の支払いは、3、6、9、12月の年4回(投資家への支払いは翌月)ですが、成長企業を構成銘柄とするだけに、配当利回りは0.32%と低めです。同じくNASDAQ100指数との連動を目指す「リクソーETFナスダック100(02826)」は、香港取引所に上場しています(香港ドル建て)。運用会社のリクソー・アセット・マネジメントは、フランスの金融機関であるソシエテ ジェネラルの子会社です。同社のETFは世界のマーケット・シェアの4%程度ですが、欧州では、最大の規模を誇っています。なお、配当のタイミングは年1回とされていますが、配当実績は今のところありません。運用報酬は、「キューブズ」が年率0.20%と、「リクソーETFナスダック100(02826」(年率0.30%)よりも低く設定されています。パフォーマンスに関しては、「リクソーETFナスダック100」の上場が07年4月と、実績が1年強程度のため、両者の比較をするにはデータが足りない状況です。以上のことから、「リクソーETFナスダック100」を積極的に選ぶ理由は、今のところ、ないと言わざるを得ません。なお、NASDAQ100指数をベンチマークとするETFには、米国のプロシェアーズ(Proshares)が提供する「Ultra QQQ Proshares(QLD)」や「Ultra Short QQQ Proshares(QID)」などもあります(現在、日本での取り扱いはないようです)。前者はインデックスの1日の値上がり幅の2倍のリターンが、後者は値下がり幅の2倍のリターンが得られるというものです。運用報酬は0.95%と高めですが、それぞれ米国内の出来高上位20位以内に入っており、人気の高いETFです。次回は、「Tracker Fund of Hong Kong(02800)」と「Hang Seng H-Share Index ETF(02828)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。 ==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第33号 2008年8月22日発行より)==========================================================
2008.12.01
これから数回に渡って、日本で売買できる海外ETFを紹介していきます。今回は、米国の代表的な株価指数である「S&P500株価指数」との連動を目指すETFです。メジャーな指数だけに、初めての方にも比較的、スタートしやすい銘柄ではないでしょうか。最初に、連動対象である「S&P500株価指数」について触れておきましょう。同インデックスは、スタンダード・アンド・プアーズ社がアメリカの株式市場の主要500銘柄を抽出し、時価総額を基に計算した株価指数で、大型株のパフォーマンスを反映します。米国株式市場の時価総額の約80%をカバーし、ミューチャル・ファンドや年金基金などの機関投資家が運用成績を測るためのベンチマークとして採用するメジャーな株価指数です。エクソン・モービル、ジェネラル・エレクトリック、AT&T、マイクロソフト、プロクター&ギャンブルといった日本でも知名度の高い企業が上位を占めています。この「S&P500株価指数」との連動を目指すETFに、「スパイダー・トラスト・シリーズ 1(SPY*)」と「iシェアーズ S&P500 インデックス・ファンド(IVV*)」があります。前者は「State Street Global Advisors」が、後者は「Barclays Global Investors」が運用しています。*ティッカーコード、日本の銘柄コードに相当。SPYは、上場日が1993年1月とアメリカで最も実績のあるETFです。アメリカン証券取引所に上場され、時価総額(710億ドル)も1日の出来高(直近20日間の平均出来高は3億株)も群を抜いており、アメリカで最も人気の高いETFといっても過言ではないでしょう。分配金の支払いは、四半期に一度、配当利回りは、2.2%程度です(3、6、9、12月に配当落ち、投資家への支払は翌月)。一方、IVVは、2000年5月にニューヨーク証券取引所に上場されました。時価総額はSPYの2割程度の160億ドルで、1日の平均出来高も5百万株程度とSPYに水を開けられています。分配金の支払いは、四半期に一度、配当利回りは、2.7%程度です(3、6、9、12月に配当落ち、投資家への支払も同月)。運用報酬は、SPYが0.0945%で、IVVが0.0900%と、ETFの中でも低い水準に抑えられています。「S&P500株価指数」との連動性は、IVVがSPYに若干、勝るようです。にもかかわらず、SPYの時価総額や出来高がIVVを大きく凌ぐということは、資産規模や流動性の高さが投資家に与える安心感といったものもETFを選ぶうえでは重要だということでしょう。次回は、「Powershares 100 Trust Series1(QQQQ)」と「Lyxor ETF NASDAQ 100(02826)」をご紹介します。※旬の投資情報をお届けする「今号のピックアップ」と、海外ETFの銘柄をご紹介する「海外ETFナビ」は、交替でお届けします。==========================================================金融アナリスト 愛川正博(楽天マネーニュース[株・投資]第31号 2008年7月25日発行より)==========================================================
2008.12.01
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