もいっか★フィンランド

もいっか★フィンランド

2005.05.19
XML
前回の日記へ、Jokuvaanさんから丁寧なコメントを頂いた。彼女(彼?まあ先ず女性とするのがフィンランド流ですから(笑))は、フィンランド人だそうで、この【どうでもいい・・】日記もついにフィン人の目に触れたかと思うと、半分嬉しやら♪また半分「あ~いいかげんなこと書けねえ」とプレッシャーも感じる。


Jokuvaan(←洒落たハンドル・ネームだ)のコメント内容も興味深い。前回は編集長の紹介文を訳しただけだったので、僕の意見も少しとり入れて、回答してみたい。以下、●=パウエル。


あの・・すみませんが、Kuukausiliiteの記事は、記事は記事というよりむしろエッセイのようもので、主観的な印象や意見を述べてもいいという雑誌です。というか、そのためにあります。書き方も読み方も普通の新聞とかなり違うのです。このことはフィンランド人が皆知ってると思いますよ。その紹介文や記事を読み、「これが日本のすべてだ!!」と考えてしまう人は非常に少ないのではないでしょうか。紹介文に述べてあるのは、フィンランド人一般の考え方ではなく、その編集長の個人的なものです。


●Kuukausiliiteがエッセイ風というのは、うすうす気付いていました。僕自身の読解力はまだ未熟なので、編集方針、文章スタイルの違いを判別するのは微妙ですけど。しかし例えば、Suomen Kuvalehti(タイム、日本で言うアエラみたいな週刊誌)と記事のクオリティはそれほど変わらないんじゃないでしょうか。しかも媒体は、国内発行部数トップのヘサリですよね。スーパーマーケットの入り口に置いてあるフリーペーパーとは影響力が断然違うとも思うのです。


●話がずれるのですが、いわゆるイエローペーパーとされるものでも(例えば Ilta-Sanomat)、フィンランドのそれは質がいいなと感じます。まあこの辺りは文化差なのかな。ちなみに日本では総合誌と呼ばれるものがあって、非常にシリアスな記事と、かなり下らない記事とがごっちゃになっていたりします。


●それからフィン人読者のメディア・リテラシーは高いし(少なくとも僕はそう感じます)、記事の内容をそのまま鵜呑みにすることはないでしょう。大体、編集長の戯れ言(!)なんか最初から読まないと思うので(笑)、そういう懸念は余りないのです。



翻訳のことですが、原文には「Japani valloittaa suomen」とあて、「suomen」が小文字になっています。大文字「Suomen」ならフィンランドですが、小文字で書く場合はフィンランド語という意味です。ですから「日本、フィンランドを席巻す」というのは少し誤訳で、意味は「日本のことやものがどんどんフィンランド語の中にも増えてきましたね」ということです。


●うーん、実は意訳したつもりだったんです。でも今考えるとやはり正確に訳すのが正しいと思います。「日本のことがフィンランド語の中に・・・」だとなんか回りくどいし、しょぼいでしょ(笑)。もし僕が編集長ならもっと過激なタイトルにします(笑)。


●なので自身の日記エントリー名は「日本、フィンランドを席巻す?」でいいかと。本文訳は Jokuvaanさんの意見に同意です。ご指摘、どうもありがとうございます。


kalunguyeyeさんの腹立ったことですが、編集長が言おうとしているのは「日本人が相手の目を見ないことの意味を誤解していました」。筆者はそれを傲慢さや無関心などを表すことに思っていましたが、最近分かってきたのは尊敬を表しているのだということです。つまり、日本人をけなしているのではなく、ほめているのです。文化の差のため、誤解したと言っています。ですから腹を立てる必要はないと思います。この紹介文にも文化や翻訳の問題がありますね。筆者は「尊敬」とフィン語の[kunnioitus]が同じことであるように書いていますが、私はこの二つの言葉が表すことはかなり違うのではないかと思います。


●これは誤解です。実はkalunguyeyeさんは、「日本には一度も訪れたことはない。それに大分前から、この先も日本には行くことはないと思っている」という個所を指摘しているのです。それにこの結論、僕自身も正直戸惑うのですよ。


●文脈の流れからいくと、「日本に一度も訪れたことがない。が、今は色々興味を持ち始めた。ぜひ行ってみたいものだ。 いや行かねばならない!


●さらにいきなり「相手の目を見ない日本人が・・」と話を続けているでしょ。ふだん学術論文とか固いのを読んでいるせいか、こうした話の展開はちょっと戸惑います。まあ、エッセイだと割り切るべきなのでしょうけど。


●「尊敬」= kunnioitus か否かという点は、正直よく分りません。多分、意味上のズレがあるとは思います。それに日本語の「尊敬」も意味は複雑だったりします。まだ勉強中です。


ヘサリの記事のことですが、その実際の記事を訳してもらったら大変ありがたいです。なんでかというと今訳されている紹介文章と内容が全然違っているからです。紹介文の筆者はとにかく何を書いたらいいか分からなくて百科事典をコピーしたみたいです。少しつまらないと私も思います・・。(笑)


