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暖冬です。数日前は夜食事して店を出たら、雨が降っていました。1月の札幌でそれはないはずなのに。 もうすぐ雪祭りですし。。。でも時々大雪が降って、人気の無い公園がノルウェーの森みたいになるのが好きです。 雪はドライバーにとっては迷惑で邪魔な困りものでしょうが、真っ白い世界というのは美しいです。 ご近所の桃の木にもこんもりと雪が。足跡も無く真っ白い道、凛とした冷たい空気。時々春が待ち遠しく感じることもあるけれど、冬の美しさもよいです。
January 31, 2009
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25年ほど前、学生だった私は、いとこの結婚祝いを探した。食器というのは平凡だけれども、少し個性的な焦げ茶のコーヒーカップが見つかった。和食器のようなシックでマットな色使い。少し厚みがあって大らかな表情。とても気に入り、働く様になったら、いつか自分のためにも欲しいと思っていた。それから10年以上が経ち、見かけなくなったその食器がアラビアのルスカというシリーズで、すでに廃盤であることがわかった。定番商品と勝手に思い込み、バカみたいにのんびりしすぎていたのだ。アンティークだったら入手可能のようだけれど。昨年、日本の作家さんの作品で、とても好きになったマグカップを手に入れた。焦げ茶で錆びた鉄のような色合い、末広がりのフォルム、持ち手もよく見ると末広がり。薄くて繊細な口当たり、静謐な佇まい。形状や厚みは共通しないけれども、静謐なのにどこか大らかな雰囲気がルスカに通ずる。コーヒーはもちろん似合うけど、ラムを落としたホットミルクもとても似合う、大好きな器。田中大喜さんの作品。
January 30, 2009
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1年以上放置していましたが、少しずつまた書いてみようかと。昨年クリスマスに次男坊猫のももいちが亡くなりました。確定診断はついていませんが、推定で上部消化管の腫瘍かその付近のリンパ腫で、経過の速さから考えて悪性のものだろうということでした。最後の日、病院で点滴してもらい、対症的な処置をいろいろしていただきましたが、吐物で窒息しそうになり、気管内挿管するかという問題になりました。ひどい貧血で癌の末期によく見られる凝固異常の状態でもあり、挿管したところで、回復する見込みは極めて少なく延命治療でしかありません。治療を中止して家に帰る事にしました。点滴がはずされ、タオルにくるまれてすっかり軽くなったももいちを抱いて帰宅し、30分ほど後、彼は呼吸することをやめました。最後の辛そうな状況を一人でみるのは忍びないと思ってくださった獣医さんから、病院で安楽死という選択肢も示されていました。それでも家に帰るのならと、鎮静剤の座薬をひとつ持たせて下さいました。結局タイミングが計れず、座薬の包装をはずしている間に呼吸が止まってしまうのはイヤで、使われなかった座薬ですが、いろいろ配慮して下さった獣医さんの心遣いに深く感謝しました。その日の夜、ももいちの隣りで眠り、一緒に過ごしている間、雪がどんどん降り積もりました。翌朝、窓の外は一面真っ白い世界に変わっていました。ちゃっかりしたももいちは、サンタクロースの帰りのそりに乗せてもらって旅立つのだと思えました。霊園に向かう車の中からは、真っ白い木々が見え、沈んでゆく夕日に向かう様に走って行きました。大雪でよくすべるそり。真っ白い世界。beautiful dayです。一緒に過ごしたこちら側が「wonderful worldだったニャー」と思ってもらえたなら嬉しいです。10数年前に大切な人が亡くなった時にもずっとそばにいてくれて、ももいちのお陰で色々な事を乗り越えてこられたのでした。最後の呼吸、貧血のため蒼白になってしまった肉球、小さくなってしまった体。それらを思い出すと今でも泣いてしまいます。でも、いつかちょうどいいサイズで胸にしまっておかれる様になると思います。一緒に過ごした日々はいつでも胸の中にありますから。
January 30, 2009
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