●同意です。記事がメインで、紹介文はそれに無理矢理あわせて書いたような。それも 締切ギリギリ だったのではないかと(笑)。


●件のルポにはひととおり目を通したので、これから少しずつですが訳してみようかと思います。




私が特に興味深く思ったのは、自分によく分かっていないことがいっぱいあったという点もはっきり述べてあることです。これが謙虚さだと思いませんか。どこかの国に短い間しかいないのに、また、よく言葉が分からないのに、自分が専門家であるように話をしている人が残念ながら大勢います。しかし、話には間違いや誤解がいっぱいあり、その人がどの国について話しているのか確認しなければならない場合があります。異文化は掘り下げないと分かってこないものです。掘り下げれば掘り下げるほど、自分が何も分かっていないことが実感されてくると思います。



●僕も同じ感想です。まずは本文を直接、訳して発表したほうが良さそうですね。お待ち下さい。


もちろん、ステレオタイプも書かれてあります。そのステレオタイプの一番とも言えるのが、日本のことについて書く時に東京のことを書くことです。外国のメディアは首都ばかりに行って、他の日本のことは京都以外はあまり描写していません。しかし、東京が日本の一番大きな都市であっても、日本には他にも都市や地域がいっぱいあります。外国のメディアがもっと、例えば大阪に行ったら日本のイメージも変わるに違いありません。ご存知のように小さな町や田舎に行くとまたイメージは変わるでしょう。


●これには一番、賛同できます。僕は広島出身なので、逆にいうとこのルポで描かれている「Tokio」が少し異国に感じたくらいです。お台場に 自由の女神のレプリカ なんて・・orz ラスベガスかよ! もちろんこれが日本の全てではないと断言できます。ヘルシンキ、またはロヴァニエミだけ立ち寄って、「これがフィンランドだ」というぐらい大雑把すぎます。


たぶん一番問題なのは、新聞社が送っているのは日本語が分からない新聞記者だということです。日本で英語が得意だという人の数がまだ限られています。ですからいろいろな人と話ができなくて、目で見た印象ばかり書くことが多いです。それと同様に、ここにも紹介文しか翻訳していなくて、それだけを読むと今回のKuukausiliiteの内容についてかなり間違った印象になってしまうのではないでしょうか。その記事は14ページぐらいですが、紹介文だけを読む人より記事を読む人のほうが多いと思います。パウエルさん、ぜひ記事を読みきって、翻訳してみてください。難しければ一緒に訳しましょう


●ということなので、やることにします。誤訳があったら(その可能性大)、また指摘して下さい。


●それから日本語のできるフィンランド人がもっと増えてもらいたいです。現地、英語ではなく日本語で直接コミュニケーションしてもらいたい。フィンランドでもそうではないでしょうか。英語が使えるとはいえ、フィンランド人の本音はやはりフィンランド語でしか理解できないと思います。最近、特にそう感じますよ。


とても長くなってしまいましたが、読んでくれた方ありがとうございました・・。最後に日本人の皆さんに質問があります。日本についてどんなことをフィンランドや外国の新聞に書いたらいいでしょうか。皆さんの意見を聞かせてください。(ちなみに、私はフィンランド人です。)


●本音を言います。まず中国より日本ネタをもっと取り上げて欲しいです(笑)。それから日本人は意外とプライドが高いのです。うーん、プライドの対象が「日本」ではないかもしれないけど。例えば会社とか所属のコミュニティーですよね。これ、外国のメディアだとなんか「没個性主義」とかネガティブに描いてませんか。少し違うと思うんです。職業意識の高さではないかと。NHKの「プロジェクトX」という番組がありますが、一見をおすすめします。

外国メディアの取材不足 じゃないですか。日本人の特にトップの多くは、ずっと個性的で魅力もありますよ。Suomen Kuvalehti の 「Hän」という話題の人物にスポットをあてた連載がありますけど、ああいう形でもっと日本人を取り上げて欲しいものです。


●Jokuvaanさんは、ジャーナリストですか? ヘサリからの回し者でしょうか(笑)。僕は日本語が出来るフィン人は知っているのでそれほど驚かないですけど、それでもJokuvaanの日本語文章はしっかりしていて、上級レベルだと確信します。繰り返しですが、コメントありがとうございました。日本語の方も頑張って下さい。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.05.20 09:39:12
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Favorite Blog

こんにちわ♪ kalunguyeyeさん
ヨーソロー!のひと… ヨーソロー!さん
介護ライフハック! ウルトラ・シンデレラさん
××××のPost Californ… kazutaka525さん
語学・下手の横好き… k9725221さん

Comments

坂東太郎9422 @ ノーベル経済学賞受賞(10/15) 「株式会社Caloria代表取締役社長 管理栄…
背番号のないエース0829 @ 旗掲揚 「竹富町役場 仮庁舎」に、上記の内容に…
(^o⌒*)/ @ 環境貢献型ツールバーサービス ◆◇=====================================…
(^o⌒*)/ @ 寂しがり屋の待合室 会える最新機能! 全コンテンツ男女完全…
パウエル★Moi @ Re:僕も違和感を感じています(11/08) kazutaka525さん >◇個人的には、労働倫…
パウエル★Moi @ Re:僕も違和感を感じています(11/08) kazutaka525さん >◇オバマは今まで語ら…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: